糠床と塩味の感じ方

先に糠床の塩加減について書きました。
そのことに関連してちょっと気になったので、老婆心ながらの記事です。
幸せコースで塾生さんを拝見していると、お料理に不慣れな方はお塩の加減が苦手なようです。
というかお塩の変化を意識されていないようにお見受けします。
例えば胡瓜にお塩をかけた場合、すぐ食べようと思うと塩辛さが前面に出て、ものすごく塩辛く感じます。
でも少し置くだけで塩味は薄くなって味の角が取れて来ます。
これは浸透圧にもよるものですが、この現象が糠床でも起きています。
ですから最初は塩辛いかなと思っても、時間と共に塩味は丸みを帯びてきます。
お漬物を漬けたことがない人は、最初は塩の量にビックリするかも知れませんね。
でも、この量をクリアしないと腐敗を招きます。
そこを具体的に漬かる時間で塩加減を示したのが「胡瓜なら5時間」というものです。
ただし、これは夏の今頃の目安ですからご注意くださいね。
糠漬けは塩蔵方法の一つであり、生き物であり、刻々と変化することを思えば当然なのですが、塩足らずの人があまりにも多いので記事にしました。
私も昨夜足し塩をしたのですが、今朝にはもう素敵な変化をしていました。
胡瓜を入れてきましたので、京都から帰るころには乳酸菌たっぷりの美味しい胡瓜になっていることでしょう。
お茄子も底の方でスヤスヤしています。


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さくらんぼ


大森英櫻先生もお好きだったさくらんぼ
毎年さくらんぼを見る度に想い出す恩師の表情
志高く美学のある生き方に惚れた


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ことばの身土不二

言葉にも身土不二があります。
マクロビオティックではお馴染みの身土不二ですが、食べ物だけではなく、言葉や暮らし方にもあることを意識しないと、ちっともマクロビオティックの恩恵に浴することなく日々が過ぎ去ってしまいます。
もう一度暮らしぶりを見直してみましょう。
国の違い、育った土地の違い、住んでいる環境の違いでいくらでも言葉はありますが、どんな言葉も口にして初めて命を宿すものだと思います。
いわゆる母国語はまさにその人の魂の表現語です。
私が横浜に住んでいた頃こんなことがありました。
私と普通に話をしていた知り合いが、ある時その人の友達同士で言い合いの場面になったことがありました。
激しい言い合いの場面で彼女たちは日本語でない言葉を口にしました。
その時初めて私は彼女たちが日本人でないことを知りました。
見かけは普通の日本人とまったく同じだったので、気がつかなかったのです。
このとき、人間は本当に激しい感情を相手に伝えたいときには、意識しない言葉を選ぶのだなぁということを学びました。
言葉を選びながら話すということは、それだけ無意識の会話を楽しんでいないことの裏返しなんですね。
*   *   *
先日東京のふんわり会で、関西出身の塾生さんが肩がこる、首が痛いというので、氣の発散がうまくいっていないなぁと思いました。
案の定野口整体でもそのように言われたそうです。
関西から東京に引っ越して6年余り、彼女は東京で関西弁を使うことを遠慮していたそうな。
なにもそんな遠慮なんてしなくていいのに。
大阪の言葉も、青森の言葉も、沖縄の言葉も、もういっぱいあっての東京です。
もっと自信をもって大阪の言葉を使ってほしいです。
私は各地の言葉が好きです。
人間らしくて、あったかくて、その土地の言葉でないと表現できないギリギリの感情があるからです。
私にも関西弁が操れたらどんなに楽しいだろうって、しょっちゅう思います。
むそう塾には関西にお住まいの人が多いので、その方たちの話す言葉が私の耳には違和感なく入って来ます。
必ず最後に笑って終わる関西弁が私には性格的に合っています。
京都の言葉にも耳が慣れてきました。
そんな毎日が楽しいです。
標準語以外の言葉をしゃべれるなんて、すごく得した気分になりませんか?
会話を文字に託すのは難しいかも知れませんが、今はTwitterで気軽に呟けますので、ぜひ故郷の言葉やお気に入りの言葉で、自在に魂の表現をなさってみてはいかがでしょうか?
会話はストレス発散のために有効な手段です。
自由に好きな言葉で話しましょう♪


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必読!「糠床の管理方法2 夏大根に注意」

糠漬けは微生物相手なので、ハッキリ言って難しいです。
いえ、難しいというより正直だと言った方が正確かもしれません。
糠床の嫌がるようなことをすると必ず調子が悪くなるからです。
嫌がる原因には幾つかありますが、その一つに漬ける野菜の種類があります。
糠床がどんなに上手にキープされていたとしても、嫌がる野菜を漬け続けると確実に糠床は元気がなくなって来ます。
もちろん、漬ける野菜の量も影響しますが、今回は野菜の種類だけに限定して考えます。
冬は大根の美味しい季節ですね。
ふろふき大根に代表されるように、甘みがあってとても美味しい大根です。
ところが暑くなってくると、大根はひりひりと辛味を増して来ます。
大根の辛味成分は、食中毒の発生を阻止出来るほどの力を持っています。
ということは、糠床に夏大根をいつも漬けていると、糠床にいる乳酸菌という菌が必要以上に殺菌されてしまうわけです。
糠漬けは乳酸菌の力が命なので、乳酸菌にとって嫌な環境を作ってはならないのです。
単純に「大根」というくくりではなく、冬大根と夏大根の違いをしっかり認識することが大事です。
辛さについてウィキペディアには次のように書かれています。

<大根おろし 辛さ>より

野菜スティック等で生の大根をそのまま食べても、辛みよりむしろ甘みを感じる。大根おろしの辛みは、辛み成分アリルイソチオシアネート(芥子油)によるものであるが、この物質は、そのままの大根の中には存在していないからである。イソチオシアネートは大根をすりおろしたり切ることで、細胞が壊れると初めて化学反応により生成される。そもそも大根中の別々の場所に存在していたイソチオシアネートの前駆物質(グルコシノレート、芥子油配糖体)とミロシナーゼと呼ばれる酵素が、細胞が壊れることにより混ざりあい、イソチオシアネートを生成する化学反応を起こすことによる。イソチオシアネートの前駆物質は根の先端部分ほど含有量が多く、葉に近い部位の約10倍にもなる。また若い大根には多く、成長するにしたがって減少する。そのため辛い大根おろしには夏大根がより適している。

ここでは多くを書きませんが、このことに気づいたら、あの野菜は糠床を諌めるのに使えるなと思ったり、あの野菜は乳酸菌の助け舟になるなと思ったりしませんか?
そんなふうにして季節の野菜を吟味しながら糠床をコントロールしていくのです。
自分の食べたい欲求に任せて野菜を放り込むのではなく、乳酸菌が喜ぶようにお世話をすることが糠漬け成功の秘訣です。
これから糠床宅配や糠漬けクイック講座もありますので、その人達すべてが美味しい糠床をキープして、しっかりした発酵食品としての糠漬けを摂って頂きたいと思ってこの記事を書きました。
マクロビオティックではお馴染みの食材で、必ず冷蔵庫に転がっている大根ですが、その薬効成分を頭ではなく、糠床で知ることが出来るって面白いですね。

◆「中川式糠漬けクイック講座・糠床宅配」のお申し込みはこちらの記事から。
必読!「糠床の管理方法1 塩加減」


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カメラ

実はカメラを買いました。
こちらの記事の上の写真は中川さんのデジイチで撮りました。
下の写真は私のコンデジで撮りました。
デジイチって重かった?ぁ。
カメラを買った理由。
それは皆さんの笑顔を1枚でも多く撮りたかったからです。
それで連写機能が充実していて、なおかつマクロ撮影も、さらに逆光にも強いカメラをと無理な希望を言いました。
そのカメラは今中川さんの手元にあって、試運転をしてもらっています。
何しろカメラ音痴の私のこと。
その音痴の私にいかにスピーディに分かりやすく教えるか。
そのための準備をしていただいています。
7月から使えるかな?
どうかな?
お楽しみに?♪
あ、中川さん、ご指導のほどよろしくお願いいたします。


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