お若い方と接するとき、「ほぼほぼ」という言葉を耳にすることがある。
また、本にも「ほぼほぼ」という言葉が登場して気になっていた。
市民権を得ているのだろうか?
この前、50代後半と思われる男性が「ほぼほぼ」と話していて、おや?と思ったことがある。
年配の男性が、若者が使う言葉を口にして、部下との親近感を深めようとするケースもあるらしい。
言葉は生き物だから、時代とともに変わると言われるが、私はなんだかこの「ほぼほぼ」はしっくり来ない。
「おおむね」「大体」「ほとんど」の方が落ち着く。
やっぱりトシなんですね(笑)
* * *
文化庁の 平成29年度「国語に関する世論調査」の結果の概要 を見てみよう。
VI 新しい表現や,慣用句等の意味・言い方(11P)
「ほぼほぼ 完成している」に対する質問だ。
・聞いたことがない:31%
・聞いたことはあるが使うことはない:41.2%
・使うことがある:27.3%
平成29年は2017年だから、今から5年前。
今なら3割近い人が「ほぼほぼ」を使うのだろうか?
年齢別に見てみよう。これがとても面白い。
やはりあの男性は、年齢にしては珍しい言葉遣いだったのだ。
納得。
(画像は 平成29年度「国語に関する世論調査」の結果の概要 からお借りしました)