人の特徴のひとつに「話し方」がある。
マクロビオティックでは陰陽の判断をするとき、話し方も参考にする。
<陽性>
・声が大きい
・早口
・口調がはっきりしている
・内容がわかりやすい
・返事が速い
・答えに迷いがない
<陰性>
・声が小さい
・ゆっくり話す
・ボソボソと聞き取りにくい
・内容がぼやける
・返事が遅い またはなし
・答えが遅い またはなし
このように並べると、陽性の方が断然よいように感じる。
しかし、そうとも言い切れないのが現実だ。
あなたのまわりには、結構陰性の話し方をする人が多いのでは?
そして、その人はすごく良い雰囲気を持っていたりするのでは?
このように分けると、じゃあ陰性の人は陽性に近づけるような話し方をすればよいと思うだろう。
しかし、なかなかそれが変えられないのが人間という生き物だ。
ある意味、陰性の特徴も陽性の特徴も、生まれながらにして持っているようなものだからだ。
そして、この特徴を本人は案外自覚していないことが多い。
だから厄介なのだ。
電話で話すとき、受話器を耳から話さないと声が大きすぎて…なんていう人がいる。
そういう人はお年寄りになっても声が大きい。
一方、蚊がなくような話し方をする人が、いつか声が大きくなるとも思えない。
本人が直そうと意識しない限り。
ところで、陽性に分類された人はすべて良いのかというと、気をつけなければいけないことがある。
それは、その口調をきつく感じさせてしまう場合があるということだ。
声が大きいと、それだけで威圧的に感じてしまう人がいる。
陽性 → 陽性 ◯
陽性 → 陰性 △
だから、声が大きくて早口の人は、話すときに相手を傷つけないように気をつけた方がよい。
持ち前の特徴のまま話してよいのは、相手が自分と同じ陽性か、それ以上の陽性さがあるときのみ。
子どもは自分より弱い存在だから、大きな声で接すると萎縮してしまう。
じゃあ、声が小さくて話し方のゆっくりした人は?
こういう人はまわりに癒やしの雰囲気を与える。
ただ、忙しい職場には向かないタイプ。
もしそういう職場にいたら、本人もストレスを感じるだろう。
人にはそれぞれ置かれた場所がある。
その人にとってピッタリの場所がある。
そういう場所で、ノビノビと活動できれば、陽性でも陰性でもいい。
(ホテルオークラ京都 2022.12.22)
今日の「珈琲講座」が終わったら、オークラに行こうと思います。
雑談をしたい方はご一緒しましょう。
話し方チェックはしませんから(笑)