先日、昔観た映画のことを考えていました。
横浜に住んでいた頃だから、もう40年ほど前の映画なのですが、マクロビオティックを知ってから暮らし方や生き方における要所々々で、この映画のことが繰り返し思い出されるのです。
当時は色々な映画を観たり音楽を聴いたりしながら、自分の将来に夢を膨らませていた時でした。
今思うと、あの頃にマクロビオティックを知っていたら、もっと違う選択をしていただろうし、悩みもうんと減って解決も早かっただろうなと断言できます。
当時つき合っていた彼とこの映画を観てから、事あるごとに「デルス」という言葉が口に出ました。
デルスならこんな時どんな方法を考えるのだろうか?とか、デルスならどんな決断をしたのだろうか?とか想像しながら、日々を暮らしていました。
ある日、新宿の伊勢丹でふっとショーウィンドウに目をやると、フワフワとした襟元のロングベストがとてもお洒落で、彼と一目惚れして買いました。
それからそのロングベストを着るたびに、『デルス〜』と呼ばれるようになったりして、ちょっとしたデルスブームでした。
しかし、現実のところは、文明の恩恵にどっぷりつかっていて、この映画の奥深いところを上っ面でしか考えていなかったように思います。
でも、年齢を重ねるというのはありがたいことで、辛酸をなめながらも少しずつ思うことが増え、物事の奥がちょっとずつ見えて来ました。
今はマクロビオティックの考え方とリンクさせながら考えられるので、もっともっと深いところでビシビシ感じます。
もう一度観たい映画です。