人は誰でも親に愛されたい
ちょっとだけでもいい
ほんの少しだけでもいい
いつだって 誰だって
人間は愛で立ち直れる
たった一人でもいいのさ
本当に愛してくれる人がいたら
人は強くなれる
頑張れる
人は誰でも親に愛されたい
ちょっとだけでもいい
ほんの少しだけでもいい
いつだって 誰だって
人間は愛で立ち直れる
たった一人でもいいのさ
本当に愛してくれる人がいたら
人は強くなれる
頑張れる
おからは体にもお財布にも優しい食材の優等生ですが、それを美味しくお料理するにはこんな方法があったのか!
と思わせてくれる中川善博ならではの作り方がここにあります。
8人が作れば8種類の味がくっきりと出てくるお料理でもあります。
最後の最後まで丁寧に氣を抜くことなく仕上げましょう。
ある意味では、仕上げの差が美味しさの差になるお料理です。
このお料理は普通の作り方とは違うのですが、その工程がまさに陰陽を反映していて面白いくらいです。
すでにこの「おからのたいたん」を習った人であっても、もしかしたら徐々にズレて陰性に仕上げている人が多いかも知れません。
まずは美味しいおからの購入からスタートして、中川さんの味を目指してください。
そうすればきっとおから嫌いの人でも食べてくれることでしょう。
これぞまさしく「お料理をしている」と感じる一品かも知れません。
材料選びから始まって、どの工程でも細心の注意をはらって仕上げれば、滋味深いお味に仕上がって、食べた後に心の安らぎが残ります。
癒やしのお料理とはこんなお料理を指すのだと感じます。
そこにはマクロビオティックの陰陽がきちんと存在していて、食べた人の心と体に心地よい中庸をプレゼントしてくれます。
おからの陰性は陽性な仕上げで美味に変わるのだと改めて気づいたことでした。
マクロビオティックといっても少しづつその伝え方に差異があります。
何といっても一番大きな差は油とお塩の使い方にあります。
どれが正しいのかと答え探しをするために時間を費やすのではなく、自分の体で答えを出すのがマクロビオティックの王道です。
なぜなら、人はみな体質も体調も異なるので、100%同じ答えはあり得ないからです。
それなのにそれなのに、「一つの答え」を求めてしまうから体調が悪くなるのです。
そもそもマクロビオティックというのは、陰陽の物差しで物事のバランスを取り、健康な肉体と精神を保ち、哲学的な判断で人生をより良く生きられるようにし、もっと大きな視点では平和への道も開ける考え方です。
しかし、その導入部分であるマクロビオティック料理の段階で多くの誤解が生じている現状を見るにつけ、とても悲しくなってしまいます。
あえて声を大にして言います。
「マクロビオティックとはバランスを取ることです」と。
ですから、Aさんにはプラスに作用するお料理でも、Bさんにはマイナスに作用してしまうこともあります。
それを知るために陰陽バランスを使いこなすのです。
昨日の上級幸せコースのメニューは、「おからの炊いたん」と「一番出汁の取り方」と「二番出汁の取り方」のみでした。
出汁の取り方は幸せコースですでにお伝えしていますが、「見極め」がしっかり出来ていない人も多いようなので、上級幸せコースでは各自がもう一度挑戦します。
その出汁をもとにお味噌汁を三種類作って次々と飲んで行きます。
そうすると体に変化が出てきます。
つまり陽性の症状が出てくるんですね。
もともと陽性なタイプの人は、すでにお味噌汁を飲む段階から反応が出ています。
あまり飲みたくないんですね。
でも、陰性タイプの人は「美味しい美味しい♪」といって4杯飲んでいる人もいました。
この差が体の声なんですね。
この体の声に忠実に対応すること、それがマクロビオティックなのです。
決して画一的にみんなが同じ方法をとることではありません。
お料理をしている時から、陽性な中川さんはお味噌に反応してキュッ!となり、中川さんより陰性な私は「美味しい♪」とお味噌汁を飲んでいました(笑)
そんな私でもさすがに3杯目は苦行なので、その後には陰性をお願いしました。
(きょうは1杯だけでやめておこう・・・。)
さすがに多くて、これ全部は一気にはいただけませんでしたが、一口頬張るごとに体が緩んで行くのが判りました。
皆さんも実感されているようで、表情が変わって来ます(笑)
これが陰陽のバランスが取れてくる体感なんです。
常々こんな乱暴な実験はしなくても良いのですが、ぜひ体で感じて頂きたくてこんな方法を取りました。
冒頭の油とお塩は、マクロビオティックを間違って解釈しているために、体調に合っていない使い方をされている人が多く見受けられます。
油とお塩を少なくするのがマクロビオティックだと思わないで、ぜひ臨機応変に増減出来るバランス感覚を身につけてください。
それこそが真のマクロビオティックであり、その「バランスを取る」ということがマクロビオティックの本丸です。
きのう久しぶりに大阪に行きました。
デパートでエレベーター待ちをしていて気づいたこと。
あれ?
数字が大きい!
数字がやけに大きいのです。
一緒にいた中川さんの手と比較するとこんな感じです。
きっとお年寄りのために大きくしているんだろうなぁと想像したのですが、これって大阪仕様なんだろうか?
そういえば、大阪はエスカレーターが東京とは反対で右側に立つんですよね。
人間だから右側通行っていうことなのかな?
本音の文化が大阪なら、その方が分かりやすいからということなんでしょうか?
だとしたら、これはこれで陽性な行動(流れ)なんですよね。
エネルギッシュな大阪らしいなあ。
新幹線なら15分しか離れていない京都では、東京と同じく左側に立つのですが。
京都から大阪、あるいは大阪から京都に通勤している人がいたら、どんな感覚で受け入れているのだろう?と思った一日でした。
「中川式鉄火味噌の食べ方(嬉しいお知らせつき)」の記事にいただいたコメントのお返事が長くなりますので、記事にさせていただきます。
<ともこさんからのコメント>
美風さん、こんにちは。
まだ鉄火味噌の講座に参加できていない私には、その大変さを実感として理解することはできませんが、美風さんのお話を読んでいるだけで伝わってくるものがあります。まだまだ何もわかっていない私だったら…….一体どこまでできるのだろうか、と思ってしまいます。きちんと氣を込めて鉄火味噌を作ること…..想像を絶することなのでしょう。お料理を通して学ぶことって、いつまでも尽きることがないんですね。自分が学ぶだけでなく、分かち合おう、人の役にたってほしい、という子象さんの心が素晴らしいです。自分もそうでありたいと思いました。
素晴らしいお話を有難うございます!
<マクロ美風からのお返事>
ともこさん、こんにちは。
むそう塾ではマクロビオティックの本当の心をお伝えしたいと思っています。
そうすると当然のことながら、「独り占め」はあり得ないのです。
これはマクロビオティックの基本中の基本の姿勢になります。
いえ、マクロビオティックでなくても、おおよそ人間の生き方の基本に独り占めはないのです。
でも、そうする人は日常的に見かけますし多いです。
多いから正しいのではなく、多くても間違っています。
人間も企業も社会に還元できているかどうかが成熟の度合いになります。
自分さえ良ければいいという考えしかない人は独り占めします。
でも、周りの人にちょっとでも気を配る気持ちのある人は、決して独り占めはしないでしょう。
そういう気持ちのある人っておつき合いをしていても気持ちが良いですよね。
そのことなんです。
人間は一人で生きるのではなく、周りの人たちと一緒に生きているのです。
仮にその意識がなかったとしても、現実には周りの人たちの影響を受けつつ生きているのです。
ですから、「その周り」に還元しながら生きるのが当たり前です。
もし還元なしで生きれば、いずれその人は自分で自分の首を締めることでしょう。
わかりやすい例としてお食事風景を考えてみましょう。
バイキングの会場で、我先にと自分のトレーに山盛りのお料理を食べきれないほど載せる行為は見苦しいですよね?
餓鬼道の世界で一番卑しく感じます。
あるいは、バーゲン会場で人を押しのけて隙間から取り合う行為も見苦しいですね。
そこには他者を思いやる気持ちのかけらも存在しません。
人間としてはどちらも見たくない行為です。
そんな当たり前のことですが、今の日本では堂々と行なわれています。
もともと日本にはなかった光景で、自分のことしか考えていません。
特に日本人は「和」を大事に出来る民族ですから、弱肉常食の異文化に慣れて「分かち合う」心を忘れては哀しすぎると思います。
マクロビオティックではそれを陰陽で説明し、「分かち合い」が人間の生き方の基本であることを教えています。
ま、難しく考えなくても、「お互いさま」とか「お先にどうぞ」という気持ちを大切にして生きていたら、それで良いのではないでしょうか。
桜沢如一氏の提唱した「健康の七大条件」の6番目にある「万事スマート」は、上記のような場面でも当てはまります。