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「食べ物あれこれ」カテゴリーアーカイブ
身近な微生物の世界 糠床から学ぶ生き方
ブログ内検索をしていたら、こんな過去記事が出てきた。
私がマクロビオティックを知ってよかったことを2つあげると 2019.2.1
写真を挟んで下段にこんな文章がある。
微生物の世界を前にすると人間は無力である
そこにある世界を受け入れるだけ
彼らのなりたいように合わせるだけ
人間の力でねじ伏せることなど出来ない
発酵の世界に教えられる人生もまたよし
人間は自然界の一部なのだから
この記事を書いたのは2019年2月だ。
奇しくもこの年の暮から「武漢ウイルス」→「新型コロナウイルス」と言われるものに人々は振り回されている。
今なお。
だが私は、このウイルスが騒がれ始めたときから、それまでと同じく考えは一定している。
2021年2月も人々は右往左往していた。
では、2022年2月はどうだろう?
自然から離れて、人工的なものに囲まれていると、限りなく不安が増殖する。
しかし、自然界はお手本をいっぱい示してくれている。
それを受け入れたら、心は穏やかになる。
この稀有な体験ができる時代に生かされている私。
もし、まだ生かされるのであれば生きればよいし、淘汰されるのなら、それもまた自然と受け止めればよい。
お金と生に固執すると不安はエンドレスになる。

(産膜酵母で真っ白な2014年9月25日の糠床 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
ウイルスは生物とは言い切れないが、微生物の仲間である。
だから、糠床の乳酸菌を意識した暮らしをしていると、ウイルスのことが少しは解りやすくなる。
こんな過去記事もある。
プチプチとした可愛らしい音が確認できるだろうか?
中川式糠床が発酵している音 2016.6.1
マクロビオティックの指導現場から お菓子が必要なときもある
【虎屋さんとお菓子】
お菓子に関する記事が目に入りました。
誰でも知っている「虎屋」さんです。
・コロナで気づいた和菓子の価値 未曽有の逆境で虎屋のトップが考えたこと(前編)
・先のことはわからない 与えられた場所で最善を尽くす 虎屋会長が語る500年の歴史をつなぐ心構え(後編)
前篇の記事で「ゆるるか」というお菓子のことが書かれています。
お客様が、食が細くなってしまったお母様のために購入したお菓子が「ゆるるか」なのですが、それが人生の最期に口にしてもらったお菓子になったそうです。
この記事を読んで、私は父の最期の頃を想い出します。
2005年9月23日に95歳で父は亡くなったのですが、病院から自宅に戻っていたとき、旭川からやって来る姉が「夕張メロンゼリー」を買って来ました。
当時の私はストイックにマクロビオティックをしていましたから、「そんな甘いものを!」と思い、本当は父に食べさせてほしくなかったのです。
でも、姉は自分が39歳で乳がんになったにもかかわらず、甘いものは好きなのです。
父が美味しそうにゼリーを口にしている姿を見て、私はとても複雑な気持ちになりました。
その後のある日、姉と交替で父の看病をしていたとき、埼玉から北海道に向かった私は、千歳空港で「夕張メロンゼリー」を買って実家に向かいました。
食べることが大好きで、好き嫌いが何もなかった父なのに、母は「最近はあまり食べてくれない。ほしくないっていうの。」と寂しそうに言います。
それで、「ゼリー食べる?」と父に声をかけると、こっくりと頷きます。
嬉しそうに目を細めて口を動かす父は、まるで離乳食をもらっている子どものようでした。
「うまいな」
私がマクロビオティックを知ってから避けていたお菓子を、父は「うまいな」と言って喜んでいるのです。
帰りの飛行機の中で、あれこれ考えたのはいうまでもありません。
その次に北海道に行ったのは、葬儀に出席するためでした。
まさに私が父に食べさせてあげた最期の食べ物はお菓子だったのです。
【塾生さんとお菓子】
むそう塾では最初はお菓子を教えないのですが、コースのレベルが上ってくるにしたがって、「餡」の作り方を教えます。
おはぎなどで餡を使うことがあるためです。
マクロビオティックでは塩餡を作ったりしますが、伝統的なお料理方法を教える意味もあって、甘い餡を作ります。
幸せコースの頃から、甘いものは要注意と叩き込まれている塾生さんたちは、恐る恐る手を出すのですが、一口食べると嬉しそうな笑顔になります。
甘いものはこんなにも人を喜ばせる魔法で、やはり麻薬なんだと思ったりします。
「桜餅」「柏餅」「小豆ぜんざい」「パウンドケーキ」「ロールケーキ」「シフォンケーキ」などと進むと、笑顔が倍増します(笑)
「甘いものはダメ」と言って、子どもを純粋培養で育てるのは限界があります。
それならむしろ、本物の味を教えてあげた方が良いかもしれません。
そして、それは毎日いただくものではないことも教えてあげましょう。
お菓子作りは、作る人も癒やされます。
ふわふわとした手触りや、やわらかな口当たりは、癒やしそのものですが、それに頼ってはいけません。
陽性があっての陰性であることを、肝に銘じておきましょう。
そのうえで、お菓子が必要なときには、体に負担にならない作り方と食べ方を選びましょう。

(桜餅 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ, こころ・想い, 食べ物あれこれ, 体験談
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ヤングコーンが美味しい!
今は陰性のお野菜がどんどん出回っていますね。
この時期は排出を手伝ってあげる食べ方が体に合うので、積極的に陰性を取り入れましょう。
今日は、むそう塾でお世話になっている「マルシェ ノグチ」さんから、ヤングコーンが届きました。
これをパスタに使ったところ、とっても美味しかったです。
中川さんは、これを糠漬けにするのだとか。
お近くのお店でヤングコーンを見つけたら、ぜひお試しを!
あ、「自由人コース2」の6月の授業には、このヤングコーンを使ったパスタが登場しますよ。
(って、もう写真を漏洩しちゃったけど^^;)

(ヤングコーン 徳島産 減農薬栽培)
泉大津市の市長コラムがすごい! 「知った上で選択をする力」
たまたまTwitterで見かけたのですが、泉大津市の市長「南出 賢一(みなみで けんいち)」さんの書いたコラムが素晴らしいのでご紹介します。
むそう塾でお伝えしたいことが、すべて網羅されていて、つい背景を知りたくなってしまいました(笑)
冗談はさておき、新型コロナにかかわらず、健康は自分で守るという立場に立てば、この文章はとても納得のできるものです。
最後の方に「知った上で選択をする力」が、これからの時代を健康で幸せに生きていく上で、とても大切なことになってくると心底思っています。と書かれていますが、まったく同感です。
* * *
このページでは、私の想い、考え、私が学んだ情報などを市民の皆さんと共有したくコラムとして発信していきます。
ー免疫力を高め、感染しにくくする。かかったとしても重症化しにくい身体づくりー
コロナに限らず、健康づくりの土台となることについて、私がまとめている簡単なメモ(結構長いです)になりますが共有します。
皆さんの心に少しでもゆとりや安心感が生まれると嬉しいです。
・第一は、「自分の身体を健康にする」こと
・鼻腔、咽頭、喉頭の上気道と、気管の線毛運動をしっかり行えるように、うがいと鼻うがいを。
→マグネシウム鼻うがいがおすすめ。もしくは、ぬるま湯に塩を入れて鼻うがい
・ミネラルの司令塔である、マグネシウムの摂取を意識する
・ビタミンD
→できれば朝の日光を浴びる。食べ物だとキノコ類 ※食べすぎ注意
・抗酸化、抗炎症の食事を意識する。
→加工食品、揚げ物、添加物を避けて、老化防止、免疫機能の正常化に努める
・オメガ3の摂取とオメガ6をできる限り減らす
→揚げ物は控える。ショートニング、マーガリンはダメ
・腐りにくい(腐らない)、カビが生えにくい(生えない)ように加工しているものは要注意
→オメガ6、保存料、添加物、残留農薬等の温床で免疫機能を破壊
・味噌汁、漬物、納豆等、発酵食品のフル活用を
→腸内フローラ、腸管免疫のサポート
・樹木のフィトンチッドで抗酸化。間質性肺炎の直接的防御
→ティーツリー、檜、レモンマートル等の精油や森林浴
・緑茶習慣で抗ウイルス
・室温18℃以上、湿度50~60%でウイルスを不活化
・午後10時から午前2時のゴールデンタイムの睡眠
・寝る前に深部体温を上げる、携帯等のブルーライトを避ける
・適度な運動:朝日を浴びながら、緑空間でのウォーキング等
・小食と断食:定期的に細胞と内臓を休めて、本来の免疫力を取り戻す作業を
・よく噛んで食べる:粘液でウイルスを包んで胃まで届けて強酸でウイルス不活化
・よい音楽や自然の音で細胞を元気に
【推奨する食事】
・精製や加工の度合いが低いもの
・旬の新鮮野菜や果物でビタミン、ミネラル補給。できるだけ減農薬、オーガニックのもの
・発酵食品を多くとる
・三大ミネラルの豊富な、玄米、豆類、種実類。海藻からヨードを摂取(摂りすぎ注意)
・食物繊維豊富な高MAC食品を多くとる
・高オメガ3-低オメガ6-トランス脂肪酸をゼロに
・動物性たんぱくよりも植物性たんぱくを増やす
【参考】
・マグネシウム:ビタミンDの体内での有効利用に不可欠。ビタミンD濃度高い人ほど発症率、重症化率が低いという研究あり。
・セレン:サイトカインの生成コントロール。毛髪検査、セレン濃度高い人ほど治癒率高いという研究あり・・・玄米(無農薬を)、大豆、種実類等
・高MAC食品で、免疫システムのコントロール。食物繊維、レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)
・オメガ6過多(炎症促進)、オメガ3過小(炎症抑制)の食事は、サイトカインストームを誘発しやすいと考えられる。
・トランス脂肪酸は脂肪酸の働きをことごとく阻害等、免疫システムを混乱させる。
・加工食品や高温調理した食品が多いと「異物」と検知し、白血球数を異常に増加させる。
揚げる、炒める、焼くよりも茹でる、煮る、蒸すを。生、未加工、加工度合いの低いものを。
・グルタチオン摂取(植物由来がおすすめ)で抗酸化と有害物質処理
・塩はミネラル豊富な自然塩を
・お白湯のすすめ
・身体を冷やさない。あたためる。
・足の土台、姿勢、正しい位置に骨格。横隔膜運動がしっかりできる正しい呼吸。
・過度な消毒は常在菌をも殺し、ウイルスとの共生バランスが崩れ、免疫の総合力は下がる
・ストレス解消と笑いは免疫に直結。どれだけ健康にしていてもストレスは万病のもと
****************************
なぜ、こういうことを書くかというと、現在の資本主義社会システムにおいては人々の健康よりも経済合理性が優先されるため、日本の食には危険がはらんでいることが多いからです。
積極的に知らせず、知らせなくてもよいルールになっていることや、海外では禁止、規制、表示義務があるものでも日本ではやっていない逆行しているということもあります。
ですので、「知った上で選択をする力」が、これからの時代を健康で幸せに生きていく上で、とても大切なことになってくると心底思っています。
健康に魔法はありませんが、日常の中で、お金をかけずとも少しの工夫でより健康に生きていけるための知識や知恵、ノウハウの共有を大切にしたいと考えています。
動画でも発信されています。
玄米のアブシジン酸とフィチン酸問題はもう古い
玄米は体に良いらしい。でも、玄米には毒があるって聞いたけど。
そこでネットで調べて、その情報を鵜呑みにして、玄米をやめたり、発芽玄米に移行した人が結構いらっしゃると思います。
でもね、ネットに載っているそれらの情報はもう古いのです。
最近では、アブシジン酸やフィチン酸は、避けるよりもむしろ摂った方がメリットがある時代になりました。
すごいですねぇ、時代はここまで進んだのです。
少し前から腸内細菌叢が注目されて、腸内フローラが脚光を浴びているのと、ちょっと似ています。
だんだん研究が進んできて、悪者にされていたものが汚名返上できる時代になったのです。
それなのに、なぜ玄米は腸内フローラほど広がらないかというと、それはやはり「美味しく炊けない人が多い」からだと思います。
【美味しくなければ広がらない】
食べ物に共通のことですが、まず美味しくなければ受け入れられません。
主食はなおのこと毎日食べるものですから、美味しいことは絶対条件になるわけです。
栄養価があるから、繊維質が体にいいからなどと、頭から入った知識は美味しさにつながりません。
人は栄養価を食べるのではなく、美味しいと感じたものを食べて満足するのです。
美味しいと感じたものに、自分に必要な栄養成分があったらラッキー!なわけです。
それは、子どもを見ると一目瞭然です。
あの本能的な食べ方こそが食の原点なのです。
ですから、玄米も本能的に食べてもらえる美味しさに炊き上げればいいわけですね。
【むそう塾のお料理と玄米ごはん】
京料理人中川善博の美味しさに対するこだわりは、13年間そばで見てきた私としては、プロの世界の厳しさを知る連続の日々でした。
本物のプロとは、体(命)を犠牲にして味の追究をするものなんだなと思い知りました。
「満腹であっても美味しいから食べてしまう」というのが本当の美味しさ。
と言い続けて、自らも満腹状態で試食を繰り返していました。
(その結果、当然のことながら太りましたが…。)
こうして開発されたお料理の数々は、13年間で600種類を超えました。
むそう塾で京料理人中川善博が教えた陰陽料理名一覧(2021/3/9現在)
まだまだこの数は更新中です。
玄米ごはんは、使用するお鍋が変わったこともあって、4回炊き方を更新しています。
私が17年前に中川さんの玄米ごはんを初めていただいて、「白米のようなやわらかさ」にビックリしたのですが、今は「白米よりやわらかい」感じに炊きあがっています。
特に「小豆玄米ごはん」は、ハーゲンダッツのような口溶けでビックリします。
【子どもでも食べられる】
玄米ごはんが嫌われる理由に次のようなものがあります。
①ボソボソして不味い
②かたい
③くさい
④よく噛むのを嫌がる
⑤子どもが食べてくれない
⑥下痢をする
⑤については、2つ理由があります。
1.今まで白米だったので、色を見ただけで拒否する。
2.炊きあがりが不味い。(子どもは美味しければ食べます。)
⑥については、かたい玄米ごはんを食べて消化吸収ができていないためです。
むそう塾の玄米ごはんは、①〜⑥すべてを解決していますので、上記のような心配はいりません。
白米よりやわらかいくらいなので、小さなお子さんでも食べられますし、幼稚園のお弁当も玄米持参でOKです。
また、しっかりアルファ化しているので、炊きあがりが白っぽくて、玄米ごはんだと気づかずに食べてくれる場合もあるほどです。
【さあ、玄米ごはんを!】
あなたの玄米ごはんに対するイメージは変わりましたか?
ネットでは色々な古い情報も流れていますから、それらに惑わされず、最新の情報であなたにピッタリの食生活を見つけましょう。
むそう塾では毎月「玄米の炊き方秘伝講座(愛クラス)」を開催しています。
直近では2021年4月25日(日)に開催します。
(玄米ごはん 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
なお、アブシジン酸とフィチン酸については、次の動画が参考になります。
私もお会いしたことのある人で、研究熱心な好青年です。
・玄米のフィチン酸は結局どうなの!?フィチン酸とフィチンの違い。フィチン酸との付き合い方。フィチン酸は汚名返上なるか!?【栄養チャンネル信長】(15:38)2019.6.19
・玄米は本当に体に良いのですか?フィチン酸は?アブシジン酸は?残留農薬は?消化は大丈夫?【栄養チャンネル信長】(16:44)2019.10.9
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ, 食べ物あれこれ
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