妊娠しました!

塾生さんから嬉しいメールがありました。
愛クラスに来られた時には、すっかり痩せ細って生理も止まっていて、難病もかかえておられました。
陰性な体質なのに陰性なマクロビオティックをしてしまったのが大きな原因です。
その後幸せコース、上級幸せコースと進むにしたがって彼女の体重は増えて明らかに変化を感じました。
上級幸せコースも修了した今、こうして近況報告のメールをいただけることがとても嬉しく、最初にお会いした日を想い出しながら記事を書いております。

彼女は薬剤師さんというお仕事柄、マクロビオティックとの両立に苦しんだこともあったでしょう。
でもこうして上手に薬からも離脱できて、新しい一歩を踏み出しました。
これからの彼女に心から声援を送るとともに、彼女と同じように陰性なマクロビオティックが合わない体調のかたは、大急ぎで陽性を意識したマクロビオティックに切り替えてください。
マクロビオティックはその人の体調に合わせてコントロールするものであって、決してみんなが同じ方法をとるものではないことを知ってほしいです。

なお、このたびはブログへの掲載をご許可くださいましてありがとうございました。
感謝しております。

<Is(11−12)さんからのメール>抜粋

中川さん、美風さん ご無沙汰しております。
いくつか報告があってメールいたしました。

先日、赤ちゃんを授かったことが分かりました。
今日診察していただいたところ、心臓が動いているのが無事確認でき、
現在7週のはじめくらいとのことです。
少し生理周期がバラバラだったので、正確な週数と予定日はもう少ししてからになりますが、
順調に経過すれば10月中旬くらいだと思います。

今のところ、つわりの症状がほとんどなく、乗り物に長く乗っていると少し酔うくらいで、
ご飯は普通に食べることができています。
ただ、眠気が強くあったりだるい感じの時があります。
少し味覚に変化があるのか、味が濃いものとか揚げ物がけっこうほしくなるので、
あんまり脱線しないように、なるべくご飯をしっかりたべて、
おかずが偏りすぎないようには気をつけているつもりです。

おととい消化器科のほうの病院も行ってきて、採血もしたのですが、
数年ぶりにすべて基準値に入っていました。
貧血も改善しており、ヘモグロビンも12.9ありました^^
最近は体調も良く、おなかの調子をほとんど気にしないで過ごせていたので、
妊娠中はホルモンの影響で潰瘍性大腸炎は悪化しにくいとも言われているので、
このままの状態で維持できたらいいなと思います。

また、3月中旬以降に東京に引っ越します。

***

中川さん、美風さん
いつも温かく見守っていただきありがとうございます。

19歳で病気になってからステロイドを飲み続け、
結婚する時も子供は産めないと思うけどいい?って確認してから結婚しました。
いつ深刻な副作用が出てもおかしくないくらい大量のステロイドが身体に入っていたこともあり、
これ以上薬を飲み続けることへの抵抗感から薬をやめることを決心し、
ちょうど同じ時期にマクロビオティックという言葉を知りました。
そして、ステロイド離脱と自分に合わない食べ方と、甘いものの影響で
一日何十回も下血がある日が続いたり、体重も30キロ台でとまってましたが、
むそう塾とのご縁をいただいてからは、ときどきハメを外しながらも
少しずつ体重も増え、症状も落ち着いていきました。
そして、最近では病気であることをほとんど忘れていられるくらい体調も良くなりました。

病気になってから最近まで、自分は子供を産むことはないだろうとの思いがずっとあったので、
子供を授かったことが本当に嬉しいです。
まずはおなかの中で無事に育ってくれるように、願っています。
ぬか床も今のところなんとか無事です(笑)
上級の時に1年間通してアドバイスいただけてよかったです。
本当にありがとうございました。
でも、引っ越しの時がちょっと心配です。
いただいたときのようにクール便で送ろうと思いますが、
日程の関係でちゃんと受け取れるか分からないので…。

中川さん、美風さん、本当にありがとうございます。
なかなかご挨拶に伺うことができず申し訳ありません。
これからもよろしくお願いいたします。

 

blog_import_50427953816eb

 

<マクロ美風から>

Isさん、妊娠おめでとう!
とっても嬉しかったです。
あなたの炊かれた玄米ご飯は、上級パスポートレベルの炊き上がりだったから、このような日を迎えられたことが納得できます。
きっと潰瘍性大腸炎を治したくて必死に取り組んでくださったのだと思います。
他にも潰瘍性大腸炎を克服されたむそう塾生がいらっしゃいますので、妊娠をきっかけにそのままサヨナラ出来ますように。

それから素晴らしい桂剥きの写真を探していたのですが、見つけられませんでした。
たしか「ぴら〜ん」をして、ニッコリ微笑んでいらした写真があったはずなのですが・・・。

それから糠床のことですが、Isさんにお渡しした時は7月の末で真夏でしたからクール便でお送りしました。
でも今回のお引っ越しは3月とのことなので、むしろ常温で送られた方が良いと思います。
冷やす方が糠床には負担になることを理解しておいてくださいね。

 


カテゴリー: 体験談 | 25件のコメント

なぜお酒と甘いものを減らすと良いのか?

こちらの記事の続きです。
単純な話をします。
酔うと姿勢が悪くなりませんか?
椅子にちゃんと座っていられなかったり、壁にもたれたり、千鳥足で歩いたりしますね。
トイレに行く回数もグンと増えたりします。
あるいは目の焦点が定まらなかったり、ろれつが回らなくなったり、挙げ句の果ては吐いたり・・・。
そして次の日は二日酔いで朝からボーッとしています。

これらはすべて陰性の症状です。
お酒は液体だから体の反応も早いのですが、甘いものもこれと似たようなものなのです。
しかしお菓子などの甘いものの多くは小麦粉やその他の食材がミックスされているため、お酒のような速さでは反応しません。
それは消化吸収にお酒より時間がかかるからです。
ただしジュース・チョコレート・キャラメルなどは早く吸収されるため、急な低血糖の時には緊急的に助けられます。

そのため、元気がないときにそれらのものを口にすると一時的に元気になります。
それに味をしめてしょっちゅうそれらを口にすると、慢性的な疲労と体調不良がやってきます。
そしてお酒も飲むとダブルで体調不良が襲ってきます。

では、なぜそんなふうになってしまうのか?
ひと言でいうなら、体内のミネラルバランスが崩れてしまっているからです。
お酒を飲むと尿の回数が多くなって、大事なミネラルが溶け出てしまいます。
また甘いものは体内で燃焼するときにミネラルを消費します。
両方ともミネラルの消費が激しくなった結果、陰性になってしまうのです。

ですから逆に言うと、お酒や甘いものを召し上がるときには、しっかりとミネラル補給を忘れないようにしなければ後でツケがまわって来ます。
でも「ミネラル補給をすれば大丈夫!」という簡単なことではありません。
体は陰性の強いものと陽性の強いものが入ってきて、混乱を来たしてしまいます。
内臓はそれらに対応してせっせと働かなければなりません。
それで結局内臓は疲労に陥るのです。

ですから内臓を疲労から守り、オーバーワークさせないためにも、お酒と甘いものはできるだけ減らした方が良いのです。
なお、お酒も甘いものも習慣性があります。
それはまるで麻薬のようなものです。

常時そのような陰性なものを体内に運んでいると、細胞は陰性に傾いて免疫力を低下させてしまいます。
朝の寝起きがつらい。
体がだるい。
頭が痛い。
トイレの回数が多い。
睡眠時間が長い。
寒さに弱い。
動作がのろい。
決断力がない。
すべて陰性な表れです。

マクロビオティックの考え方はこれらをあらゆる方面から解決の方向につなげます。
食べたものと体の関係は表裏一体であること。
そんなことを教えてくれるのがマクロビオティックの陰陽という二つの視点です。

 

027A3100

 


カテゴリー: マクロビオティックの陰陽で考えてみよう | 6件のコメント

お酒と甘いものが止められないあなたへ 思いどおりの人生のために

こちらの記事にお酒がなかなか止められない人のコメントがありました。
このような人は他にもいらっしゃると思うので、改めて記事にしておきます。

そもそもお酒や甘いものは「止めよう」と思わないことです。
欲しければ摂れば良いのです。
この点をハッキリ自覚なさってほしいと思います。
その上でマクロビオティックの陰陽で考えてみましょう。

まずお酒も甘いものも陰性に分類されます。
この時点で「陰性だから摂っちゃダメ!」って思っている人は、考え方を変えてください。
(実は、マクロビオティックを始めたばかりの私は、まさにこの人だったのです。それもかなり長い間。笑)
お酒も甘いものも心身をゆるめます。
だから陰性に分類されることを確認してくださいね。

では、なぜお酒や甘いものがほしくなるか?
それは二つ原因があって、【一つは陽性になった時】です。
具体的には仕事をして疲れた時、人間関係でキュッと緊張した時、不満がある時などです。
【もう一つは習慣】です。
つまり、何となく飲んで(食べて)しまうんですね。

こう書くとすぐお分かりだと思いますが、二つ目の「習慣」になっている人は物理的にお酒や甘いものがそばにない環境にすれば良いわけです。
・家にはお酒も甘いものも買い置きしない。
・欲しくなったら買いに行く。(その前にお茶を飲んでみることをお奨めします。)
・なんとなく寄っていたお酒や甘いものを売っているお店に入らない。(そのうちにお店に入っても平気になります。)

問題なのは「陽性になった時」です。
陽性になる原因はいくつもありますが、これも二つに分けられます。
【一つは精神的な面】
具体的には上記のように仕事で緊張が続いた時、人間関係で緊張する場面があった時、ストレスが大きい時など。
【もう一つは食べ物が陽性な時】
具体的には塩分濃度が濃い時、お肉・お魚・卵などの量が多い時などが挙げられます。
しょっぱい物を食べた後で喉が乾いたり、甘いものを欲しくなったりした経験は多くの方があると思います。
これをマクロビオティックでは「陽は陰を引く」と言います。

食べ物で陽性になっている時は簡単です。
陽性になる食べ物を減らせば良いのですから。
厄介なのは一つ目の精神的に陽性になる場面です。
あ、ここで間違ってほしくないので念のためつけ加えておきますが、陰性も陽性も悪いことではありません。
「良い陰性 良い陽性」は体に良いのですが、「悪い陰性 悪い陽性」が体に負担なのです。
では、なにが「良い・悪い」を分けるのかといえば、体にとって「心地良い 心地良くない」程度の認識でもOKです。
細かくは個人差があるので、文章では書ききれないからです。

*   *   *

さてさて、精神的に陽性の話に戻ります。
まず、精神的に良い陽性になるのはある意味では理想的です。
しかし、陽性になりすぎた結果、本人もまわりも窮屈さを感じるのならそれは改善の余地があります。

ここで一番問題なのがストレスなのです。
結論からいってストレスをゼロにすることは出来ません。
またゼロにする必要もありません。
人によってストレスになるか頑張るエネルギー源にするかは、個人の受けとめ方の問題ですからね。
でも現代人はストレス耐性がなさ過ぎます。
これがお酒と甘いものを欲しがる最大の要因だと私は思っています。

ではストレス耐性を強くするにはどうしたら良いか?
それは体験しかありません。
一度経験したことは驚くほど免疫力が上がります。
多くのことを経験すれば免疫の種類も増えます。
そうして気がついたらストレスが減っていたということになります。

テレビやパソコンの前で疑似体験をしている暇があったら、外に出て知らない世界を見聞きしてこいと私は言いたいです。
挫折を恐れるのではなく、人生に挫折はつきものであって、それをどう乗り越えるかが人間の醍醐味であることを知ってほしいです。
・思いどおりには行かない=人生の原則
・思いどおりになる=例外

人生とはその例外を求めて生きる者達で溢れているのが現実ですが、原則と例外を入れ替えて考えただけでも心がグッと楽になったりします。
私はお酒も甘いものも「笑顔」でいただくものだと割り切ってほしいと思います。
決して「やけ酒・やけ食い」、あるいは現実からの逃避としてお酒や甘いものに走らないこと。
それが心身ともに健康になり、「思いどおり」を増やす道だと確信しています。

マクロビオティックではその「思いどおり」を増やす道として、陰陽という二つの視点で分かりやすく物事を解き明かしています。
普段何気なく口にするお酒や甘いものも、こうして自在にコントロールできるようになると、間違いなくあなたの体調と人生は変わります。
今から実行してみましょう。
人生はたった一度なのですから。

なお、ストレスに感じる個人差には満足度というのがあります。
つまり「足るを知る」がどの程度あるかどうか。
これが最終的にストレスを生み出すか否かにかかっています。
どんな状態であっても「足るを知る」者は救われます。
このことが一番お伝えしたいことです。

 

027A3603

 


カテゴリー: マクロビオティックの陰陽で考えてみよう | 14件のコメント

「第68回 むそう塾 愛クラス」が終わりました

昨日は朝から横殴りの雪が舞う寒〜い京都でした。
その中を遠路はるばる愛クラスにご参加くださった皆様、お疲れさまでございました。

初めましての方々、お久しぶりの方々が集まって、「美味しい玄米ご飯を炊く」という共通の目的を持って集まるこの「愛クラス」は、むそう塾の原点であり私の大好きな時間です。
懇親会も含めてかれこれ9時間に及ぶ長い一日ですが、そこには笑いあり涙ありの濃縮された時間があります。
それぞれが胸の内を語りながら今ある不都合を解決すべく過ごすこの時間は、ある人にとっては人生の大変化のきっかけになるでしょうし、またある人にとっては健康への出発点にもなることでしょう。

みんなに与えられた一日の時間は等しく24時間です。
それをどのように過ごすかは人それぞれですが、私は少しでも自分の意志で充実した時間の連続にしたいなと思います。
何か(誰か)に振り回されるのではなく、自分の意志で自分の人生を自在に歩んで行くために、すべての源は「健康」です。
健康がなければ思いどおりになることなんて一つもありません。
まずは健康を手にして初めて夢が描けるのです。

死ぬまで夢を持ち続けて生きようとする人たちのために、私は持てる力のすべてを出してお手伝いさせていただきます。
一緒に充実した人生にしましょう。
そのためにマクロビオティックは有効です。

 
 

412A7249

 


カテゴリー: むそう塾の雰囲気(塾生の体験談を含む) | 10件のコメント

格調高い「巻き寿司 ちらし寿司」

美味しい美味しいお寿司の講座が終わりました。
技術的にも幸せ的にも、いかにも上級幸せコースらしい充実した内容でした。
一般的な甘ったるいお寿司ではなく、一つひとつの素材の味が殺されない「中川式すし飯」と具の味付けでした。
そしてその前に大事なことは、しっかりと中川式玄米ご飯が炊けているということです。
これがパスポートレベルに満たない炊き上がりでは、あの美味しいすし飯は不可能になってしまいます。

巻き寿司は白米のご飯で作りました。
白米であってもちゃんとお寿司が作れるむそう塾生であってほしいからです。
そして日本の伝統料理をきちんと受け継いでほしいからです。
巻き寿司の大事なポイントを何点か確認しましょう。

412A7168_2

 
巻き上げるときの最後はこんな指先です。
内側に指を丸めてね。

 

412A7169_2

 

(最後はこれで手を離します。

 

412A6822

 

巻き終わると後は勝手に海苔がご飯を締め上げます。
あまりきつく巻くと、この時に海苔がパンクしてしまうのでご注意を。

生まれて初めてお寿司を作った人がいました。
それでも美味しくて感激されていました。
初めてのお寿司を中川さんから習えるなんて、なんという贅沢でしょうか!
羨ましいぞ!(笑)

中川さんのすし飯はまさに「中川式」と呼ぶにふさわしく、格の高いお上品な味付けでした。
出来上がりのお味は、オーケストラのように全体で奏でて一つになるように計算されていました。
美味しいだけでなく美しいお料理「お寿司」。
いかにも日本人の繊細性を反映したお料理だと思います。

*   *   *

ちらし寿司は包丁仕事の集大成でもありました。
こんな美しいお料理を作れるむそう塾生って、やっぱり素敵だなっ!
木の芽のお上品な使い方もお勉強になりましたね。
さすが中川さん!
いっぱいいっぱい勉強になったお寿司講座。
ぜひ「我が家の味」としてお子様にも伝えてあげてください。

 

027A3568

(by 中川善博)

 


カテゴリー: むそう塾の雰囲気(塾生の体験談を含む) | コメントする