新型コロナウイルス」カテゴリーアーカイブ

「自分の力でなんとかできるもの」と「自分の力ではどうにもならないもの」

むそう塾の4月は年度の切り替わり時期で、1年間コースの最終月です。
各コースに修了証書をお渡しして最後になるのですが、今月の予定はあと2コースのみを残すだけになりました。
・「秘伝コース」 4/4終了
・「無双原理&盛付コース」 4/5終了
・「幸せコース」 4/10・4/11・4/12終了
・「上級幸せコース」 4/18終了予定
・「満足コース」 4/25終了予定

先日は幸せコースの最終授業があったのですが、3日間とも欠席者が出ました。
むそう塾の講座ではとても珍しいことです。
新型コロナに関する自粛要請のためですが、その受け止め方は人それぞれで、皆さんの行動がこちらとしても勉強になります。

こういう時に何を基準に判断するのか?
そこが生き方そのものであり、今まで積み重ねてきたことの延長線上になるので、その人の本当の姿を教えられます。

新型コロナは精神論で乗り越えられるほど甘くはありませんが、全世界の状況を考えた時、必要以上の情報で不安に陥るのはよくありません。
今の段階では誰しも確かなことは言えないのですから、それを前提にして自分の判断基準を定めたらよいと思うのです。


 
 

昨夜、ある塾生さんが、男性らしい視点で整理されたツイートをされていました。
ここにご紹介しておきます。

全世界の科学界がこのコロナウイルスと言う一つのテーマに全力で取り組んでいる。それゆえに日々報告される報告も膨大すぎて専門家でも中々その全貌を把握できないだろうと思う。
ゆえに、コロナについて全てを語れるのはまだ誰もいない。
専門家であっても誰もが研究途上の断片的な知見を語っているにすぎない。
そう認識してるだけで、あふれる情報の洪水に流されなくなるのではないだろうか。

そうなんです。
この大前提が意識できるかどうかで、あなたの不安度は変わります。
世の中には、「自分の力でなんとかできるもの」と、「自分の力ではどうにもならないもの」があります。
ここを冷静に判断して、考えを整理することが今はとても必要です。

 
 

(玄米ご飯と鉄火味噌 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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中川善博厳選!おすすめ器具と食材

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自分には料理があって本当に良かった 塾生さんのコメントより

「きょうの100点お弁当」の記事に素敵なコメントがありましたので、共有したいと思います。
ちょうどこういう内容の記事を書こうと思っていたところに、塾生さんから同じ内容のコメントがあったので、とても嬉しくなりました。

 
 

<おたにさんからのコメント>

美風さん
記事にしていただきありがとうございます。
素敵な作品と言っていただき、本当に嬉しくて胸が熱くなります。

先の見えない不安な毎日ですが、料理をすることに精神的にも肉体的にも支えられています。

先日夫に、これから先社会が大きく変わっていく中で、仕事もどうなるかわからないし、どう生きていけばいいのかわからないと話したところ、「いままで家族の健康を考えて一生懸命料理をしてきて、それはすごく良いことだからそれを続けていけばいいと思う。」と励まされました。いままでやってきたことをちゃんと認めてくれたようでとても嬉しかったです。

自分には料理があって本当に良かったと思ったと同時に、もっと学びたい、お料理が上手になろうという気持ちがさらに強くなりました。
今日一日を大切に、これからも頑張ります。


 
 

【不安になったら】
不安になるとどんどん不安が大きくなって、何も手につかなくなったり、うつになるほど思い悩んでしまったり、果てしなく不安のループに落ちてしまう人がいます。
それを想定して、私は早い段階からいろいろな記事を書いて発信していますが、それでも周りの人の影響を受けて不安になっている人がいますね。

そんな時には、ぜひ
体を動かしましょう。
外に出ましょう。
お料理を作りましょう。

特にむそう塾生の皆さんには、美味しいお料理の作り方をいっぱい伝授してありますから、まずはお料理を作りましょう。
材料を切ったり焼いたり煮たりしているうちに、不思議と不安が和らぐのを感じることでしょう。
それはお料理に集中(陽性)できたからなのです。
つまり、陽性の時間を経過したので陰陽バランスが変わったのです。

また、煮物は良い陰性の力を持っていますので、コトコトと煮ることによって癒やされます。
煮物の湯気を見ながら癒やされた体験をお持ちの方はとても多いはずです。

不安というのは陰性です。
特にコロナ問題は大きな陰性なので、そんな時には体を動かす行動(陽性)を取るのが陰陽にかなっているのです。

そして、そのお料理内容も免疫力アップを考えていれば、もっと理想的ですね。
コロナ問題は打つ手がないのではなく、自分たちに出来ることがあるのですから、せっせとそれを実行しましょう。

お料理をすることは、精神面に大きく貢献してくれることを、改めて見直すことになるでしょう。

 
 


(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 おたにさんの作品)

 
 

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カテゴリー: 新型コロナウイルス, からだ, こころ・想い | 2件のコメント

むそう塾の授業のお知らせ

2020年4月8日午前零時に「緊急事態宣言」が発効しました。
そのために不安になっている人が多いし、仕事に影響している人もいっぱいいます。
何より経済的に打撃を受ける人が一番深刻です。
補償なしの緊急事態宣言なのですから、もうメチャクチャです。
これは世界的に見て、とても異常なことです。

そもそもPCR検査には偽陽性が多いということは前からいわれていたのですが、そういう声はかき消されて、ただただカウント数を信じた結果の宣言でした。

次から次へと押し寄せる情報に翻弄されている人もいるでしょうが、情報は玉石混交なので、ご自分の判断が重要になりますね。
塾生さんには、幸せコースの時から「判断力」について、いろいろな場面で指導して来ました。
置かれた環境が人それぞれ異なるため、こちらから統一見解を出すわけにはいきませんので、各自で判断をしていただければよいと思います。

むそう塾はいつもと変わることなく進めて行きます。
コースの授業も単発講座も予定どおり開講します。
延期や振替はありません。

コース受講者が欠席された場合は、覚書をお送りします。
単発講座のお申込者が欠席される場合は、キャンセル規定にしたがいます。

今のところ、欠席された方は医療従事者(とその家族)以外にはおられません。

 
 
カテゴリー: 講座のご案内・連絡事項, 新型コロナウイルス | コメントする

免疫力の低下を避けるために

新型コロナウイルスのために、自粛・テレワーク・休校・収入減・失業など、気持ちが暗くなるニュースばかりが続きますね。
その上、マスク2枚配布のニュースにはため息が出ますし、1世帯10万円の支給も申告が必要で、収入減を証明せよとの話。
さらに、所得制限もあるとか。

いやいや、申告制にしたら窓口に人が押し寄せて、よけい感染しやすくなるでしょと思ってしまいます。
ネット申告が可能なのかな?
それに、窓口になった部署の人の仕事量を思うと、もうめまいがしそうです。
どうか最小限の仕事で済みますように。

そんなニュースの毎日にさらされていると、人はしらずしらずに免疫力を低下させてしまいます。
ですから、つとめて明るいニュースや気が晴れる方向に舵を切った方がよいのです。

・コロナ対策として、自分でやれることはすべてやる。
・自分の体力や体(免疫力)を信じる。
・根拠がなくても自分は大丈夫だと思いこむ。
・もし体力に自信がないなら、今からでもいいから頑張る!

その上で、笑顔になれるような時間の使い方をするのがベストです。
在宅でストレスがいっぱいの人もいるでしょう。
そうなのです。
人は家にこもっているとストレスが増える生き物なのです。

ですから、免疫力アップのためにも外に出ましょう。
ストレスは生み出さないように工夫しましょう。

そんなこともあって、私は連日呑気な記事も書いているのです。
ちょうど今は桜の季節。
美しい花を眺めていると心がほぐれますね。
美味しいものを食べると、自然に笑顔になりますね。

だからこそ、私は笑顔になれるお料理を、今こんな時だからこそ伝えたいと思っています。
コロナは長期戦になるかもしれません。
そうしたら必ず自粛の反動が来ます。(これも陰陽なのです。)

こんな時でも不安に翻弄されないで、自分を見失うことなく生きられるために、まずは食事を見直しましょう。
お料理は自分でやれることのトップです。

幸いにむそう塾のお料理は、マクロビオティックの陰陽で健康を追求するための料理方法です。
こんな時こそ、陰陽を知って対策に役立ててください。
備えあれば患いなし、といいますが、お料理力の差がものをいう時かもしれません。
共に頑張りましょう!

 
 


(大阪府にて 中川善博iPhone撮影 2020.4.2)

 
 

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「表土とウイルス」 船橋真俊氏の文章より新型コロナウイルスを考える

ネットの普及により、今の人は本を読まなくなったと言われる。
そしてまた、SNSの台頭により長い文章はスルーされやすいとも聞く。
しかし、昨日の記事もそうだが、多くの文字数を使わなければ伝わらないことがある。
次の記事もそうだ。

ーー表土とウイルスーー 2020.3.28

 
 

本当のところ、ウイルスって怖がるものなのか?
やっつけるものなのか?
敵なのか?
(私はかねがね共生するものと思っている。)

そこの大事なところを、素晴らしい文書力で教えてくれる記事なので、ぜひ頑張って全体を読んでほしい。
(『吾輩は猫である』を思い出しながら。)
読み終えた時には、新型コロナウイルスへの認識が変わっているかもしれない。
海水を見直すかもしれない。
そして、自分は何をするべきかが見えてくるかもしれない。

むそう塾生には、常々腸の中のことを伝えているので、、この文章を読んでイメージしやすいものがあると思う。
特に下記の「ウイルスの身になって考える」や、「海水と粘膜」の部分では、深くうなずいてくれるに違いない。

COVID-19は、人類が集団的に先送りしてきた課題を、たまたま顕在化してくれる立役者に過ぎない。」というメッセージを、深く理解できることが一番の解決方法のように思う。

 
 

ーーウイルスの身になって考えるーー 一部抜粋

私はウイルスである。名前はまだ無い。生まれてみたらウイルスだった。ウイルスというのはどうも自分一人では生きられないか弱い存在であるらしい。しかも生物なのか物質なのかさえはっきりしない。しかし私の面倒を見てくれる大家がいる。どうやら動物と言うらしい。我々一族がうまく繁栄していけるのも、ひとえに大家さんのおかげ…大事にしなくては。傷つけるなんてとんでも無い。ちょっと体の中を間借りして、仲間を適度に増やして外に出ていければそれで十分なのです。何なら大家さんの迷惑にならないように、おとなしいやつを選んで増やさせていただきます。むしろ我々の力を利用して強くなってもらえたならこれに勝る幸甚はありません。
(※進化の過程で、ウイルスによって新たな能力を獲得した生物種がいることがわかっている。また人間の皮膚常在菌や腸内細菌にも多様なウイルスが共生しており、人間の健康状態を支える一因とみなされている。)
それにしても最近の大家は体調が悪い。あちこちに病気を抱えているし、我々の天敵、免疫細胞もいまいち頼りない。何でも自然界では、この動物が増えすぎて困っているらしい。ここでどこからともなく声が聞こえる。
「弱い奴から殺していいぞ…」
私は驚いた。大家を殺すなんてとんでもない。いかに弱って病気だらけの大家でも、なんとか共に生きる道はないものか。声は続く。
「ウイルスよ、それはお前の独りよがりというものだ。この自然界には掟がある。お前もその中で生きている。病弱な動物が増えすぎたらどうなる?動物は、つまるところ植物を食べて生きている。植物はこの世界の物質循環を支え、地表の生き物を共存させている。そして植物が健全に再生するには、動物に食べられて消化管を通る必要がある。生態系の成長を駆動するリン酸・カリウムや微生物叢のタイムリーな分配と供給には必要なことだ。特に世界の陸地のおよそ4割を占める乾燥・半乾燥地帯では、強く健康な動物が群れをなして草原を駆け巡っていないと、徐々に砂漠化が進行する。お前にはこの世界の精巧なバランスを崩す権利はない。自然の掟に従え。」
わかりました、わかりましたよ。これまでなるべく大家に迷惑かけないようにしてきましたが、最近の大家は弱すぎて何が迷惑になるのかも良くわかりません。私なりに色々変化してみて、より良いバランスを保てるように頑張りますよ。
ちょうどその頃、大家が一斉に殺された。何でも人間という種に飼われた、家畜という動物だったらしい。その大家の大家とでもいうべき人間が、森を切り開いて動物を増やす施設を作り、その中にぎゅうぎゅう詰めにしていろいろな薬を使ったりしたらしい。どうりで大家は苦しそうだったわけだ。それにしても、我々一族ももはやバラバラだ。最近の子供たちは親に似ても似つかない。どうにかここから出ていく方法はないものか….そうだ、その人間とやらにちょっと乗っかってみよう。
どうやら大成功だ。人間の体内は凄まじく快適。邪魔するものが何もいない。こりゃ元の大家より弱いぞ。うーん、新しい大家を殺すのは忍びないが、自然の声も聞いたことだし、それにこの人間という奴はなかなかしぶとい。いくら死んでもキリがないぐらい大勢いるし、我々が咳やくしゃみで感染することを知ると、距離をとって拡散を防ごうとする。それならしばらく暴れても絶滅しないから問題ないだろう。少しの間だけ、この地球上で天下を取った気分を味わわせていただきますぜ。人間が打つ手がなくなったら、こちらも新しい大家として敬意を表して、穏やかな付き合いをさせていただきますぜ。何しろ、オレたちに史上初めて名前をつけてくださった大家様ですからね。
そこでまた自然の声が聞こえる。
「それでよい。人間も動物も植物も同じ命。微生物はさらにその祖先となる命だ。おまえたちウイルスの使命に変わりはない。おまえたちはそうやって、太古の昔から、全ての生き物たちの進化を支えてきた立役者なのだからな。気づいていないかもしれないが、その人間という種のゲノムを作る際にも、おまえたちの祖先が色々な遺伝子配列を組み込んで世話を焼いてくれたのだよ…」
人獣共通の宿主域を持つ新興感染症が生まれる典型的なシナリオを、自然界のウイルスの立場から人間の言語に訳してみたが如何だったろうか。彼らは暴君でも殺戮者でも無い。生態系の中で確固とした役割を受け持った、地球生命圏を支える謙虚な一員なのである。それを暴走させている根本的な要因は、どこにあると思われるだろうか?
ウイルスの多くは動物の呼吸器や消化管から排出される。その行き着く先はどこだろう。すぐ足元、自然界には土壌が広がっている。重力のある地球上でウイルスが必ず降り立つことになる土壌の表面で何が起きているか、ミクロの世界に分け入ってみよう。


 
 


(大阪府にて 中川善博iPhone撮影 2020.4.2)

 
 
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