マクロビオティックでは食材を陰陽で分類しますが、お料理方法にも陰陽があります。
むそう塾では独自にお料理の陰陽表を作って、幸せコースでお渡ししていますが、これが分かりやすいと好評です。
まだお料理をしていない食材を陰陽であれこれ言っても、実際にお口に運ばれるときの陰陽はどうなのか?
これが一番大事なのです。
ところでお豆腐。
私はマクロビオティックを始めてからお豆腐は陰性だと思い、お味噌汁の具としても使いませんでした。
もちろん冷奴なんてとんでもないとばかりに、真夏でも一切食卓に上がることはありませんでした。
これは桜沢如一先生の本を読んでいるうちに、異常に陰性を避ける方向に走ったためです。
今でも陰性食品を嫌うマクロビオティック実践者がいますが、必ずしもそうではなく、ケースバイケースで陰性食品が必要な場合があります。
絹ごし豆腐に焼き茄子。
いくら本枯節を天盛りにしたとは言っても、お酢を使った土佐酢を含めて陰性トリプルに、過去の私なら難色を示したことでしょう。
でも、赤だしを含めて3杯もお味噌汁をいただいた後では、このトリプル陰性はとても美味しく感じられました。
このときにお醤油では駄目だったと思います。
やはりここは土佐酢で正解なのです。
マクロビオティックでは陰性(または陽性)を三つ重ねることは避けるように言われています。
しかし、瞬時に体調を落ち着かせようとするなら、写真のようなお料理も許される場合があります。
茄子は焼いてありますし、土佐酢には鰹と昆布の出汁が入っています。
そして本枯節が載っていますから、健康人が食べても別に大騒ぎすることではありません。
現に陽性タイプの人は、このようなお料理を身体が求めることでしょう。
しかし、まだマクロビオティックの陰陽をよく理解できない時には、その辺の加減が分からないので、特定の食品を排除ばかりしてしまうのです。
そんなことではなく、料理方法でいくらでも陰陽が加減できることを、むそう塾では丁寧にお伝えしています。
陰陽バランスが調って、「何を食べても平気な身体」がマクロビオティックの目指すところです。
かたくなに排除食をとり続けることがマクロビオティックであると勘違いしないようにしましょう。