そもそもお食事は「食材の生命をいただく」ことです。
それはマクロビオティック的にいうと、食材のエネルギーをいただくわけですが、そのエネルギーの凝縮されたものが鉄火味噌ということになります。
砂のような微粒子にまで材料を刻み、そこにお味噌を絡めて一体化して行く作業は、中途半端な気持ちではこなせません。
特に中川式の鉄火味噌は、プロのレベルの刻みですから、鉄火味噌の効果も格段に強いものになって来ます。
先日、子象さんの鉄火味噌を分けてもらった塾生さんから早速メールが届きました。
お母様ががんの手術をされたばかりで極陰性状態の時に、この中川式鉄火味噌は効いたことでしょう。
文面からもその雰囲気が伺えます。
栄養点滴では得られない生命エネルギーをお母様は感じ取ってくださったと確信しました。
「お腹いっぱい」。
この言葉には計り知れないエネルギーが含まれていることにご注目ください。
では、実際に鉄火味噌を召し上がってくださったお母様のご様子をご紹介しましょう。
* * *
<Tさんのメールより> 抜粋
昨日のお昼ご飯から母にスプーン1杯弱をさらっとお粥にかけて食べてもらっています。
食べたくない物は食べない。
美味しくないものは食べない。
とても頑固な母なのです。
特に術後その傾向が強く出て、お粥まで回復したのに栄養点滴に切り替わり、全く食べようとしなくなり困ってたところの鉄火味噌でした。
まず一口食べ、その後は勧めなくてもどんどん食べていきました。
お粥とスープ、あとは果物(みかん)しか食べられませんでしたが、食べる量が増え、「お腹いっぱい」という言葉が聞けました。
それまでは、食べたあとは歩くのも嫌がっていたのに、「散歩いかなきゃ」と気力に溢れた言葉も聞けました。
私は仕事に戻ったのでここで妹とバトンタッチでしたが、その後ちゃんと散歩もし、夕ご飯にも鉄火味噌をかけてお粥を食べてくれたようです。
妹も昨日より元気になってるねと安心していました。
いただいた鉄火味噌にどれだけの労力と思いが詰まっているのか、まだ作ったことのない私には計り知れないものだと正直感じます。
今月末自分で教えていただき、作ったときに本当の重みを感じるのだと思います。
でも本当に感謝の気持ちでいっぱいになり、昨日はずっと胸が熱くて熱くて仕方ありませんでした。
玄米を炊けるようになりたいとむそう塾の扉をあけ、中川さんと美風さんに出会いマクロビオティックに触れ、もっと知りたいと願い、鉄火味噌にも出会えました。
この思いが良い方向へと進んでいけるようにと導いていただけたんだと信じています。
ブログで取り上げていただく内容にも講座での説明にもいつもいつも愛情を感じています。
何も話していないのになんで今考え悩んでる内容がここにあるのだろう?と驚き感謝することばかりです。
本当にありがとうございます。
<参照記事>
「鉄火味噌でこんなことがありました」
(鉄火味噌を作るときの人参 刻み:中川善博)