マクロビオティックは生活全般、生き方全般、社会や地球規模の考え方なので、当然お料理だけの世界にとどまっていてはもったいないです。
お料理はほんの入口部分、そのように考えたほうが正しいです。
ですから、むそう塾でも個人の生活や人間関係や、ヘアスタイルやファッションに至るまですべてを陰陽で考える方法をお伝えしています。
今の時代は陰性と陽性が極端に入り込んだ仕事の仕方を求められるので、働く人の疲労感は一昔前とは大違いです。
女性も深夜まで残業する人が多く、結婚どころか体調を崩す人も多くなって来ました。
その働き方が女性なのに男性と同じようになってしまい、その結果疲れの解消方法も男性と似てきました。
お酒で解消するというものです。
お仕事が終わってから会社帰りにお酒を飲む女性が増えているのはもちろんですが、帰宅してからお酒を飲みたくなる女性も増えてきました。
女性は男性より陰性な面が多いので、男性と同じストレス発散法でなくても良いのですが、いろいろな面で男性化しているのでしょうか。
マクロビオティックの陰陽で考えると、お酒の陰性の力がほしいのですから、その前に他のことで陰性を取り込んでおくと不思議に酒量が減ったり、まったくお酒がいらなくなったりします。
その方法で悪い陽性がずいぶん減って、心身ともに楽になった塾生さんが何人もおられました。
その結果、体調が良くなったり、笑顔が増えて明るくなったり、結婚ができたりして、陰陽バランスの凄さを実感したものです。
そうそう、体の冷えが解消されて妊娠できた人もおりましたよ。
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具体的に陰性を取り込む方法として、服装を見直すことも有効です。
いつもジーンズを履いている塾生さんに、スカートの着用をおすすめしたことがあります。
ジーンズの陽性よりスカートの陰性をということですね。
また、首元の詰まったお洋服ばかり着ている人は、陽性の力が働いて閉塞感が強いので、意識して開放的なデザインのお洋服を選んで陰性を取り入れてもらいました。
さらに、お洋服の色やヘアスタイルを変えると、自分だけでなく周りの感想(陰陽)も変わって来ますから、陰陽変化のスピードが増します。
お洒落に興味のない女性もおられますが、色の陰陽や形の陰陽を意識して暮らしに反映してみましょう。
知らず知らずのうちに心地よい時間が増えますよ。
心地よいということは、陰陽バランスが取れているということなので、そういう時間を増やす生き方をしていれば健康的になれるわけです。
暮らし方の陰陽は、「マクロ美風の家事アドバイス講座」でもかなり具体的に突っ込んでアドバイスをしました。
それで家の中に「氣」という血液を流し込んでもらいましたが、ご自分の体の氣がうまく流れるようにするため、今日からでも気のつくことから改善してみましょう。
過去にこんな例がありましたよという記事をほんの一部ご紹介しておきますので、ご参考になさって、より良いご自分を目指してください。
人生を変えるのはあなた自身です。
・ファッションとマクロビオティック 「魅せ場」「肌感」を意識しましょう 2014.11.20
・マクロビオティックの指導現場から(9)生理不順と月経痛を改善するために 2014.1.28
・女性にジーンズは合いません 2011.11.17
・アラフォー的生き方の末路 2009.8.20
なお、誤解がないように書き添えますが、私は女性の飲酒に反対しているのではありません。
お酒はお料理をさらに美味しくさせる効果もありますから、嬉しいお酒はおすすめですし、ちょっとぐらいお酒を飲める女性の方が楽しかったりします。
でも、ストレス解消のために飲むお酒は見直すべきだと思っています。
元々のストレスの原因に正面から向き合うことによって、お酒の力を借りなくても済むようにした方が健康的だからです。
そして、時間を有効に使えます。
本当にそのお酒が必要なのか?
陽性になりすぎてはいないだろうか?
そんなことを意識するところから始めてみてはいかがでしょうか。
(第1期秘伝コースの授業から 2015.10.17 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
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・これから開催予定の講座案内 最新版
【サイト内の記事】
・マクロビオティックの盲点
・塾生のきょうの100点お弁当
・陰陽を感じる日々の暮らし
・中川善博から娘へのお弁当