「病気にならない夜9時からの粗食ごはん」幕内秀夫著

夜遅くのお食事は体には良くないと知っていても、お仕事の関係でどうしても夜遅くに夕ご飯を食べる人が多い時代になってしまいました。
私はそんなときの食べ方を塾生さんにアドバイスするのですが、実行出来る人と出来ない人がいます。
その境目は人間の体をいかに良く理解するか、いかに自分の意志を持つかというところにあります。
体のことを理解して実行された人は、良い結果が出ているのですが、問題はそれを長く続けられるかどうかです。

人間の刷り込みというのは恐ろしいもので、「3食食べなければ」と思っているうちは真の健康体にはなれない人も多いでしょう。
でも、3食どころか1食でも大丈夫なんだと思える人は、かなり健康体に近づきます。
さらに、「時間だから食べなくちゃ」という観念を捨てられたら、もっと健康体に近づきます。
そして、「食べない方が体が楽になる」ことを知っていると、もう怖いものなしです。

自分だけが納得しても、時間とともに周りの雑音に惑わされてしまう人も多いでしょう。
でもね、健康は自分の責任で築き上げましょう。
あなたの体なのですから。

*   *   *

そんな現代人にピッタリの本が「病気にならない夜9時からの粗食ごはん」です。
例の粗食シリーズで一躍有名になった幕内秀夫さんの本ですが、マクロビオティックの考え方と相通じるところがたくさんあります。
彼自身はマクロビオティックの暗さ(昔の話)などに、良い印象は持っていないのですが、和食を大切にした考え方はとてもマクロビオティックとリンクしています。
マクロビオティックを知っている人は、とかく「何を食べるか?」に関心が行きがちですが、私はマクロビオティックを知らない人を含めて、「何時ごろ何を食べるか?」まで考えてほしいと思います。

 
 

病気にならない夜9時からの粗食ごはん2 幕内秀夫

 
 

病気にならない夜9時からの粗食ごはん1 幕内秀夫

 
 

(病気にならない夜9時からの粗食ごはん 幕内秀夫著)

 
 

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200通り以上の炊き方を研究した中川式玄米ご飯とマクロビオティックの融合

数あるマクロビオティック料理教室の中でも、むそう塾はかなり独特のスタイルで運営しています。
マクロビオティックの料理教室なのに動物性のお料理も教えたり、玄米ご飯やお料理を投稿させたり、包丁砥ぎや桂むきの特訓期間があったり、初めての人は何がなんだかお分かりにならないかも知れません。
でも、それらはすべてお料理を教わった人が正確に再現できるようにするための方法なのです。
お料理は教えただけではなく、実際に作ってもらってその結果を確認しなければ正しく伝わったとは思っていません。
間違ってもレシピをもらっただけではお料理は習ったことにはならないのです。
確実に伝える。
それを貫くためにこのようなスタイルになりました。
では、以下にむそう塾の入門クラスである「愛クラス」の背景をご説明しましょう。

<中川善博の履歴>
中川善博は京都生まれの京都育ちです。
高校を卒業すると同時に京都の老舗料亭「萬亀楼」で7年余り修業を積み、その腕の良さと研究熱心さには定評がありました。
その後自分のお店を持って16年間大繁盛のお店を営業するも、最愛の妻をスキルス性胃癌で亡くし、乳飲み子と病気の母親を残されました。
ここから彼の運命は変わります。
子育てと親の介護のため、彼はお店をたたんでピザのデリバリー店に就職しました。
ここでは商品開発部長として、持ち前の研究熱心さで次々と新商品を開発するのですが、その時の恐ろしいほどの試食がたたって体はボロボロになり、健康診断ではいくつも引っかかるようになって、体重も3桁になってしまいました。

<中川善博とマクロビオティックの出会い>
ちょうどその頃、お嬢さんが「私、こんなの食べたい」と一冊の本を持って来ました。
それがマクロビオティックの本だったのです。
またここで彼の運命の歯車が一つ進みました。
彼はその昔、妻を何とか助けたいと思って、実は食養を勉強して桜沢如一の本を何冊も読んでいたのでした。
玄米もさんざん炊いたのでした。
しかし、その玄米を当時小学生だった息子さんは食べたがらなかったのでした。
そんな過去がある彼はここで持ち前の研究心にスイッチが入ったのです。
そうこうしているうちに母親の容態は悪化してきて、もう昼間も留守に出来ない状態になったため、ピザのお店を辞めてしばらくマクロビオティック料理の研究をしていました。

まずは最新のマクロビオティックを知る必要があると思い、小淵沢にある某マクロビオティック指導校に行ったのでした。
そこで出された玄米ご飯があまりにも不味いことに衝撃を受け、玄米の炊き方を本腰を入れて研究し始めました。
玄米の種類や鍋や炊き方を変えながら研究は続き、200通り以上の炊き方を研究したそうです。
研究していたマクロビオティック料理をブログに載せているうちに、あまりにも美味しそうで実際に食べたいという声があちこちから届くようになったので、住まいの1階に小さな玄米菜食のお店を出しました。
また歯車が一つ進みました。

<マクロ美風と中川式玄米ご飯との出会い>
そこで出された玄米ご飯は、一般的に私達が玄米ご飯だと思っていた概念を軽くくつがえし、「え? 白米なの?」と錯覚するほどほんわりとやわらかくて色白でした。
私が初めてこの玄米ご飯をいただいた時、申し訳ないのですが何割か白米を入れているのかと思ったほどです。
そして玄米独特の臭さがないので二度びっくりでした。
何度通ってもまったく同じ炊き上がりの玄米ご飯に唸るとともに、彼のプロとしての意地をみた思いがしました。

「どうしたらこんなに美味しい玄米ご飯が炊けるのだろう?」。
ずっと私の頭から離れないその秘密を知りたくて、ある日思い切って彼に訊ねてみました。
(企業秘密だからきっと教えてくださらないだろうと思いながら。)
すると彼はタタターッと早口で手順を話してくれました。
私はそこで「!!」とウロコが落ちたのです。
「私が今まで炊いていた方法よりもっと陰陽を踏まえた炊き方だったのだ!」これに尽きました。
あれほど陰陽を勉強していたのに、玄米ご飯の炊き方については手落ちがありました。まさに盲点でした。

<なぜ玄米ご飯が嫌われるのか?>
私はそれまで某マクロビオティック指導校で教えられた炊き方をしていましたが、その炊き方だと夏になると玄米ご飯が入らなくなるので、麦や小豆を混ぜたり土鍋で炊いたり、炊き方をもう少し陰性にしたりしながら調整していました。
しかし玄米ご飯を食べる年数が長くなると、どうしても重く感じるようになって、玄米の美味しさが今ひとつになっていたのです。
現に私より長い間玄米を食べ続けていた先輩は、もう土鍋炊きか白米か麺類でなければ体が受けつけない人が何人もいました。
美味しさ以前に長い間食べ続けられない玄米の炊き方というのが問題であることに私もそろそろ気づいていたのでした。

彼のお店に通いながら玄米ご飯のことを話す機会が増えて、その時に彼の話した言葉が私を大いに納得させました。
「一生食べ続けられるものでないと主食とは認めません。」
そうだ! そうだったのです!
白米なら毎日食べても飽きないし、一生食べ続けられるではないか!
それが出来る炊き上がりの玄米ご飯でなければいけないんだと、やっと腑に落ちた私なのでした。

しかし玄米はそんな生易しいものではありません。
玄米を嫌う人がいるのはなぜか?
特に子供はなぜ嫌がるのか?
それをマクロビオティックの先生に質問したことがありますか?
きっと次のような答えが返ってきたのではないでしょうか?
・「それはその人が陽性なのよ〜」
・「子供は陽性だから、白米より陽性な玄米を嫌うのよ〜」
といったところでしょうか。
しかし、答えは簡単。まずいから嫌がるのです。
子供は特に正直なので、まずいと食べてくれません。。
その他の玄米嫌いの人は、過去にパサパサとして不味い玄米ご飯を食べたことがあるか、玄米独特の臭いが嫌なこと、そして炊き上がりが硬いこともあげられます。

人間は正直なもので、美味しいものは能書きを言わなくても食べてくれます。
食べるスピードも速いです。
健康のために我慢して玄米を食べるのではなく、美味しいから玄米を食べる。
体調がいいから玄米を食べる。
そんな食べ方が出来るのが京料理人中川善博の編み出した玄米の炊き方です。
お年寄りも子供も男性も女性も、金属アレルギーのある人も、みんなで一つ釜の飯を笑顔で囲める炊き方は、気の遠くなるほどの試作を繰り返した結果です。

<白米と玄米では体への影響力が異なるので注意点もある>
ご飯を炊いた経験がおありの方はよくご存知だと思いますが、少量のご飯を美味しく炊くのは難しいものです。
それが玄米となるとさらに難易度は高くなります。
そんなにしてまで玄米を食べなくても良いという声も聞こえて来そうですが、やはり玄米の力は特筆すべきものがありますし、この中川式で炊いた玄米ご飯は白米に勝る美味しさがあります。
深みと旨味が一体となっているので、白米を食べると物足りなさを感じます。
それは当然かと思います。なぜなら米糠部分が全部なくなっているのが白米ですから、その部分の旨味が不足するのも納得できます。

そしてそれは美味しさだけでなく、確実に栄養面でも体に与える影響が白米とは格段に違います。
しかしそれは、玄米の良さがすべて体に吸収されて初めて効果が出ることであって、頭で栄養価だけを考えて食べても炊き上がりが不完全だと玄米のマイナス面が前面に出て、かえって体調を悪くしてしまいます。
もしあなたが今、玄米を食べているのに体調が良くないなら、それは玄米の炊き方が間違っているのかもしれません。
その場合は玄米の炊き方を変えるか、無理をしないで白米か分づき米にされることをお勧めします。
そのまま続けていると、間違いなく胃腸を傷めつけてしまいます。

<中川式玄米の炊き方は責任ある独特の指導法>
こだわり屋で研究熱心な京料理人中川善博が追究した玄米の炊き方は、亡き妻のように病気になる人を出さないため、病気の人も健康な人も一緒に食べられるため、そして、それを食べた人に幸せになってもらいたいための方法でした。
教えっ放しにしないで、きちんと炊けるようになるまでマンツーマンで直接メールと写真や動画のやりとりをするのは、どこまでも責任ある指導をするためです。
他のお料理教室に比べて面倒くさい方法だと思われることでしょうが、ここまでしなければお料理は正しく伝わらないということをプロとして知り抜いているからです。
ましてや難易度の高い玄米ですから、一方的な教え方では習った人のその後の健康に責任が持てません。
どこまでも責任のある仕事をしたい。
それがむそう塾スタイルです。
特異な指導方法ですが、ご理解をいただけましたら嬉しく思います。

<玄米の炊き方教室 愛クラス>
なお、むそう塾では玄米の炊き方を伝授する「愛クラス」をほぼ毎月開催しています。
開催予定日はサイトの「これから開催予定の講座」でお知らせしています。
直近の開催予定は6月28日()になります。

 
 

中川式玄米ご飯の炊き方教室 むそう塾 京都

 
 

(中川式玄米ご飯 料理:京料理人 中川善博)

 
 

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トンテキの火加減(京料理人 中川善博)(動画あり)

トンテキ1 むそう塾

 
 

(トンテキ 料理:京料理人 中川善博)

豚テキや牛ステーキ。
あなたはどんな火加減で焼いていますか?
生姜焼きでもそうですが、焼くというくらいですから本当に焼くのです。

では、料理のプロが焼いている手元を見てみましょう。
こんなに強い火加減で焼き始めました。

トンテキ2 むそう塾

 
 

さあ、焼き進んできました。
炎の色が変わってきましたね。
ここまでの炎で焼いて初めて出る美味しさがあります。

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この時にはテフロン加工のフライパンは避けた方が良いです。
鉄のフライパンを使いましょう。

 
 

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アトピーに中川式糠漬けがこんなにも効くなんて! 腸内細菌の力はすごい!

アトピーに糠漬けが効果的なことは私の息子でも実証済みなのですが、育てている糠床の質の良し悪しによって、ここまで効果が違うことに「やっぱり!」と納得することがありました。
このブログでも過去記事に登場しているおはるさんは、糠漬けのおかげですごくアトピーが良くなったのに、その後なぜか一進一退を繰り返していました。
その「なぜか」の理由が先日判明したのです。

彼女は中川式糠漬けでアトピーが良くなったので、増えて来た糠床をどんどん小分けしていくつも樽を増やしたり、本家の中川式糠床の状態が悪化しているのに育てていたりしたのですが、糠床の管理の仕方で悩んでいました。
しかし、あまりにもアトピーが悪化してくるので、思い切って糠床を育てることを止めてもらって、中川式糠漬けを直接送り届ける「じゃい安DIRECT」に切り替えてもらいました。
そうしたら、グングンとアトピーが治ってきたのです。
その間1か月にも満たない出来事です。
それはそれははっきりとした変化だったので、糠床の質の違いが影響したのだと思っています。

糠床の質の違いとは、発酵がどこまで本物かどうかだと思います。
測定すれば、おそらく乳酸菌の数も相当違うのでしょう。
中川さんの糠漬けを受け取って皆さんがまず驚かれることは、「香りが違う! フルーティー!」という声が圧倒的多数です。
ということは、お手持ちの糠床の発酵の質が本家レベルではないことを物語っています。
中川式糠漬けの効果をしっかりと享受するには、ぜひともほんまもんの発酵をキープしてくださいね。

間違ってならないのは、糠床を一から全部育てる方法と、すでに完成した糠床のお世話方法です。
昨日もエアレーションと激混ぜの違いが解っていない人がいました。
これでは完成した糠床を受け取っても、糠床は死に向かいます。
このブログでも何度も書いていますが、糠床は生き物です。
それもか弱い微生物の世界です。
どんどん暑さに向かうこの時に、呑気に天地返しだけしてますとか、エアレーションって?なんて言ってる人は、間違いなく糠床をダメにするでしょう。
今は激混ぜの必要な時期です。
しっかりと今するべきことを把握してください。早急に!

おはるさんの過去の手。
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おはるさんの今の手。
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いかがですか?
こんなにも糠漬けの状態が腸に影響するなんて驚きでしょう?
すべては腸内細菌の育て方次第なのです。
あなたの食べたものが腸内細菌を育てているのです。
自分を生かすも殺すもあなたの腸内細菌のごきげん次第ということは、なんと糠床のお世話と似ていることでしょうか。
糠床を育てることは、あなたの腸内細菌を育てることと同じだという意識をもっていれば、ほんまもんの健康は間違いなしですね。

アトピーにも糠漬け効果

 
 

カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ, 中川式糠漬け | 6件のコメント

ステロイドからの卒業 ぢゅんさんのリウマチ体験

私の大好きなぢゅんさん。
天使の心をもっているぢゅんさん。
ついにステロイドを卒業できたと昨日知って、彼女との日々を振り返っています。
あんなこともあった、こんなこともあった、でも彼女は強い意志でこの日を迎えました。
彼女はもちろん素晴らしいのですが、その周りのご両親様やご主人様もまた同じく素晴らしいのです。
実際にお会いして思うのは、「氣が良い」ということです。
つまり、彼女は過去に病名をもらいましたが、病人になってしまわなかったんですね。
その辺の強さには本当に頭が下がります。
文中の次の言葉がすべてを物語っていますね。

人生って何が正解か、後でしかわからないことが多く、苦しいですよね。
でも、どうせわからないなら選んだ道を正解にしてしまえばいいんだと最近思います。

ぢゅんさんの新たなスタートを心から祝福します!
おめでとう! ぢゅんさん!
「症状はあっても病人ではない」!
そんなあなたが好きです!

<Facebookよりぢゅんさんの記事を転載します>

私事ですが、今日は病院の日でした。
月に一回の血液検査ですが、ここ一年くらいで問題のあったいろんな値が正常値をマークするようになってきました。

そして今日、ついにステロイド剤の処方が終わりとなりました。
医師が「卒業だね!」って^^。

私は19のときにリウマチの病名が付きました。
それから30過ぎまで普通の病院のリウマチの治療を受けていました。ある日、「ここらでガツンとリウマチをやっつけましょう!」という言葉につられ、新薬を飲み始めたところ三日目に救急車で運ばれました。
新薬によるアナフィラキシーショックでした。

止まりかけた心臓を動かすために大量のステロイドが使用されました。
「こうするしか、、、。後のことは考えられませんでした。」とその時、命を助けてくれた医師は言いました。

ステロイドは一気にやめてしまうとショックを起こすといわれています。それから0.5mgずつ、少しずつ少しずつ減らしてきました。
夫の転勤のたび、病院、主治医が変わり、バトルを繰り返しながらも信念を貫いてきました。

そうするうちに自律神経免疫療法の医師と出会い、福岡の主治医と気持ちが溶け合い、強い味方を得た中で今回、ステロイドからの卒業となりました。
10年かかりました。

今日の血液検査は炎症値も正常、骨破壊マーカーも正常、白血球の元気さに至っては一般の人より良い数値になりました。
リウマチ患者のかけらもない。
ただ車いすの状態なので(大量のステロイドの後遺症と思われます。医師は認めませんが)なんの説得力もありませんが^^;。

新薬さえ飲まなければ、と人生で何度も思いました。
でも新薬を飲まなくても、既存のリウマチ治療をなんの疑いもなく続けていたらきっと別の副作用で今頃苦しんでいたと思います。

人生って何が正解か、後でしかわからないことが多く、苦しいですよね。
でも、どうせわからないなら選んだ道を正解にしてしまえばいいんだと最近思います。

今年は介護保険の認定を受け、今月初めてヘルパーさんを依頼して、療養ではない、“生活”をはじめるためのチャレンジをすることにしました。
なんでもノロノロかめさんのスピードですが、自分の道、進んでいこうと思います。

長文失礼しました。

 
 

ぢゅん さくらんぼ

 
 

さくらんぼを見ると想い出す。一緒にさくらんぼを食べた札幌のことを。
ああ、本当に良かった。

 
 

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