「マクロビオティック京料理教室 むそう塾」のスタッフを務めてくれている麗可さんが、この度「鱧の骨切り400本」を達成しました。
昨日は授業終了後に、鱧の棒寿司もいただいてお祝いをしました。
(鱧の棒寿司、鰻の棒寿司、梅紫蘇・鰻きゅう・干瓢・鉄火の小巻 料理:マクロビオティック京料理教室 むそう塾 麗可)
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まずはその動画を御覧いただきましょう。
細かな写真は、こちらの記事からどうぞ。
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麗可さんにお願いして、今のお気持ちを書いてもらいましたので、ここにご紹介させていただきます。
<麗可さんのメールより>
秘伝コースで鱧料理を教えてくださると知った時、正直そんなに期待していませんでした。
それは、私が食べたことある鱧料理は水臭いおとしだけだったからです。
中川さんの鱧料理の数々を食べて、その美味しさに衝撃を受けました。
なんとか作れるようになりたいと、おろして骨切りした鱧をお魚屋さんで買いましたが、中川さんの鱧とは全く別物でお料理が再現できませんでした。
これは自分でおろして骨切りするしかないと中川さんに相談したら
「麗可ちゃんには無理だからやめとき」と即答でした。
出し巻き玉子の時と同じく「時間かかってもいいからできるようになりたいです」と反対を押し切って骨切り包丁を買ってしまったのです。
自分で先に退路を絶って覚悟をアピールしました。
同じく感激して骨切り包丁を買った舞ちゃんと私の為に、特別講座をして下さったのが2015年8月4日のことです。
「鱧の骨切り講座 京料理 技の探求」(リンクしています)
最初はおろすのに10分以上かかっていたのがやっと10分になった時
「鱧が腐るから5分以内でおろすように」と言われガーーンとなったのを覚えています。
そんなの無理と一瞬思いましたが、できないことは言われないはずと思い、中川さんと私の動画を見比べて、どこが違うのかを徹底的に調べる「すりあわせ」(中川さんがよくいわれる)をしながら、一つ一つの動作を改めて中川さんに近づけていくことで、気がついたら5分切っており、時間を縮めようとしてもだめで動作のつながりをなめらかにしていった結果が5分切りにつながるのだと言うことに気づけたのです。
初年度背びれがスムーズに抜けず、左手首が腱鞘炎になり諦めかけたこともありましたが、続けてきてよかったです。
骨切り包丁は初年度24㎝、2年目27㎝のみ、3年目と4年目の今年は27㎝と30㎝を使用しています。
最初に24㎝を持った時は、重い!と思いましたが、今持つと軽く思えてしまいます。
1ランクアップすると包丁が重すぎて、その重みで皮下までブツブツと切れてしまい、最初は棒寿司が作れませんでした。
鱧料理の数の多さとその美味しさ、おろして骨切りすることの奥深さにすっかり魅了されて、趣味が「鱧修業」になってます。
夫婦二人では食べ切れない量の練習をするので、食べてくださる方々に感謝します。
この場をお借りしてお礼を申し上げます。ありがとうございます。
これからもたくやさんと中川さん目指して頑張ります。
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<マクロ美風より>
麗可ちゃん、400本達成おめでとうございます!
2015年8月4日の記事を読むと、あの日のことがありありと浮かんできます。
「美味しい!」と言って泣きながら鱧を口にしていた姿が忘れられません。
一般的に鱧の本当の美味しさは、知らない人がほとんどかもしれません。
でも、私たちは知ってしまいました(笑)
(鱧の棒寿司 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
この写真を見た有次さんの店長さんが、「2万円以上」と仰って、その価値にビックリしたものです。
実際によそで2万円の棒寿司を買ったことがありましたが、残念なお味でしたね。
京料理人でも難しいとされる鱧の骨切りを、小柄なあなたがされるだけでも、中川さんはその困難さを想像されたことでしょう。
でも、あなたは毎年練習の本数を更新して、ついに4年で400本になりました。
すでに5年目に入り、また更新の日々になりますが、忙しい仕事の合間を見つけての練習になるのが、もどかしいことでしょう。
こうして目指すものが具体的にあって、日々指導を受けられる環境にあるので、その恵まれた環境を最大限に活かして、あなたがどんどん成長されることを、私も楽しみにしています。
やりたいことがある人生って幸せですし、楽しいですね!