
若い時にはいろんなことをするのが良い
体中の細胞をふり絞って泣くも良い
一文無しのどん底を味わうも良い
天井知らずの幸せを味わうも良い
みんな肥やしになる
みんな根になる
そんなあなたを見守っているよ
落ち葉になってもね
「ほんまもんのマクロビオティック」がむそう塾にあります。

若い時にはいろんなことをするのが良い
体中の細胞をふり絞って泣くも良い
一文無しのどん底を味わうも良い
天井知らずの幸せを味わうも良い
みんな肥やしになる
みんな根になる
そんなあなたを見守っているよ
落ち葉になってもね

(東福寺のそばの民家)
京都の東福寺。
むそう塾からは近いのに、一度も行ったことがありませんでした。
きょうはブログの記事をアップするときのために、紅葉を撮影しようと思い寄ってみました。
清水寺もライトアップが始まって、今は嵐山や高雄が見頃だそうです。
でも混雑していると嫌なので、あえて近くの東福寺を選びました。
紅葉は7割くらいだったため、スムーズに写真撮影ができて人並みにもまれることもなく、ゆっくりと撮影ができました。
もみじは11月いっぱい楽しめることでしょう。
京都で初めて紅葉を撮影したのですが、どっちを向いても写したくなる景色があって、多くの人が京都へ足を運ぶ気持ちが少し分かる気がしました。
今年の京都の紅葉は何年ぶりかで綺麗だそうです。
今はイチョウが綺麗ですが、桜も紅くなって街路樹も素敵なグラデーションです。
こんな時季にはカメラを持ってあちこちに行きたいものだなぁと思いました。
私はよく「どうしてそんなに元気なんですか?」と聞かれることが多いのですが、決して私は著しく体力があるわけではありません。
もともとは重度のアトピーで喋り方もゆっくりだし、睡眠時間も長いタイプだったのです。
マクロビオティックでいうなら完全に陰性タイプでした。
しかし、野口整体に出会ってから健康に関する知識が一変し、以来ずっと薬なしの生活を40年近く続けているうちに今のような私になったのです。
もちろん途中からマクロビオティックが加わって、私の生き方は確実に土台が出来上がりました。
ひと言で私の元気質問にお答えするなら、「自分を知っている」ということでしょうか。
私は胃が弱いのです。
胃が弱い自分を知っているから、それに逆らわないように生きているのです。
ただそれだけなんですよ。
胃が弱いということは、精神的にもナーバスになりやすいのです。
マクロビオティックを知ってみると、私の過去の陰性と体調はピッタリ符号するのでとても納得しました。
自分の体の弱点を知って、それを意識した生活をしていると驚くほど心身が楽になります。
もちろん食べ物もそれに合わせていただきます。
一病息災と似ていますね。
たとえば胃の弱い私はカフェインがアウトです。
空腹時にコーヒーや緑茶を飲もうものなら、10分以内に胃が反応してきます。
間食はほとんどしませんし、食事の量も多くはありません。
一日の食事回数は朝食抜きの2回がちょうどいいです。
でもそれは我慢しているのではなく、心地よいからそうしているのです。
そうです。
心地よいから、楽しいからするのであって、嫌なことはしないのが私の元気の秘密かもしれません。
ということは、元気を支配するのは精神面のような気がしますね。
ストレスを抱え込まないような判断の連続にしておくと、いつも爽快な気持ちでいられます。
この力は強力です。
あとは食べ物の陰陽をよく考えていただくことです。

(鉄火味噌を作る途中)
鉄火味噌は陰性の人には驚くほどの効果があります。
陽性の人は見向きもしない食べ物ですが(笑)
昨日の講座では調子に乗ってたくさんご飯にかけていただきました。
美味しかったのですが、後で右のこめかみ付近がズキンズキンと痛くなって、あらら?でした。
私の陰性度が小さくなっている証拠ですね。
あわててみかんを3個食べたら、スーッと痛みは消えました。
これぞまさしく陰陽なんですよね。
改めて陰陽って凄いなぁと惚れ直しました。
きのうの放課後、「南瓜を切って包丁を・・・」と不安そうに中川さんに包丁を見せるminmiちゃん。
「どうした? 欠けたか?」
「おーー! 素晴らしい!!!」
え? 何が素晴らしいの? とみんなが寄って来ました。
中川さん曰く今までで一番上手な砥ぎ方なのだそうです。
それもダントツで!

中川さんの言葉にビックリするminmiちゃん。

照れてます。

記念に包丁と一緒に一枚撮りました。
彼女は新潟から毎月京都まで通ってくれています。
授業の日は新幹線で、帰りは夜行バスで往復しています。
お料理もせっせと復習していて、なかなかの頑張り屋さんです。
中川さんのお褒めの言葉の後、ちょっとminmiちゃんと話をしました。
するとお爺ちゃんの代まで金物屋さんだったとか。
小さい時にお爺ちゃんが包丁を砥ぐ音を聞いていたのでしょう。
この影響は大きいです。
無意識下における環境の影響力って凄い潜在力になるんですよね。
新潟県の燕市・三条市は言わずと知れた刃物の街。
minmiちゃんはその土地柄も影響しているのでしょうか。
中川さんの話によると、minmiちゃんの砥ぎはただ上手というだけでなく、お金をもらえる砥ぎなのだそうです。
「俺の代わりに包丁砥いでおいて」と言えるそうで、そのまま中川さんでも桂剥きを始められる仕上がりだったそうです。
京都の有次さんで見せたらきっとビックリされるだろうとも。
素人にここまで砥げるように導いた中川さんも素晴らしいと思いました。
もしかしたら、きっとお爺ちゃんが砥ぎの神様をそっと差し向けてくださったのかも知れません。
それにしても、里芋はそんなに上手に剥けなかったのが不思議・・・(笑)

これは糠漬けです。
と言っても鮮やかな緑色の糠漬けしか思い浮かばない人には、「え?」と思われるかもしれませんね。
中川式糠漬けはこうして、秋になっても冬になっても糠床の状態をコントロールして、その時の旬を美味しく漬け上げます。
最初は越冬出来なかった塾生さんも、越冬出来る人が増えて来ました。
あの寒い北海道でも上手に越冬させている塾生さんがいらっしゃいます。
偉いなって思います。
この糠漬けには乳酸菌がいっぱいいます。
今の時代は食べ物の種類が豊富になって昔より食生活が豊かだと錯覚していますが、本当は食べ物の「質」は落ちたように思います。
体が本当に喜ぶ食べ物は、昔の方が多かったに違いありません。
失われつつある味を今に伝えることもむそう塾の大事な目的ですから、 多くの塾生さんに中川さんの育てた糠床をお渡しして、その後もフォローし続けています。
最初は(あるいは何回)失敗しても、中川さんの熱心な指導で自分なりの判断ができるようになって来て、寒い季節でも上手に乳酸菌を取り入れている塾生さんが増えたことは実に嬉しいことです。
健康は腸から。
これは私がマクロビオティックを知ってから一貫して意識していることです。
腸の状態は人ぞれぞれ異なりますが、免疫力をつけるためには腸の改善なくして実現は難しいです。
日々のお食事がその鍵を握っていることは言うまでもありません。
糠漬けは日本人にふさわしい乳酸菌を届けてくれます。
米糠とお塩とお野菜。
あとは自然の力が醸してくれます。
いかに自然と一緒に呼吸できるか?
これは乳酸菌に限らず、生き方と健康そのものの一番重要なポイントだと思います。
人間の体は精巧にできているので、ちょっと不都合がおきるとちゃんと外に発信してくれます。
それをキャッチして対応すれば大きな間違いはないのですが、キャッチできなかったり、キャッチしても無視したり、ついつい自分のやりたいことを優先してしまったりすると、どこかで「ノー!」とストップがかかってしまうのです。
一番の問題はストレスです。
ストレスは諸悪の根源なので、少しでもストレスを減らすように工夫しましょう。
物事に対処する視点を変えるだけでもストレスは減ります。
そのためにはマクロビオティックの考え方は実に有益です。
きっと人生に地殻変動を起こす人もいるでしょう。
私もその一人です。
こんな複雑で混沌とした時代だからこそ、二つの視点から物事を明快に分析して考えられるマクロビオティックの考え方を知ることは大いなる財産だと思います。
あ、乳酸菌の話から脱線しました。
マクロビオティックのことになると、ついつい熱くなってしまうマクロ美風でした(汗)