中川善博さんと「むそう塾」

また「むそう塾」の記事です。
ごめんなさい。
先日、第1回目の「むそう塾」で、中川善博さんのお話をお聞きしながらこんなことを感じました。
「いかに私達は多くのことを刷り込まれているのだろうか」。
そして、
「その刷り込みを、なんて素直に受け入れていたのだろう」。
この私も含めて。
「むそう塾」では、「玄米ご飯をいかに美味しく炊くか」を徹底的にお伝えします。
中川善博さんが50年の人生の中で得たものを、すべて包み隠さず、出し惜しみせずにお伝えしています。
その迫力がご飯にも言葉にも、ビシビシ伝わって来ます。
私が、白米のお米の洗い方について中川さんに質問させていただいた時、中川さんのお答えは見事なものでした。
そのお答えをお聞きして、「あ?、中川さんって完全にご自分の世界をお持ちだなぁ」と改めて深く感じ入りました。
だからこそ、私に「中川式玄米ご飯の炊き方」と命名させてしまったのでしょう。
古くから伝わっていることも、上の人から教わったことも、全部ご自分のフィルターを通過させて、納得の出来るものしか残っていない。
そこに中川さんの創意工夫と理論が加わって、「中川式??」の諸々が生まれて来るのだと思います。
*    *    *    *
ある意味では、これが生き方の原点なはずです。
しかし、私もそうですが、ついつい刷り込まれている部分が顔を出します。
人によっては、刷り込まれたものの中で生きている人も見受けます。
今はこのタイプの人が何と多いことか!
学校教育の弊害ですね。
マクロビオティックに出会っても、こういうタイプの人はすぐマニュアルを欲しがります。
しかし、皮肉にもマクロビオティックは、マニュアルとは反対の世界です。
ひたすら、自分で考え、自分で決断し、自分で行動することの繰り返しです。
これは何もマクロビオティックに限ったことではありませんよね?
人生の基本です。
こんな人生の基本を、「むそう塾」ではみんなで再確認する場にしたいと思っています。
みんなのDNAにあるけれど、眠っている力。
その力に「むそう塾」で気づき、目覚めて、本来の自分の人生を歩めるスタート地点にしてほしいと思っています。
先の記事に、ひらじゅんさんがコメントをくださいました。
「人間塾」という言葉。
そう。
私は「むそう塾」の名前にする前に、「人間塾」にしようかと一瞬思ったのです。
(でも、おこがましいので簡単に引っ込めましたけど。。。)
それは、単にお料理だけを教える教室ではなく、人間丸ごとを受け入れて、人生を構築し直す場として考えていたからです。
そして、中川善博さんならそれが出来るし、最もふさわしいと思いました。
中川さんはそれを可能にするだけの辛酸を経験されています。
*    *    *    *
お料理はとても大切なものですが、お料理だけがマクロビオティックではありません。
そして、マクロビオティックだけが最高のものでもありません。
マクロビオティックと似たような考え方は他にもあります。
あなたに心地よいものを選べばそれでいいのです。
「むそう塾」にご縁のあった方は、決してミクロビオティックにならないように、そして、お料理だけですべてを解決しようとしないように、井の中の蛙にならないように。
世界はもっともっと大きな問題を抱えています。
「たかが食べ物、されど食べ物」くらいの気持ちで、あなたの人生を輝いたものにして下さい。
人生はたった一度っきりですよ!
今、こうしている時間は二度と戻って来ません。
この大切な時間をどのように使うか、どんな人生にするかは、あなた次第です。
「むそう塾」でご一緒に人生を考えてみましょう。


カテゴリー: マクロビオティックが楽しい♪ | 8件のコメント

第1回「むそう塾」が終わりました

朝からスカッとした青空。
ところどころに秋のシュッとした雲が遊ぶ最高のお天気の中で、第1回目の「むそう塾」が開催されました。
最初に参加者の安田様から、お花をいただいて感激しました。
その素敵なお花は中川善博さんのブログに載っています。
嬉しいスタートになりました。
安田様、ありがとうございました。
                *    *    *   *
今回とてもビックリしたことがあります。
それは、中川さんがお料理の説明をされる時、調味料の分量を具体的な数字でお話されていたことです。
通常料理人さんは、いちいち調味料を量りながらお料理はしません。
私もそうですが、家庭の主婦も軽量スプーンで量りながらのお料理はしないでしょう。
ですから、突然何を何グラムと聞かれてもきちんと数字で答えられないものです。
ところが、中川さんはそれをスラスラ口にされるのです。
(あれ?変だなぁ?)
どうしても分量を知りたがる(クセの)参加者のために、中川さんが精一杯のサービスをされているのが良く伝わってきました。
それほど、このお料理教室に中川さんは真剣に取り組んでくださったのだなぁと思い、胸がキュッとしました。
それにしても、量らない調味料を数字でたちどころに置き換える中川さんは、やはり本当にお料理が体にしみこんでいるのだなぁと感心すると同時に驚きました。
                *    *    *    *
目の前で炊き上がった玄米ご飯をいただいて、納得のお顔、お顔を拝見していると、「ああ、むそう塾を始めて良かったなぁ」と思いました。
少量のご飯でも、こんなに美味しく炊けるのだということを、ぜひ覚えてくださいね。
もっと沢山書きたいのですが、これから高松に向かいます。
新幹線の時間になりましたので、残念ながらこれでおしまい。
ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。


カテゴリー: マクロビオティックが楽しい♪ | 16件のコメント

玄米ご飯に寄せて(3)~「むそう塾」の開催予定~

玄米ご飯に寄せて(1)玄米ご飯に寄せて(2)>の続き
お蔭様で「むそう塾」に関しては、多くのお問い合わせをいただいております。
しかし、中川さんがご病気のお母様を抱えていらっしゃることもあって、ずっと先のお約束をすることをとても躊躇されていました。
無責任なことはしたくないからと。
ところが、遠くから飛行機に乗って参加されたいと仰る方がいらっしゃって、そのような方には、早割が使えるように配慮する必要があります。
このようなことを考慮した結果、この度、開催予定日をお知らせすることに致しました。
ただ、大変申し訳ありませんが、もし、中川さんのお母様のご容態が急変することがあって、開催日と重なってしまった場合は、やむなく中止させていただく我儘をお許し下さいませ。
なお、2009年3月までの予定日を掲載しましたが、途中でリニューアルが出来そうなら、ちょっとお休みをしてお教室の内容もバージョンアップしますので、お楽しみに♪
*    *    *    *
<2008年>
10月 8日(水)
22日(水)
11月 5日(水)
19日(水)
12月 3日(水)
17日(水)
23日(火) 熱い要望に応えて休日開催です。
<2009年>
1月 7日(水)
21日(水)
2月 4日(水)
18日(水)
3月 4日(水)
18日(水)
*    *    *    *
なお、私はこれから京都に向けて出発します。
その後高松にも行って、帰宅は19日(金)になりますので、10月8日開催分のお申し込みは、9月20日(土)に開始予定です。
遅くなって申し訳ありませんが、どうぞ、よろしくお願いいたします。
<「玄米ご飯に寄せて」シリーズは終わり>
◆mixiの「むそう塾」のコミュニティはこちら


カテゴリー: マクロビオティックが楽しい♪ | 14件のコメント

玄米ご飯に寄せて(2)~玄米ご飯と「むそう塾」~

玄米ご飯に寄せて(2)~美味しい玄米ご飯には理論がある~>の続き
マクロビオティック料理の基本は、まず玄米ご飯です。
以前、「玄米ご飯を食べなければマクロビオティックしてないんですよね?」と質問されたことがあります。
きっとその方は玄米ご飯を美味しいと思えないか、美味しく炊けなかったのでしょう。
誤解を恐れずに言えば、究極的には白いご飯を食べたってマクロビオティックをしていることになります。
しかし、それは自分の体に合っている場合という条件のもとでね。
裏を返せば、現代は玄米ご飯が入らなくなっている人が多いのです。
入らないということは、玄米ご飯が合わない、美味しく感じないということです。
美味しくない理由は二つ。
?玄米ご飯の炊き方が体質に合っていない。
?単純に炊き方が下手(調理技術が未熟)。
この二つをクリアしたら、必ず玄米ご飯は美味しく感じるはずなんですよね?。
*    *    *    *
私はブログや、「マクロビ井戸端会議」や、「美風ゼミ」でいつもいつも聞かれます。
「玄米ごはんを美味しく炊くにはどうしたらいいですか?」と。
そんな人達にぜひ「美味しい玄米ご飯の炊き方」をお伝えしたくて、「むそう塾」を始めることにしました。
ですから、「玄米ご飯のむそう塾」・「むそう塾といったら玄米ご飯」を目指しています。

すでにどこかのスクールやお教室で習われた方でも、その炊き方が最高かどうかは疑問ですね。
もう一度、その炊き方が果たして最良の方法かどうかを見直すことが必要だと思います。
なぜなら、マクロビオティックを広めようとした60年前とは、日本人の体質も環境も食生活も大きく変化しているからです。
現代には現代に合わせた調理法も必要だと考えます。
*    *    *    *
ところで、「むそう塾」では美味しい玄米ご飯の炊き方をみっちり、しつこく、これでもかーというほどにお伝えします。
なぜなら、美味しい玄米ご飯を炊くために考え、工夫することの中に、お料理のあらゆる基本が含まれているからです。
結論からいえば、美味しい玄米ご飯を炊けない人に美味しいおかずは作れないということです。

よく、お料理教室で何品ものお料理を習って、おかずの種類を増やすことに時間とお金を費やしている人を見かけます。
しかし、そこで習ったことをすべて再現して、ご自分のものになさっている人って、どのくらいいらっしゃるでしょうか?
おかずばかりに神経が行っている人は、案外とまずい玄米ご飯を炊いていたりします。
来る日も来る日も食べるご飯。
一生食べ続けるご飯。
その色が白かろうとベージュであろうと、ご飯を炊く心に変わりはありません。
主食のご飯がしっかり炊けたら、必ず他のお料理もおいしく作れるようになります。

そのために中川さんは、ご自分で辿り着いたノウハウを、すべて惜し気もなく公開してくださいます。
包み隠さずすべてを披露してくださいます。
なぜ、そうして下さるのか?
それは、「自分の炊き方で幸せになってくれる人が出てくれるなら、こんなに嬉しいことはない」からだそうです。
そんな訳で、当分の間は毎回玄米ご飯の炊き方をメインに実演します。
自信が出来るまで何度ご参加いただいても構いません。
そのために、各回とも単発制にしています。
お料理が上達する秘訣は、いかに回数多く作るかにかかっています。
何度でもトライしてみてください。
そして、玄米ご飯がおいしく炊けるようになった暁には、やっとあの中川さんの美味しいおばんざいが作れるようになるんですよ?。
*    *    *    *
通常のお料理教室を想定されていた方には、ビックリな内容だったでしょうか?
でも、中川さんと二人で話し合った結果、一番大事なことを確実にお伝えしたいということで、この内容になりました。
そのために「むそう塾」では、個々人の体質・体調を知ることのお手伝いもいたします。
そして何よりも、参加者がマクロビティックの真髄を知って、幸せで楽しい人生を送れるようになってほしいと思っています。
私も中川さんも、皆さんの「幸せづくりのお手伝い」が出来たら、こんなに嬉しいことはありません。
つづく


カテゴリー: マクロビオティックが楽しい♪ | コメントする

玄米ご飯に寄せて(1)~美味しい玄米ご飯には理論がある~

マクロビオティックに出会ったキッカケは人それぞれですが、大事な共通点があります。
それは、「美味しく玄米ご飯を炊く」ということです。
この単純に思えることが、実はとても奥深いものなんですね?。
ブログを見ても、玄米ご飯を美味しく炊くどころか、炊き方そのもので右往左往している記事が次から次と登場します。
土鍋・圧力鍋・電器釜などのような調理道具の問題、そしてお米の種類、お水の問題、それから加熱の時間など、実に多くのことで悩んでいらっしゃる方が多いですね。
マクロビオティックのお料理本でも、ひと通り玄米ご飯の炊き方が紹介されていますが、そのとおりに炊いて美味しかった人はどのくらいいらっしゃるでしょうか?
もしかしたら、その本の著者は誰かに習ったことをそのまま「これが最高の炊き方」だと思って紹介されているかも知れません。
               *    *    *    *
私もリマ・クッキングスクールで習った炊き方が正しい方法だと思って実践していました。
そして、それを美味しいと感じる自分がいました。
しかし、年数が経つにつれて、その玄米ご飯を当初のように美味しく感じない自分がいたのです。
そんな時先生は、「陽性に片寄っているのだから陰性な炊き方にしてね」と仰いました。
「そうか、ご飯を炊き分けることがマクロビオティック料理なんだ」と思って、自分の体に合わせた炊き方をしました。
夏用、冬用、息子用、夫用とそれぞれの体調に合わせた玄米ご飯を炊いているうちに、素朴な疑問が出て来ました。
 ・「どうして白いご飯は家族みんなで長い間食べても飽きなくて、体調も大きく変化しないんだろう?」。
 ・「こんなに大変なことだったら、お仕事で忙しい人には受け入れられないよね?」
 ・「体にいいことは分かっても、実行しにくかったら絶対玄米ご飯って拡がらないよね?」
そんな疑問が高じて、
 ・「家族みんなが美味しいねって、同じお釜のご飯を食べられないものだろうか?」
 ・「2時間も3時間もかけて炊く玄米ご飯ではなくて、白米と同じような時間で炊けないものだろうか?」
といつも思い続けていました。
                *    *    *    *
そんな時、京都で中川善博さんの炊いた玄米ご飯に出会って、何度も何度も食べさせていただいて、やっぱりこの炊き方は素晴らしいと思うようになりました。
中川さんに玄米ご飯の炊き方を詳しくお聞きしたら、誠に理に適った炊き方でした。
目からウロコとよく言いますが、私はその時、「ああ、見事に理論的な炊き方だなぁ」と感心したものです。
玄米の特性、お塩の特性、なぜ膨らむか?、なぜ締まるか?、鍋のフタはどんな意味を持つのか?
こんなことを知り抜いて、研究しつくして、それらの特性を最大限に生かした炊き方だったのです。
ちなみに、この炊き方は、私が知っているどのお料理本にもありませんでした。
ですから私はこの炊き方を、「中川式玄米ご飯の炊き方」と名付けています。
リマ式でもなく、クシ式でもなく、その他諸々の炊き方でもなく、中川式なのです。
つづく


カテゴリー: マクロビオティックが楽しい♪ | コメントする