投稿者「マクロ美風」のアーカイブ

旧暦ではきょうが1月1日です 東洋の考え方も取り入れてみませんか?

旧暦ではきょうが1月1日。
つまり新年。
日本では西洋化が進んで旧暦は遠くになっていますが、中国ではちゃんと「春節」として、お休みも長く取るようになっています。
この差は大きいですね。
ちょっと旧暦のことも知っておきましょう。

 
 

【旧暦と新暦】

【天保暦】
天保15年(1844年2月)〜明治5年(1872年12月)まで、約29年間使われた。
月(太陰)の満ち欠けをもとに、季節をあらわす太陽の動きを加味して作られたので、「太陰太陽暦」という。
「太陰太陽暦」は奈良時代から改暦を繰り返していたが、グレゴリオ暦に移行する直前まで使われていた「天保暦」を「旧暦」という。
和暦ともいう。

【新暦】
明治6年(1873年1月1日)〜現在まで、149年間使われている。
太陽の動きを基準にしているので「太陽暦」という。
キリスト教圏で使われていた「ユリウス暦」を、ローマ教皇グレゴリウス13世が改良を命じ、1582年10月15日から「グレゴリオ暦」として改暦され、世界の多くの国で使われている。
「和暦」に対して「西暦」ともいう。
余談だが、1582年は日本では本能寺の変が起きた年である。


 
 

【旧暦を暮らしに活かす】

最近は旧暦を大切にして生活する人も増えてきており、私のマクロビオティック仲間にもそういう人がたくさんいます。
つまり、太陽(陽性)中心の暮らし方だけでなく、月(陰性)も意識した方が中庸に近づくので、心地よく感じるからでしょう。

体の中にはまさに月を抱えているので、特に女性は生理(月経)や出産と密接な関係があります。
激動の明治時代を経てもなお、暮らしのそこかしこに旧暦時代の名残はしっかりと残っています。
特に文化というのは受け継がれていくものですから、150年くらいでなくなってしまうものではありません。

無意識に私たちは、先人から語り継がれてきたことを生活に取り入れていたり、心地よさを実感したりしているものです。
太陽の視点だけでなく、月の視点でも物事を考えると、生活にメリハリができたり、体調を立て直すきっかけになったりします。

西洋一辺倒ではなく、東洋の優れた考え方も自分を救ってくれることがあって、日本人はなんて恵まれているんだろうと思います。
コロナ禍からまだ脱出できていない日本ですが、ここらへんで「東洋の考え方ならどうするのだろう?」と立ち止まってみるのもいいですね。

当初はワクチン接種がすべてのような勢いでしたが、ここにきて「ちょっと待てよ、なんだかおかしくないか?」と思い始めた人も増えてきています。
人間が本来生まれながらにして持っている免疫力を、最大限に活かせるような暮らし方こそが東洋の考え方です。

私は今だからこそ「中庸」の生き方をおすすめします。
そういう意味でも、旧暦の暮らし方を意識すると、もっと穏やかでいられるでしょう。

 
 

※西暦導入に関する記事
「お正月と旧暦の話」 2006.1.1

 
 

(京都市内のお寺の梅 春といえば梅 2022.2.1)

 
 
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「玄米ちらし寿司」の上手さに感動 料理の「こころ」が伝わった喜び

1月の「上級幸せコース」の授業は「玄米ちらし寿司」でした。
3月のお雛様までに練習ができるように、余裕をもってお教えしたのですが、なんと、プロもビックリするような美しい出来上がりの復習投稿がありました。
あまりにも素晴らしい内容だったので、こちらでも記事にさせていただきます。

 
 

<まりりんさんの投稿文>

中川さん、こんばんは。
◯◯◯◯(130-2)です。

蛤のお吸い物と、ちらし寿司の復習をしました。

蛤のお吸い物は、教室でいただいた鶯菜で作りました。
少し剥きすぎてしまったかな、と思っています。
仕事に行く前にいただいたのですが、身体がしゃきーん!とするのが分かりました。
私には貝類が必要なんだなぁと感じたので、何度も作って食べたいと思います。

ちらし寿司は、作る前から色々大変だぞ!と思っていたのですが、想像以上にバタバタしてしまいました。
海老に串を刺す時も、何度も海老に「ごめん!ごめんて!」と謝ったり、焦ってバーナーの使い方が分からなくなったり、卵がぐしゃっとなったり…

大変でしたが、玄米炊飯から始まり出汁取り、高野豆腐、桂剥き、出汁巻きを思い出す薄焼き卵…と、今までの色々な習ってきたことがたくさん入っているんだなぁと感じて、なんだかじーんとしました。

そしてヘトヘトになったのですが、主人の「衝撃的に美味しいね…!」「これだけ美味しいと幸せになるね」という言葉で頑張ってよかった!と思いました。

盛り付けた時は精一杯で見えていなかったですが、改めて写真を見ると、絹さやや海老の端をもう少し切り落とせばよかったな、と思いました。
色々気になるところもありますが、作るうちに慣れていきたいと思います。
両親にもいつか食べてもらうのが楽しみです。

ご指導よろしくお願い致します。

*   *   *

<マクロ美風より>

いやあ、本当に素晴らしい投稿で感動しました。
一つひとつの繊細で緻密な技術が、単に技術を再現するだけでなく、その技術の「こころ」まで表現出来ていたことに、心底驚いたのです。
「こうあってほしい」ところを、ちゃんと再現されているのですから、驚かずにはいられません。

たとえば、「花びら生姜」や「花びら独活」の3Dの世界や、切込みの角度は、お若いあなたがここまで表現出来ることに唸りました。
よく中川さんは、お料理を作る人には色気が必要だと言われますが、その色気部分がこの花びらには必要です。
見事にクリアできていて、素晴らしかったです。

それから、このお写真はiPhone撮影とのことですが、iPhoneでもここまで上手に撮影出来ていることも驚きでした。
朝でもここまでの写真が撮れるのは、日々のお弁当投稿の賜物ですね。
いつかカメラを購入されたら、もっとお写真が綺麗になってビックリされることでしょう。

大変でしたが、玄米炊飯から始まり出汁取り、高野豆腐、桂剥き、出汁巻きを思い出す薄焼き卵…と、今までの色々な習ってきたことがたくさん入っているんだなぁと感じて、なんだかじーんとしました。

そうなんです。
ちらし寿司は今まで習った技術が総動員されているのです。
ですから、これをこんなに美しく仕上げられたということは、今までの一つひとつをちゃんと身につけて来られたということです。
今まで頑張って来たご自分を褒めてあげましょう。

最後に、ご主人さまのお言葉が嬉しいですね。
素敵なご主人さまだなあと思いました。

 
 


(玄米ちらし寿司 料理:塾生のまりりんさん マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 


(蛤のお吸い物 料理:塾生のまりりんさん マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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京料理の特徴や唐辛子が体に及ぼす影響を陰陽で考えてみる

私は常々唐辛子を多用する食生活はしていないのですが、おととい「スンドゥブチゲ」をいただいて、横浜時代を想い出しました。
仕事仲間と韓国料理のお店に行ったり、たまたま知り合いが韓国の人だったりして、今より異文化のお料理に接していました。

京都でむそう塾がスタートしてからは、どっぷりと京料理の世界に浸かっています。
他の国のお料理に比べて、やはり京料理は作り方が繊細ですね。
そして、楚々とした美しさがあります。

京料理をいただくと、穏やかな気持ちや、繊細な感性、そして優しい心根が育つように感じます。
京都の街並みや、京都の言葉にも感じるように、静かでゆっくりとした、でもなかなか手強い面を裏に忍ばせた、まさに二面性のある世界がありますね。

一方、中国や韓国系のお料理をいただくと、スピードやエネルギーを感じ、即効性のパワーを感じます。
作り方が京料理に比べると大胆で、野性的な一面が残っていたりします。
でも、だからこそ、それらがパワーの源になるんですよね。
京料理より一物全体に近い作り方だからかもしれません。

*   *   *

先日、唐辛子を見ていて、こんなことを想い出しました。
私の故郷北海道では、真冬になると長靴の底に唐辛子を入れる人がいました。
私は経験したことがないのですが、クラスの男子にそういう子がいて、おばあちゃんがしてくれたと言っていました。

それから何十年も経って、たまたま「八甲田山死の彷徨」という映画を観たら、その中で凍てつく寒さから身を守るために、やはり靴の中に唐辛子を入れている場面がありました。

これをマクロビオティックの陰陽で考えると、唐辛子(陰性)が血管を開いて熱を生み出す(陽性)ので、まさに陰陽の勉強に最適な場面なのです。
食べ物には陰性が陰性を生み出すものや、陰性が陽性を生み出すものがあって、実に奥深いのです。

ですから、食べ物の一部分だけを見て、「陰性だ 陽性だ」と決めつけてしまわないようにしないと、本当の健康は維持できません。

なお、中医学では唐辛子は陽性に分類されます。
(マクロビオティックの分類とは異なることに注意。)

 
 

(スジコン 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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「中川式アジア料理講座 第7弾」開催のご案内

昨夜「中川式アジア料理講座 第7弾」の試作会がありました。
まだ全部のメニューを決めたわけではないのですが、飛行機の予約のために早い方がよいと思って、ご案内させていただきます。

かねてからこの「中川式アジア料理講座」シリーズは大人気なのですが、その理由の一つは、やはりパワーがつくということだと思います。

「第1弾」で参鶏湯をご紹介したのは、私が中川さんにお願いして、過去に私もこれで何度も元気になれた経験があったからです。
まだマクロビオティックを知らない横浜時代のことです。

1回目を開催したところ、すぐ塾生さんから反応があって、その効果にビックリされました。
「やっぱり!」と思って、私もとっても嬉しかったです。

以後、私はもちろん、中川さんもスタッフの麗可ちゃんも、参鶏湯は冷凍庫に常備するようになりました。
これでどれだけ助かっているか分かりません。

昨夜は、「スンドゥブチゲ」と「中川式ポッサム」の試作をしました。
途中でTwitterに写真や動画を漏洩しましたが、あの段階ですでに美味しそうだったのです。

試食した結果はもちろんOKです。
このお料理に合うお酒も飲みながら、体が温まって、幸せな気持ちになりました。


(フルーツ羹 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)


(海老マヨ 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

他の写真はこちらの記事から見られます。
よだれの出る写真ばかりですよ。
「中川式アジア料理講座 第7弾」のメニュー写真の一部を追加します 2022.3.17

*   *   *

さて、きょうになって気づいたことがあります。
京都の四条通を歩いていたら、下半身がいつもより軽く感じます。
特に膝のまわりがなめらかに動きます。
もしかしてと思って、ほっぺを触ると、いつもよりツルツルします。

すぐに昨夜食べたお料理の影響だと思いました。
「スンドゥブチゲ」のスープが美味しくて何度も飲んだこと。
「中川式ポッサム」のお肉がやわらかくて、クセがなくて、サンチュ好きの私は大喜びで何枚も豚肉を食べたこと。
これに尽きます。

韓国の女性のお肌が綺麗なのも納得できるお料理ですね。
カプサイシンの力で血行もよくなったのでしょう。
食べ物の力って本当に面白いものです。

*   *   *

ところで、マクロビオティックでは動物性を摂ってはいけないとか、唐辛子は陰性だと思って避けている人が多いですね。
でも、実際に人間の体の状態を見ていると、むしろ動物性が必要な状態だったり、唐辛子の力を借りた方がよい場合があります。

ですからむそう塾では、動物性のお料理もたくさん教えています。
そのときにはちゃんと陰陽のバランスが取れるように、お料理方法も食べ方も伝授しています。

ですから、安心してパワーをつけるために、このアジア料理シリーズを活用してくださったら嬉しいです。

*   *   *

【講座名】
「中川式アジア料理講座 第7弾」

【開催日】
・2022年3月26日(
・2022年3月27日(

【会場】
むそう塾(京都市左京区孫橋町18)

【内容】
<下記メニューのデモ&実習&試食>
・スンドゥブチゲ 実習
・ポッサム
・海老マヨ
・韓国風おひたし
・韓国風おすまし
・フルーツ羹

<昼食>
デモ&実習のお料理

【タイムテーブル】
11:00      開場
11:30~17:00 デモ&実習&試食
17:00      解散

【定員】
8名

【受講資格】
幸せコース在籍以上(2022年度幸せコース申込者もOK)

【お子様】
会場が狭いため、申し訳ありませんがご同伴出来ません

【受講費】
55,000円(消費税込)

【受講費の支払期限】
開催日の1か月前まで

【申し込み方法】
こちらの予約システムから 随時受付

【締切】
定員になり次第

【キャンセル料】
・開催日の15日前〜8日前:受講費の50%
・開催日の7日前〜当日:受講費の100%
(ご返金に伴う振込手数料はいただきません)

 
 
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中川式鉄火味噌が出来上がりました

「お宝さんDIRECT」の開始とともに、鉄火味噌をご希望される方が増えています。
「他の食材等と一緒に注文できるので助かります」という声とともに。

今日も鉄火味噌が出来上がりました。
無農薬の食材であるのは当然ですが、蓮根も節の部分を多めにして陽性力を高めてあります。

「お宝さんDIRECT」と希望としてメールをどうぞ。
事前にご連絡いただければ、教室でお渡しすることもできます。

*   *   *

【注文できる人】
①むそう塾の幸せコース在籍以上
②現在コースに通っていなくてもOK
③2022年度幸せコース申込者
④むそう塾が特別に許可した人

【注文先】
中川善博
メールアドレス:order.musojuku@gmail.com
<メールの記載事項>
・お名前
・塾生番号
・郵便番号
・住所
・電話番号
・個数

【代金の支払方法】
1)代金の支払時期:品物を受け取ってから
2)鉄火味噌代金:22gで5,000円(消費税込)
3)送料の支払先:受領時にヤマト運輸へ
4)代金の支払先:PayPay銀行のジョブズ口座へ

 
 


(塾長によって刻まれていく牛蒡)

 
 

(中川式鉄火味噌 料理:京料理人 中川善博&スタッフ麗可 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

(中川式鉄火味噌 料理:京料理人 中川善博&スタッフ麗可 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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