玄米ご飯を飲み込むまで

寒くなって来ました。
糠床も玄米ご飯も、漫然と向き合っていると美味しさから遠のく時期です。
それらは生き物ですから、ちゃんと季節の移り変わりを反映してあげなければなりません。
幸せコースの放課後に繰り広げられるお味見シーンは、ある意味熱心なように見えますが、「そんなことちょっと考えたら解るでしょ?」という内容もあります。
時には脱力することもしばしば。。。
そんな時にはつくづく伝えることの難しさを痛感します。
Twitterでお弁当のことが話題になっていました。
家では温かいご飯を食べているのに、お弁当は冷たいご飯を食べている人がまだいらっしゃるようです。
これはある意味先入観だと思います。
むそう塾では口に入れるものはすべて消化吸収を考えてご指導しています。
なぜなら、食べたものが血を作るからです。
その血が健康を左右するからです。
温かい玄米ご飯はほかほかして美味しいものです。
澱粉質もα(アルファ)化して消化も良い状態です。
しかし、お弁当に持って行くと当然のことながら澱粉質はβ(ベータ)化して、消化吸収力が落ちます。
よく中川式玄米ご飯は冷めても美味しい、あるいは冷めたご飯が好きと言う人もいます。
胃腸の丈夫な人はこれでも良いのですが、胃腸の弱い人や体調がイマイチの人は、ぜひ温かい玄米ご飯を召し上がってください。
それからもう一つ。
いつもお弁当におにぎりを持参する、あるいはさせる人がいます。
これもNGです。
おにぎりはたまには良いのですが、毎日となるとやはり消化と陽性の問題で体調に変化が出て来る場合があります。
ま、何でもそうですが、続けることは良い方にも悪い方にも変化するということです。
美味しくても続けない。
これが健康であるための鉄則です。
食べるものは口に放り込んだらおしまいなのではなく、咀嚼して飲み込むところまでが最後に私達が出来る体への労りなのです。
薬に頼る前に、飲み込むまでのプロセスを丁寧にするだけで、驚くほど体調は変化します。
特に胃腸の弱い人はお通じが激変します。
どんなに中川式玄米ご飯をパーフェクトに炊けたとしても、食べ方が間違っていたら効果は半減します。
呑み込む食べ方ではなく、丁寧に作ったものを丁寧に胃へ送り込んであげましょう。
玄米ご飯は飲み込むまで氣をかけてください。
そこにかけた氣は必ずあなたの体調となってお返ししてくれます。


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愛クラスのこと

玄米投稿なんて面白い方法で玄米ご飯が美味しく炊けるようになる!
これがむそう塾の愛クラスですが、この愛クラスには実に様々な人間模様があります。
現在はひと月に1回、だいたい第3週目の日曜日に開催しています。
以前はひと月に4回も開催したことがありましたが、今は幸せコースもあるので日程的に1回で落ち着いています。
以前とは違って玄米投稿欄に寄せるコメントが少ない、あるいはコメントのつき方が遅いと感じています。
その時その時の投稿者のタイプによって、この玄米投稿記事はコメントが多くついたり少なくなったりします。
玄米投稿記事は投稿者に対する中川さんのお返事ですから、まずそれを読んでコメントをしてから炊飯を開始するのが効率的な流れです。
この玄米投稿記事を毎晩欠かさず読んでくれているパスポート取得者がたくさんいます。
パスポート取得後も、中川さんのコメントにはヒントがいっぱいあるからというのが理由です。
そのような人達は共通して玄米ご飯が上手に炊けています。
パスポートを発表する時に私がいつも書きます。
「パスポートは到達点ではなく出発点です」と。
その意味をよく理解して、パスポート取得後も玄米投稿記事を読んでくださる先輩達がいらっしゃることに感謝です。
このような先輩もいます。
1周年を記念して書かれた記事がとても素直で良い文章でしたので、ご紹介させていただきます。
「1周年記念日」
彼女は今幸せコースで頑張っています。
来年は上級幸せコースに進んで腕を上げる予定です。
彼女の人生はどんどん変化することでしょう。
このような変化のスタートになるのが愛クラスです。
来週21日が「第43回 愛クラス」の開催日です。
新しい愛クラスになったこともあってお申し込み者が溢れたため、今回は12名での開催となります。
パスポート取得者も4名参加されます。
初めての参加者は玄米投稿で、パスポート取得者はRの玄米投稿で、また玄米投稿欄が賑わいます。
それまではちょっと静かな時期ですね。


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おはよう おやすみ

今月の幸せコースの座学は「ありきたりの大切さ」です。
私の体験談を含めて日々の暮らしを見つめるお話をしています。
皆さんにちょっとだけお話をしていただくのですが、きのうは嬉しいお話がありました。
結婚されて2年経ったIさんは、ご主人が入退院を繰り返して心労の多い日々を過ごされていました。
妊娠・出産・育児と並行しての毎日は本当に大変だったと思います。
お疲れモードのご主人に元気になってもらいたくて、一時は食べてくれなくなっていた玄米ご飯を、あなたの健康のために食べてほしいとお話ししたそうです。
話し方も以前とは違う感じでお願いしたそうです。
その結果ご主人は玄米ご飯を再開してくれるようになって、お代わりまでしてくれるのだとか。
そして、嬉しい変化もあったそうなのです。
夜は崩れるようにお布団に入っていたご主人が、「おやすみなさい」と言ってから寝てくれるようになったこと。
朝もギリギリまで寝ていたのに、少しゆとりが出来て「おはよう」と言ってくれるようになったこと。
この変化をハンカチで目頭を押さえながら話してくれて、ついもらい泣きをしてしまいました。
これはご主人に体力がつき始めて来た証拠ですね。
人間って自分が辛いときはまわりの人に気遣い出来ないものです。
自分のことで精一杯になるからです。
でも、Iさんのご主人は玄米ご飯のおかげで、Iさんにおはようおやすみの挨拶をできるようになりました。
Iさんのおっしゃった言葉が忘れられません。
「私はこの言葉が聞きたかったのだわ・・・」
一番楽しいはずの新婚時代を、細い肩にいっぱいの荷物を背負わされたIさんは、きっと何度も泣いたことでしょう。
でも、「おやすみ おはよう」の言葉でこんなにも感動してくれたのです。
嬉しかったです。
玄米ご飯をもっと優しく炊くために、Iさんは愛クラスを再受講されます。
進化した愛クラスで、新しい発見をいっぱいお持ち帰りくださいね。
応援していますよ、Iさん。


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マクロビオティックにおける小麦粉とお砂糖と油

5月から始まった幸せコースも半年が過ぎて、今月から後半に入っています。
半年の間に徐々に効果が表れて来ていて、体調に変化が出ている人が何人もいます。
反対にいっこうに変化のない人もいます。
その分かれ目は幸せコースで学んだことを実行するか否かです。
簡単です。
実行した人は効果が出て来て、実行しなかった人は未だに体調不良から抜け出せないのです。
マクロビオティックでいうところの食べ方はとっても簡単なことです。
しかし実践することに難しさが伴うのです。
体調によっては一定期間好きな食べ物を我慢しなければなりません。
でも、体調は良くなりたいけれど我慢ができないという人がとっても多いです。
金曜Bクラスに通っている沖縄のMさんは、小麦粉とお砂糖を止めました。
すると、グンと体調に変化が起きました。
このことを中川さんのブログにコメントされています。
そうなんです。
この小麦粉とお砂糖、さらに乳製品と油は多くの人の体調不良の原因になっているのです。
街ですれ違う人を見ても、「ああ、あの人は○○を止めたらいいのに、あの人は●●を減らしたらいいのに」なんて、つい思ってしまいます。
それほど食べている物が体に表れているものです。
参考までに書きますが、油とお砂糖を一緒に摂るのは自殺行為です。
これだけでもドキッとする人が多いのではないでしょうか?
お菓子にはとても多いですね。
さらに菓子パンにも多いです。
ドーナッツなんて最悪ですね?。
マクロビオティックってそんなに難しくありません。
単純なことに気づくだけです。
実行できた人だけがマクロビオティックの凄さを知ります。


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今を生きる

きのうふっと思った。
炊きたてのご飯を美味しそうに頬張る息子の横顔を見て。
「ああ、1回1回に心をこめて食べさせておいて良かった」。
いつも一緒にいられると思う家族だけれど、いつ終わりが来るか分からない。
だからいつも「その時」に心を込めて接しておこう。
朝、夫や息子を見送る時も、これが今生の別れになっても後悔しないようにと思って、心を込めて目を見て送り出した。
もし突然帰らぬ人となっても「ああ、あの時見送ってあげれば良かった」なんて思わないように。
いつもいつも次の一瞬が来なくなっても後悔しないようにと思って生きて来た。

だから、子育てもそうだった。
学校の帰りにもし交通事故にあって、朝の笑顔が見られなくなったとしても、息子との最後はあの笑顔に語りかけた「行ってらっしゃい♪」だったと思えるように。
私が病気に冒されていて、余命いくばくもない体で暮らしていたわけではないけれど、気持ちはそれに似た状態だった。
それは私が「後悔」ということを人一倍嫌いだったからかもしれない。
小学生の頃から後悔が嫌いで、やらないで後悔するくらいならやってみる性格だった。
だから「私の辞書に後悔という言葉はない」なんてナポレオンよろしく思っていたものだ。
そしてこの気持ちがずっと今も生き続けている。

一家揃って食卓を囲む回数はめっきり減ってしまったけれど、家族のために作った1回1回の料理は、家族の笑顔が最優先だった。
主婦なら誰でも思うだろう、外で美味しいものをいただいた時、思わず「ああ、家族にも食べさせたい」と。
これは主婦の慣れ性だけれど、そんな日々の繰り返しだった。
私がこうして京都に出入りするようになって、家族は食事に苦労しているだろう。
他人に食事の大切さを話しながら、自分の家族が病気になっては本末転倒だから、それはそれは家族にも気をつかう。

でも、家族は案外と呑気なものだ。
というか観念して協力してくれている。
それが良いことではないと知りつつも、今まで大切にして来た家族との時間が、今の私をバックアップしてくれる。
このことに感謝しつつ、少なくなった家族との時間を密度で埋めようとしている日々だ。

「今、この時」を生きるには少なからず覚悟が必要だ。
瞬時瞬時に決断をするエネルギーも必要だ。
まだ私には覚悟もエネルギーもあるように感じている。
家族や塾生さんから届くエネルギーは、私の大きな力になっている。
すべての人に感謝して、きょうも頑張ろう!

 
 

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