考え過ぎの氣

よく物事をあーでもない、こーでもないと考え過ぎる人がいる。
暇といえば暇なのだが、そんな事柄はたいてい良い結果をもたらさない。
理由は簡単である。
考えるきっかけになったその事柄から氣が抜けているからである。
言い換えれば腐りかけているのである。
だって、氣の抜けたお酒、氣の抜けた炭酸水って美味しくないでしょ?
あれと同じだよね。
あんな風になりたくなければ、粋のいい人になろうよ。

物事は新鮮なうちに新鮮な氣で判断する方が良い結果を生む。
氣がこもっているから。
といっても、怒ることや嫌味なことは新鮮なうちに外に出さない方がいい。
一晩以上寝かせて、熟成させてから必要なら出せばいい。
そうすると不思議なことに、ほとんどの事は外に出す必要がなくなって来る。
つまり氣が降下してくるんだね。
氣を意識すると人生が楽しくなるよ?。
さあ、あなたの氣はどうかな?
「生きているだけでも許される」のお返事に添えて書きました。


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赤かぶと京都に日本文化を想う

先日モバみそ講座の時に福ZENのお漬け物を盛ろうとしたら、赤かぶの糠漬けだった。
何切れ盛るのか、向きはどうなのかを中川さんに確認すると意外な指示が。
おや?
不思議に思って理由をつぶやき風(^^)に口にすると、中川さんが「京都だからじゃないですか」とおっしゃる。
そのひと言でははーんと思った。
話は20年前に遡る。
念願の家を建てて庭を造るとき、京都で修業された庭師さんに依頼した。
500坪ほどの土地に3ヵ所(100坪程度)の庭を造るため、庭師さんとは何度も何度も打ち合わせをして、実際に現場に座ったり立ったりして、視線を確認しながら私も図面を描いたりした。
この作業はとても楽しくて大いに勉強になった。
最初に庭に盛り込みたいテーマを決め、それを表現するためにどんな配置にするか、傾斜はどうするか、大きなところから絞り込んで行く。
大きなシンボルツリーを決めた上で、小さな木々の選定になるのだけれど、そのときにししおどしの話が出た。
庭の中で水の扱いは家相的にも慎重にしなければならないので、充分に話し合っておく必要がある。
その延長線上での話だったのだけれど、その庭師さんがおっしゃるには、関東のししおどしはむき出しになっていて下品だそうな。
京都のししおどしは目立たぬように、そっと蔭に隠れたような造り方をするのだと言う。
これだ!
これと中川さんの盛りつけが繋がったのだ。
たかがお漬け物だとお思いだろうが、このお漬け物をどのように盛るかによって、日本人の日本人たるゆえんを垣間みることができる。
つまり、京都では派手に目立とうとはせず、控えめである。
恥じらいを知っている。
奥ゆかしさがある。
これは今の日本人に失われつつあるものばかりではないだろうか?
まだ京都に出入りして年月の浅い私がこのようなことを書くのは僭越きわまりないことだけれど、中川さんやそのまわりの人達を観察していて、一番感じたのがこのことだった。
つくばいを目立たぬように配置する庭づくりと、赤かぶの赤さをあえてそっと裏に向ける盛り方に、ふっと着物のはっかけ(裾まわし)を連想した。
一瞬だけ見える部分におしゃれを楽しむ粋な文化。
それが日本の和服であり、文化であったはず。
でも今は、胸の谷間も二の腕も見せてしまうむき出しのファッションが溢れる。
裾まわしの色っぽさも、肌を見せない恥じらいも、そこにはない。
中川さんの赤かぶから学んだことは、日本の文化だった。
ああ、京都に都が置かれたままなら、日本人はどんなふうになっていたのだろう?
そんなことをふと思った盛りつけだった。


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「むそう塾 拡大放課後」の締切近し

今年もあと二日間でおしまいですね。
年が明けると1月29日と30日に拡大放課後のイベントがあります。
そのお申し込みやら、受付完了のお知らせやらがあるので、パソコンを覗き込みながら家事をしています。
その拡大放課後ですが、むそう塾はいつも京都に皆さんが集まってくださって、講座が終了したら遠くまでお帰りの方が多いので、なかなかゆっくり私や中川さんとお話をする機会がありません。
それでも講座終了後に、可能な限り個人的なご相談に応じておりますが、なかなか塾生さんと一緒の交流の場が持てません。
そこで京都と東京で、気楽に皆さんと話し合って塾生さん同士の交流にもなる集まりとして、拡大放課後なるものを企画しています。
今年は新年会として東京と京都で開催しましたが、とても好評でした。
来年は今年より参加者の負担を減らすべく、玄米ご飯やおかずの持参は自由にして、もっとフリーな参加が出来るようにしました。
日頃の悩みや疑問を解決するためのご参加でもOKです。
手ぶらでぷらっと遊びにいらして下さるだけでもOKです。
どうぞお気軽にご参加ください。
お申し込みは12月31日までです。
こちらのフォームからお申し込み下さい。


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男と女 – – その力関係 – –

お子さんが湯船に入らないと悩んでおられたぴのきちさんからコメントがありました。
無事お子さんが湯船に入って遊ぶようになったそうです。
良かった良かった。
そのコメントにご夫婦のことが書かれていましたので、ここで少しご夫婦のことを一緒に考えてみたいと思います。
<ぴのきちさんからのコメント> 抜粋

これまでも夫とは話をしていたつもりでしたが、それはストレスをぶつけていただけでした。
美風さんに助言いただいてからは、自分の思いをそのまま伝えようと意識しています。
そうすると、自分でも気づかなかった思いがふっと出てくるときがあります。
甘えたかったり、守ってほしいと思っていたりする自分に気づきました。
私がなんとかしなくちゃ、私が決めていかなあかんねな、となぜか一人でずっしり背負っていました。
今は小さいことでも夫に聞くようにしています。
二人で決めていけるって、とってもラクでしあわせなことなんですね。
美風さん、そして一緒に考えてくださったみなさん、ありがとうございました。
私は、覚悟とか流れとか気とか恥ずかしいくらい全然わかってないのですが、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

<マクロ美風より>

しっかり者の女性はとかく自分ひとりで何事も処理しようとするのですが、男性からするとそれは楽である反面寂しくもあるのです。
どんなに頼りなさそうな男性であっても、一応男性です。(世の男性方ごめんなさい)
そこは男性を育てるつもりで甘えてみましょう。
男性は女性に頼られることによって、本来の男性らしさを発揮出来るのです。
陰陽から考えてもお分かりでしょ?
女性が強くなれば男性は強さを弱めます。
奥様がしっかりしていたら、男性はそんなに頑張らなくてもいいのだと思ってしまいます。
ただ、商売をされている場合は、二人とも頑張らなければいけない面があるので、二人ともしっかりする必要がありますけどね。
それでも、やはり力関係としては、ご主人を主に奥様が従にまわった方がうまくいきます。
舟に船頭は二人いらないのと同じですね。
余談ですが、あまりしっかり者の奥様だと、ご主人は案外バカな(これも言葉が悪いですね^^;)女性に興味をもつものです。
そのうえ胸が大きかったら最高!
男性ってこんな一面もあることをお忘れなく。
ぴのきちさんのご主人はいつもお忙しいので、なかなかお時間がとれないでしょうが、ぴのきちさんがお気持ちだけでも甘えることが出来たら、ご主人の態度も変わるはずです。
もしかしたら、今まで家庭内の不満を外で忙しくすることに置き換えていた可能性もあります。
それらを解消するためにも、ぴのきちさんがご主人に甘えるというのは、本来のあるべき夫婦の姿で望ましいと思いますよ。
男性は女性に頼りにされながら男らしく、女性は男性に頼りながら女らしく。
これが真の男女平等です。
男尊女卑でも、媚を売るのでもありません。
これが陰陽に適った生き方なのであり、力関係なのです。
ですから今回、ご主人に小さなことでも相談してみたのはとても良いことですね。
そこから会話も生まれ、心も通い合い、助け合う気持ちも育つのです。
会話の減少は夫婦間を悪い方向に引っ張ることを意識して下さいね。
私は男性に甘え下手で、何でも自分でやってのけてしまうタイプでした。
そして、男性に甘える女性に嫌悪感すら抱いていた若かりし頃があります。
しかしマクロビオティックを知るようになって、本当の生き方の謎を知りました。
マクロビオティックをもっと早く知っていたら、人生が変わっていたと今でも思えます。
生き方のあらゆるヒントがマクロビオティックにはあります。
どうぞもう少しマクロビオティックのことを知って、メールにいただいたような今の関心事から距離を置かれる方が、ぴのきちさんには心穏やかな日々が続きそうな気がします。
ご夫婦できちんとした関係を築けないまま、外で複雑な人間関係を創り出すことは、大いなる摩耗を生み出します。
まずは自分。
そしてご夫婦。
最小単位をきちんと整えることがマクロビオティックの生き方です。

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今年も頑張った!

ただ今東京に向かっているところ。
今年最後の新幹線になるのだなぁとふと思う。
昨日は「第4回 モバみそ講座」も終わって、これで今年の講座はおしまい。
なんだかんだと今年もよく頑張ったなぁと、自分で自分を褒めてみる。
私はもう61歳。
決して若くはないのだけれど、いつも歳を忘れて行動できるのは、確実にマクロビオティックのお蔭だなぁと思う。
それから何といっても、中川さんをはじめとするむそう塾の皆さんからの応援がエネルギー源だ。
人はちょっとしたひと言でも元気になれる。
そして反対にちょっとしたひと言でも傷つく。
今年傷つけた人はいなかっただろうか?
誰かを勇気づけることは出来ただろうか?
あの人は元気になってくれただろうか?
その後家族とうまくいっているのだろうか?
今まで相談を受けて来た多くの人達のことが、次から次へと浮かんで来る。
我が師、大森英櫻先生はいつも相談者のことを気にかけていらした。
膨大な人数になっても誰一人として忘れることはない。
スケールもレベルも違うけれど本当にそうだと私も思う。
何度も何度もやり取りを繰り返した内容は全部覚えているものだ。
理由は簡単。
真剣に相談に向き合ったから、決して忘れられないのである。
命がかかった相談、ちょっと笑えるような世間音痴の相談、どれもすべて平等に真剣に接する。
なぜなら相談者は必死だから。
いつもたくさんのメールを読み、真剣に考え、そのとき最善と思えるお返事をして来た。
心を込めて。
これからもこのスタイルは続くだろう。
このような私でも誰かのお役に立てることは、本当に嬉しいものだ。
無事に今年の講座も終了した安堵感からか、夕べはグッスリ眠った。
久しぶりにお腹いっぱい(笑)眠った。
帰宅したら主婦業で大忙しになる。
拡大放課後の受付処理作業もい????っぱい待っている。
つかの間の移動時間は宝物のように思える。
12月31日には改めて1年を振り返った記事を書けたらいいな。
もしかしたら忙しくて1月1日になってしまうかな。
どうかブログで呟く時間がとれますように。
では!


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