生命(いのち)は
生命は
自分自身だけでは完結できないように
つくられているらしい
花も
めしべとおしべが揃っているだけでは
不充分で
虫や風が訪れて
めしべとおしべを仲立ちする
生命はすべて
その中に欠如を抱(いだ)き
それを他者から満たしてもらうのだ
私は今日、
どこかの花のための
虻(あぶ)だったかもしれない
そして明日は
誰かが私という花のための
虻であるかもしれない
作:吉野弘
(詩集『風が吹くと』所収)
(紅花)
生命(いのち)は
生命は
自分自身だけでは完結できないように
つくられているらしい
花も
めしべとおしべが揃っているだけでは
不充分で
虫や風が訪れて
めしべとおしべを仲立ちする
生命はすべて
その中に欠如を抱(いだ)き
それを他者から満たしてもらうのだ
私は今日、
どこかの花のための
虻(あぶ)だったかもしれない
そして明日は
誰かが私という花のための
虻であるかもしれない
作:吉野弘
(詩集『風が吹くと』所収)
(紅花)
(鱧蕎麦:松葉 京都駅店)
今年も鱧(はも)蕎麦の季節になりました。
こうして毎年鱧蕎麦をいただくようになって早くも7年。
すっかり心が京都に定着して来ました。
埼玉より京都のお水の方が私の体に多く入り、京都の空気を吸い、京都の景色を眺め、祇園祭りの光景にも懐かしさを感じ始めるようになりました。
環境の影響は大きいものです。
ところで、京都高島屋の「アルポルト カフェ」の新作メニュー「鱧と万願寺唐辛子のペペロンチーノ」は、なかなか美味しかったです。
いつもならペペロンチーノは油っぽくてどちらかというと避けたい私でしたが、「鱧と万願寺唐辛子のペペロンチーノ」は和風スープが効いていて、さっぱりした仕上がりになっていましたよ。
鱧が美味しいうちに召し上がってみるのも良いですね。
7月の講座が昨日で終わりました。
さあ、次は怒涛の8月連続講座の始まりです。
色んな人を観察していて思うのですが、うまくいかない時にはその人の思考や生き様が手に取るように分かって非常に勉強になります。
何歳になっても学びがありますね。
人は生まれながらにして自然治癒力を備えています。
ですから心の方も当然ながら自然に愉しい方に治癒されるように出来ています。
しかし何らかの理由で人は反対方向に入り込んでしまう場合があります。
理由は実に様々ですが、そんな状態になったら「あれ? おかしいぞ?」と思いましょう。
原則は目が醒めた時から寝るまで愉しいように神様は私たちを創ってくれているのですから、それと反対の心になっている時には、どこかに間違いがあると気づくべきです。
多くの場合は自分に間違いがあるのですが、悲しいかなや人間はそれを自分以外の他人のせいにしようとします。
そこからボタンの掛け違いが起きて解決の道が混乱を極めます。
心が不調になったら、すぐ自分に何か問題はないかを探りましょう。
それでも自分のことは正確に把握出来ないのが常ですから、そこをしっかり計算しなくては大間違いをします。
探っても答えが見つからない時もあるでしょう。
それでもまだ答えはあるのが普通です。
最後に行き着くのは大抵の人が「感謝」を忘れていることです。
ある意味では「感謝」は万能薬だといえるでしょう。
マクロビオティックの創始者である桜沢如一先生は、傲慢病を最も悪い病気に位置づけています。
人々は感謝を忘れて傲慢の世界に無意識に入ってしまいますから、心して常に自分に言い聞かせるようにしなければ心の治癒力は働きません。
心から愉しいこと、自然に笑顔になれること、それを感じ取るセンサーをちゃんと磨いておかなければ、知らず知らずのうちに周りに悪い氣を発してしまうことになります。
そしてその氣は廻り回って自分のところに返って来ます。
ですから、まずは自分がその第一の悪い氣を発しないことが、表向きは周りの人のためであるように見えても、結果としては自分のためになるのです。
良い氣を発しない人のもとには良い氣は集まりません。
ですから私は、悪い氣を発する人は第三者に対して氣の不法行為をしていると考えています。
誰であっても第三者に不法行為をする権利なんかありません。
それは相手が赤ちゃんでも幼児でも同じです。
自分の目に輝きがなくなったら、それは不法行為のスタートだと思いましょう。
ため息なんて完全な不法行為の着手です。
ましてや愚痴なんて不法行為の既遂です。
こうして私たちは知らず知らずに他人を傷つけながら生きているわけですから、意識出来たことだけでも即刻直しましょう。
それがあなたの心の自然治癒力を高める道です。
(紅花 7月26・27日の教室の掛花)
まずは左手の指先に注目。
これから包丁の刃に向かって送るところです。
指で一番長いのは中指、その次に長いのは薬指。
だから、3本のうちで一番短い人差し指に合わせて中指と薬指を調整しなければ指紋センサーは働きませんね。
次はストロー剥きの出来る舞ちゃんの指先です。
中川さんに比べると指が4本(^^) これは舞ちゃんの指の方が細いから? 長いから?
指先が綺麗に並んでいて、指紋のセンサーが確実に機能しているのが判ります。
ちなみにこれでもまだ完全ではなく、もう少し大根の上の方を持つのが正解です。
次は陽子ちゃんの指先です。
ちゃんと指紋センサーで感じ取ろうとしています。
最初からお料理のセンスがある人でした。
包丁砥ぎの姿勢も桂剥きのポイントも確実に押さえているのに練習の時間が取れない。
こんなことを何年も言い続けているのに改善されないのは、仕事と心中する気だからです。
ご主人やお料理より仕事の方が面白いらしい(笑)
でも、それでもお料理の上達を目指すなら、一にも二にも体力をつけるしかありません。
次は子象ちゃん。
上の3人と違うところが判りましたか?
指の指紋センサーが使えないほど指が直線です。
ここでもあなたの直線が問題に・・・。
もっとカーブを追求しましょう。
そうでないと反面圧がうまく出来なくなります。
ところで、こんな形の大根で剥いてみるのも自分の欠点を確実に知ることが出来て勉強になります。
写真はおはるちゃんの作品ですが、△の大根をその形のままに剥こうとしたのに、残った芯は▽になってしまったのです。
いかに反対のことをしているか一目瞭然ですね。
それらが克服出来ると、次のようなストローの細さまで剥けるようになります。
せっかく中川さんから桂剥きを習っているのですから、全員がそこまで目標を掲げて到達しましょう。
コツとか裏技は一切ないそうで、ひたすら練習あるのみだそうですよ。
傲慢には無縁の謙虚な気持ちのみで。
昨日の満足コースで塾生さんが剥いた大根の桂剥きの芯です。
一番上:舞ちゃんの芯
上から2番目:中川さんの芯
上から3番目:爪楊枝
一番下:マッチ棒