孤独から生き甲斐へ

警視庁が万引きした高齢者に聞き取り調査をしたところ、24%が「孤独」を理由にあげているそうです。
そのうちの9割は友人が「いない」か「少ない」と答えているとか。
この記事を読んでこんなことを思い出しました。
ネットで次から次へと買い物をしてしまう人。
その人たちに多いのがこの孤独感です。
ネットで買い物をすると、最後に「ありがとうございました。」の文字が現れることがほとんどです。
この「ありがとうございました。」の文字で社会と繋がっていると思えて安心するというのです。
これは引きこもったり、ほとんど出かけることが出来ない人に見られる現象の一つだそうです。
何だかやるせないですね。
たった一人でも理解者がいれば、事情は変わったでしょうに。
しかし見方を変えれば、みんなから嫌われた結果、孤独な環境になった人もいると思います。
自分はなぜ嫌われるのか?
そのことが分からないまま、あるいは意識しないまま歳を重ねてしまった人がいるかもしれません。
私は人に嫌われるには嫌われるなりの理由があると思っています。
若いうちから孤立しない生き方が出来るようにしておきたいものだとつくづく思います。
ところで、先ほどのネット買い物依存の話ですが、「ありがとうございました。」の言葉の裏には、誰かの役に立っていると感じることも含まれるのだそうです。
小さい子供のうちから、誰かの役に立っていることを知るのは喜びに繋がります。
これは人間の喜びの一つだからですね。
何歳であっても、誰かのお役に立てているんだと確信できる生き方は、その人に限りない生き甲斐と希望をもたらします。
こんな生き方が出来たら、間違いなくその人は輝いていることでしょう。
さあ、きょうも輝ける生き方をしましょう♪


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主食に求められるもの

先日こちらの記事で書きました。
主食たり得るものは、玄米であっても限りなく白米に近いものであると。
・一生食べても飽きない
・どんなおかずでも合う
・老若男女が食べられる
・美味しさがある
これらを兼ね備えたものが主食になれるのだと、つくづく思うのです。
よく「美人の妻は3日経ったら飽きる」と言います。
ま、これには異論もあるでしょうが、主張の強いものは飽きることがあるということですね。
これを主食に置き換えると、「美味しすぎてはいけない」のです。
つまり、際立ってはいけないんですね。
これと同じく、主食はうんと陽性であってもいけないし、うんと陰性であってもいけないのです。
簡単にいうと、陰陽の偏りがないことです。
このように書くと、それが中庸というものだよという声が聞こえそうですね。
口で言うのは簡単です。
そして頭で理解するのも簡単です。
しかし、それを実現するのは大変です。
マクロビオティックの大先輩たちもそうでした。
中庸であるということは、ある意味で脇役です。
主演ではないのです。
玄米ご飯でいうなら、玄米ご飯は脇役でおかずが主役です。
しかし、一番量を多く食べるのは玄米ご飯なのです。
だから、玄米ご飯を中庸に炊き上げるのです。
これは理解しにくいでしょうが、とっても大事なんです。
ぜひ理解してね。
人間関係にも置き換えられますね。
自己主張の強い人って飽きるでしょ?
うるさいとも感じます。
毎日見たくなる顔、毎日会いたくなる性格って、あまり主張が強くないですよね。
いわゆる癒し系のイメージです。
これが主食に求められるものだと思っています。


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風のようなマクロビオティック

最近色々な意味で、つくづくバランスが大事だなぁと思います。
これは京都で中川さんと一緒にむそう塾をするようになって、日々実感していることでもあります。
マクロビオティックを始めたばかりの頃、マクロビオティックを第三者と語り始めた頃、マクロビオティックを外側から見られるようになった今、どんどんと精神的にバランスが取れていくのがよく判ります。
マクロビオティックの理論にしても、食材にしても、購入方法にしても、声高にマクロビオティックと言わなくてもいいような気持ちになれる今日この頃です。
普通に、当たり前に、風のようにマクロビオティックが存在したらいいなと昔思ったことが、今まさに自分の中で普通になっています。
月日がくれたプレゼントですね。
             *    *    *    *
中川さんと一緒にむそう塾をするようになって、そこから見えてくるマクロビオティックの欠点というか、弱い部分というか、そんなところが良く見えて一層バランス感覚が磨かれたと感じています。
私一人では見えなかった部分を、異質(笑)な二人が組むことによって見えたことが多々ありました。
そして何より一番大きい影響力は、塾生さんの変化です。
私が全国を廻り始めてから丸5年が経ちましたが、その間に接した皆さんや塾生さんの変化を観察していると、バランスの大切さを教えられます。
過度に陽性でもなく、過度に陰性でもないマクロビオティック。
言い換えると普通の暮らしかな?
でもね、今はなかなかこの普通の暮らしが出来ない時代なんですよね。
理由はいくつもありますが、とにかく普通の暮らしが出来るようになろうよ。
そんな想いでむそう塾から「ふつう」を発信しています。
普通を知った人、普通が出来るようになった人は、みんな笑顔に満ち溢れています。
きょうも明日も笑顔が絶えない生き方が出来ますように。


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中川式糠漬けと家庭用精米機

今年は中川式糠漬けのタネが130人以上のところにお嫁に行きました。
その後糠床を腐らせてしまった人、ご機嫌斜めになって中川さんに泣きついた人、さまざまです。
幸せコース1期生のNさんは、2年連続腐らせてしまいました。
中川さんが途中でタネの補充をしてあげても、また腐らせてしまうのです。
よっぽど物を育てるのが苦手な性格のようです。
かと思うと、こちらのkotoさんはたった1回糠漬けの単発講座にいらしただけで、見事瑠璃茄子を漬けました。
kotoさんの場合は、もう執念といってもいいほど、糠漬けで元気になろう、糠漬けでアトピーを改善しようという思いが強かったです。
私も糠漬けを漬けていますが、何しろ1週間のうちの5日間は自宅にいないのですから、それはもう糠床にとっては最悪の環境だと思います。
それでも中川さんにいただいた糠床が今も元気に頑張っています。
回数は少なくても、家族に一切れでも多く糠漬けを食べさせたい思いで手入れをしています。
今日のお昼も美味しい糠漬けが食べられます。
超陽性な中川菌に感謝! 
              *    *    *    *
ところで、中川式の糠漬けを未だに夏仕様にしたままの人はいないでしょうね?
真夏を過ぎて茄子を漬けなくなったら、秋冬仕様に糠床も衣替えしましょう。
ちなみに糠はいつも新鮮なものを使うことが美味しさの秘訣です。
そのためにお勧めなのが家庭用精米機です。
私がかつて使っていた精米機とは違って、これはかなり優れものです。
象印の製品です。(BT-AE05-HL)(私はamazonで買いました。)
この精米機から出てくる米糠はパウダー状で、とってもきめが細かいのです。
この米糠を初めて糠床に入れたら、糠床の表情がグンと違って、糠床が喜んでいるのがよ?く判りました。
酸化していない米糠を糠床が喜ぶ。
酸化していない食べ物を体が喜ぶ。
何だか人間の体の中を覗いたような気がしました。
癌って体が酸化して起きる病気なんですよね。
包丁も体も錆びさせない暮らし方が、より良い人生の原点だと思います。
ついでに頭も錆びつかないように出来たら最高ですね。


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お蕎麦の陰陽

京都に通い始めて、ずいぶんお蕎麦をいただく機会が増えました。
いつも東京では「生粉打ち」(きこうち)をいただくのですが、京都で行くお店には生粉打ちがなかったので、普通のお蕎麦を頼んでいました。
ところが最近睡眠時間が長くなっておかしいなぁと思っていました。
色々と考えてみましたが、思い当たることはありません。
ふっと出てきたのがお蕎麦。
気になったので中川さんに確認すると、京都のお蕎麦は関東より小麦粉が多いとのこと。
そういえばおうどんも京都のおうどんはふわふわで変な感じなのです。
いわゆる讃岐うどんのようなコシがないのです。
何年も前に、東京で京風うどんをいただいた時にもそうでした。
讃岐うどんに慣れた私には、京都のおうどんはちょっと。。。
ということで、どうも京都人は軟らかい物がお好きなようで。。。
はんなりとするためには、柔らかさが必要だからでしょうか。
さてさて、このお蕎麦ですが、マクロビオティックではお蕎麦は陽性の方に分類されます。
しかし、これは蕎麦を単体で見た時の分類であって、お蕎麦屋さんでいただく時の蕎麦は陰性に近寄っていることを考えなければなりません。
まずは、蕎麦の実が粉の状態になっていること。
次に、二八蕎麦(にはちそば)といわれるように小麦粉が入っていること。
京都のお蕎麦が二八より小麦粉が多いため、私の体に変化が出てきたんだなぁと納得した次第です。
ということで、私がお蕎麦をいただくときには、「生粉打ち蕎麦 + 蕎麦がき」という元のスタイルに戻さなければいけないなぁと痛感したことでした。
これは私が元々陰性タイプだからなんですね。
陽性タイプの人はこんなことではビクともしませんからご安心を。
ちなみに、検索してみると京都にも生粉打ち蕎麦のいただけるお店があるようなのですが・・・。
昔のマクロビオティック実践者は、お醤油を携えてお蕎麦屋さんに行ったのですから、その頃の大先輩がこの記事を読んでくださったら、何とおっしゃることか。。。
ああ、あの方のお顔が浮かぶ。
そして、あの方のお顔も。。。
最後に、陰性に傾くと間違いなく睡眠時間が長くなります。
これはかなり正確なバロメーターです。


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