先日中川さんから嬉しいお話を聞かせてもらいました。
いま子育て真っ最中の方々にも参考になるお話です。
中川さんの息子さんは保育士さんをされていて、保育園は今インフルエンザでお休みする保育士さんがいて大変なんだそうです。
早番遅番のある保育園なのですが、そのどちらも保育士さん不足になってしまって、中川さんのご長男さんが早番も遅番もこなさなくてはいけない状態なのだとか。
そんなハードでインフルエンザだらけの中、息子さんは風邪も引かずにお仕事をこなされているそうです。
先日、シャワーを浴びて出てきた息子さんがポツリと言ってくれた言葉が嬉しかったと中川さんが話してくれました。
その内容は、「次々とインフルエンザで休む同僚や子どもたちの中で、自分は休まずに働ける丈夫な体に育ててもらってありがとうございます。」という内容だったとか。
その言葉を聞いて中川さんは、「ああ、やっと子育てが終わったんだなぁ」と思ったそうです。
小学校低学年と乳児の子供を残して亡くなった妻は、さぞかし無念だったろう、自分の手で子供を育てたかったろうと思い、中川さんが自分の手で立派に育ててやろうと奥様に無言で約束したそうです。
その約束がやっと果たせたように思えてホッとされたのでしょう。
それは本当に嬉しいと思います。
それで私がどんな子育てをしたのか質問してみました。
その答えが納得できたので記事を書こうと思ったのです。
色々ポイントはありますが、お食事面についてのお話に内容をしぼります。
中川さんはお料理屋さんをしながら2人のお子さんを育てていたわけですが、お食事は白米とお店で使った食材の端しきれを使うことが多かったけれど、質の良い物しかお店では使わなかったので、それが良かったのではないかということでした。
途中で奥様の病気(スキルス胃がん)を治そうと食養料理を作り、玄米を息子さんにも食べさせ続けたところ、ある日息子さんが土下座をして「お願いですから白いご飯を食べさせてください」と懇願された話は前にうかがいました。
それがトラウマになって未だに息子さんは玄米ご飯を召し上がらないのですが、添加物や質にこだわりぬいたお料理を作っておられた中川さんのお料理が、結果としてはマクロビオティックの視点と同じだったことになります。
添加物や養殖物は避ける。
不自然な生育方法や加工された食材は避ける。
体が求める物を食べる。
ざっくりとこんな感じだったようですが、それで息子さんが丈夫に育ってくれました。
私も息子を育てるにあたって、いっぱい気をつけて来たことがありますが、その息子がそろそろ結果を教えてくれる年齢になって来ました。
子育てはすぐに結果を出ないことが多くて、不安になることもありますが、間違いないと信じて貫き通せる核を持っていると不安がグンと減ります。
その一つの支えになるのがマクロビオティックの考え方でもあります。
私の息子は昨年の10月から自分で玄米ご飯を炊くようになりました。
私が不在中に小豆玄米ご飯とプレーンな玄米ご飯を気分で炊き分けているようです。
今日はプレーンな玄米ご飯を炊いたとメールがあったのですが、体調を反映している選択で面白いなと思いました。
子育て中の皆様、神経質にならずに、何十年もかけて子育てをするおつもりで取り組みましょう。
(中川式鰤大根 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)