マクロビオティックに出会っても、マクロビオティックの本当に良いところを知らないまま、間違った解釈をして体調不良になる人が多いのですが、むそう塾ではそんな人を出さないために、最初にきちんと本を読んでいただきます。
そして、その本の感想文を提出していただいて、私からお返事をさし上げるのがこの記事になります。
「2015年度幸せコース」の読書感想文を読んで(1)はこちらからご覧ください。
<Sa(64-5)さん> 2015.5.26提出
>初めてマクロビオティックと言う言葉に触れたのは、食品の陰陽表でした。様々な健康法に出会った中のひとつで、こう言う考え方もあるのだとは思いましたが、その頃はすでに整体に出会った後で、野口先生が、食べ物に気を付けて健康になろうとしているのは間違いだと言っておられた事もあり、それ以上の興味は持てませんでした。
>とても難しく感じましたし、初めて野口先生の著書を読んだ時の魂が震えるような感覚は持てなかったのです。
>しかし、今回課題を提出するに当たり、三冊の本を読んで理解しようとしたとき、どうにも進まなくて頭に血が上り、吐き気がする位気持ち悪くなりました。
>特殊な事を説いているのではなく、普遍的な真実を説いていることは判るのですが、何故それに陰陽を当てはめなくてはならないかがわからなくて混乱しました
>頭で理解しようとしていたからなのだと思います。
>疲れ切って、お手上げになって横になっていた時、すぐに理解出来なくても、自分は自分の体験と本に説かれている事を結びつけて行こうと言う考えが降りてきて解放されました。
>暫くすると、事象に陰陽を当てはめているのではなく、物事が陰陽で成り立っているのだと自然に理解出来ました。
>むそう塾に出会ってまっすぐに歩む若い方を見て、自分にとって整体は何であったのかと言う疑問、そして整体の勉強に費やした年月とエネルギーを残念に思う気持ちがありましたが、今回の課題をきっかけに、野口先生と出会った事も自分の大切な一部と思う事が出来て、胸が熱くなる喜びと感謝が湧いたのは思いがけない事でした。
あなたのお気持ちはとてもよく理解できます。
私もその野口整体を経験しているからです。
そしてマクロビオティックは、あなたと同じく野口整体の後に知りました。
でも私はマクロビオティックって野口整体と同じことを言っているなあと感心したものです。
私は野口先生の本を初めて読んだ時と同じように、桜沢先生の本に感動しました。
そして、瞬時に「野口整体とマクロビオティックの両方で行こう!」と思えました。
受けとめ方って人それぞれで面白いですね。
野口整体の指導室を開いている友人と話しても、目指すところは同じで方法が少し違うという程度の認識でした。
野口先生の本を陰陽で洗い直してみても、逆に野口整体の言わんとしているところが深く理解できる助けにもなりました。
こうしてお互いは「健康」という山の頂上に向かって、登山ルートが違うだけなのだと認識しています。
このことがあなたにご理解いただけたら、マクロビオティックの面白さが楽しめるようになると思います。
そして、野口整体に費やした時間がこれから生きて来ます。
「ああ、野口整体をしていて良かったなあ」と思える日が必ず来ます。
ご安心ください。
<Sa(84-2)さん> 2015.5.26提出
縦書き文書をpdfでお送り下さったので、私の技術ではここに文章を貼り付け出来ないので、あなたが書かれた文章を私が入力してお返事をしますね。
>むそう塾に出会うまでの私は間違ったマクロビオティック料理に取り憑かれ、とにかく頭で判断して、あれはいい、これはダメと、周囲のアドバイスにも耳を傾けず、散々迷惑をかけてきた様に思います。特に主人と子供は被害者ですよね。もっと早く気づくべきでした。きっかけはたくさんあったと思いますが、広い視野から物事を捉えることができていませんでした。
あなたのような人が本当に多いですね。
でも、それはあなたが悪いのではなく、伝え方が問題だと思うのです。
そして、桜沢先生の本が問題だと思うのです。
動物性食品を摂ってはいけないとは書いていませんが、摂ったらこんなことになるんだという例が書いてあったり、行間に動物性がダメであるかのような匂いが漂っていて、間接的に動物性は避けるべしということが強烈にインプットされてしまうのだと思います。
そして、その路線でマクロビオティックの本が出版されているので、多くの人達が体調不良になってしまうのです。
肝心なのは陰陽バランスを取ることであるにもかかわらず、動物性排除に傾いてしまうんですよね。
危険なことだと思います。
私が教わったマクロビオティックの大家は、相談者の体調によって動物性の摂取も指導していました。
その代わり、動物性の質は徹底的にこだわっていましたね。
じゃがいもだって登場したし、その他にマクロビオティックでは一応避けられている食材も登場しました。
それは、その人の住んでいる土地や生育歴や食歴や親の体質まで考慮してのことです。
その辺のところがもっと表に出ていれば、マクロビオティックの伝わり方も違っていたのかなあと思います。
でも、その先生は本を書きませんでした。
理由は本に書けないほどケースバイケースで異なるからです。
それを文章で残すことに危険性を感じたからです。
これが真剣に健康(病気)と向き合った先生の真実なのです。
<It(86-2)さん> 2015.5.27提出
>情報や物質世界に振り回され、時間に追われ、仕事や生活に忙殺される日々を送っていると、気付かないうちに大切なことを見落としたり、蔑ろにしたりしてしまいがちですが、それらは、善い事も悪い事も総てが魂の中に記憶される、とあったのにハッとし、今一度、生活を見直し、謙虚にならないといけないのだなと改めて感じました。
そうなんですよ。
つい人間は目先のことに追われてしまいがちになるのですが、そのまま受け入れてしまうのではなく、マクロビオティックの陰陽で考えてみると、それらのことも取捨選択できるようになります。
つまりフィルターを持つことができるんですね。
これがとても心強いことだと思います。
>職業柄か、私は、どちらかというとストレスを溜めがちな人間なのですが、その原因を改めて探ってみると、意外と取るに足らないことに対してなんだな、つまり私の陰陽バランスが整っていいないからなのだと感じました。
>陰陽を意識した生活をすることで、力が抜け楽になり、楽しく生きられるではないかなと思っています。
陰陽が自然に身についてくれば、ストレスが激減するだけでなく、むしろストレスになりそうなことを楽しむ余裕も出てきます。
それは陰陽で先を読めるようになるからですね。
このことは手探りの人生において、とてつもなく大きな支えになりますし、希望を見出した生き方が出来るようになります。
ここが桜沢先生の伝えたかったところでもあるわけです。
食べ方はその導入部分として位置づけられ、いかに人生を生きるべきかが本題になります。
<Ki(85-2)さん> 2015.5.29提出
>陰か陽かと二元的に判断をするのを目的にせず、あくまでも原点は調和することだということ、心に留めておきます。
>自分は一面だけみて判断することが多く、視野が狭かったことにも気づきました。
>視点や目的を変えると陰陽判断も変わるということは目からウロコでした。
>一面だけ見て判断せず、多面的に見る癖をつけていきます。
そうですね。私たちは学校教育で二元的に物事をとらえることを学んでしまっていますが、世の中には学校で習った考え方ではないものがたくさんあります。
そしてそれは二元的な考え方で行き詰まった時の解決方法にもなります。
これからはそんな視点を育てて行きましょう。
>頭ではわかったつもりでいても、実生活に落とし込むこと、実際に何か起きたときにマクロビオティックの教えをふまえた判断が本当にできるかどうか、まだ自信がありませんが、普段から様々な場面で陰陽を実感しながら理解を深めていきたいです。
>あらゆるものと調和して最高の力を発揮できるようになること、これがマクロビオティックだと課題図書を読んで今はそう思っています。
それは2,3冊の本を読んですぐできるものではなく、毎日の生活の中で陰陽を意識することから始まります。
最初は意識して陰陽にあてはめてみるのですが、そのうちに意識しなくても自然に感じられるようになります。
それに慣れると、自然界の陰陽と自分の陰陽が同期できているかどうかをチェックするだけで、無意識に陰陽の視点で行動できるようになります。
それが「あらゆるものと調和する」ということにつながります。
<Ki(78-3)さん> 2015.5.31提出
>今回三冊の本を読んで、私はいかにマクロビオティックの思想について知らなかったかということがわかりました。マクロビオティックは食事法だけではないと何度も美風さんがおっしゃっていたのに、やはり私の知識は食事法やお手当のことにとどまっていて、しかもその理解も中途半端なものでした。本の内容を自分のなかに落とし込んで経験として理解するにはまだまだ時間がかかりそうですが、無双原理のなかにものごとの判断材料がすべてあるのだ、と今とても心強く感じています。
多くの方は食事法とお手当で止まっていて、それから先の本丸に行かないのですが、本丸に行かなければマクロビオティックの本当の良さを知らないことになるので勿体ないです。
ご紹介した本の著者たたちは、そのことを嘆いて本を作ろうと思った熱い人たちなので、行間からもその気持ちがほとばしり出ているかと思います。
落とし込みについては、むそう塾で丁寧にサポートしてあげますからご安心ください。
>陰陽についても浅い考え方しかできていませんでした。かたちや色や性質などから、これは陰かな、こっちは陽かな、などと考えていた割に、なんのために陰陽を考えるのか、意識したこともなく、「陰」か「陽」かに凝り固まっていました。陰陽を考える目的は、陰陽の背後にある無限宇宙、すなわち太極を感じることであり、陰と陽もその手段のひとつだということを知って、目の前がパッと明るくなった感覚を覚えました。すべてを存在させてくれる太極があるから、陰と陽がそれぞれ活動できるということ。今いるこの場も螺旋状に宇宙とつながっていて、宇宙から絶えずメッセージが送られているということ。身近なところにある陰陽を考えることでそのメッセージを受け取る能力を鍛えていくんだ、と思うとマクロビオティックの思想の壮大さにわくわくしています。
大事なところを正しくとらえられていますねぇ。
若干25歳のあなたがここまで理解出来ることが本当に素晴らしいです。
愛クラスの時に感じたあなたの理解力はやはり本物ですね。
>聞いたことはあったのですが、いまいち理解できていなかった無双原理について、『マクロビオティックの陰陽がわかる本』ではとてもわかりやすく書かれていました。この原理を知っていればすべての物事の陰陽判断ができること、学校で習った知識より自分の目で学び感じとること、そしてそれを可能にするシンプルかつダイナミックな定理を使って考えていけることが楽しみです。
『マクロビオティックの陰陽がわかる本』は本当に素晴らしいでしょ?
私のイチオシ本です。
あの本を編集された人たちは、マクロビオティックを大切に思い、マクロビオティックを正しく伝えたいという情熱に溢れた人たちです。
その純粋な想いは最高に良い陽性として本の隅々まで行き渡っていますから、何か気落ちするようなことがあったら、ぜひこの本を手に取って氣の流れを変えてください。
バイブルとしていつも傍らに置いてくださいね。
私はいつもハンドバッグに入れています。
>あるものの陰陽の判断をするには、比較対象を見つけること、絶対的ではなく相対的な判断であるということ、とても難しいですが、常に流動的であるからこそ面白く、また比較することによって具体的で自分に引きつけて考えられるなと感じています。
ここはとても重要なことろです。
ここを押さえないままマクロビオティックをしていると、大きく踏み外してしまいますので、ちゃんと押さえたあなたは賢いです。
相対的な見方を楽しみましょう。
>東洋では食に関する知識を最高峰に置いているということ、たくさんの食物があふれている現代の日本にいる私にとっては少し意外に感じたのですが、その意外に感じる心が傲慢で、生命をいただくことができるということに対する感謝と敬意が欠けていたなと反省しています。
>宗教での禁制食についても食に対する敬意があり、「食べたもののようになる」ことがわかっているからなのかと、納得しています。謙虚な気持ちで今日も美味しくご飯がいただけることに感謝して手を合わせたいと思います。
ちゃんと別枠で感謝の項を設けてくださいました。
うら若きあなたがこのように感謝についても記述してくださることがとても嬉しいです。
もうすでにあなたにはマクロビオティックの下地ができました。
これからはそれを具現化することに時間を使いましょう。
その過程であなたのまだ平面的な理解が立体的になって、スピードを伴ってくるようになります。
そうなればシメたものですね。
きっと大きく花開くあなたになれるでしょう。
* * *
これで全員の読書感想文に対する私のお返事が終わりました。
文字だけですと難しく感じますが、これから実際に具体的な場面をとおして陰陽のアドバイスをして行きますので、幸せコース在籍中にもっと陰陽の理解が深まります。
特にむそう塾でお教えするお料理は、陰陽を忠実に反映させた陰陽料理なので、お料理をしながら陰陽を深く理解出来るようになっています。
そして、陰陽を踏まえてお料理をするととても美味しいことも分かっていただけるはずです。
6月は桂むきでしごかれますが、7月からは美味しいお料理の数々が待っています。
どうぞ1か月間「全力疾走」で頑張ってください。
ギュッと陽性になって時間を上手に使ってくださいね。
応援しています。
(自宅マンションの入口にて)