何を処分するかに迷いの出る人が多いと思う。
それは個人の生き方に関係する。
どう生きようとしているのかが問われるのだ。
私は学歴も職歴も一切の過去を問わず、今ここにあるものだけで判断したい生き方だから、よけいに過去の物は邪魔になる。
そう言えば卒業証書もないなぁ。
あ、通信簿もだ。
夫が実兄の引っ越し手伝いに行った時のこと。
海外赴任が決まった兄は大学の卒業証書もいらないとゴミに分類したのだそうな。
夫が自分は入れなかったその大学(東京大学)の卒業証書がとても眩しく思えて、これくらいは取っておいたら?と言うと、兄は必要なのは卒業証明書だからとポイ。
う〜ん。
賢兄愚弟を絵に描いたような兄弟なんだと常々言っていた夫は、兄の思いっきりの良さにビックリしていたっけ。
きっとお義兄さんの人生で卒業証書を必要とすることがなかったのだろう。
何が大事なのか?
いつもそれを考えて生きていると、世間でとても大切に思われている物でも、自分にはそれほどの価値を見い出せないことがある。
そんな時にはどちらを優先するか。
その辺のところで腹が決まっていると片付けは速い。
決まっていなかったら片付けながら自分の考えを煮詰めて行けば良い。
だから時間を要するのである。
片付けるという行為をとおして人生を考え、自分をみつめ、片付け終わった時のあなたはきっと大きく成長しているに違いない。
楽しみだ。