麺は添え物 汁が主役

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先日いただいた中川さんの冷麦ですが、あの記事に書きたいことが実はあったのです。
でも、中川さんに確認してから書こうと思いました。

当日はいつものとおりに福ZENをいただいて、お腹がいっぱい状態でした。
でも、今回の愛クラスは私がTwitterで中川さんの特別メニューを期待しているなんて書いたものですから、中川さんは律儀にその要望に応えてくださいました。
出てくるまで特別メニューの内容は私も知りませんでした。
福ZENをいただいている時に、中川さんが何やら作っていたのですが、まさかあんなに量の多い一品が登場するとは思いませんでした。

量を見て「えー! お腹いっぱいなのに〜」と思いました。
ちゃんと一人前があるのです。
でも、お汁を一口飲むと、!!!!!
「な、なに、この美味しさは!」という感じでした。
それからは一気に食べ進んでしまいました(汗)
中川さんがよく、「お腹いっぱいでも入るのが本当の美味しさ」と話していますが、まさにその光景が繰り広げられていたわけです。

そこで本題なのですが、私はこの冷麦をいただいている時、すっかり冷麦のことは忘れていました。
お汁の美味しさに魅了され、麺は機械的にすすり、温泉玉子の仕上がり具合(特に黄身の弾力)に感心して、麺が冷麦か素麺であるか、そしてそのお味はどうかなんてすっかり忘れていたのです。
まるで主役はお汁のように思ったのです。
でも、「冷麦」なんだから主役は冷麦だよね〜、主役を凌ぐような配分はしないはずだよね〜、なんて思っていたので、そのことが先の記事では書けなかったのです。

でも、昨日中川さんにそのことを話したら、「それでいいんです。主役は汁なんです。」とおっしゃるではありませんか!
「え? でも、それじゃ麺業者さんに悪いじゃないですか」と私。
でも、そんなものなのだとか。
つまり、麺は自分で作ったわけではなく、買ってきたものだから。
そういえば、ラーメン屋さんでは麺を残してでもスープを飲んでくれた方が嬉しいというのも同じことですね。
(手打ち麺を使っているお店もありますが。)

汁が主役で麺は添え物。
あの満月で程よい弾力の温泉玉子も添え物。
それは私に新しい見方を教えてくれたサプライズメニューでした。
それにしても美味しかったあのお汁。
あの温泉玉子。

 

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コメント

  1. 夏目 より:

    美風さん、おはようございます。
    本当ですね。私もこの時の記憶は
    凄い深いお出汁の味と余韻と、
    まん丸の温泉卵です。
    主役がお出汁という考え方に、
    目から鱗でもあり、納得してしまいました。

    確かに幸せコースで教えていただく麺類も、
    上級の麺類もお出汁が美味しいからこその
    美味しさです。

    素敵な記事をありがとうございます。

    • マクロ美風 より:

      夏目ちゃん、こんにちは。

      あの冷麦ひと品から、中川さんのお料理のエキスをちょっといただいた気がします。
      材料の使い方が特に参考になりました。
      主婦ならば絶対にしない方法でしたから。

      そして、吉兆さんのお吸い物に懐かしさを感じるのは、さんざん中川さんのお吸い物の味に慣らされたからだと確信しました。
      汁物の透明感。
      大事にしたいお味です。

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