私は高校生のころ、ある絵描きにモデルになってほしいといわれたことがある。
喜んで母に告げると、「そんな話に乗っちゃダメ!」と予想に反したコトバ。
理由は、「絵描きはそんなことを言って、女の人を裸にして、最後は弄ばれるから」というものだった。
何だかいい機会を逃したような気もしたけど、お断りした。
それから、高校を卒業する頃になると、化粧品会社の美容部員がお化粧の仕方を教えに来た。
家庭科教室で、2人ほどの生徒がモデルにさせられて、次々と壁塗りされる。
1社では不公平なのか、3社が来て同じことをした。
モデルは、美容部員がグルッと生徒をみまわして、「はい、あなた、前にきてください」と指名される。
私はなぜか、3回とも指名されてしまった。
まったく美人じゃないのに・・・。
その講習会で、美容部員はこういった。
「社会に出て、お化粧をしないのは、下着で街を歩くのと同じことです」
のちのち社会に出た私は、この言葉を守った。
私は一人暮らしだったので、母や姉がお化粧をしていないことは忘れていた。
会社勤めの緊張感から、胃も痛くなり、肌も変わってきた。
何年かすると、肌にポツポツと出来たので、薬局ですすめられた薬をつけた。
効果抜群!だった。
何年その繰り返しをしただろう。
そのうちに、お肌の色がくすんできて、ファンデーションの色も合わなくなってきた。
と同時にトラブルの多い肌になってしまった。
そのころ、ファ○ケ○のチラシがポストに入っていて、目からウロコが落ちた。
説明が納得できたので、手持ちの化粧品と薬は全部すてた。
そして、毎日スッピン生活をした。
(女にとって、これは結構勇気のいることナノダ)
その生活が今も続いている。
お化粧をするのは、儀式としておめでたい事に出席する場合のみ。
だから、年に何回もしない。
* * *
子育てをしている時は、どうしてもお日様にあたることが多くなる。
子供が17歳になった今、私の顔にはシミ・ソバカスが満開だ。
冗談に「子育てのおかげで、お母さんの肌はこんなになっちゃた」と子供にいったら、「すみません」と言うではないか!
オオ、ウブな子よ。(ちなみに男)
もし今、高校の同窓会があったら、私は別人と思われるだろう。
顔だけ色が違うのだ。
化粧品を塗ったところだけ・・・。
お日様のせいなら、手も黒いはず。
確かに手の甲には年齢を隠せない勲章があるけど、顔の色とは違う。
ああ、やっぱり化粧品のせいだったのね?。
あの画家も、あの美容部員も、“お化粧をしていない肌”を見ていたのだ。
* * *
父の四十九日で、姉妹3人が集まって、お肌の話になった。
92歳になる母のお肌がきれい過ぎるのだ。
いつも顔を洗っただけで、何もつけない母の顔は、私の顔より白くてシミが皆無だ。
何本かシワはあるけど、とても92歳にはみえない。
70代でとおるかも。(腰が曲がっているのがザンネ?ン)
ついでに、足をみせてもらうと、ガツ?ン!!
真っ白で、ツヤツヤ☆☆
姉妹3人、息をのむ。
あわてて、自分達をながめる。
まず、長女。母とほぼ同じ。シミもなし。洗顔のみ。
洗顔後のツッパリ感が気持ちいいという変わり者。
続いて次女。乳がんの手術以来肌が変わってしまい、うっすらと薬をぬる。
う?ん、歳相応かな?
そして三女の私。な、なに? 私が一番汚い肌じゃん?一番若いのに・・・。
と、いうわけで、お肌には何もつけていない人が、一番きれいな肌でした。
* * *
そういえば、父は病院に入院してから、顔も洗えず、看護婦さんがチョチョっと拭いてくれる程度だったけど、きれいなつやのある顔をしてたなぁ。
94歳とは思えないほど、張りのある肌だった。
父も母も、マクロビオティックなんて知らなかったけど、結果として、かなりしっかりしたマクロビ実践者の生活をしていたわけだ。
今の私より本物のマクロビアンだ。
う?ん、お肌にマクロビは絶対いい!!!
これが結論でした☆


















