ロハスとホールフードとマクロビオティック

Lohas”、“Whole Food”、“Macrobiotic”、みんな横文字ですね?。
ロハス、ホールフード、マクロビオティック、最近よく見かけるようになりました。
でも、何だかよく分からない、という人もいます。
古い順に並べると、マクロビオティック → ホールフード → ロハス、となるのですが、流れをちょっとみてみましょうか。
まず、マクロビオティックは、石塚左玄が1907(明治40)年に創設した「食養会」から数えると、すでに98年の歴史があります。
(厳密には、石塚左玄はこれより11年前の1896年から運動を始めていました)
桜沢如一も食養会に属していたのですが、同士と袂を分かち、1939(昭和14)年に、現在のマクロビオティックの源流をつくります。
そこから数えると、66年の歴史となるわけです。
発祥の地は、もちろん日本。
次に、ホールフードですが、もともとは、ヒッピー達が有機栽培した野菜を丸ごと(Whole)食べていて、その考え方が1970年以降、一般にも広がっていったものです。
ですから、歴史としては35年ぐらいでしょうか。
また、ホールフードの視点は、暮らし全体をみつめる「ホールライフ」スタイルに、つながっていきます。
発祥の地は、アメリカのボールダー(コロラド州)。
(余談ですが、マラソンの高橋尚子・有森裕子さんらが合宿していたところです)
なお、久司道夫先生は1949年に渡米し、1960年には教育の場(イーストウエストインスティテュート)を開設していますが、最初はヒッピーに教えたと仰っているので、ホールフードの源流にも係わっているのかも知れません。
(この点については、詳しく調べていないので、ご存知のかたがおられましたら、教えて戴けるとありがたいです)
最後に、ロハス
1998年、アメリカの社会学者ポール・レイ氏と、心理学者シェリー・アンダーソン氏が、全米15万人を対象に、15年間にわたって実施した価値観調査を発表しました。
その内容は、アメリカには
 A:信心深い保守派(Traditional)
 B:民主主義と科学技術を信奉する現代主義者(Modern)
 C:Bに続く第三の集団として、自分の体と心、地球の環境を大切にする価値観を共有し、行動する生活
   創造者
(Cultural Creative)の存在があるというものでした。
この第三の集団の概念に魅力を感じた起業家のジルカ・リサビ氏が1999年頃、LOHASと名づけましたが、これはマーケティングの造語です。
LOHASとは、「オーガニックなどの体に本当にいいものを食べ、自分のできる範囲で環境を意識しながら暮らし、ヨガなどを楽しむライフスタイル」ということになりますが、詳しくは解説がたくさんありますので、そちらに譲ります。
ただし、アメリカでは“投資家”の視点もありますが、日本ではまだその人口は多くないそうですね。
なお、ロハスピープルは、すでに、アメリカでは、成人人口の27%(約6,000万人)が該当するという調査結果が出ているそうですよ。
それから、何といっても、LOHASのキーワードは現代的です。
だから、若い人達にどんどん受け入れられているのでしょうね。
 ・気持ちいい
 ・無理をしない
 ・知的
 ・身体にいい
 ・おしゃれ
 ・文化的
 ・市民主義
そこで、LOHASを実践する中で、マクロビオティックをとり入れている人が多いのです。
ブログにもそういう人が多いですね。
         *    *    *    *
今の日本で、私達が安全な食品などを買おうと思えば、お店を探さなければならないのが現状です。
ところが、まだまだ生産者もお店も足りません。
しかし、「生産者は売れなければ作らない」側面があるので、ロハスであろうが、マクロビオティックであろうが、「本当にいいモノを求める」消費者が増えなければなりません。
そうすることによって、生産者も変わってくるのですから、どちらのライフスタイルであっても、仲良く行動してこの経済社会に変革を起こしたいものです。

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コメント

  1. ちゃこ より:

    マクロ美風さん、こんばんは!

    ブログにコメントありがとうございます。

    私、『ゆるゆるでマクロビやってます』なんて大きな顔をして言っていますが、知識なんてまったく無いんですよね。

    いつも、マクロ美風さんを始め皆さんのブログを見て『そうなんだぁ』と勉強させていただいている状態です。

    マクロビって、ほんの数十年前には普通に一般家庭で実践されていたような気がします。

    実際、母の実家へ行くと出て来たのは季節の野菜を使ったお料理がほとんど。

    魚はあったけど、肉料理はほとんど無かった。あっても『だし』代わりに使っている程度だったし。

    それが母の代になると少しずつ洋風になって来て、私の代には肉料理は当たり前でした。

    私はカレーとシチューが嫌いでご飯が大好きだったので、和食中心の献立が多かったのは良かったと思っています。

    それでも、メインだったりだし代わりだったりでほぼ毎日肉を使っていました。

    マクロビに出会わなければ、今でもその生活は変わらなかったと思います。

    肉や乳製品などを使わないだけのマクロビから陰陽の意味や効果がわかってお手当ての出来るマクロビアンに少しずつなりたいです。

  2. マクロ美風 より:

    ちゃこさん、こんにちは。

    コメントありがとうございます。

    私も、ちゃこさんと同じような食生活を経験してきたのですが、マクロビに出会ってホントに良かったと思っています。

    ゆるゆるでも、ぶかぶかでも、お肉や乳製品・お菓子類を減らすだけで、ずいぶん体が変わって来ますよ~。

    ちょっとずつでもいいから、買い物をする時、マクロビを意識することから始めるだけでも違うので、気軽にやりましょうね。

    思ったことは実現することにつながっているのですから。

    ちゃこさんのおうちの玄関に素敵なお花が咲くと、ちゃこさんのマクロビ生活も花開くような気がします。

    ゆっくりでいいから、無理せずに、しかし続けることが大切だと思います。

    すみません、カタイ話になってしまって。

    私は修行が足りないなぁ・・・。

  3. ゆなりんご より:

    >「本当にいいモノを求める」消費者が増えなければなりません。

    本当にそうですよね。

    マクロビを始めてからそういうことをすごく考えるようになりました。

    良質なものを手に入れようとするとあまりにも不便で・・・。

    早くそういった変革が進むといいですよね。

    切実に・・。

  4. マクロ美風 より:

    ゆなりんごさん、こんにちは。

    私の家の近くには、自然食品店がありません。

    車で行くとあるのですが、しんなりした葉っぱの野菜をみると、買う気も萎えてしまいます。

    近くのデパ地下には“特別栽培モノ”が大きな顔をして並んでいます。

    でも、これは名前だけだし・・・。

    ここには以前、有機野菜がおいてあったのに、リニューアルと共に消えてしまいました。

    もう一軒のデパ地下には何点かの有機食品があるのですが、とても品数が足りません。

    そうなると、あとは通信販売か買出しということになるのですが、それは結果として車の使用量を加速して、環境問題に影響するのよね。

    自分だけの満足のためならいざ知らず、調和の観点からいくと不自然だし・・・。

    かといって、すぐお百姓さんになるわけにもいかないので、やっぱり消費者の意識が変わらなければ・・・と思うのです。

  5. fanta より:

    「悪魔の鍋」という本を読んだのですが、安上がりな食品を食べる事は見かけ上のコストは低いけれども、環境コストやら、健康被害によるコストやらを考えると結局 高コストなんだという事がよくわかりました。

    一見高いけど地元で作られた有機野菜などを食べるのがいいんですね。

    ファッショナブルな観点からでもいいから一人でも多くそういう事に気づく事が大切だと思います。

    一昨年からすこしずつ畑やってます。

    マクロをすることを決めていなかったんですが、つくったのはかぼちゃ ねぎ さといも ショウガでした。(なーぜか)

    料理をもっとなんとかしなくちゃと思っているんですが・・やっぱり習いに行った方がいいですか?

  6. マクロ美風 より:

    fantaさん、こんばんは。

    確かに、マクロビオティックで使う商品を単品で一般の商品と比較すれば割高なのですが、病気のことまで考えると、絶対高くないと思います。

    それこそ、そういう意味でもマクロな(大きな意味)観点から値段を評価する消費者を増やしたいですね。

    ところで、お野菜をご自分で作れる環境、はっきり言って羨ましいです!

    お野菜を収穫できるだけでなく、精神的にも癒されるので最高ですね!

    もう、マクロをやるっきゃないでしょう(笑)

    それから、お料理のことですが、習いに行く時間や金銭的なことも含めて、可能なら習うことをお勧めします。

    でも、習わなければ出来ないものではないし、昔から伝わってきたお料理にはマクロ的なものが沢山あるのに、習ったわけではありません。

    アルバイトを優先するなら、本・CD・ビデオなどを利用するのもいいでしょう。

    あるいは、一念発起して習いに行くのもいいでしょう。

    最近、圧力鍋を買って美味しくご飯が炊けたようですから、その調子で頑張ってみてもいいのではないでしょうか?

    自由ですよ。マクロビオティックは何も束縛しません。

    “求める気持ちのみ”です。

  7. fujitamanegi より:

    仕事柄、この関係の情報を目や耳にすることがおおいのですが、

    やはり身体にとって「正しい食べ物」は値段が高い、

    というイメージが強く、実際、手に入りにくく高価だと言わざるを得ません。

    作る側は「作る手間を考えると、今までどおり薬や化学肥料を使ったほうがいい。それに安く売れるし。」という意識は相変わらずですし、買う側も「大して変わらないのだから、安い方がいい。」というのが大勢を占めています。

    先ず、変わるべきなのは消費者意識だと思います。

    自分の身体が、食べ物の命によって生かされているんだという意識を、皆が持つようになれば・・・。

    なかなか難しいですが、少しずつ変えていくしかないですね。

    そして、そういう社会意識を鑑みて、いわゆるエライ方々がマクロビオティックに目覚めてくれたら~~と願います。

  8. マクロ美風 より:

    fujitamanegiさん、こんばんは。

    私のまわりにも、スーパーのチラシを片手に、ガソリン代をかけて安いお店廻りをする人が沢山います。

    (そちらの方が多いですね)

    でも、話をしてみると、テレビなどの影響で「食の安全」には関心があるようなのです。

    ところが、買い物をする時になると、つい今まで慣れた買い方をしてしまうそうです。

    もう一歩、その行動が変わるといいのですが・・・。

    私は、あと2,3年で消費者の意識は大きく変わると予想しています。

    そして、それは女性の力で変わっていくと思うのです。

    そのためには、マクロビオティックを実践する私達が、楽しそうに、イキイキと、素敵に、ゆったりと生活していることが大事だと思っています。

    楽しいところ、心地よいところには、必ず人が集まるはずですから。

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