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梅人参からの贈り物 うれしかったこと
先日、「上級幸せコース」の授業で、「梅人参」(ねじり梅)をお教えしました。
毎年12月にお教えして、おせちの「炒り鶏」に入れられるようにしているのです。
(梅人参 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
この「梅人参」、毎年苦戦する人が多くて、授業では大忙しになります。
今年もご多分にもれず、あちこちからお助けコールが(笑)
実は、できない理由は、桂むきがきちんとできていなかったからです。
中川さんは梅人参の説明に、よく下の図を使います。
5弁の花びらは、実はチョークのような円柱を5本イメージして作るのです。
その1本1本は、桂むきの授業で「チョークの細さ → 割り箸の細さまでむくんですよ〜」とエールを送った、あの細さなのです。
ここまで練習した人の梅人参はやはり美しいです。
面圧が理解できているからですね。
中川さんのブログには、梅人参の投稿記事がたくさんあります。
「梅人参」でブログ内検索をしてみましょう。
【うれしかった塾生さんからのお返事】
授業中に手順の段階で??となっている人がおられたので、これは復習できないと思って、私が大急ぎで動画を撮りました。
これで少なくても手順だけは正しく伝わると思ったからです。
その動画を「上級幸せコース」の皆さんにお送りしたのですが、ふと、先輩たちにも自信のない人がおられるかもしれないと思って、急遽ご希望者にお送りすることになったのです。
Twitterで告知して、すぐ反応のあった人たちにお送りしました。
iMessageでお送りしているのですが、お返事の中に嬉しい内容がありました。
コロナ禍の影響を心配して、ご家族から京都行きを止められ、コースの授業を1年以上も欠席されたMさんから、次のようなお返事をいただいたのです。
>むそう塾のブログとTwitterは鎖国状態の私の心の支えでした。
>秘伝には絶対通いたいです。
もう、嬉しくて涙が出ました。
遠い土地でむそう塾への思いを持ち続けてくださっていること、そして、その支えにブログやTwitterが役立っていたこと。
この事実を知っただけでも、私は大いなる励みをいただきました。
Mさん、お待ちしています!
ブログやTwitterをしていると、ついつい直接反応をいただいた方に目が行きがちですが、こうして静かに見てくださっている人がいることに、こちらが勇気をもらった感じです。
Facebookでもそうですが、直接のコメントがなくても、その向こうで何かを感じてくださって、シェアしてくださる人がいることに元気をもらえます。
私はこうして皆さんに育ててもらっているのだと、梅人参を通じて感じたことでした。
ここまで書いたところで、Kさんからも嬉しいお返事をいただいたので追加します。
>むそう塾のおかげで、むそう塾で習えたレシピのおかげで、毎日、料理することで、元気にすごせることができていると、感謝しています。
Kさんは60代の美しい女性で、2年間むそう塾に通ってくれました。
満足コースでもっと美味しいお料理を!と思っていたところで、コロナ禍になってしまいました。
ご高齢のご家族のことも考えて、外出を自粛されていたそうですが、毎日お料理をすることでお元気さをキープされて、素晴らしいと思いました。
外に食べに行かなくても、家で美味しいお料理ができることに感動されていたKさんなので、きっとお孫さんたちにも腕を振るわれていたことと思います。
梅人参が何だか風のように、うれしい氣を運んできてくれました。
お返事をくださった皆さん、ありがとうございます。
そして、ブログやTwitterやFacebookの向こうにいらっしゃる皆さんも、ありがとうございます。
皆さんに支えられて、私も頑張ります!
天然鮎と養殖鮎の違い むそう塾の鮎の塩焼き 瓢亭さんの場合
今は養殖された海産物が多い。
そこそこのお料理屋さんでも養殖ものを使っていることが多い。
採算のことがあるからだろう。
デパ地下に並んでいるお刺身を見ても、天然物は少ない。
だから、子どもたちは養殖物を「普通」だと思ってしまうかもしれない。
たとえば鮎。
・天然鮎は胸びれと尾びれが黄色で美しい。
・天然鮎の口先は、養殖物より長めでちょっと尖り気味。
・養殖物の口先は丸め。
これは自ら餌を取りに行くか与えてもらうかの違いによる。
では、天然鮎の塩焼きをご紹介しよう。
【むそう塾の秘伝コース8月の授業より】
(料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
【おせちに入れる子持ち鮎を焼いたところ むそう塾】
(料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
画像検索をしたら、こういう鮎の塩焼きが登場した。
せっかくの天然鮎なのに、この料理方法はもったいない。
鮎の美味しさがお塩で消されてしまうから。
ほんまもんの料理方法を知っておくと、どんな場面でも臆することがない。
大切な財産だ。
「活け車海老の具足煮」と海老の鮮度 おせち料理
【車海老の具足煮は生きた海老でないとダメなのか?】
先日、「おせち料理三種とおせちの詰め方講座」を開催した。
まだ「秘伝コース」のおせち料理を習っていない人でも、この三種類を詰めれば、初めておせちを作ってもサマになる内容だ。
そのお料理の一つに「車海老の具足煮」がある。
煮る前に海老の下処理があるのだけど、生きた車海老をつかむのに抵抗のある人が毎年何人かいる。
逃げる車海老を追いかけるのも、この講座の風物詩みたいなもの(笑)
本当に半泣きになってしまう人もいる。
過去にもそういう動画をYou Tubeにアップすると、「かわいそうだから死んだ海老でやれ」とコメントがつくことがある。
その人のお気持ちは分からないでもない。
しかし、ここは生きた車海老が必要なのだ。
・活きていないと、紅白の縞がきれいに出ない。
・活きていないと、煮たあとの車海老の形が「つ」の字にならない。
だから、背わたを取ったら大急ぎで煮る工程に移る。
(車海老の具足煮 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
鮮度の良い海老で作ると、こんなにキュッと丸まる。
このお料理は「腰が曲がるまで」をイメージするものだから、こうでなくては意味がないのだ。
【背わた取りの要領 かぎ針編み】
ちょっと当日の様子をご紹介しよう。
それぞれのお顔の表情が面白い(^^)
中川さんが背わた取りの説明をしているときに、「かぎ針編み」の例が出てくる。
「えっ?」と私は思った。
中川さんはいつかぎ針編みをしたのだろう?
小さい時、お婆ちゃんがしていたのだろうか?
はたまた、高校生の頃の彼女がしていたのだろうか?
「爪楊枝を入れたところから出す」を伝えたかったときの説明だ。
そんな細かい観察力と説明が、京料理人中川善博の世界でもある。
【背わた取りでいじりすぎると】
背わた取りで爪楊枝を入れた部分を広げてしまうと、その穴から海老の体液が出てきて白く、見苦しくなる。
(下の緑の丸の中)
みんなで背わた取りした海老を一緒に煮ているので、それが混じっていたのだろう。
【酸欠注意】
ところで、この講座の開催日は祭日だった。
前日に大阪から、酸素を供給しながら送ってもらっていたが、授業前に電池が消耗したらしく、数十匹の海老が酸欠で死んでしまった。
大慌てで錦市場のお魚屋さんに片っ端から連絡して、やっと活け車海老を入手できた。
材料の鮮度勝負のお料理は、いつもハラハラする。
【過去動画もどうぞ】
・活け車海老の背わたのぬきかた 2014.12.14
・京料理人が教える車海老の背わたの取り方 2017.11.13
2か月間ヴィーガン生活を経験した人の記事とマクロビオティックのこと
【ヴィーガン】
今朝、こういう記事を目にしました。
下記に引用させていただきます。
・2ヶ月のヴィーガン生活が教えてくれたこと。私が歩む「0か100かではない選択肢」
<引用開始>
「みんながプラントベースの食生活(ベジタリアンやヴィーガン)になれば、地球の温室効果ガスを2/3削減できる」
環境問題に関心のある私が、様々な活動に参加する中で知ったこの記事をきっかけに、「ヴィーガン」という新しい食の選択肢と出会った。
ヴィーガンとは、肉や魚、卵など乳製品を含む動物性の食材を一切食べない完全菜食主義者のこと。ヴィーガンになる理由は宗教やアレルギーの問題、食への価値観など様々だが、家畜が地球環境に及ぼす影響を考慮してヴィーガンになる人も増えていると聞く。
“地球のために私も食生活を見直そう”
“生活を見直すことで地球環境に貢献できるなんてカッコいい”
そんな思いから、ヴィーガンになることを決意した私だったが、実は2ヶ月間実践して一旦やめてしまった。なぜそうした判断になったのか?地球環境と食をどう考えていけばいいか?
私が学んだことをシェアしたい。
ライフスタイルを変える、初めての試み
ヴィーガンになることを決意してから最初の“小さな挫折“は、家族の反応だった。いつも料理をしてくれる母親に「うちでもヴィーガン生活を取り入れてみよう」と提案したところ、栄養士の母親からは偏った食生活になってしまうことを心配され、あえなく却下されてしまったのだ。(今思えばこの時の母の反応が、あとから大きな気づきにつながるのだが…)
実家の食事を変えるのが難しそうならば、一人暮らしを始めるときに、新しいライフスタイルの一環としてヴィーガンに挑戦してみよう。私は、きたるべき日のために情報収集に励んだ。
学業の傍で海洋プラスチック問題に関する活動をしているため、周りには環境意識の高い人が多い。そういうわけで、ヴィーガンに関する情報を集めようと意識してみると、自分にとってヴィーガンやベジタリアンなどの情報が割と身近だったことに気づいた。
健康面などで様々な意見があるヴィーガンだが、ライフスタイルを自分の好みで選ぶように「食」についても自分の好みで選択していく時代なのでは? とますます感じるようになっていった。
私は生活に関する情報は主にInstagramから収集している。#ヴィーガン と検索をして、どんな食事をしている人がいるのか頻繁にチェックをしていた。そこにはミーハーな私の心を掴むオシャレでキラキラした食べ物たちが並んでいた。「自炊生活が始まったら、自分もこんなオシャレで身体にも地球にも優しい生活を始めるぞ」と胸を高鳴らせていた。
意外と早く叶った“夢”
ヴィーガンを知ってから約半年後、マルタ共和国に語学留学をすることになった。今までずっと実家暮らしだった私は、食事を自分でコントロールできるこのタイミングでついにヴィーガン生活スタートさせた。
買い物に行くとヴィーガン用の食べ物は日本より品揃えが良かった。例えばミルクのコーナーには、牛乳と同じように様々な種類のソイミルクがバラエティ豊富に並んであった。
よくヴィーガンというと「選択肢が絞られる」というネガティブな声を耳にすることがあるが、マルタ共和国では全くその様な感覚はなかった。宝探しをしている様に買うものを探し当て、買い物から帰ってくると、SNSで見ていたヴィーガンメニューを試す。“こだわっている“生活を楽しんでいた。(完全にヴィーガン食のみにするのではなく、友人からもらった食べ物など、時にはヴィーガン関係なく摂取することもありました。)
しかし、留学先の学校で授業が始まると、料理ばかりに時間を割いているわけにはいかなくなった。こうして朝はオートミールとフルーツ、昼と夜はビーガンフードのテイクアウトか簡単にアレンジしたサラダの繰り返しになってしまった。食以外の生活が充実していくにつれて、食生活がおざなりになっていった。
その時がきた
留学生活2ヶ月が経ち、友達と市場に遊びに行ってランチを楽しんでいた日のこと。その時がきた。
私はテラス席で突然意識を失ってしまったのだ。不幸中の幸い、市場に行き交う人々の中に看護師の方が何人かいて、私を助けてくれた。その中にいた日本人の看護師さんに、「きちんとタンパク質は摂ってる?肉や魚は食べてる?」と食生活の偏りを心配されてしまった。
どうやら、栄養素のバランスを考えた上でのヴィーガン生活ではなく、ただ単に今までの食生活から動物由来の食べ物を差し引いただけの食事だったために栄養が偏ってしまい、身体に異変が起きたようだった。
まずは取り急ぎ、体調回復に向けてお肉や魚を積極的に摂取するようにした。改めて栄養バランスの大切さを思い知らされた経験となった。
そして私は食に関する勉強をしっかりしないまま、SNSの情報を頼りにヴィーガン生活を始めてしまったことを反省。それと同時にヴィーガン生活をしている人の裏の努力を知り、更に興味が増した。
私一人が完璧じゃなくていい
ということで2ヶ月で一旦終わってしまった私のヴィーガンライフだが、大きな反省と今後につながる気づきが残ったと思う。
今回の反省点としては、食に関する明らかな知識不足だった。主にSNSからの情報収集に頼っていた点は見直しが必要だと思う。
例えばSNSでヴィーガンのメニューを投稿している人も、1日3食あるうちの、たまたま一回の食事を切り抜いて投稿しているだけかもしれない。背景にあるその人のライフスタイルまではわからない。SNSの情報だけに頼らず自分自身の食生活全体のバランスを俯瞰するべきだったのだ。これもやってみて気づいたのだから、凄く価値のある経験だったと今は言える。
そして、逆説的ではあるけれども、挫折したからこそ「完璧を目指さない大事さ」に気づけた。
私がヴィーガンを始めた理由は、少しでも環境に気遣ったライフスタイルを送りたかったからだ。その力は微力ながらも、全く何も気にしないよりは良いだろうと思った。しかし、軽い気持ちで始めたヴィーガン生活も、一度始めるとだんだん完璧を目指さなければいけない気がしてきた。環境問題に関する活動をしている立場として「どういう食生活をしているのか」といつ聞かれても、きちんと答えられるようにしなければと心のどこかで焦っていた。それが早すぎる失敗にもつながったのだと思う。
ヴィーガンになる理由は人それぞれだが、環境への配慮という切り口から考えてみると、私一人で完璧を目指すより、みんなで少しずつ取り組んだ方が影響力は大きいのではないか。今はそう思うようになった。
77億分の1人が一生の食生活を変えるのと、77億人が一食分を変えるのとでは、後者の方が持続可能なやり方で、実現の可能性が大きいのではないかと私は思っている。0か100かの話でなくて、ベストでなくてもベターな選択肢はある。
必要以上にお肉などを食べる必要はないし、お店でメニューを選ぶときにヴィーガンメニューを選ぶことなら簡単にできる。完璧なヴィーガンが難しくても、ベジタリアンやフレキシタリアンなどの多様な選択肢の中で、できることから始めようと思う。
当然、私たちの食生活が環境に与える影響の大きさは計り知れない。だから食と環境の関係性については目を背けず、これからも知ることを続けていこうと思う。自分の食生活の豊かさを保ちながらも、微力ながら社会のことを考えられるゆとりを自分の中に持っていたい。食は立派な自分の生活の一部で、せっかくならば誇りの持てるライフスタイルを取り入れたいと今の私は思っている。
食の選択を通して、自信の持てる生活を送れる人が増える社会になりますように。そして何か新しいことを始める時に肩の力を抜いて、堂々と一歩を踏み出せる人が増えるといいな、と願いながらこの記事を送りたい。
※編集部注)
この記事は、植物ベースの食生活の栄養リスクについて評価したり指摘したりすることを意図した記事ではありません。
植物ベースの食事と栄養に関する研究が世界中で進んでおり、例えば米国栄養士会は「適切に計画されたヴィーガンを含む菜食主義の食事は、健康的で栄養も十分であり、一定の病気の予防と治療に健康上の利益をもたらしうる」という立場を取っています。
ただし、米国栄養士会の声明はアメリカ国内での研究をもとにしたものであり、「日本人の食生活や食の選択肢にまつわる現状を鑑みたヴィーガンまたは菜食主義の評価ではないことに注意したい」という研究者からの指摘があることも補足いたします。
ハフポスト日本版では今後も、あらゆる価値観やライフスタイルを尊重しながら、地球環境や社会の持続可能性と食生活の関係について考えるきっかけになるようなコンテンツを発信していきます。
<引用終了>
【Instagram】
この記事を読んで考えさせられることがありました。
それは下記の文章に表れています。
私は生活に関する情報は主にInstagramから収集している。#ヴィーガン と検索をして、どんな食事をしている人がいるのか頻繁にチェックをしていた。そこにはミーハーな私の心を掴むオシャレでキラキラした食べ物たちが並んでいた。
今はこういう人が多いですね。
少し前にも、大学生から「Instagramって勉強になりますよね。情報がいっぱいあって。」と私のブログにコメントがありました。
その時私は「えっ?」と思ったのでした。
私もInstagramを利用していますが、気まぐれに写真をアップするだけで、重要な情報はブログで発信していましたから意外だったのです。
「そうなのかあ、今の大学生はInstagramに書かれてある内容で満足してしまうのかあ。」と思ったのですが、でも、そこから深追いしてくれていると思っていたのです。
でも、大学生だって忙しいから、そんなに深追いする時間がとれなければ、そのままで済ませてしまうことも多いでしょう。
でも、ご紹介した記事の中で、投稿者さんが次のように書かれていてホッとしました。
例えばSNSでヴィーガンのメニューを投稿している人も、1日3食あるうちの、たまたま一回の食事を切り抜いて投稿しているだけかもしれない。背景にあるその人のライフスタイルまではわからない。SNSの情報だけに頼らず自分自身の食生活全体のバランスを俯瞰するべきだったのだ。
【ヴィーガンとマクロビオティック】
マクロビオティックも似たようなものです。
私のブログには、ヴィーガンやマクロビオティックで困った人の記事がありますが、どうも極端に走る傾向が多いようです。
それを揺り戻して、中庸になってくれたら良いのですが。
そのような方々のために、前にご紹介して大反響だった記事をもう一度リンクしておきます。
・マクロビオティックの人も要注意!「菜食はなぜ老けるか」 2015.3.20
こちらの記事も目を通していただけると参考になります。
・マクロビオティックの人も要注意!「菜食はなぜ老けるか」 再掲載 2020.2.18
なお、マクロビオティックにはあるけれど、ヴィーガンにはない考え方があります。
それが陰陽の考え方ですね。 ← ココ大事
(車海老の具足煮 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
もう少しするとお正月です。
おせち料理には欠かせない「海老」ですが、これも動物性だからと言って召し上がらない人がいます。
アレルギーがある場合は仕方ありませんが、「縁起物」であるお料理は、みんなで笑顔で囲めたらいいなあと思います。
ちなみに、おせちに海老を入れるのは、「ともに腰が曲がるまで長生きできますように」といわれています。
また、「赤白」がおめでたい配色であることも関係していますね。
やわらかい食べ物って必要なんですねぇ
単発講座のご案内記事が続いたので、また閑話休題ということで。
先日「第1回 京料理人中川善博の料理試食会」にいらしてくださった方(以下Aさんと呼ぶ)のこと。
こちらの記事にも少し書いたのですが、他のマクロビオティック教室に通われていて、食養指導も受けておられるそうなのです。
しかし、「指導されたお料理の出来上がりがこれでいいのか分からなくて・・・」と話しておられました。
そうですよね。
食養指導はお料理名だけなので、出来上がりは個人差がとても大きいのです。
前は私が習った先生が「食養料理」の講座をされていましたが、各人の出来上がりを細かくチェックすることはありませんでした。
つまり、教えっぱなしなんですね。
そうすると、人それぞれの仕上がりになって、陰陽差が生じてしまうのです。
ですからむそう塾では、お教えしたお料理をご自宅で再現して、それをチェックする方法を二重にも三重にも用意しています。
人間というのは、結構勘違いがあったり、思い込みをしていたりするものなので、確認作業は大事ですね。
* * *
ところで、そのAさんは、試食会のお食事を召し上がっている途中で、お顔がとてもよい表情になってきました。
そばに行って少しお話をしてみると、「やわらかい食べ物って必要なんですねぇ」とのこと。
なるほど。
Aさんは「中川式出汁巻き玉子」や、「高野豆腐の白煮」のやわらかさに癒やされたようです。
そうなんです。Aさんには「やわらかい」という陰性が足りなかったのですね。
だから、とても体が喜んだのだと思います。
あなたもありませんか?
なんとなくホワホワしたものが食べたいと思ったり、やわらかいものに触れて幸せな気持ちになったりすることが。
それを、「やわらかいものは陰性だからダメ」と排除してしまうと、かえって疲れが溜まってしまうことがあります。
いつもフワフワのものばかりを食べているのは考えものですが、もしそれが体からの声なら、ちゃんと対応してあげましょう。
きっと陽性になりすぎているか、ストレスがいっぱいなのでしょう。
肉体的もお疲れがたまっていることが考えられます。
え? 陽性になっているのに、陽性の玉子?
いえいえ、料理方法の陰陽を考えてみましょう。
陰陽は奥が深いですよ〜。
こんなところにも、心身の病気を未然に防ぐ力があるんですよ。
(中川式出汁巻き玉子 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
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