「マクロビオティックの陰陽がわかる感想文」も10回目になりました。
まだ2名の方が未提出ですが、厳密にはもう締切日を過ぎているので、この辺でおしまいにしようかと思います。
幸せコースは3クラスで24名の方が学んでくださっているのですが、それぞれに温度差があるのは当然であり、目的もバラバラです。
これこそが陰陽であって、感想文の提出一つとっても、こちら側も学びがあります。
それらを踏まえたうえで、その人にとってピッタリの陰陽バランスを調整できるようにアドバイスをさせていただこうと思っています。
今回は93-4の“えれこ”さんの感想文をご紹介します。
多岐にわたってご自分の感想を盛り込んであり、ご主人様と陰陽を一緒に考えている姿が微笑ましくていいなぁと感じましたので、抜粋ではなく全文を掲載させていただきます。
(一部改行などの手直しあり)
私がマクロビオティックに興味を持ったきっかけは、子どもの頃からのアトピー体質のため健康情報を色々集めていたからです。
それまでは一般的なお料理教室に通って自分なりに料理をしていました。
2014年の春頃、スーパーで購入した鶏の手羽元を食べていた時に周りに分厚くついた肉に対して骨が細くて少し力を入れるとポロポロと崩れていくことに気が付きました。調理してあるとはいえ、不自然さや気持ち悪さを感じ食事を中断してインターネットで食肉がどのようにして作られているのかを調べ始めました。
サイト「菜食のススメ」に行き着き、家畜動物達のあまりの惨状にショックを受けると同時に自分が感じた違和感は本物だったのだと確信しました。
元々肉や魚を食べる事に罪悪感や一種の気持ち悪さがあったため、その日から動物性食品を買わない生活が始まりました。
ビーガン料理の作り方は図書館で借りた色々なマクロビの本やインターネットを参考にもどき料理を沢山作りました。菜食のお料理は生々しさがなくて工作感覚で楽しく作っていました。
そんな生活を1ヶ月ほどしていると、家の近くで新しくマクロビの教室が始まりました。
これは今の生活を後押ししてくれていると感じて通い始めました。
私がお世話になったA先生はKIJの卒業生で、福岡や海外でもマクロビの勉強をされていた方でした。A先生はお料理を伝えたい訳ではなく、軽やかに生きていくためのマクロビを伝えたいといつも仰っていました。お手当ドリンクを飲み続けてはいけないことも、動物性を食べる時の毒消しのこともしっかり教えてくださいました。2016年の春まで、約2年間お世話になりました。
妊娠中に梅醤番茶を飲み続けていたのは、妊婦だから貧血に良い梅醤番茶を普通より沢山摂る必要があると勝手に解釈してしまったからです。
2015年の夏に娘を妊娠していることがわかるまでほぼビーガンの生活をしました。約1年程の期間でした。その間の身体の変化は、便秘がなくなり、花粉症がなくなり、経血がサラサラで臭いがなくなりました。主人は80キロ近くから65キロほどまで痩せました。(身長170cm)
良いことばかりだと思っていた菜食生活でしたが、妊娠してからお肉が食べたくなった事とこれから産まれてくる子供を菜食で育てる事は無理があると感じた為、ゆるく動物性を食べる生活に切り替えました。
マクロビのレストランも食べ歩いてみましたが、どの地域でも同じようなメニューと同じような味で飽きてしまったのもあります。
植物性のお菓子に至っては、「身体にやさしい」とよく書いてありますが実際に食べてみた負担は普通のお菓子よりも大きいように感じてどんどん疑問が湧いてきました。陰陽の考え方は面白いけれど、植物性のみにこだわるのはやめようと思いました。
普段の食事を考える中で、電子レンジや化学調味料でいっぱいの「普通のご飯」には戻れないのでどのように食べていけば良いのか混乱していました。出産も刻一刻と迫って焦っていました。
そんな中2016年1月に第93回目愛クラスでむそう塾のお世話になりました。
2冊の課題図書は、陰陽に振り回されている自分の人生を生きやすくするにはどうしたら良いのかヒントを貰う気持ちで読みました。どちらもわかりやすく大切な事が沢山書いてあると思いました。
ほとんどの内容ははすでにA先生から2年間かけて教わった事がある内容でした。当時とは受け取り方が違いとても新鮮な気持ちで読み進めていきました。奥が深くてまだピンとこない箇所も沢山ありました。知っている事と理解している事は全く違うので、これから幸せコースで学んで行く中で自分の中に落とし込める部分をしっかり増やして行きたいです。
特に印象に残った部分について感想を書いていきたいと思います。
* * *
「指定本」
46ページからの陰陽の見方の5つのポイントはこれから陰陽で物事を見るときに忘れてはいけない大切なポイントだと思いました。しかしこの部分が一番自分の中で落とし込めていないと感じます。
頭の中が混乱した時は5つのポイントに帰って来ようと思います。
100ページの「なぜ年をとると一日が早いのか?」での時間(陽性)と空間(陰性)の関係がとても興味深かったです。
玄米炊飯の時にお米を洗う時と◯◯の時は特に自分の氣が入りやすいと感じています。どちらもお米に集中しているかどうかで体感時間が全く違います。考え事をしていたり、気が散っている状態ではあっという間に時間が過ぎて行きます。そんな時は炊きあがりも美味しくならないので、いつも良い緊張感があります。
普段の生活でも目的もなく漠然と過ごしているとあっという間に一日が終わってしまいます。自分の人生をより良くするためには周りの状況に気を取られすぎるととても損をしてしまうと気が付きました。
主人が糠漬けの覚え書きを見て、仕事の資料と勘違いをしました。めっき液も層が分かれていてエアレーションを行うそうです。玄米を炊いている時も私が◯◯をしているのを見て、めっき液も◯◯数が決まっていると興味深そうに話してくれました。
その会話の中で、めっきの腐食テスト時にオーブンで焼いて極限まで酸化させると何故か紫色になるという話になりました。初めは陽性にしているのにどうして紫になるんだろう?と思いましたが、定理11のように陽が極まって陰になったのかもしれないと気が付いて陰陽の面白さを体感しました。
家事アドバイス講座の時にも本物に囲まれた生活を意識するとめっきは本物でもあるし、偽物でもあって面白いという話を夫婦で話していました。
これから陰陽研究会監修の「魔法のメガネ」を読もうと思っています。普段の暮らしの中で陰陽で物を見ていく練習をしていきます。
* * *
「推薦本」
私が一番大切だと思ったのは24ページの食べ物の陰陽表の中の両端の部分でした。極陽性に「あたたかい心で作られた食品、まごころを込めて作られた食品」と極陰性に「怒りながらや不機嫌な気持ちで作られた食品」と書かれています。自分の体験からも強く納得できました。
子供の頃、実家では誕生日はちらし寿司と決まっていました。幸せで印象に残っている年は母がニコニコしていて自分の為に作ってくれた事が伝わってきて思い出すと心が暖かくなります。同じちらし寿司でも、仕方がなくやっつけで作ってもらった年のことを思い出すと今でも悲しい気持ちが蘇ってきます。
行列のできる飲食店に行くと、しばしば客を捌くだけの全く氣の込もっていない食事が出る事があります。そんな時は夫婦で「無を食べてるみたい。」と心がスカスカになっていくのを感じます。どんなに良い材料で美味しい味付けでも満たされる事はありません。
第107回目の愛クラスの日に中川さんの福ZENを戴いた日は、満たされた感覚が家に帰ってからもずっと続いてもう一生甘いものやパンを食べなくても生きていけるんじゃないかな?と感じた事を思い出します。
食べる時間はあっという間ですが、食事は心身の芯まで影響を及ぼすのだと感じています。
私自身もOBENTERS™の投稿を通じて自分の氣がどれだけ料理に影響を与えるのか痛感しています。「気持ちを込める」事が大切なのは理解してもどうやって良いのか中々わかりませんでした。
5月20日の投稿では楽しい気持ちで家族の事を想いながら玄米を炊飯しましたが、途中で横もれがありました。そのタイミングで娘が起きて火加減の調整をするか娘の所に駆けつけるのかの選択に迫られました。駆けつけるのが遅いと主人の睡眠を邪魔してしまうし、お鍋の中をイメージすると大丈夫だと感じて、横もれしたまま炊飯を続けました。
白米の準備もしていましたが美味しかったのでドキドキしながらその玄米御飯で投稿しました。中川さんからのご指導では「あなたは自分では気付いてないかもしれませんが、ご飯の炊きあがりがすごく進化しています。イラ感ゴワ感なくくどいもっちり感もなくふうわり炊けているじゃありませんか。素晴らしい。」と言っていただきました。データに囚われていたら失敗したご飯になっていたと思います。料理は頭ではなくて感じる事だという大切な体験が出来た日になりました。
私は気持ちに波があって良い時と悪い時を行ったり来たりしながら今までの人生を生きて来ました。今は玄米御飯が自分の状態を教えてくれます。まだ玄米炊飯を再開して1ヶ月程ですが落ち込む時がすでに数回ありました。そんな時も自分の状態に気がつけるのでどん底に落ちる前に立ち直るのが速くなって来たと感じています。
余談ですが、最近松下幸之助の奥さんの著書を読みました。お料理に関する箇所で鮮度の良いものを食べる事、天然の物を選ぶ事、盛り付けを整える事、鱧の骨切りの事まで書いてありました。むそう塾で大切にされている事ばかりで驚きました。
幸せコースの第1回目から生活を朝型に切り替えました。私は朝の爽やかな空気が大好きです。今まで自分の時間を作るために深夜を使っていましたが、朝活動する方が私には向いているようです。子育てに追われて余裕がなかった生活に少しだけゆとりが出て来ました。
これから安定した気持ちで玄米を炊き続ける事が出来るか、お料理と向き合う事が出来るかどうかが私の課題です。
先日は落ち込みそうになった絶妙なタイミングで麗可ちゃんがメッセージをくれました。本当に有り難かったです。今までは自分だけでどうにかしようと足掻いていましたが、今は中川さん、美風さん、麗可ちゃんが力をくださっている事を強く感じます。
主人も応援してくれています。パソコンの場所も譲ってもらいました。後は私がどれだけ頑張れるかにかかっています。
幸せコースを通じて本当の幸せを掴み取りたいと思っています。これからもご指導どうぞよろしくお願い致します。
* * *
<マクロ美風より>
まず最初に、あなたの頭の中には色んな情報が入っていますから、それらを交通整理することから始めましょう。
幸いにあなたは、持ち前の陽性さに救われて、マクロビオティックで体調を崩すことはありませんでしたが、確固たる裏付けがあって進んで来たわけではないので、これからは一つひとつを丁寧に陰陽で判断して行きましょう。
その振り分け基準は、あなたのご主人様が案外陰陽的に良い感覚を持っておられるので、大いに話し合うのが勉強になっていいですね。
中川さんは、玄米炊飯にしても糠漬けにしても、とてもロジカルに説明していますから、案外男性の理解者が多いのです。
きっとご主人様もそのお一人になっていただけると思います。
ご夫婦で陰陽のお話が出来るのは幸せですね。
きっとご主人様のお仕事にも参考になることがあると思いますので、仲良く話し合ってみてください。
話すことによってあなたの知識も深まりますから。
ところで、あなたは馬力はあるので勢い良くスタートするのですが、まだ馬力任せなので途中で失速することがあります。
それは陰陽調整ができていないからであって、全体を見渡して「今」の力配分が出来るようになると、もっと暮らしやすくなります。
たとえばこの感想文ですが、改行がとても少なくて読みにくい書き方でした。
それは「想いを吐き出す」排毒状態になっているので、改行をして読みやすくするという「全体」を見ることが出来ていないからですね。
こういうことは暮らしぶりにも出てきますので、一呼吸置くことを意識するようにしてみましょう。
グンと風通しが良くなって、人間関係もスムーズになりますよ。
本当に強い人は、攻めるばかりではなく、じっと待てる人だったりします。
これこそ陰陽のお手本だと思いませんか?
これからはそんなことも意識して暮らしてみましょう。
1年後、2年後、どんなあなたになっているか、とても楽しみにしています。
すでに今は、もう最初の愛クラスでお会いしたあなたではなくなっていますよ。
進化しています。
これから毎月マル秘特訓が始まります(笑)
お楽しみに♪
他の塾生さんの感想文は「幸せコース感想文」からどうぞ。
(京都 瓢亭)
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