お久しぶりの塾生さん お会いできてうれしかったです

昨日は「サンドイッチ講座 第1弾」の講座がありました。
連日の大雨にもかかわらず、お早く教室に到着されて、覚え書に目を通されている塾生さんがいらっしゃいます。

 
 

 
 

 
 

“康栄”さんと呼ばれるこの塾生さんは、11月で82歳になられます。
でも、絶対そんなふうに見えませんよね。

下の写真は、昨年9月11日の「小豆玄米ご飯の炊き方秘伝講座」にいらしてくださったときのものです。
チャーミングでしょう?
そのときの授業の様子はこちらから。

 
 

 
 

私より年上の塾生さん。
憧れの塾生さんです。
2010年度の「第2期幸せコース」を卒業されてからも、時々こうして単発講座を受けに来てくださって、とっても嬉しいです。
なんというか、人情味があって、律儀で、日本人の良さをしっかりお持ちなのです。

こういう人に接すると、安心感とか、心の穏やかさとか、信頼関係とか、現代人が学ぶべき面をいっぱい感じます。
お目にかかれて、本当にうれしかったです。
康栄さん、お越しいただき、ありがとうございました。
またお会いできますように。

 
 

17時ジャストに退出される塾生さんがおられたため、記念撮影が撮れなかったのが残念。
でも、大雨で警報が出ている状態での空路でご帰宅ですから、遅らせてしまうわけにはいかないのでした。

 
 

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白砂糖は絶対やめるべき?

甘いもの。
人はなぜこれほどに甘いものを好むのか?
そんなことを思いながら断糖生活を続けていた過去の私。

しかし、体重は落ちても、睡眠時間が減っても、元気よく活動できても、体にも気持ちにもやわらかさが減った感じがしました。
そんな私は当時、「原理主義者」と呼ばれていました(笑)
ですから、大好きだったお寿司は、もう一生食べないと思っていたものです。

ところが、マクロビオティック指導者に「偏りはよくないよ」と諭され、それからお寿司やお酒を口にすることがありました。
そうすると面白いもので、考え方も変化してくるのです。
まさに「食べたもののようになる」ですよね。

 
 

今ではマクロビオティックだけでなく、健康を意識する人たちの間でも白砂糖のマイナス面が取り上げられています。
では、そういう人は絶対に白砂糖をお料理に使わないのでしょうか?
お菓子も白砂糖を使ったものは口にしないと、徹底しているかもしれません。

もしかすると、白砂糖は使わないけど、他の甘味料は使っているかもしれません。
あるいは、いっさい甘味のあるお料理は作らない人がいるかもしれません。
それも自由です。

でも、もしかしたら、人間関係がぎくしゃくしていませんか?
ご家族の間で文句を言われたりしませんか?

 
 

今の私はね、もちろん甘いものを積極的に摂るわけではないけれど、必要なときにはきちんと取る(お料理で甘味料が必要な場面がある)、というふうに落ち着いています。
これが一番自然で、体調に悪影響しない摂り方だと思っています。

 
 

昨日、白砂糖についてご質問があったので、今の私の考えを書いてみました。
なお、このブログでも過去にこういう記事があります。
ご参考になることがあれば幸いです。

マクロビオティックに想う(3)塩分と甘いものの関係 2007.3.1
太りやすいタイプ 2012.5.24
マクロビオティックでは白砂糖を避ければ良いと思っていませんか? 2015.2.4
白砂糖より甜菜糖の方が本当に体に良いのか? 2016.8.18

 
 


(新蓮根と茗荷の甘酢漬け 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

この甘酢には白砂糖を使ってあります。
甜菜糖では蓮根がベージュに仕上がるからです。
でも、これをバクバク食べるわけではないし、甘酢をゴクゴク飲むわけでもありません。
いくつかあるおかずの一つとして、味の変化を楽しむためのものです。

これもあなたは避けますか?
じゃあ、お菓子は絶対食べませんね?
そんなことを自分に問いながら、もっとおおらかな食生活が送れたら、ご自分もご家族も楽しいかもしれません。

すべては陰陽バランスで決めればよいのです。
体が教えてくれます。

 
 

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むそう塾生の皆様へ 密閉容器持参のお願い

むそう塾のコース授業は、一人ひとりでお料理するのが原則です。
単発講座ではデモだけというときもありますが、食べきれなかったときには、お土産として持ち帰ることができます。

そのために、授業を受けるときには、あらかじめ密閉容器を持参していただいております。
ジップロックで代用することも可能ですが、つぶれてほしくないものは、やはり容器の方が便利です。

塾生の“めぐ”さんが、ピチッと閉まるとても良い密閉容器を持参されていたので、写真を撮らせてもらいました。

【めぐさんが使用している密閉容器】

 
 

 
 

 
 

容器に関する過去記事もあります。
容量も書かれていますから、ご参考になさってください。

<必読>幸せコースの皆様へ 煮物のお持ち帰り容器持参について
むそう塾おすすめのジップロック

 
 

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「買い支える」ことも「土」のエネルギーを取り入れることになる

【大地のエネルギー】

昨日は2本の記事を書きました。
季節の移り変わりと土用 土は春夏秋冬の主(あるじ)
人は土から離れたら肚がすわらなくなる危険性がある

どちらも季節の移り変わりと大地のエネルギーを意識して、身体では「丹田」に氣を集注させようという内容でした。
大地は季節の主であるとともに、私たち生き物の主でもあります。
ですから、常にそのことを意識して暮らすことが、肉体的にも精神的にも理想的だと思います。

現代人は大量の情報に埋もれて、頭でっかちになった生活をしています。
これでは氣が上にあがって不安感が増すばかりです。
肩が凝ったり、首が痛いと訴える人も多いですね。
これは単に肩や首の症状というより、頭でっかちのせいだったりします。

もっと情報の断捨離をして、氣の流れをよくしてあげましょう。

 
 

【買い支える】

新型コロナウイルスの影響は、あらゆる国や分野に及びます。
日本では特に飲食店が自粛の標的にされているため、海産物や農産物を取り扱う小売店にも影響が出ています。
むそう塾でお世話になっているお魚屋さんや八百屋さんでも、従来どおりの品揃えができなくなっています。

そういったところが営業を続けていけるように、「買い支える」ことも自分や他者の命を守ることにつながるんですよね。
大型店で購入するより、個人商店で購入するほうが人間関係が築けます。

ちょっと話の流れは違いますが、1993年に「米騒動」というのがありました。
日本が冷害のため米が不足してタイ米を緊急輸入したのですが、タイ米は日本人の味覚に合わなかったため、日本産の米の争奪戦になったのです。

当時私は埼玉県に住んでいたのですが、いつも購入していたお米屋さんが「必ず用意するから」と言って、日本米を届け続けてくれました。
長い間購入していたので、信頼関係ができていたのだと思います。

昨日引用した岡本よりたかさんの記事に、「大事なのは信頼関係だと思うから。」という言葉があります。
色々な食料生産者やお店と信頼関係を築いておくことも、「土」のエネルギーを意識することになるんですよね。

買い支えることでも、エネルギーは巡ります。
こんな日常からも、氣の安定がはかられるんですよ。

 
 

【上賀茂の農家さんに感謝】

先日、「今年最後です」と、お世話になっている上賀茂の農家さんがトマトを届けてくれました。
ここのトマトは本当に美味しくて、夏の間中塾生さんもお世話になりました。
蛸は大阪のたくやさんから仕入れました。

 
 

【蛸トマト】

 
 

【たくやさんに感謝】

中川さんが定期的に「たくやさん応援日」を設けてくれて、お刺身パーティーを開いてくれます。
需要がないと漁師さんが海に出ないので、お魚が店頭に並ばなくなります。
漁師さんのため、お魚屋さんのため、「食べて応援」です。

 
 

【鯛・鮪・鯵・烏賊】

 
 

【鯛茶漬け】

 
 

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人は土から離れたら肚がすわらなくなる危険性がある

私は、今は土に触れた生活をしていません。
しかし、生まれ育った北海道では、畑作も、稲作も、酪農も経験しています。
当時はそんな暮らしに夢を描けませんでしたし、私の関心は東京にありました。

ところが、それから年月が経って、私は北海道で土と暮らした感覚や経験が、大きく私の精神面を強くしてくれたのです。
それは、マクロビオティックを知って、陰陽五行を知って、その前に知っていた野口整体とが、すべて線でつながりはじめたのです。

それからというもの、私に不安はなくなりました。
人生への足場が出来たからだと思います。

 
 

その足場、それは「」(はら)です。
今はこの文字が常用漢字にはありませんが、「腹」ではなく、あえて「肚」を使います。
「肚がすわる」というのは、すなわち人が「土」を意識して初めて可能だからです。

この「肚」というのは、手で触れるお腹ではありません。
もっと身体の中にあります。
下の図を人間の輪切りだと思ってください。
冬のところが背中で、夏のところがお腹です。

そもそも部首が「にくづき」の場合は、身体に関することなので、土のところが肚になりますよね?
これが本当の肚の意味になります。
つまり、人は土から離れたら肚がすわらなくなる危険性があると、私はとらえています。

 
 

【岡本よりたかさん】

私が尊敬する人に、岡本よりたかさんがいます。
以前から彼の本を読み、生き方からも影響を受けました。
その岡本さんの記事で、「コロナうつ」の人にはぜひこの視点にシフトしてほしいなと思ったので、下記に引用させていただきます。

 
 

「食料生産に関わる」 2021.8.10

僕の著書に「野菜は小さい方を選びなさい」という本がある。

その本を読んだFM軽井沢のパーソナリティの方が、30分番組としてインタビューしたいと「たねのがっこう」を訪れた。

まさかの「たねのがっこう」スタジオ化だったが、この本に興味を持ってくれたのはありがたい。

地味に売れている本ではあるが、内容が本のタイトルを離れて、農業の問題点の根幹に触れているので、初見の人にはある意味衝撃だったのかもしれない。

今のグローバル化した大規模農業は大きな問題を抱えている。本来食料を自給できる国にグローバルな農業が入り込み、農地を搾取し、食料を搾取していく。

種子に特許を与えて採種を禁止し、農薬や化成肥料を売りつける。土壌は使い捨てとなり、食料の安全性も失われ、効率性と換金性だけか注視される。

グローバルな大規模農業に乗っ取られた国は、自給能力が高いはずなのに、貧困になり飢餓が発生していく。※詳細は本を読んで欲しい

食料支配は、エネルギー支配や水源支配と同じく、その国を植民地化していくとことになるのだ。

日本もグローバル化が必要だと叫ぶ人たちによって、国地が売り渡され、食料生産の権利が知らないうちに他国に奪われていっているのが事実である。

今の世の中を見て貰えば分かる。日本のどこに独立性がある?最近のことで言えば、五輪はIOCの言いなり。ワクチンも海外から大量購入。苦しむ中小企業は他国資本に牛耳られている。

この後、間違いなく穀物が高騰する。米以外の穀物のほとんどが他国に支配されている以上、いくら高騰しようが購入せざるを得ない。

穀物が高騰すれば、おそらく全ての食料やエネルギーが高騰するだろう。今の日本の食料生産は、他国の穀物やエネルギーに頼り切っているからだ。

自給と言うキーワードを何度かラジオで話したが、今、我々に求められているのは自給力である。

その定義はもう過去の定義とは違う。豊かになるための自給ではなく、生きていくための自給であり、それは深刻な状況なのだ。

いつも言うのだけど、近くの農家さんと知り合って、今のうちに食料生産に少しでも足を突っ込んでおいた方がいい。

別に栽培方法など学ばなくてもいいと思う。栽培方法など、農に関わっていればそのうち身につく。

それよりも、実際に食料生産に携わる人たちと繋がることだ。そして彼らを支えること。買い支えるのはもちろん、作業の手助けも必要だろう。

そして、農法などはこだわりすぎないこと。大事なのは信頼関係だと思うから。

そんな話をした30分だった。おはよう。

 
 

【肚で決める】

いかがでしたか?
コロナが不安だとか、迷っているだとか、そんなことに時間を費やすべきではなく、「生きていくための自給」を考えた方が、遥かに建設的だと思います。

人は土から離れると、限りなく陰性な方向に行きます。
それが不安や迷いを連れて来るのです。

でもね、終戦直後の日本を想像してください。
人々はまず「食べる」ことに必死でした。
「生きる」ことに必死でした。

必死だと不安はかき消されます。
人は命を優先するからですね。

これからの時代に私たちがまずするべきこと。
それは「肚」で決めることではないかと思うのです。

 
 

都会生活であったり、コンクリートに囲まれていたりする人は、命をつなぐための見極めだけはしておきましょう。
土から離れないために。
それは、頭で考えるのではなく、肚が決めてくれます。

肚で考えたら、新型コロナウイルスはどんな存在になりましたか?

丹田に氣を集注させた生き方。
それを私はおすすめします。

 
 

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