中川善博という人は、道具にすごくこだわる人だとは知っていた。
道具の性能をとことん引き出すことも知っていた。
まずはその凄さに驚いていたのが16年前のころ。
ところが今回、「中川式ハンドドリップ珈琲実習講座」を開催したところ、ミルの説明をし始めたら凄かった。
ロジカルで、よくそこまで研究していたものだと唸った。
京料理人中川善博が淹れるコーヒーは、どこか門外漢のような気がするかもしれない。
でも、陰陽京料理人中川善博だからこその解説がそこにはあり、私は涙が出るほどうれしかったのだ。
そう。中川善博のブログ名は、正確には「陰陽京料理人 中川善博のブログ」だから、陰陽を考えるのは当然のことなのだ。
そして、それはミルにも、他の道具選定にも、淹れ方にも陰陽が関係していた。
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特にミルの選定はとても大事なものだった。
これは門外漢のように見える京料理人だからこその追究があった。
お料理を極めた者でなければ気がつかないポイントがあった。
それはまさしく、今塾生さんに教えているお料理にもつながっていて、その説明を聞くと「なるほど!」と思ってくれるに違いない。
これはまさに、お料理がかなりできる者にしか気づかない盲点かもしれない。
なおかつ、陰陽を知っているからこその気づきかもしれない。
ここまで説明するんだったら、私は「陰陽珈琲講座」と命名したかったと思ったほどだ。
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昨夜、塾生さんからメールがあった。
「ミルを変えたら、ビックリするほど体調がよくなりました」と。
この塾生さんは、コーヒー豆は何年も前から中川さんから買っていたが、ミルはハンディなもので済ませていたそうだ。
しかし、「せっかくコーヒー講座を受講するのだから、道具は同じものを揃えようと思って」と、ミルも購入されたのだ。
初めて購入したミルで挽いたところ、その粒に驚き、味に驚き、最後は体調で驚いていた。
ミルの違いでこれほど変わるとは!
これについても、講座中に陰陽での説明があったのだが、そのことはまったく記憶にないのだとか(笑) あらまあ(^o^)
でもまあ、体でその違いを感じてもらえたので、理由はあとからでも知って納得してもらえたらと思う。
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ちなみに、コーヒー豆の焙煎だが、これだけでも10回以上の講座になるほどなので、「珈琲コース」ができるほどなのだとか。
なんでもこだわる人だとは思っていたが、そのこだわりをここまで完成させる一貫性にも唸った。
もう少し私自身が、コーヒーの勉強をしなければ、中川善博の魅力を伝えきれないコーヒー講座だった。
コーヒー講座、次回の開催日は8月11日(木)。
お申し込みはこちらから。
(京料理人 中川善博が焙煎したコーヒー豆)