きょうは塾生のおはるちゃんと、京都の「萬亀楼」さんに行きました。
萬亀楼さんは、むそう塾の塾長である中川善博が修業を積んだお店です。
今年が創業300年ということで、InstagramやFacebookでも発信されています。
むそう塾のあらゆるコースの1期生として、650種類以上のお料理を習っているおはるちゃんと、課外授業のつもりで出かけました。
通されたお部屋は、2方向がお庭に面した一番よいお部屋でした。
写し忘れましたので、もう一つのお庭はサイトからお借りします。
お庭を眺めながらご機嫌なおはるちゃん。
椅子式を希望したので、ローチェア・ローテーブルの組み合わせです。
髪を切って可愛らしくなったおはるちゃんです。
下地窓がいいですねぇ。
雪見障子を通してお日様の光が入って来ました。
こういう景色に癒やされる二人です。
さあ、お料理が運ばれてきました。
今月は2月なので、節分にちなんだお料理です。
蓋の上にひいらぎの葉が載っています。
白魚は酢の物になっているのですが、やさしいお味で気に入りました。
日本酒は月桂冠の料亭用に作られたもの。
軽くて爽やかで、お料理の邪魔をしないお味でした。
次は煮物椀です。
蓋をとると、あらまあ♪
鶯宿梅蒔絵吸物椀ですね。豪華!
鶯菜の下にあるのは、雲子入りの玉子豆腐です。
雲子が美味しくて幸せなお味でした。
次はお造りです。
鯛の厚みがちょうどよかった。
あえて真上から。
おや?
左端の茶色いのはアワビ。やわらかくて美味しかった。
馬上杯の中身は海鼠(なまこ)のみぞれ和え イクラ載せ。
私の大好きなお酢の味が嬉しい。
温物。
中には穴子ときくらげ入り。
唐墨(からすみ)をこんなにたくさん!とビックリしたけれど、薄味なので食べやすくて、お酒が進みました。
これがもう、中川さんのお味そのもので、笑っちゃうくらいw
中川さんが作ってくれたのかと思ったほど。
香の物はちょっと量が多い気がしました。
お茶が登場。
鯛茶漬け。
蓋の裏に文字が。
萬亀楼の萬でした。
ついに果物までたどり着きました。
おや? 切り込みが。
鬼さんなのだそうです(笑)
おや? これは?
こんなふうにして
こんなふうに使うのだそうです(笑)
お食事中に常にお庭を眺められ、本当に落ち着く空間でした。
お食事が済んでお部屋を出ると、さっきは見落としていたお花が。
なんて美しいのでしょう。
こんな演出が素敵すぎます。
そして、この柱の触感がまたいいのです。
目を下にやると、こんなアーチが。すごい技術ですね。
離れだったお部屋を廊下でくっつけたために、このような継ぎ目ができたそうです。
廊下の角を曲がると、広間が見えます。
その奥にも広間が続きます。
窓の向こうにお庭が見えます。
40人ほど座れるそうです。
この他にもお2階に38人が座れるお部屋があるのだとか。
広間からは、このお庭が見えます。
おや、ここにもお花が。
広間の奥に見えていたお庭を、玄関近くから見たところです。
広間の中が丸見えにならないように、光悦寺垣に竹穂を組み入れています。
こういう技術にゾクゾクする私です。
いいですねぇ。こういう景色。
でもね、きょうは雨が降っていないのに、こうして石も苔も濡れているのです。
散水機がどこかに設置されているのでしょうね。
お庭の反対側に目をやると、あら素敵な鉄行灯!
最後になりましたが、ここが玄関です。
暖簾をくぐったところです。
外に出て、記念写真を撮ってもらいました。
* * *
課外学習としてお伺いした萬亀楼さん。
とても丁寧な仕事がしてあって、さすが中川さんが修業されたお店だなあと思いました。
そして、お味もやはり中川さんと同じ系統で、どこかに中川さんがいるような、そんな落ち着くお料理たちでした。
ですから、私もおはるちゃんも、親戚に来たような気がしてとてもリラックスできたのです。
そして、器や盛り付けなどに違和感を感じることもなく、それも心地よいことの一つでした。
おはるちゃんはお部屋の造りが昔懐かしくてすっかり気に入った様子です。
古いはずなのに、綺麗にお掃除が行き届いていて、そのことに背筋が伸びる思いがしました。
本当にピカピカなのです。
どこを向いても良い氣が漂っていて、すっかり気に入りました。
さっぱりした感じで美人の女将さん。(陽性さん)
ハンサムで爽やかな若主人さん。
なんだか、会話も楽しくて、すごく温かい感じの老舗料亭でした。
人からも良い氣をもらえて、大満足な一日になりました。
おはるちゃんは今年秘伝コースを再受講するのですが、瓢亭さんでの課外授業は、今年から萬亀樓さんでしたいと大興奮です。
秘伝コースの再受講者は3名もいらっしゃるので、それもいいかなと思っています。
中川さん、46年前を想い出しにみんなと一緒に帰ってみませんか?