マクロビオティックにおける毒消し大根の食べ方

イサキの塩焼き2

イサキの塩焼き1

 

昨日いただいた「イサキの塩焼き」です。
(これで頂き物のお魚はおしまい。)
写真では高さが分かりませんが、大根おろしの量はおにぎり1個分くらいあります。
このくらいの量でなければ毒消しにはならないことを知っておきましょう。
外で焼き魚を注文したときについてくるような量では気休めです。
我が家の場合は、別の器に大根おろしを入れてたっぷりいただきます。

すだちの半分はイサキに、もう半分は大根にたっぷりとかけました。
大根は辛い部分だったのですが、こうしてすだちをかけると辛味がグンと和らいで食べやすくなります。
大根が苦手なお子さんには、みかんジュースをちょっとかけると嘘のように喜んで食べたりします。
(みかんジュースがイヤならりんごジュースでも良いです。)
ちなみに四国ではすだち料理が多くて、すだち蕎麦、すだち飯、土佐酢にもすだちなどと、日常的にすだちをたくさん摂ります。
これは自然に毒消ししているわけですね。

中川さんが焼いてくれただけあって、外はカリッと、中はホロホロとジューシーな焼き上がりで、とっても美味しかったです。
焼き魚でも大葉を添えるなり、大葉を刻んで大根おろしに混ぜるなりすると、もっと毒消し効果は高まります。
毒消しの食材がなかったら動物性は摂らない。
そのくらいに思っていると間違いはありません。
それほど毒消しは重要です。

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マクロ美風の体験的マクロビオティック 毒消しの重要性

一昨日の出来事でした。
鯛のあら炊きとお刺身を美味しい美味しいと喜んでいただいたのですが、それから40分ほどして急に首のつけ根が後ろからキュウと圧迫され始めました。
とっさに「あ!」と思って、中川さんに「おみかんの酸っぱいのありますか?」とお聞きすると、「ありまっせ〜」と出してくれました。
「効くー!って感じがするね」とモグモグと2個つづけて、中川さんは3個つづけて食べました。
凄いな〜、毒消しって。
本当に体が求めているのがよ〜く判るのです。

マクロビオティックでは毒消しの重要性を説き、私も常々意識しているのですが、あの超新鮮なお魚はエネルギーも強かったようです。
中川さんは当然牛蒡も入れてお料理してくださったし、お刺身にはお大根のつま(ケン)も添えてくださったし、梨も出してくださったのですが、私の体はそれでは帳消しが出来なかったようです。

ここで毒消しについてひと言。
食べ物にある毒として代表的なのはフグ毒ですが、このように食べてはいけないほどの毒ではないけれど、動物性の食べ物には比較的体に負担になるものが含まれていて、それを「毒」と表現しています。
その言い方を良しとしない考え方もありますが、私は体に影響する事実を考えると、やはり毒と呼んでもいいような気がしています。
その方が意識が高まるからです。

ところで、お魚の毒消しは大根が基本です。
お刺身の添え物はたいてい毒消し効果があります。
大葉・生わさびは代表的ですね。
そして柑橘類でチャラにします。
一昨日の例でいうと、みかんはケタ違いに効果がある感じでした。
それは酸味がたっぷりあるみかんだったからです。
下の写真でみると、オレンジ色は甘味があります。
グリーン色は酸味がすごくあります。
この酸味に毒消し作用があるので、林檎もみかんも酸っぱい方が体には良いのです。

 

みかん4

 

*   *   *
ちょうど私が埼玉の家で食べているみかんの写真がありました。
今回家を出てくる前に撮って来たものです。
みかん1
みかん2
みかん3

 

京都の「菜の花」さん経由で入手しました。
ギュッと酸味があって、濃い味の美味しいみかんでした。
熊本のみかんですが、これからだんだん北上して、みかんにも産地の陰陽が出てきます。
私が教わった大森英櫻先生はみかんにとても詳しいかたで、産地と体に与える影響の違いをよく話してくださいました。
当時は「へ〜、そんなものかなぁ」と思っていましたが、産地とみかんの陰陽に気を配っていると、少しずつ判ってくることもあります。
面白いものですよ。

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マクロビオティックの代表料理車麩のカツレツ でも中川式は別物

マクロビオティック料理ではお馴染みの「車麩のカツレツ」ですが、「中川式車麩のカツレツ」はまったく別物かと思う仕上がりと食感です。
一度食べたことのある人は、一口食べただけでビックリします。
乾物を扱うことの多いマクロビオティック料理でも、ここまで乾物料理を美味しくしてしまう料理人って単純に凄いと思います。
お料理の世界では往々にして鮮度勝負みたいなところがありますが、いつでも家庭にあるような切り干し大根や高野豆腐、それにこの車麩を、こんな素敵な主役料理にしてしまう技術に感動します。

中川式車麩のカツレツは完全ベジ仕様です。
もちろん溶き卵も使いません。
その代わりマクロビオティックの陰陽はしっかり踏まえてあります。
その結果が独自の作り方になるのです。
陰陽を正しく反映させると、お料理が美味しくなるのが不思議なくらいです。

なお、陰性な体質の人にはこのカツはとても良いお料理です。
動物性を使わなくても陽性を取り込めます。
また、動物性がお好きな人にも満足してもらえる一品です。
このようなお料理を「やさしい陽性」と位置づけます。
ただし付け合せに生野菜のサラダを少し陽性化してありますので、全体として中庸なお料理になります。
陰陽両タイプの人でお楽しみください。

 

車麩のカツレツ

 


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鯛のあら炊き

鯛のあら炊き1

 

昨日、九州から中川さんのところに活き〆の鯛が送られて来ました。
あまりにも鮮度が良いので、中川さんがもったいないからと「鯛のあら炊き」を作ってくれました。

[youtube]

 


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包丁を砥ぐ技術 むそう塾の基本講座

マクロビオティックの料理教室は数あれど、包丁の砥ぎ方をマンツーマンで教えている料理教室はむそう塾ぐらいかもしれません。
むそう塾ではお料理の最初の授業で包丁の砥ぎ方を教えます。
それはお料理の基本中の基本であり、包丁が切れないことには美味しいお料理も作れないからです。
包丁砥ぎというと、力のいる作業と思われがちですが、実は力はむしろ邪魔であって不要なのです。
やさしくやさしく刃を労りながら泥で砥ぐのが正解です。

この「泥で砥ぐ」というのが言葉では知っていても、なかなか現実に実行できていない人が多いです。
そして、シャーシャーと音を立てて砥ぐのが当然だと思っている人がほとんどではないでしょうか。
でも違うんですね〜。
今の時代では、刃物を扱うプロ達にしか砥ぎ方は分からないのかも知れません。
ですから、直接中川さんから包丁の砥ぎ方を教わったむそう塾生は、本当に珍しい技術を持った人になるわけです。
まさに一生モノの技術ですね。

来週の月曜日にはまた「包丁砥ぎとお箸の持ち方特訓講座」があります。
今度はどんな面白いことがあるのでしょうか。
なお、先日の包丁砥ぎ講座を受講してくださった麗可さんが記事を書いてくれています。
彼女は中川さんの教えを自己流に変換してしまっていて、大笑いしながら直したのでした。
あ〜、どんだけ〜。
「包丁砥ぎとお箸の持ち方特訓講座に参加して」

 

包丁砥ぎ

(包丁の持ち方は刻々と変わりますが、泥で砥ぐのは同じです。)

 


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