マクロビオティックを始めると、よく「甘いものを止めましょう」と言われます。
私もそれを実行したことがあります。
ストイックにしたため身体は激変して、夫婦ともに3ヵ月で10キロ痩せ、思考も好みも変わりました。
何より一番嬉しかったのは、歩くことが疲れなくなり、電車の中で立つことが楽しくさえ思えるようになったことです。
夫は真夏のゴルフでもエンドレスに回りたくなるほど、歩くことが楽しくなったそうです。
でも、ちょっとどうかなと思ったことがあります。
それはストイックに制限した食事内容にすると、制限食をきちんと出来ていない人を、努力が足りないなんてきつい見方をしてしまう自分がいたのです。
これはまだ私がマクロビオティックを良く理解していないために起きた見方なのです。
どこかに我慢があったからですね。
それはそうでしょう。
台所から一切の甘味料は消え、お酒・味醂さえも姿を消しましたから。
それから少食が良いということで、少ない玄米ご飯をひたすら噛むことによって甘味を引き出すことを良しとしていたため、これがストレスを生み出していたのだと思います。
根性でマクロビオティックをしていた部分が少なからずありましたね?。
しかし、やっぱりもう少し改善しなければ駄目だなと思いました。
それは、いわゆる邪食と称して厳格なマクロビオティック食をしていない人に対して、つい厳しい目を持ってしまう自分がいたのです。
徐々にマクロビオティックの勉強が進むにつれて、厳格にすることだけがマクロビオティックではないんだと気づきます。
そう思ってから色々試すようにしてみました。
マクロビオティックの恩師の前でバターを塗ったトーストを食べ、ココアを飲んでみました。
するとどうでしょう?
いやはや効果てきめん。
陰性の症状がグンと分単位で出て来ました。
その後この症状は偶然にきんぴらごぼうを食べたことによって、クンっと治まりましたが(笑)
こんなふうに陽性の効果、陰性の効果を実体験することによって、陰性の恐ろしさや陽性の働きをはっきりと知ることが出来ました。
それらを繰り返すうちに、ゆるゆるマクロビアンとかなんちゃってマクロビアンと称する人達にも優しい目を持てる自分がいました。
自分に厳しく他人にも厳しい私から、自分に厳しく他人に優しい自分になりつつあったのです。
つまり、陰性と陽性の働きを身をもって体験して初めて見えて来た部分がありました。
それがあったからこそ、今むそう塾での相談にのれる私になれたと確信します。
そのうえで敢えて言います。
甘いものを止めることはしなくていいけれど、減らすことはした方がいいです。
甘いものを減らすと体調はもちろんですが、思考が変わります。
この体験をぜひしていただきたいです。
そうしたら、甘いものに手が出る回数がグッと減ります。
なぜなら、甘いものを摂ると体調がイマイチになってしまうからです。
やる気が失せる。
体がだるくなる。
眠くなる。
考えがまとまらない。
etc
それはもう、まだまだ挙げられるくらいの症状が出て来るのです。
だから、それが嫌で甘いものへの手が鈍るのです。
こうなったらシメたもの。
頭で考えてあれダメ、これダメとしないようになります。
身体で判断出来るようになるのです。
こうなったらマクロビオティックをするのは楽です。
快感でさえあります。
とにかく身体の変化が楽しくなります。
これらの体験を踏まえた上で、マクロビオティックってこんなふうに実践すると楽しいですよ?って、むそう塾でお伝えしています。
今月の幸せコースの座学は「氣」のお話です。
甘いものと氣は大いに関係がありますので、しっかりお伝えしたいと思います。
あなたの氣を整えるためにも、甘いものを減らしてみましょう。
そのためにはご飯をお替わりして食べること。
出来れば玄米ご飯ならなお良し。
もしあなたが病気でなければ、甘いものは1週間に1回以下にとどめましょう。
病気ならまずは3ヵ月、甘いもの断ちをおススメします。
本気でマクロビオティックに取り組みたいなら、一定期間甘いものを絶ってみると勉強になります。