「第140回玄米の炊き方秘伝講座(愛クラス)」を終えて

昨日は「第140回玄米の炊き方秘伝講座(愛クラス)」を開催しました。
参加者の内訳は、石川県1名・京都府1名・兵庫県1名・沖縄県1名、新人さん1名・再受講者3名の合計4名でした。
写真はこちらから。

いつ開催しても思うのですが、むそう塾の原点である「玄米の炊き方秘伝講座」は、人生の色々なことが凝縮されて、味わい深いものがあります。
特に自己紹介のときには、涙を流す人も多く、こうして心のお掃除をしてから玄米を炊くと、炊きあがりがよくなるのを毎回感じています。

少人数ゆえに、色々なことを喋りながら炊飯する時間は、心地よい時間が流れます。
再受講してくださった塾生さんも、「また来たい!」とおっしゃってくれました。
どうぞどうぞ、炊飯を見学するだけでもいいですから、福ZENを召し上がりにいらしてください。
カフェ感覚でいらしてくださっても結構ですよ。

ところで、昨日の新人さんは、一切メモを取らずに受講されていたのですが、懇親会で工程の確認をしたところ、実に正しく覚えておられました。
話し方も陰陽的に理想的ですし、彼女はこの玄米炊飯をきっかけに食事を整えて行けば、大きく花開く人生になるような気がします。

食べ物が変われば精神が変わる。
そんなことをこれから実感していただけると思っています。

 
 


(福ZEN 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

上級幸せコースまで来られた塾生さんなら、このメニューのほとんどを作れるのですが、こうして久しぶりに福ZENメニューを味わうと、自分で作っている同メニューと微妙に違いを感じたというご意見もありました。
習ったお料理の確認。
そんな意味でもこの講座の楽しみがあるようです。

 
 

カテゴリー: 玄米の炊き方講座, 料理人 中川善博の陰陽料理 | 4件のコメント

京料理人中川善博の仕込み人生 46年間もこんな生活を! 

7月22日から4日間の連続講座が続いています。
京料理人中川善博さんの一日は、想像を絶するほどハードです。

講座の内容にもよりますが、前日からの仕込みは当たり前で、前々日から仕込むものもあります。
そして、講座の当日は5時過ぎには起床して、教室のお榊のお水を換えたり、掛け花を新しくしたりしてから、また仕込みをします。

講座での時間を有効に使うため、時間のかかるところを先に作っておいたり、冷やす必要があるものを作ってから冷蔵庫に入れたり、それはそれはパズルのように複雑な工程です。
さらに、玄米ご飯を大量に炊いたり、お出汁を大量にとったり、場合によってはさらに白米も炊いたりします。
作りたてを味わってもらうために、塾生さんが到着されるギリギリ直前まで仕込みは続きます。

ここまでですでに、もう6時間近く立ち仕事をしているのです。
サッとシャワーを浴びて、11時過ぎに1階の教室に降りてきてから、18時あるいは19時、20時、21時、22時と授業が続いて、平均で8時間近くは教室でお料理を作っています。
一日で合計すると、実に14時間以上立ちっぱなしになります。

私自身、お料理教室を始めるまで、授業の裏側ではこんなにも仕込みがあることを、正直ここまで把握していませんでした。
ですから、このブログをお読みくださっている方も、本当のところはお分かりでないと思ってこんな記事を書いています。

 
 

13年前にむそう塾を始めるときも、中川さんは「私が仕込んでおきますから」と軽く言われるだけでした。
大変さを一言も口にされないのは、やはり「料理は呼吸と同じ」だととらえて、特別なことだと思っていないからだと思います。

食材の手配、仕入れの段階でも時間が必要です。
無農薬や安心な食材を選んで、鮮度のよい材料を仕入れるのは、なかなか手間のかかることですし、情報も張り巡らさなければなりません。
常々そういうアンテナを張っていて、ビックリするような食材を入手して、新しいお料理が生まれたりします。

連続講座の内容が一日ごとに異なるときは、仕入れも膨大な数になって、スタッフの麗可ちゃんも大変です。
特に今年はコロナ禍のため、食材の入手が今までのように行きません。
飲食店が思うように稼働できないので、八百屋さんやお魚屋さんや、生産者さんにもしわ寄せが行っているのです。

22日(木)「無双原理コースメニュー講座(1)夏」
23日(金)「単発煮物講座 第3回」 
24日(土)「作り置きできる逸品料理講座」
25日(日)「第140回玄米の炊き方秘伝講座(愛クラス)」

これが今回の連続講座です。
今日は3日め。
美味しいお料理のために、今朝も中川さんが仕込んでくれています。
ありがとうございます。

こんな大変なことを、18歳から46年間も続けておられる中川さんを、ただただ尊敬する私です。

 
 

昨日は授業が終わってから、かき氷を食べに4名で「梅園 三条寺町店」に行きました。
講座の谷間にお楽しみも必要かと思って(^o^)
(白衣を脱いだ中川さんなのに、また白い服を着ていた 笑)

 
 

梅園 三条寺町店にて 2021.7.23)

 
 

カテゴリー: 料理は呼吸と同じ, 京都やマクロビオティックのことなど | 2件のコメント

木樽の糠漬けと呼吸のできる家

【木樽の調湿作用】

 

むそう塾の2階には、糠漬けの木樽が2個あります。
私は2階に上がると、糠床が可愛くてついついフタを取って中の様子を見てしまいます。
昨日も木樽はご機嫌な様子で、美味しい糠漬けをいただきました。

木樽の中はこんな感じ。
ちょうどよい水分加減で、ホーロータンクよりずっと扱いやすいと中川さんは言います。

 
 

 
 

横から見ると、板の隙間から糠床の水分がにじみ出ようとしたのが分かります。
酵母が白くなってパテのように隙間をふさいでいます。
そこそこある隙間から空気も出入りするらしく、混ぜる回数が少なくても糠床は臭くならないそうです。

 
 


(杉樽の糠床 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

 
 

【呼吸のできる家】

 

そんな糠床を見ていると、微生物って正直だなあと思います。
そして、微生物が喜ばない環境は、人間にとってもよくない環境なんだと思います。

梅雨ですごい湿度のときも、この木樽はしっかり調湿作用を発揮して、糠床を快適な状態で守ってくれました。
木はやっぱり凄いと思います。

人はコンクリートの中に閉じこもるのではなく、少々すきま風の入る木造家屋の方が健康的なのかもしれません。
呼吸のできる家
糠床に教えられた住まいのあり方でした。

 
 

カテゴリー: 料理は呼吸と同じ, マクロビオティック京料理教室 むそう塾, 中川式糠漬け | コメントする

京料理人中川善博の限定公開動画(2017.1.1以前)を公開へ

ただいま2017年1月1日以前の限定公開動画を、公開にする作業をしております。
その中から、参考になると思われる動画を、こちらで記録として残しておきます。

 
 

【鱧の骨切り特訓講座 ①水洗い 京料理人中川善博】 2015.8.4

 
 

【鱧の骨切り特訓講座 ②内臓取り 京料理人中川善博】 2015.8.4

 
 

【鱧の骨切り特訓講座 ③内臓取り 京料理人中川善博】 2015.8.4

 
 

【鱧の骨切り特訓講座 ④おろし方 京料理人中川善博】 2015.8.4

 
 

【うまきの巻き方 京料理人中川善博】 2015.12.20

 
 

【プロが教える三徳包丁の砥ぎ方説明1 マクロビオティック京料理教室 むそう塾】 2016.6.5

 
 

【プロが教える胡瓜の乱切り1 マクロビオティック京料理教室 むそう塾】 2016.6.6

 
 

【プロが教える胡瓜の乱切り2 マクロビオティック京料理教室 むそう塾】 2016.6.6

 
 

【京料理人中川善博の鱧のおろし方】 2016.7.8

 
 

【京料理人中川善博の鱧おとし】 2016.7.8

 
 

【大根のへぎ切り プロの手つき(京料理人 中川善博)】 2016.10.6

 
 

以上

 
 

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料理は真摯な気持ちですること

7月17日、「上級幸せコース」で中川さんが言われた言葉がいいなと思いました。

 
 

「料理は偉そうぶらないこと」

「真摯な気持ちですること」

「良い食材で料理できて嬉しいなあという気持ちですること」

 
 

 
 

「どんな気持ちでお料理するかは、仕上がりに影響する」

 
 

むそう塾では常々、「どんな気持ちでお料理するかは、仕上がりに影響する」と言っているのですが、まさにそのこととリンクする言葉でした。

お料理を作るときには、誰だって美味しくできてほしいなと思っているはず。
だったら、美味しくできるような気持ちでお料理するのは当然なのでした。

 
 

一般的なラタトゥイユと違って、夏向きの仕上げが美味しくて大絶賛でした。
汁をゴクゴク飲んで、ミネラル補給にバッチリです。
ポイントは、素材の持っている色を壊さないこと。

 
 


(ラタトゥイユ 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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