旨味

中川さんのところでは今、糠漬けクイック講座と糠床宅配のために、60リットル容器で5個も糠床が発酵中です。
中を覗かせてもらったら、グジュグジュ ジジジ プクン プクプクなどなど、生きて発酵中である証の色んな音が糠床から聞こえてきます。
うわー、頑張ってるんだね?!
思わず撫で撫でしたくなってしまうほど、糠床が愛おしく感じます。
でも中川さんはあまり発酵しすぎても良くないとおっしゃいます。
急に発酵すると酸味だけが出て旨味が出ないのだそうです。
だから冷房をかけて温度調節をされているとか。
なるほど。中川さんの糠漬けに旨味を感じるのは、この急に発酵させすぎないところにコツの一つがあったのね。
ふっと思いました。
旨味って陽性だなぁと。
時間という陽をかけて初めて出てくる味が旨味であるなら、それは間違いなく陽性です。
人々が無意識に旨味を求めるのは、陽性を求めている証拠なのかなと思っています。
人間は無意識のうちに本物の陽性を欲しているのかも知れません。
きっと生きて行くためには、ギュッとした一握りの陽性が必要なことを本能が知っているのでしょう。
時間という陽は、毒さえも無毒化する力を秘めています。
そのような料理法も存在します。
しかし反対に時間が毒を作り出すこともあります。
うまく時間を使って旨味を引き出し、毒は作り出さない。
こんなスレスレの離れ業を先人たちは楽しんだのだなぁと思うと感慨深くなります。
「続 旨味」 「旨味の陰陽」

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コメント

  1. より:

    美風さんこんにちは。

    いつも、素晴らしい記事をありがとうございます。
    先人たちは楽しんだ、という文に、ぐぐっと目が惹きつけられました。
    楽しむ、いいですね。
    苦労ではなく。
    一見困難と思われることも、苦しむと苦しみに、楽しむと楽しみになりますね。

  2. マクロ美風 より:

    直さん、こんばんは。

    きっと本当は楽しんだのではなく苦労だったのでしょう。
    あるいは必死だったのでしょう。
    でも、当事者でなかった私には、楽しさが存在するように思えてしまうのです。
    新しいことに挑戦するときにはいつもワクワク感が伴うので、楽しみと連動してしまう私なのです。

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