「玄米の炊き方秘伝(第89回愛クラス)」を終えて

昨日は「玄米の炊き方秘伝(第89回愛クラス)」を開催しました。
今回は5名の新人さんが集まって、じっくりとお話をすることもでき、なかなか良い雰囲気の愛クラスでした。
お一人おひとりを陰陽で判断して、その人がそれまで抱えてきた心の問題に立ち入らせてもらう場面もありました。
自分では普通と思っていることでも、それはとんでもない考え方だったりします。
みんな自分のことは分からないものなのです。
そんなことをいっぱい吐き出してもらってから、玄米の炊き方デモに移りました。

今回はどこかでマクロビオティックを習ったことがあるという人は皆無で、美味しい玄米ご飯が食べたい一心の食いしん坊さん(笑)や、ご病気を抱えておられてそれを改善したい人、さらには幸せコースでお料理を習いたい人などが集まってくださいました。
ですから、陰陽の考え方はほとんどご存知ないので、マクロビオティックの基本の説明から始めました。
でも、時間がたっぷりあったので、通常の愛クラスより濃厚にマクロビオティックの説明ができて、なんだか陰陽落とし込み講座をしているような錯覚にとらわれました。

でもね、私のブログを10年も前から読んでくださっている方がいらして、感激してしまいました。
それから、よくブログを読んでくださっている人が他にもいらして、過去記事のことを結構ご存知なので、なんだか自然に頭を下げてお礼を申し上げました。
嬉しいですね。ありがたいことです。
ご参加くださった皆さんは次のとおりです。
茨城県1名・埼玉県1名・京都府1名・兵庫県1名・岡山県1名。
さあ、玄米投稿を頑張ってください!
全員でパスポートを取得してくださいね。

 
 

マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

(福ZENのメニューより 賀茂茄子と万願寺唐辛子の揚げ浸し 料理:京料理人  中川善博)

 
 

カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾, マクロビオティックが楽しい♪ | 2件のコメント

アトピーの子供をもった親同士の気持ちや余談として授乳のこと

先日アトピーが糠漬けを食べて改善されたという記事をアップしました。
そのコメントがとても素直な気持ちを書かれていて、アトピーで苦しむ人には参考になると思いましたので、記事にさせていただきます。
腸内細菌叢は私たちの目に見えないものですからピンと来ないかもしれませんが、こうして体験してみるとその存在を感じることができると思います。

さらに、こちらの記事でご紹介した番組では、腸内にペットを飼っているつもりで、毎日腸内細菌にエサをあげましょうということでした。
そのエサの一つが今回の事例では糠漬けだったわけですが、これは続けて摂った方が良いのは当然です。
なにしろエサですから、毎日欠かせないのです。
このことをしっかり認識されれば、腸内環境を良い方向に持っていかれると思います。

 
 

<Ebさんのコメントより>

美風さん

ご報告を記事にしてくださいましてありがとうございました。
息子のアトピーの改善を美風さんにもそのように思っていただけますこと、
本当にありがたく嬉しく存じます。
美風さんは、私などよりもっと大変な思いやご苦労をなさってこられたのだということは、
お話しや記事を拝見していつも思っておりましたが、
私自身に心の余裕がないため、子どものしんどそうな様子を目の前にすると、軽度のことでも、
感情が先に立ってしまい、神経質に、過剰な反応になってしまうことがよくありました。
本物の発酵食品の力、腸内環境を整えることの大切さについて身をもって実感できたことと、
ブログの記事でも勉強させていただくうちに、今までの断片的な知識ばかりでまとまらず、
結局どうしてよいかわからない・・・と思っていたことが、少しずつ整理されてきています。
子どもの様子にも落ち着いて対処できることが増えてきたように思います。
子どもをもってから、私は何にも分かっていなかったんだと思うことばかりですが、子どもから
教えてもらい気づかせてもらう毎日で、それも含めて周りの皆様に感謝しています。
これからも、講座や記事などで勉強させていただき、正しい知識や技術を身につけていきたい
です。そして何事についても、一本自分の芯になるものを持てるようになりたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

息子の肌の荒れがおさまりつるつるになったのは、
糠漬けをいただきだしてから1週間から10日くらいです。
中川さんの糠漬けは本当にすごいなあと感動し、毎日欠かさず美味しくいただいています。

お礼とコメントが大変遅くなり失礼しました。

 
 

<マクロ美風より>

Ebさん、おはようございます。

息子さんのお肌の調子はお母さんの心と連動しますよね。
母親ってそんなものです。産み落とした者の責任を感じるからですよね。
私は何度も息子と替われるものなら替わってやりたいと思ったかしれません。
血みどろの息子を抱えながら万策尽き果てた時、息子を殺して自分も死にたいと本気で思いました。
ちょうどその頃、アトピーの子供を殺してしまったお母さんの記事が新聞に載り、ハッと我に返って思いとどまったのでした。

もっと早くマクロビオティックを知っていたら、死ぬことは考えなかったと思いますが、そんな息子の状況に同情してくださった健康オタクの人が1冊の本をくださって、初めてマクロビオティックを知ったのでした。
ですから、息子のアトピーがなかったらマクロビオティックとの出会いはなかったかも知れないと思うと、私にとって息子はマクロビオティックを連れてきてくれた恩人になるのです。
アトピーのお陰というには余りにも無残な出来事でしたが、私にとってはアトピーのお陰なのです。
ですから、私はせめてもの恩返しとして、同じアトピーで苦しむ人のために少しでもお役に立ちたいと思ってブログを書くようになったのでした。

アトピーは軽度であっても気持ちに影を落とします。
そのことが一家にとって暗くのしかかってくることが多いので、そんなこともサポートしてあげられたらいいなと思っています。
つらい時って藁にもすがりつきたいものなんですよね。
ですから私は、その藁になろうと思いました。

子どもをもってから、私は何にも分かっていなかったんだと思うことばかりですが、子どもから教えてもらい気づかせてもらう毎日で、それも含めて周りの皆様に感謝しています。

みんなそうですよ。英語や数学のお勉強はしても、子育てのことは学校で習わないからみんな分からないのです。
私は39歳で子供を産んだのですが、仕事や社会のことはある程度自信があっても、子育てのことでは爪切り一つとってもドキドキでしたから、何歳になっても初めてのことは分からないのです。
ですから、子供の反応を見ながら生き直しをするのが子育てなんだと思っています。

余談ですが、電車の中でお母さんがおっぱいを出して授乳出来るくらいの環境があれば、もっと子育ても楽にできるだろうなあというのが実感です。
そのくらい鷹揚とした社会の方が子供もノビノビできますね。
授乳のときにケープをかけている光景を見ると心が痛みます。
むそう塾では塾生さんが赤ちゃんを連れてきた時には、ケープなんかしないで赤ちゃんのお顔を見ながら授乳しましょうと言っています。
授乳時に人前でおっぱいを出すことは恥ずかしいことではなく、授乳する姿は尊く美しいものなんだと多くの人が感じる社会になってほしいです。

これからはもっと自信をもって子育てに向き合いましょう。
むそう塾が応援しますから安心してね。

 
 

マクロビオティック料理教室 中川式糠漬け むそう塾

 
 

(中川式糠漬け 料理:京料理人 中川善博)

 
 

カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ, 中川式糠漬け, 子育て・野口整体・アトピー | 4件のコメント

なんのための桂むきなのか? お料理のキレとは? キレがある生き方とは?

むそう塾の幸せコースでは、いま桂むき投稿の真っ最中です。
今年はのんびり屋さんが多くて、なかなか例年のような盛り上がりがありません。
お料理にはその人のお人柄や生き方が如実に反映しますが、この桂むきにはイヤというほどその人の精神面や技術面が反映されてしまいます。
そもそも桂むきは難しいものですから、普通の人が出来なくても不思議ではないのですが、この桂むきは実に多くの意味合いを含んでいるので、むそう塾では必須の授業なのです。

そもそも桂むきというのは、お料理を作るときの技術の一つにすぎないのですが、これがちゃんと出来て、刻みもちゃんと出来ると、お料理が格段に美味しく、美しくなります。
そして、出来るお料理の種類が増えます。
基本的な目的はそのためなのですが、もっと深くにはお料理のキレにつながります。
キレのあるお料理を見ると、気持ちがシュッと引き締まる心地よさを味わいますね。
それがたまらなく気持ちのよいものなんです。
キレという言葉は皆さんはどんなふうに解釈されるでしょうね。
ちなみにweblio類語辞書で調べてみると、次のようになっていました。

キレがある むそう塾

 
 

おやおや、直接お料理の言葉としては登場していませんね。
でも、だからこそ、かえって分かりやすいかも知れませんね。
お料理にキレがあるということは、それを作り出す人にもキレが必要です。
ボーッとしていてはキレとは無縁の出来上がりになります。
もしかして、桂むきはしたくないけれど、授業に入っているから仕方なくしているのだったら、それはとても損な話です。
早く桂剥きの期間が終わって、次の美味しいお料理を作りたいと思っていると、そんなに美味しく美しい仕上がりのお料理にはなりません。
それは先輩たちが経験しています。

*   *   *

ここでちょっとお料理から離れてみましょう。
私は今までの人生のことを考えた時、キレのある人と接していると気持ちの良い時間が共有できて好きでした。
キレのある人の共通点は、時間を無駄にしない人が多かったからです。
効率的に時間を使い、気持ちの良い時間を生み出せる力って、誰でもほしい力ではありませんか?
キレって言い換えると氣の世界だと思うんですよね。
氣が調って行くほどキレが増すような気がします。

マクロビオティック料理教室 むそう塾 南京のケン 桂剥き

 
 

これは先日の秘伝コースで、中川さんが作った南京のケンです。
パッと見ると胡瓜と見間違える人も多いのですが、これは料理人さんの腕の見せどころでもありまして、あの硬い南瓜を皮ごと桂剥きにして、その薄さに刻んで行く作業は、やはり桂剥きのレベルの高さなくしては出来ないと思いました。
刻み上がったケンは絹糸のように細く、しなやかでした。
一流料亭といえども、ここまで長い南瓜のケンが登場するところはなかなかありません。
かつてむそう塾の修了式で利用させていただいたお店でも、これより短かった記憶があります。

ま、桂剥きに関しては色々な角度から考察が出来るほど奥深い技術ですが、そんなことを教えているマクロビオティック料理教室は全国でもむそう塾だけだと思います。
この機会をチャンスととらえて、ご自分の可能性を追求されるのも良いでしょう。
頑張ったら頑張った分だけ、ちゃんと応えてくれます。
あなたの人生を氣の良い世界に導くために、キレを意識した生き方をしてみましょう。
そんな人生は清々しくて気持ちの良いものです。
マクロビオティックの哲学とともに、技術面でも氣の良い生き方を可能にすることが出来ます。

 
 

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冷やし中華の麺を洗う時は水の温度に気を配りましょう

麺類を茹でた後にお水で洗う時は、お水の良し悪しが影響するものです。
ですから、美味しい麺料理のためには良いお水が出る所に店を構える人もいます。
たとえば粉にこだわり、お水にこだわったお蕎麦屋さんなんていうのも結構あちこちにあります。
まあ、家庭ではそんなにこだわっていられない面もありますが、せめて浄水器経由のお水で水温にはこだわりたいものです。
それだけでも麺類の美味しさは変わりますから。

先日記事にしました「中川式冷やし中華」ですが、茹でた麺を洗うときにはぜひ氷を入れて冷たいお水を使いましょう。
これだけでも麺がキュッとしまって、美味しさが増します。
先の盛り付けの写真でお皿に転がっている氷は、洗うときの氷を何個か一緒に盛り付けたものです。
暑い季節にクールダウンしてくれるお料理は、喉越しもよくて疲れを忘れさせてくれます。

 
 

中川式冷やし中華 麺の洗い方

 
 

キリッとしたお水で麺をしめてから盛りつけましょう。

 
 

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「その油をかえなさい」(内海聡著) マクロビオティック実践者にはぜひ読んでもらいたいです

私はかねてから「油と甘いものの摂り方で健康は左右される」と言い続けていました。
特にマクロビオティックを知っている人は、油分を著しく避けたり、逆になんでもかんでも植物油を使って旨味を出そうとしたりするので警告を発していました。
健康になりたいからとマクロビオティックを始めたのに、かえって不健康になってしまった人がむそう塾には現れます。
そのたびに受け売りのマクロビオティックを伝えている人に反省してほしいと思うことの繰り返しです。
油は質の良いものを適量摂るのが望ましいのであって、摂り過ぎも少な過ぎも良くありません。
油が原因で体調不良の人がかなりむそう塾にも来られます。

ところで、「油」と「脂」のことを正しく理解して、本物の健康を維持するために参考になる本が出版されました。
Facebookでは時々炎上してしまう内海聡医師ですが、マクロビオティックの現状をきちんと判断されているのが良いと思います。
私はマクロビオティックの良い点も悪い点も含めて、現実の姿をこのブログで発信してきましたので、この本はマクロビオティックを過信している人に読んでもらいたいなと思いました。
いつもの毒舌ぶりはなく(笑)、大人しい文章です。
「はじめに」と「おわりに」だけをご本人が書かれています。

その油をかえなさい 内海聡著 マクロビオティック

 
 

その油をかえなさい 内海聡著 マクロビオティック1

 
 

その油をかえなさい 内海聡著 マクロビオティック3

 
 

その油をかえなさい 内海聡著 あさ出版)

 
 

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