美味しさのレベル

中川さんがよく言われることですが、「口に美味しいと体に美味しいとは違う」ことについて少し書いてみます。

玄米投稿には投稿者が玄米ご飯を食べた感想を書いていただくのですが、単純に「美味しいです!」と書いてもパスポートレベルではありません。
それを召し上がった人のお通じに、つぶつぶがない状態が求められます。
とくに胃腸系の弱い人はこれが大きなウエイトを占めます。
何回も中川さんのアドバイスを受けながら、次第に体に美味しい玄米ご飯が炊き上がるようになります。
その玄米ご飯は、誤解を恐れずに言えば薬のような炊き上がりになっています。
ですから、それを召し上がった人の体調が好転して、色々と良い方向に進んでいくのは当然な気がします。
でも、薬という言葉を使うと薬事法違反になってしまうのですが、効果としてはそのような現象が起きています。
お医者さんは診察をして、その人の症状や体調に合わせたお薬を調剤しますよね。
中川式の玄米ご飯はそれと同じく、その人の体調や性格や諸々の環境を考えて炊き上がりまでを調整します。
ですからオーダーメイドなのです。
オーダーメイドだからこそ、画一的にレシピだけでお教え出来ないのです。
そこがとても残念なのですが、縁あって京都までお越しいただいた方々には、誠心誠意中川式に辿り着けるようアドバイスをさせていただいています。
お肉でもお魚でもお野菜でも「口に美味しい」お料理はたくさんあります。
それらがすべて「体にも美味しい」のであれば文句なしなのですが、なかなかそうは行きません。
残念ながら「口に美味しい」だけのレベルであるところがとても多いです。
マクロビオティックの陰陽を踏まえて、口に美味しいお料理を体に美味しいお料理に置き換えるところ。
それがむそう塾です。
明日から幸せコースでは煮物が始まります。
三種の煮物をとおして、おせち料理が作れる基本をお伝えします。
楽しみにしていてくださいね。
お持ち帰り用の密閉容器もお忘れなく。

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妊娠・出産は血液づくり

今年のむそう塾は妊娠ラッシュです。

毎月のように、生理が来ました!妊娠しました!の報告があり、その度に実の孫か娘のように心から嬉しく思います。
昨年も幸せコースに通いながら出産した人がいました。
今年もその予定の人がいます。
順調に育っているようで、嬉しさと安堵の気持ちで毎日のつぶやき(Twitter)を楽しみにしています。
そんな中、残念ながら明日の幸せコースを欠席するという連絡をくれた妊婦さんがいます。
第1子を切迫流産から回避するため、入院しながら出産した経験をお持ちの方なので、今度こそは食事に気をつけて頑張ってほしかったのですが、玄米ご飯をきちんと召し上がっていないようです。
パスポート取得時の玄米ご飯が炊けていないのでしょう。
お食事も買った物で済ませているのかも知れません。
お料理が苦手とのことでしたから、なんとか幸せコースでお料理が得意になって欲しいと願っておりました。
しかしすでに足腰の冷えもあるようです。
妊娠中はお腹に陽を抱えるため、ふつうは暑く感じるものです。
赤ちゃんがお気に入りの室温(子宮内温度)にするためには、母親が冷えを感じるようではいけません。
努めて体が温かくなるようなものを摂りましょう。
そのためには食事の陰陽、食材の陰陽、料理の陰陽をすでにお伝えしてありますので、それらをしっかりと組み合わせて少し陽性になるようにしておいてください。
出産まで漕ぎ着け、新しい命を産み落とすには、陽性のエネルギーが必要です。
妊娠・出産は言い換えれば血液づくりでもあります。
お母さんの血液によって赤ちゃんは生き、産まれ落ちたら血液である母乳を飲み、母親は産後の修復にも血液を要するのです。
その自覚をもって妊娠時期を過ごしてほしいと、つくづく思ったことでした。
これから妊娠予定の方は、今のうちに血液を綺麗にしておきましょう。
子育ては妊娠前から始まっています。

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必読!「むそう塾 幸せコース」受講者の皆さんへ

「むそう塾 幸せコース」の11月は、煮物を作ります。
3種類の煮物をお一人ずつ作っていただきます。
したがって、お持ち帰り用の密閉容器をご持参くださいませ。
お汁がこぼれないように、完全に密閉出来るものをお願いします。
容器の大きさは、次のとおりです。
・1000cc 1個
・ 500cc 1個
・ 300cc 1個
・ 200cc 1個
なお、その他の月でも残った物をお持ち帰りする場合がありますので、上記のような容器は常にご持参なさってください。
入れ子式にして持参されるとかさばりません。
昨年の記事でこんな嬉しいものがあります。
楽しい様子が思い出されます。
でも、お昼が遅くなりますので覚悟してね?。

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第65次「むそう塾 パスポート取得者」を発表します!

空がきれいになって来るとともに寒さも増して来ました。
でも、この朝晩の寒さが紅葉には必要なんですよね。
季節の変化とともに、玄米ご飯を炊く時には毎日水温や室温を敏感に感じながら炊かなければなりません。
漫然と同じことを繰り返していたのでは、中川式玄米ご飯は炊けません。
台風が接近していたとき、気圧を見ながら炊くという人もいました。
皆さんがご自分で工夫されながら、中川式で美味しい玄米ご飯を炊き上げようとされていて、微笑ましく思ったものです。
今回はお一人ですが、色々工夫をされてパスポートレベルに達した人がいます。
頑張りましたね。
このレベルのご飯を沢山召し上がって、体調不良を克服してください。
ぜひ再会して、懇親会で話せなかったことを話したいと思います。
待ってますよ?♪
では、パスポート取得者を発表させていただきます。
<むそう塾 パスポート取得者>(受講者番号順)
   Inさん(42−8)

<寸評> 中川善博より
 In(42−8)さん

たくさん炊飯練習をして、善き先輩にも恵まれ、やっと上手い飯を炊けるように

なりました。

同じ米、同じ鍋、同じ自分でも炊きあがりにこれだけ差が出るのだという事実。
それに気付き、美味しく炊く工夫をたくさんされました。
最後に浸水時間の重要さを理解され身につけられたのでパスを差し上げます。
おめでとうございます。


*   *   *

(1)絶対美味しい玄米ご飯の炊き方をマスターしていただきたい。
(2)その玄米ご飯を炊く行為を通じて、自分を見つめ気づきを得て、幸せに繋げてほしい。
(3)まわりの人と一緒に幸せになろうとする意識を持ってほしい。
これが「むそう塾」の願いなので、この(1)?(3)をおおむね理解され、なおかつ実践出来ていると思われる方に、パスポートを発行させていただきました。
これからは、ご自身と向き合いながら、日々の心の持ち方を大切にして、中川さんに言われたことを思い出しながら、人間性をより高めて幸せな日々をお過ごし下さることを願っております。
パスポートを手にされても気を緩めないように、引き続き真剣に玄米と向き合ってください。
パスポートは出発点であり、到達点ではありません。
従ってこれは、第三者に教える力を認めたものではありません。
「中川式玄米ご飯の炊き方」は、中川善博本人のみが口伝の形でお伝えしております。
なぜなら、「中川式玄米ご飯の炊き方」はオーダーメイドの炊き方だからです。
パスポートを取得されましたInさんは、これで玄米投稿の目的は達成されましたので、お写真を中川さんに送らなくても結構です。
パスポートの発行は、この記事をもって公表するとともに、個人宛へのメールでお知らせいたします。
このメールにはパスポートナンバーが記載されていますので、もし、届かなかった場合はご連絡ください。

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体験

私が教わった大森英櫻先生は、とにかく体験重視の人でした。

桜沢如一先生の書かれた本の検証に一生を捧げた面があったほど。
その大森先生がいつも口を酸っぱくして教えてくれたこと。
それは体質の分類の難しさでした。
多くの症例を抱えていてもなお、人間は微妙に違うことをいつも口にされていました。
あれだけ多くの体験をされながらも、病気治しの本を書かなかったのは、桜沢如一先生を一部分において反面教師とされたからかも知れません。
「本というものは体験をうんとして、それに無双原理という陰陽の哲学を加味して書くべきだ」が持論でした。
「大森君、あとを頼む」といってMI塾を任せて海外に行ってしまった桜沢先生の後始末が、本当に大変だったようです。
講義のタイトルとは無縁のエピソードが、今となっては懐かしくもあり、マクロビオティックの落とし穴でもあり、勉強の宝庫でした。
偉大な師から受けた教えは、今も私の中で脈々と息づいています。
「体験をうんとして」
むそう塾の原点でもあります。

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