お弁当講座で大人気だった「万願寺唐辛子の肉詰め」は、作り方は簡単なのですが、お箸の持ち方がきちんと出来ていない人は苦戦しているようです。
中川さんのところに助けてメールが届いているようですよ。
お箸の持ち方が中川式で正しく出来ると、たとえば水菜の茎1本でも、胡麻1粒でも、スッと挟めます。
そういえば何年も前に、あるお蕎麦屋さんで最近の弟子入り希望者はお箸が持てないという話を聞いたことがあります。
ですから、天ぷらを揚げても最後はトングで挟むのだとか。
天ぷらにトングって・・・。
むそう塾では何年も前から「お箸の正しい持ち方講座」を開催して来ました。
それはあまりにもお箸を正しく持てない人が多くて、お料理を伝えるのに支障が出るからです。
特に出汁巻き玉子は正しくお箸を持てることが絶対条件になります。
中川さんが「正しく」という持ち方は、一般的な「正しい」の上を行く持ち方で、それは箸先まで確実にセンサーが働く方法です。
一般的な正しい持ち方が「美しい」という範囲なら、中川さんの指導する持ち方は「速く、確実に、強い、美しい箸使い」となって、お料理や盛付けがスピードアップして、綺麗に仕上がる持ち方になります。
戦場さながらの厨房で鍛え抜いた箸使いは、まるで指がお箸の先まで延長したかのような錯覚を覚えるほどです。
そんな箸使いをカリキュラムを変更してでも、幸せコースと上級幸せコースに入れてあげた方が良いかなと最近思い始めています。
せっかくむそう塾に通ってくださったのに、お箸がちゃんと使えないなんて、あまりにも悲しすぎるから。
テレビの料理番組をたま〜に見ていると、お箸がちゃんと持てていない料理人さんがいますね。
あれはまずい。
日本人として必ずお箸はきちんと持てるようになってほしいと強く思います。
むそう塾生には左利きなのにお箸も包丁も右で綺麗に正しく使えるように直した頑張り屋さんもいます。
練習次第でちゃんと出来るようになりますから、あなたも頑張って挑戦してみてください。
あなたはこんなふうに綺麗に中の芯(綿と種)を抜き取れますか?
①最初はこんなふうにお箸1本で芯の周りの綿部分を切り離します。
②次はこんなふうに芯をお箸でつまんで、
③スイッと引き出します。
(万願寺唐辛子の芯の抜き方 料理:中川善博)
上の写真の②の時が問題です。
中川式で正しく箸先までセンサーが働いていると、箸先に力を加えられますから、そのまま引き出せます。
しかし、箸先に力が入れられないとお箸がすべって芯をつまんだまま引き出せません。
②が中川式の持ち方です。
すでにお箸の持ち方を習った人は、確実に持てているかどうかの実験台にもなります。
一人でも多くの人がこの写真を参考にして、美味しい「万願寺唐辛子の肉詰め」が出来ますように。