やさしい気持ちになれるむそう塾の豚丼 本当のやさしさとは?

2月には「おなじみ料理講座 第1回」を2回開催しました。
誰でも知っているお料理だけど、だからこそ健康に寄与する方法で食べられるようにと思って企画しました。

何回も何回も試作を重ねました。
え? おなじみなのに試作? と思われるかもしれません。
でも中川さんは、「おなじみだからこそ細かいところに差が出る」と言って試作を繰り返してくれました。

食材を厳選するのはもちろんですが、お肉の部位や厚みを少しずつ変えたり、タレになる調味料をあちこちから取り寄せて、納得できるまで試作が続きました。
そして試作のたびに中川さんは「あること」を気にしていました。

こうして1回目のおなじみ講座が開催されました。
むそう塾の最高齢(83歳)塾生さんである“康栄”さんも受講してくれました。
康栄さんは湯豆腐がお目当てでの受講だったのですが、豚丼のお肉がやわらかくてビックリ!
最近は歯が悪いのでお肉が噛めないからと、当日はお肉を減らすよう希望されていたのですが、なんと完食されました!

このことを中川さんに伝えると、「俺が噛めない料理を作るわけないじゃないか」と笑っていました。
そうなんです。
むそう塾でお料理を教えるとき、中川さんはいつも「お年寄りでも噛み切れるように」とか、「子どもでも食べられるように」と話しています。

小さいお子さんがお料理を食べないときは、単に美味しくないだけでなく、切り方に問題があることも多いので、それを改善すれば嘘のように食べてくれることがあります。

そして、お年を召して噛むことが苦手になっても、お料理方法で食べられてしまう作り方が中川式でもありました。
実際に子育てやお母様の介護をされた経験が、こんなところにも活きています。
これもやさしさだと思うのです。

 
 

*   *   *

【本当のやさしさ】

外食やテイクアウトのお料理を食べたあと、胃もたれや、体が重く感じたことはありませんか?
この原因はいくつかありますが、食材の影響はとても大きいです。

その次はやはり作り方ですね。
中川式の作り方は、陰陽を考えた料理方法なので、とにかく食後の体調が軽いのです。
これが体にやさしいということですね。

本当のやさしさとは、体にやさしいお料理を作ることだと再認識した次第です。
体にやさしいお料理を食べていると、自然に人はやさしくなれると思っています。

「おなじみ料理講座 第1回」2月18日 中川ブログ
「おなじみ料理講座 第1回」2月26日 中川ブログ

 
 

(豚丼 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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「おせちの盛付秘伝講座」を終えて 学びがいっぱいでした

もう3月になってしまいました。
私にとっては月日の経つのが早くて、気がついたら歳をとっていたなんて状態です(泣)

2月最後の27日28日は、「おせちの盛付秘伝講座」を開催しました。
おせちを作りっぱなしにしないで、作り方も含めて中川さんとすり合わせておくことは、単に美味しくなるだけでなく、学んだことを正しく定着させるために大事なことです。

事実、この2日間で私も学びになりましたし、受講された皆さんが熱心に確認されて、今年のおせち作りのために、今から準備の方法を質問されていてやる気満々でした。
それぞれの日で受講される人の質問の内容も違うので、2日間受講された人は2倍の学びがあったと思います。

今年は、幸せコースに在籍中の“彩生”さんがおせち投稿をしてくれましたが、昨日の講座にも出席して先輩たちに対する中川さんの解説を聞いておられました。
作り方はまだ習っていないお料理がほとんどですが、それでも十分勉強になることがあったと思います。
なぜなら、お料理の基本はすべてつながっているからです。

そして、おせちを作るまでの準備の仕方や、覚書の保存や活用の仕方など、先輩たちから教わることもたくさんあったと思います。

ところで、中川さんの記事に素敵なコメントがありました。
「この講座を受講したい為におせちを作る」目的が逆みたいですが
「おせちの盛り付け講座」はとても勉強になっているし楽しみにしています。
ペロリさんからのコメントですが、そのお気持ち、とってもよく分かります。
私もいっぱい勉強になりましたから。

*   *   *

私は皆さんの投稿写真を見ていて、改めて盛り込みにも性格が出るなぁと感じました。
几帳面さ、正直さ、それゆえに困ってしまったところがあったり、そこはもっと気にしようよ、という日頃の無頓着さが出たり、盛り込み一つでも実に面白いのです。

ということは、自分の性格を知っていて、それを意識して盛り込めばもっと上手くいくということですね。
人生でも迷ったときの判断の仕方に、自分の性格を知っておくと良い結果になりやすいのですが、それと同じことを感じました。

また、食べる人の人数に合わない大きさの重箱を使っている人がいました。
そもそも重箱がなぜその大きさなのか?
理由を訊くと「失敗したくない病」が隠れていました。
面白いですね。消極的な発想癖がそこにあったのです。

おせちはいつも作っているお料理の総決算ですから、おせちをきちんと決算しておくことで、日頃のお料理がさらに作りやすくなったり、美味しくなったりします。
昨日はそういうアドバイスも中川さんからあって、すでに今朝のお弁当投稿に反映されている人がいました。

お料理を手段として、自分を高めていく生き方。
これもなかなか楽しいものです。

*   *   *

中川さんからおせちの盛り込み解説を聞いていると、お料理の向きが陰陽エネルギーに則っていると美しく見えますが、そうでない場合は落ち着きを感じません。
特に椿の葉や松葉の使い方で、エネルギーの方向が良くも悪くも決まってしまうのを見ていると、普段からこういう「向き」に敏感でありたいなと思います。

本来日本文化は、そういうことを大切にしていたのですが、だんだん時代とともに薄れてきてしまったのでしょう。
でも、時代が変わってもエネルギーの流れが変わるわけではありません。
意識しなくなっただけだと思います。
これからでもよいですから、そんな感性を磨いていく時間を作りましょう。

今回の講座を通じて、おせちまでの10か月間をどのように過ごすかはとても大事だと感じました。
なぜなら、おせちは単なるチェックポイントであって、日々の暮らし方が反映されるだけだからです。

むしろ私は、「こんな暮らし方をしたら、おせちがどんなふうに変化するのかな?」という楽しみがあると思っています。

今回この講座を受講できなかった人たちは、とても勿体ないなぁと思いました。
追加開催してでも中川さんの解説をお聞かせしてあげたいほどです。
おせち投稿した人も、していない人も、とても学びになる時間です。
何しろ、氣の総決算でもあるのですから。

 
 

<過去の記事>
「おせちの盛付秘伝講座」を終えて うれしかったこと 2021.2.2
「おせちの盛付秘伝講座」(2月28日開催)を終えて 2020.2.29
「おせちの盛付秘伝講座」を終えて 2020.2.25

 
 

【2月27日受講】

 
 

2月27日には舞さんも受講されました。(途中で早退)

 
 

【2月28日受講】

 
 

2日間とも皆さんの笑顔が素敵です。
来年もまた笑顔で集まりましょう。

 
 

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オミクロンをむそう塾のお料理で元気に乗り切った塾生さんの話

最近は、塾生さんからオミクロンに感染した報告が、ポツリポツリと届くようになりました。
いずれもお薬なしで回復されています。

 
 

きょうも一家全員が感染して、回復されたとご報告がありました。
こちらも全員が薬を飲まないで自然治癒されています。

80代:喉が痛くて痰が絡む ワクチン2回接種済み  
60代:喉が痛くて唾を飲み込むのも痛い ワクチン2回接種済み 
50代:喉に違和感 ある日全く匂いを感知出来ない 味はわかる 
20代A:喉の痛み 発熱38℃ 発熱外来にて陽性診断 
20代B:Aより5日後発熱 喉の痛み 発熱外来にて陽性診断 

 
 

そして、データになるからとお食事のことも詳しく教えてくれました。

中川さんのお料理で乗り切りました^_^
娘は喉が痛くて痛くて何も食べれないとベソをかいていましたが、むそう塾生には銀あんがあるじゃないか(笑)
全てのお料理に銀あんをかけたらあら不思議^_^食べれます。
具少なめ(笑)茶碗蒸しも毎日作ってました^_^(大人気)
全員軽症?
私はずっとご飯作ってました。
モリモリ元気になるお料理を授けて頂いているのでのんびりしてご飯を作りまくりモリモリ食べ全員すぐ回復^_^
不安MAXになったら美風さんがいるじゃないかと精神的にも安定^_^

 
 

なんて頼もしいんでしょう!
銀餡バンザイですね。
特別なことではなく、体調に合わせて普通どおりにお料理をして、ご家族のオミクロンに対処された塾生さんがあっぱれです。

お料理を知っているって強味ですね。
まして、常々お料理をしていると、ストックしている食材がなにかしらありますから、こういう時でも慌てずに対応できます。

むそう塾の銀餡はとても美味しいので、病気の時でも喉を通って、しっかり滋養効果を発揮してくれますから、回復が早かったのでしょう。
マクロビオティックの陰陽に適ったお料理は、やはり体調不良の時には心強い味方になります。
美味しい陰陽料理をお伝えしていて、本当によかったと思えた夜でした。
中川さん、美味しい陰陽料理を教えてあげてくれて、ありがとうございました。

 
 

(茶碗蒸し 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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ホテルのお雛様もコロナの影響を受けている? お雛様の飾り方も

先日「萬亀楼」さんからの帰り道、ふとお雛様のことを思いました。

「ANAクラウンプラザホテル京都」の 「コトラウンジ」でお茶を飲もうと思って入り口に入ると、お雛様が目に飛び込んで来ました。

 
 


(ANAクラウンプラザホテル京都にて)

 
 

ホテルに入って七段雛のお雛様を観るとホッとします。
なぜなら、その前に待ち合わせ場所だった「ホテルオークラ京都」では、今年は内裏雛だけの親王飾りでちょっと寂しく感じたからです。

 
 

 
 

例年ならもっと豪華に、七段雛が飾られていたものです。


(ホテルオークラ京都にて 2019.3.2撮影)

 
 

ホテル業界も長引くコロナ自粛によって、存続自体が危ぶまれる状況になっていますから、少しでも経費を削りたいのでしょう。
すごく分かります。
でも、寂しいですね。

むそう塾が一番利用しているホテルなので、活気あふれるホテルに戻ってほしいなあと思っていたら、今夜のオークラは8割近くのお部屋に明かりがついています。
何かのイベントがあったのでしょうか?

明かりは大切ですね。
皆さんの心にも明かりが灯りますように。

 
 

<お雛様の過去記事>
お雛様の飾り方 京都はなぜ関東と違う飾り方なのか? 2019.3.2
お雛様の飾り方をマクロビオティックの陰陽で考える 2016.3.2

 
 

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お料理が苦手だったのに凄いお料理ができるようになった塾生さん

むそう塾では「復習投稿」というのがあります。
任意なので投稿したい人だけ投稿するのですが、この投稿文に書かれている内容にウルッとしたり、安堵したりすることが多いです。

昨日、秘伝コースの“おたに”さんから届いた投稿メールがとても素晴らしくて、中川さんと授業前に喜び合いました。
おたにさんのご許可を得て、投稿文とお子さんの写真を掲載させていただきます。

 
 

<おたにさんからのメール>

中川さん

こんにちは。おたにです。
ぼたもち、桜餅、海老しんじょうの復習をしました。

お宝さんDIRECTのおかげで材料を揃えることができ、復習ができました。
本当にいつもありがとうございます。

ぼたもちは、夫も息子も習う前から楽しみにしてくれていました。
もうすでに何度か作ったのですが、夫は
「いくらでも食べられる、美味しい」と喜んで沢山食べてくれました。
息子は、大好きすぎて食べられないと泣いてしまうほどなのですが、
こしあんときな粉がお気に入りで作れば作るだけ食べてくれて
とっても作りがいがあります。

桜餅もとても美味しくて、好評です。
息子は桜の葉も気に入ったようで、剥がさずにそのまま
丸ごと食べていて、なかなか通だなあと思いました。
最初は道明寺がピンクすぎたり、粉が固まってしまったり失敗しましたが
何度か作るうちに慣れて美味しく作れるようになりました。

海老しんじょうはとても難しくて最初は色々と失敗してしまいました。
でも、夫は「料亭のようだねー。」と喜んでくれて、息子も「美味しい!」と
気に入ってくれて嬉しかったです。
まだまだ改善できそうな部分がありますので、もっと上手に作れるようになりたいです。
お吸い物が苦手でしたが、今回復習をしていて正しく作ればちゃんと美味しく
できることが分かったので作ることへのハードルがだいぶ下がりました。

以前は、秘伝コースの難しいお料理を時間をかけて作っても、息子がなかなか
興味を示さなかったり、食べてくれないこともあって、正直なところ
自分のやっていることは自己満足なのでないかと後ろめたい気持ちがありました。
でも最近は、毎月新しく習うお料理を「美味しい!」と喜んでくれて、
今まで食べなかったものも、久々に作ったら食べてくれることも増えました。
息子が成長して、食べられるものが増えたことも嬉しいですし、
私も前よりも食べる人を思ってお料理ができるようになったのかなと思います。
新しいお料理を習うたびに、家族で楽しむことができて嬉しいです。
頑張ってきてよかったなと思います。ここまでご指導いただきありがとうございます。

長文、失礼しました。
ご指導お願いいたします。

Na

*   *   *

いかがですか?
心の内が丁寧に書かれていて、素敵な投稿文ですよね。
秘伝コースの今月のメニューは、どれも難易度の高いものばかりでしたから、復習されるのも大変だったと思います。

でも、Ryokoさんの素晴らしい投稿に続いて、おたにさんも心温まる投稿をしてくれました。
塾生さんがおせちを乗り越えると、腕も精神面も変化することを毎年感じているのですが、今年もやはりそうでした。
お料理の腕が上がって、精神的にも満たされた気持ちになれるのは、本当に素晴らしいことだと思います。

お料理はただ食べるものを作っているのではなく、自分の今の心のありようを具現化していることに他ならないことを強く感じます。
慈しみや感謝の気持ちを、お料理を通して確認できる生き方って素敵だなと思います。

おたにさんは本当に成長されました。
コロナが始まった頃に、その成長ぶりをしっかり感じたのですが、それから丸2年経って、さらに成長されているのを確認できます。

しかし、自己満足では?と思った時期もあったそうですが、それはきっとお子さんが幼かったのと、お料理の再現力がイマイチだったのだと思います。
当時より腕も上がってきて、なめらかなお料理ができるようになってきたから、お子さんも喜んでくれるようになったのでしょう。

また、お吸い物が苦手だったということですが、Ryokoさんも同じようなことを投稿に書かれていました。
それは単に日常的にお味噌汁の回数が多くて、お吸い物の登場回数が少ないこと、美味しいお吸い物が作れなかったことに起因すると思います。
慣れの問題でもありますね。

この投稿文で嬉しかったのは、「私も前よりも食べる人を思ってお料理ができるようになったのかなと思います。」というところです。
お仕事に、子育てにと忙しい日常生活ですから、以前はお食事の用意をするだけで精一杯だったと思います。
でも、だんだん腕が上がってきて、お料理に心を込められるようになったのでしょう。
この差は大きいです。

最後に、息子さんが嬉しそうに召し上がっているお写真を添付してくれました。
うれしいですねぇ。
お子さんの笑顔は私にとっても、すごく嬉しいです。
よかったなあという思いが財産になります。
ありがとう、おたにさん。

 
 

 
 

 
 

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