子育てにおいて子供との信頼関係を築くことは必須ですが、なぜ信頼関係が必要かと問われれば、私は迷うことなく「良い人間関係を築くため」と答えます。
私自身は両親にしっかりと愛情をもらって育ちましたし、兄弟とは両親が亡くなっても相続でもめることもなく良い関係を維持しています。
信頼関係がしっかりあります。
そんなふうに育ててもらったことに感謝しています。
しかし、むそう塾をしていると、私とは真逆の生き方をされた人が次から次へと登場して驚きます。
親世代の人、そしてそのお子さん世代の人、両世代がむそう塾に来てくださるので、親と子の関係がとても分かります。
確実に言えることは、育てられ方は子供の一生に影響するということです。
性格に一番影響しますが、困るのは人間関係がうまく築けない要因になってしまうことです。
子供は必死にその重荷と闘って生きようとするのですが、多くは自分を責めてしまうので、そばで見ていても可哀想になります。
そんな人に共通しているあることがあります。
それは甘え下手ということですね。
反対に異常に甘えてくることもあります。
まるで親に甘えられなかったことを取り戻そうとするかのように。
私自身はたっぷりの愛情をもらって育ったのに甘え下手でした。
一番上の姉もそうでした。
これはもう性格ですね(´Д`υ)))ポリポリ
独立心の強い男勝りの性格なんです。
でも私は幸いに人間関係には恵まれました。
それは自分は甘え下手であることを意識して行動していたからです。
性格はなかなか変えられないものですが、それをカバーするようにちょっと意識しておくだけでも結果が大いに異なります。
男性と女性の生き方は異なるので、甘えるというのは主に女性を想定しての言い方になりますが、男性でも男が男に甘える場面があっても良いのです。
それは裏返すと強い信頼関係を確認することにもなって嬉しいものです。
そうなんです。
甘えてもらえることは前段階に信頼関係があるので、それが嬉しいのです。
甘えることによって人間関係が深くなって、それこそが人生の醍醐味だと思っています。
今では深く他人と関わるのを嫌う人達が増えていますが、何だか寂しいなと感じます。
傷つくのが怖くて恋愛や結婚が出来ない人もいます。
でも、人間って傷つきながら学んで行くものではないかなと思うのです。
死ぬ間際まで人は成長できます。
今の私は相談されることの多い立場ですが、相談されながら私も成長させてもらっています。
お互いが成長できるこの関係が私は好きです。
どうぞ甘える練習をしてください。
私を相手に甘えてみてください。
きっと景色が変わって明るくなって来ますよ。
夢が持てますよ。
どうか独りぽっちで悩みませんように。
<余談>
マクロビオティック指導者のお一人である山村慎一郎先生はとても甘え上手です(笑)
先生の寂しがり屋の性格にもよるのでしょうが、「男は女を抱くっていうけど、男は女に抱かれているんだよね」と話されていたことがありました。
実は抱かれることによって男も女も甘えたいのです。
男性は征服欲だけで女性を抱いているのではなく、その裏には甘えの欲望も満たしているのでしょう。
(個人差はありますが。)
きっと母親の胎内で羊水に抱かれていた心地良く遠い記憶が背景にあるのかも知れません。
ふっとそこに回帰するのでしょう。
<甘え下手に関する過去記事>
(ブログ移転のために読みにくくなっております。申し訳ありません。)
・甘え方が分からないのです(2013.4.4)
・役に立つ(2012.3.16)
・甘え上手(2012.2.12)
・男と女- – その力関係 – –(2010.12.28)