こちらの記事にお酒がなかなか止められない人のコメントがありました。
このような人は他にもいらっしゃると思うので、改めて記事にしておきます。
そもそもお酒や甘いものは「止めよう」と思わないことです。
欲しければ摂れば良いのです。
この点をハッキリ自覚なさってほしいと思います。
その上でマクロビオティックの陰陽で考えてみましょう。
まずお酒も甘いものも陰性に分類されます。
この時点で「陰性だから摂っちゃダメ!」って思っている人は、考え方を変えてください。
(実は、マクロビオティックを始めたばかりの私は、まさにこの人だったのです。それもかなり長い間。笑)
お酒も甘いものも心身をゆるめます。
だから陰性に分類されることを確認してくださいね。
では、なぜお酒や甘いものがほしくなるか?
それは二つ原因があって、【一つは陽性になった時】です。
具体的には仕事をして疲れた時、人間関係でキュッと緊張した時、不満がある時などです。
【もう一つは習慣】です。
つまり、何となく飲んで(食べて)しまうんですね。
こう書くとすぐお分かりだと思いますが、二つ目の「習慣」になっている人は物理的にお酒や甘いものがそばにない環境にすれば良いわけです。
・家にはお酒も甘いものも買い置きしない。
・欲しくなったら買いに行く。(その前にお茶を飲んでみることをお奨めします。)
・なんとなく寄っていたお酒や甘いものを売っているお店に入らない。(そのうちにお店に入っても平気になります。)
問題なのは「陽性になった時」です。
陽性になる原因はいくつもありますが、これも二つに分けられます。
【一つは精神的な面】
具体的には上記のように仕事で緊張が続いた時、人間関係で緊張する場面があった時、ストレスが大きい時など。
【もう一つは食べ物が陽性な時】
具体的には塩分濃度が濃い時、お肉・お魚・卵などの量が多い時などが挙げられます。
しょっぱい物を食べた後で喉が乾いたり、甘いものを欲しくなったりした経験は多くの方があると思います。
これをマクロビオティックでは「陽は陰を引く」と言います。
食べ物で陽性になっている時は簡単です。
陽性になる食べ物を減らせば良いのですから。
厄介なのは一つ目の精神的に陽性になる場面です。
あ、ここで間違ってほしくないので念のためつけ加えておきますが、陰性も陽性も悪いことではありません。
「良い陰性 良い陽性」は体に良いのですが、「悪い陰性 悪い陽性」が体に負担なのです。
では、なにが「良い・悪い」を分けるのかといえば、体にとって「心地良い 心地良くない」程度の認識でもOKです。
細かくは個人差があるので、文章では書ききれないからです。
* * *
さてさて、精神的に陽性の話に戻ります。
まず、精神的に良い陽性になるのはある意味では理想的です。
しかし、陽性になりすぎた結果、本人もまわりも窮屈さを感じるのならそれは改善の余地があります。
ここで一番問題なのがストレスなのです。
結論からいってストレスをゼロにすることは出来ません。
またゼロにする必要もありません。
人によってストレスになるか頑張るエネルギー源にするかは、個人の受けとめ方の問題ですからね。
でも現代人はストレス耐性がなさ過ぎます。
これがお酒と甘いものを欲しがる最大の要因だと私は思っています。
ではストレス耐性を強くするにはどうしたら良いか?
それは体験しかありません。
一度経験したことは驚くほど免疫力が上がります。
多くのことを経験すれば免疫の種類も増えます。
そうして気がついたらストレスが減っていたということになります。
テレビやパソコンの前で疑似体験をしている暇があったら、外に出て知らない世界を見聞きしてこいと私は言いたいです。
挫折を恐れるのではなく、人生に挫折はつきものであって、それをどう乗り越えるかが人間の醍醐味であることを知ってほしいです。
・思いどおりには行かない=人生の原則
・思いどおりになる=例外
人生とはその例外を求めて生きる者達で溢れているのが現実ですが、原則と例外を入れ替えて考えただけでも心がグッと楽になったりします。
私はお酒も甘いものも「笑顔」でいただくものだと割り切ってほしいと思います。
決して「やけ酒・やけ食い」、あるいは現実からの逃避としてお酒や甘いものに走らないこと。
それが心身ともに健康になり、「思いどおり」を増やす道だと確信しています。
マクロビオティックではその「思いどおり」を増やす道として、陰陽という二つの視点で分かりやすく物事を解き明かしています。
普段何気なく口にするお酒や甘いものも、こうして自在にコントロールできるようになると、間違いなくあなたの体調と人生は変わります。
今から実行してみましょう。
人生はたった一度なのですから。
なお、ストレスに感じる個人差には満足度というのがあります。
つまり「足るを知る」がどの程度あるかどうか。
これが最終的にストレスを生み出すか否かにかかっています。
どんな状態であっても「足るを知る」者は救われます。
このことが一番お伝えしたいことです。