先日幸せコースの放課後に立ち話をしていたときのこと。
Sさんが「上級には再来年行こうと思っているんですけど・・」 とおっしゃっていました。
もちろん個人のご自由なのでいつでも構わないのですが、勿体ないなぁと思いました。
それは幸せコースを受講してから上級幸せコースまで間をあけると、気がゆるんでしまって元に戻ってしまう人がいるからです。
特にむそう塾では遠方から通われる方が多いので、正直なところ「ちょっとゆっくりしたい」と思われる人もいらっしゃることと思います。
でも技術の習得は続けた方が身につくのは、スポーツでも習い事でも同じことです。
幸せコースが来年から原則として2年制を採用したのはそのような理由によるのです。
2年続けてむそう塾に通われた方の上達度はやはり目をみはるものがあります。
「素人さんなのにこんな凄いことも出来るようになるのか!」とビックリしています。
それは中川さんの指導力の凄さもありますが、やはりマンツーマンでその人の癖や個性に合ったきめ細かなアドバイスと、何よりも本人の「ヤル気」がものを言います。
笛吹けど踊らずという言葉がありますが、本人がその気にならないと技術の習得は出来ません。
では本人はどうしたらその気になるのでしょうか?
それはどれほど人生を考えているかに尽きると思います。
今のままで良いと思えば前進はありませんが、今より少しでも前進して自分の人生をより良いものにしたいと思えば、自ずと前向きな姿勢が芽生えてきます。
前述のSさんはその後上級幸せコースにご予約を済まされて、人生をさらにレベルアップする決心をされました。
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しかし人間は誰でも不得手なことを克服するのが苦手です。
不得手を不得手としてそのまま生きる人生もありますが、ちょっと他人の力を借りることによって予想以上の結果を出すことが可能になります。
最初は「お料理がぜんぜん出来なくて・・・」と恥ずかしそうに幸せコースに来られた方が、今では包丁も上手に砥げるようになって「お料理が楽しいです♪」と笑顔で語ってくれる姿を見るのは何とも嬉しいものです。
ハッキリ言ってお料理には「知らなかったから出来なかった」側面があります。
理論的に教えてもらえばコトンと納得できて、出来るようになることがいっぱいあります。
私が「リマ・クッキングスクール」に通っていた時、上のクラスに進むにあたって信頼出来る先生に相談したことがありました。
私の場合は最初から師範科を修了することを目的にして通い始めたので、上のクラスに進むことへのためらいではなく、初級クラスで陰陽理論が身についていないことをそのままにして中級クラスに進むことにためらいがあったのです。
ですからもう一度初級クラスを受講して陰陽が納得できてから中級クラスに進もうかと思ったのでした。
先生のお答えは「師範科まで一気に行った方が良い」でした。
「上に進んだからこそ理解できることがありますよ」という言葉を信じて、そのまま師範科まで進みました。
でも気になる授業はスポット受講をして反復学習をしました。
今でもあの時の先生のアドバイスは適切だったと思います。
むそう塾でも上級幸せコースに進むべきか、幸せコースの再受講をするべきか迷っていらっしゃる人がいた時、私は同じようなアドバイスをしました。
上級幸せコースに進んで改めて幸せコースの重要さが認識できたと言い、幸せコースを再受講されている人も多いです。
一段高い所に上がると景色が変わって見えるように、お料理も一段上に進んだからこそ味わえる楽しさや理解力や習得力があると思います。
はっきり言って幸せコースでは、桂剥きや出汁巻き玉子のように、上達するには練習あるのみという講座内容も含まれます。
しかしそれはお料理の基本中の基本だからカリキュラムに入れているのです。
でも上級幸せコースでは、グンとメニュー数が増えて美味しく食べることが目白押しになります。
毎月美味しいものが習えるので、ご本人はもちろんですがご家族の方が楽しみに待っているという話をよく聞きます。
一番嬉しいのはご主人が「むそう塾に行って良かったね」と言ってくださることです。
マクロビオティックではとかく奥様たちがマクロビオティック料理にのめり込んで、ご主人たちはまずいお料理を我慢して召し上がっているケースが多いからです。
マクロビオティック離婚なんていうのもよくあることです。
でもむそう塾では「一家で美味しいね♪」って笑顔で食べられるお料理をお伝えしています。
たまには動物性も負担なくいただく方法を知って、食べることの楽しさを味わいながら真の健康を手にして欲しいと思います。
これを「むそう塾スタイル」として、ぜひ一気に集中して身につけてください。
(紅白むすび) たったこれだけのことでも案外加減が難しいのです。
上級幸せコースの12月で学びます。