第194次「むそう塾 パスポート取得者」を発表します

<194次 むそう塾 パスポート取得者>
Ka(86−4)さん

<寸評>

◆中川善博より
本当によく頑張りぬきましたね。 もっと早くにパスポート品質の炊飯力は会得されていましたが、それの食べ方がすこし間違っていたので直してもらいました。
ムッとせずに私の意見に素直に「船には乗ってみよ」という気持ちで信じて下さいました。
それが実ってついにはお通じチェックもOKなほど腸が達者になってきたのです。
これから新芽がそだつようにメキメキ体調が変わるはずです。楽しみに自分を観察してください。
おめでとうございます。

◆マクロ美風より
ラブレターが書けるようになると、やはりお米も体調もググンと良い方向に動きますね(^^)
今年はなかなか面白い年になるような予感がしませんか?
すでに体は変化をし始めました。ほどなく心も変化し始めることでしょう。
そうすると今までと世界が違って見えるようになります。
これからは今まで不可能だと思っていたことに奇跡を起こすつもりで取り組んでみましょう。
そうして通説を塗り替えるのです。そんなことは不可能と思うか可能と思うかはあなた次第です。
たった一度の人生です。思いっきり生きてみませんか?
なにはともあれ、おめでとうございます。

 
 

むそう塾

 
 

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離乳食の役目 おかゆを勘違いしていませんか?

子育てをしたことのある人ならお分かりでしょうが、子育てって報われることのない作業の連続のような気がして、何だか泣けてしまう時があるものです。
特にお産直後から始まる授乳期の寝不足の連続は、頭が朦朧とすることもあって、正常な判断が怪しいときだってないとは言えません。
その次は離乳食で頭を悩ませます。そこで育児書片手に離乳食を作る人はまだ良い方で、市販のベビーフーズに最初から頼る人もいます。
時間をかけて最初からお料理をしても、小さじ1杯の離乳食を食べてくれなかったり、ひっくり返されてしまったり、虚しいことが続くと離乳食を作るのが嫌になってしまうのがよく理解できます。

先日も離乳食のことで塾生さんからご質問がありました。
マクロビオティックで子育てをしていると、あれこれ余計な悩みが発生して、市販の本では物足りなくなってしまうのですが、難しく考えないで単純に考えてはいかがでしょうか。
まず、離乳食というのは文字どおり母乳から離れて固形物へのデビューとなる大事なときです。
しかし、まだ赤ちゃんは胃腸が固形物用に頑丈になっていませんから、薄いスープや流動食から始めて徐々に硬さのあるものに移行するわけです。ただそれだけなんです。だから難しいことではなく、赤ちゃんの胃腸の育ち具合を想像できれば良いのです。

そして案外忘れられているのですが、子供を育てるということは、子供の胃腸を育てることでもあるのです。
離乳食は味覚デビューでもあるわけですから、お母さんの母乳から異なった味と形状のものに移行するため、本来ならとてもワクワクするし、好奇心を駆り立てられる場面でもあるわけです。
ですから、そんな時はお口に入るものだけが対象となるのではなく、お子さんの気持ちやお食事全体の雰囲気も大切にしましょう。
ご家族が何やら楽しそうにお食事をしていて、そこに赤ちゃんも一員として加わって行くという構図です。

ですから、ご家族が召し上がっているものを少し軟らかくして赤ちゃんのお口に入れるだけで良いのです。
ポイントは軟らかくしすぎないということです。離乳食をするころには赤ちゃんは歯が生えてきていますから、噛み切る用意は出来ているのです。しかし、まだ臼歯が生えていませんから、すりつぶすことが出来ないだけです。
歯の生え具合を観察しながら硬さを調整していけば良いのですが、まだ噛みきれないものでもガーゼに包んで持たせてやると、チューチューと吸ってエキスは吸収できるので、そんな楽しみ方もありですね。

案外と誤解されているのがお粥です。胃腸が弱っている時にお粥を召し上がる人がいますが、あれは食べ方を気をつけないとかえって胃腸に優しくない食べ物になります。
なぜなら、お粥になっていることであまり噛もうとしないからです。つまり、お粥は噛まずにささっと流し込んでしまう食べ方をする人が多いのです。そうではなくて、普通のご飯をよ〜く噛んで、お粥以上の状態にしてから飲み込んだ方がよほど良いエネルギーが体に入ります。
このことはマクロビオティックで陰陽を知った人なら容易に理解できるはずです。水分は陰性ですよね。噛むということは陽性ですよね。ここがきちんと理解出来ていないと、思わぬ食べ間違いをすることになります。

そして、このことは離乳食にも当てはまります。
みんなのお顔が一人ひとり違うように、胃腸の強さも一人ひとり違います。ですから、そのお子さんの要求度に合わせて月齢に惑わされることなく、離乳食を進めてほしいと思います。
究極的には「噛む楽しさ」を教えてあげるのが離乳食の役目でもあります。噛むと美味しい(楽しい)ことがあると教えるのが、子育ての第一歩なんですね。
噛むことは顎の成長にも脳の成長にも影響します。

人間の真の強さの鍵は胃腸が握っています。ですから、いかに胃腸をしっかり育ててあげるかが、育児の最大任務だと思って頭でっかちにならない育児をしてほしいと思います。
マクロビオティックでは陰陽の物差しがありますから、それを大いに活用して温かみのある育児ができることでしょう。
子育ては報われます。必ず報われます。今は寝顔だけで報われているかもしれませんが、もっともっとスケールの大きなところで報われますから、弱音を吐いてもいいので頑張ってください。
子育て中のお母様を心から応援しています。

 
 

むそう塾 一卵性双生児

 
 

1月30日に産まれた一卵性双生児の赤ちゃん 2月21日撮影)

 
 

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まさに愛クラス!(玄米投稿中の嬉しい出来事)

現在玄米投稿中のKさんから中川さんのところに嬉しいメールが届きました。
Kさんの玄米ご飯はパスポートレベルに達しているのですが、せっかちなところがあって食べ方が早かったのです。それから体調のこともあったので、ゆっくり良く噛んで召し上がることや、小麦粉製品を控えることや、お食事の前後の湯茶制限をアドバイスしました。それによってお通じが完全な状態になることを目指しているわけです。Kさんは前向きに取り組まれ、次のようなメールを送ってくださったのです。私も読ませていただいてとても感動しましたので、記事にさせていただきます。

<Kさんからのメール>

むそう塾 中川さま

こんばんは。
ブログのコメントにちらっと書いたのですが、嬉しい気付きがあったのでメールさせて頂きました。

中川さんがおっしゃっていた2つの柱の意味がやっと本当に理解できました。
今日は一日お腹がとても温かく、最初はどうして今日の玄米ご飯でこんなに温かくなろうのだろうかと他の日の玄米ご飯との違いを考えたのですが、今朝は腸を労わる気持ちで時間をかけて、一口が大きくらならないように気を付けて玄米ご飯を食べたことを思い出して、そこでハッと気が付きました。
今朝、やっと本当に正しい食べ方ができたおかげで、お腹も温かくなったのだと分かりました。
確かに愛クラスで頂いた時は、味や食感を覚えようとゆっくり噛んで味わっていましたが、
自分で炊いたご飯は美味しいと思いつつも、パクパク食べてしまって大事に食べていなかったことに気が付きました。これが食べ方、生き方なんだと、目から鱗です。
そしてこれらに気が付いてから、2つの柱が本当によく熟考されて出来ていることに改めて感心してしまいました。
ここまで考え抜いた指導を受けることができて本当に感謝です。
お通じチェックがなかったら、私はここまで食べ方、生き方がどんなに大事なファクターか理解することが出来ませんでした。分かるまでに時間がかかりましたが、気付くことが出来て本当に嬉しいです。
中川さんと美風さんのおかげです。ありがとうございます。

次の玄米投稿で書いてもよかったことなのですが、なんだか嬉しくて待てませんでした。
変なラブレターをもらったと思ってお許し下さい。
変なラブレターなので、返信不要です(笑)

K

玄米ご飯 マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

(中川式玄米ご飯 料理:陰陽京料理人  中川善博)

<マクロ美風より>
まさに双方の愛が実った瞬間ですね。
これがあるから玄米の炊き方講座は「愛クラス」と名づけているのです。
いつまでもパスポートレベルのご飯を炊き続けていただくために、中川さんの玄米ご飯のお写真をプレゼントします。
これからも、時々ラブレターを中川さんに送ってあげてくださいな。
照れながらも喜びます。何しろ独身なので(笑)

 
 

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第193次「むそう塾 パスポート取得者」を発表します

<193次 むそう塾 パスポート取得者>
Mi(86−1)さん

<寸評>

◆中川善博より
遠くから大きなお腹で愛クラスに参加してくださってほんとうに嬉しかったです。
人の何倍も大変なのに毎日欠かさず投稿されて、かならず私のアドバイスを理解して解決にむかう姿勢がとぎれませんでした。
偉かったです。
後半、パス品質になってから数回は大事な大事な「気持ちで炊く」ということをお伝えしました。
ついつい現代の方は頭で考えて数値で再現性を高めて記録しようとされますが、それは外殻を記録したに過ぎないのです。
芯を理解すればあとは気持ちでいくらでもふうわりするのだということが少しでも伝われば大正解だと思います。
ふうわり玄米ご飯を食べ続けてくださいね。
おめでとうございます。

◆マクロ美風より
妊娠9か月の身で新潟からご一家で来られたMiさん。
ご主人様にお持ち帰りされた玄米ご飯とお料理が、その日泊まったお宿のお料理より美味しいと感動してくださって嬉しかったです。
その時と同じ感動をご家族に味わってもらおうと頑張った11日間だったと思います。
理系のあなたは頭で考えるであろうことを最初から想定していたので、中川さんが心で炊くことを普通の人以上に誘導するようにしてくれました。
懸命にその指導に沿って玄米に向き合ってくれてホッとしました。
本当は愛クラスの翌日に京都観光をしたかったのに、玄米炊きのイメージを忘れないために観光をしないで帰られた真面目なあなたの思いが実りましたね。
すでにご家族で喜んで召し上がっておられるご様子がTwitterからも伺えます。
これから産まれるお腹の赤ちゃんも喜んでいることでしょう。
どうぞ良いお産でありますように。
産まれたら教えてね。
おめでとうございます。

 
 

チューリップ

 


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「味を迎えに行く」

ここ数日、何冊かの料理本に目を通していました。たまたまそんな流れが来たのですが、その1冊が先にご紹介した「天皇陛下料理番の和のレシピ」でした。他にも私の手元にあった本を吟味すると、やはりマクロビオティックの視点から受け入れ難い面があります。いくら長い間食通を唸らせたお店の主が書いた本であっても、それはお店で提供する場合のお料理なのです。ということは、グルメ料理ばかり食べていては体に悪いということの裏返しでもあります。何と言ってもお砂糖がホイホイ使われているレシピはお勧めできません。

中川さんにお聞きすると、昔はお砂糖をよく使ったお料理の時代もあったそうです。ですから、時代背景やその料理人さんの趣向も影響するので、いくら盛付けが素晴らしくても、その本をご紹介するのは控えることになってしまいます。器の選び方と材料の切り方のバランスまで考えると、本当に参考になる本がありません。というか、サッと器が用意されて、この器に合う料理をせよという課題をこなせる実力がないとダメということになります。そんな視点で合格する本なんてそうそうあるものではありません。

ですから、OBENTERSの皆さんが毎朝中川さんから受けている指導内容は凄く高度な世界ということになります。ただ美味しいだけでなく、まずは健康を考え、「格」を落とさず、素人でも作りやすく、さらに陰陽で洗い直したお料理のレベルなのです。ここまで追究したマクロビオティック料理はきっと他にないはずです。改めて中川さんとの出会いに感謝し、少しでも長く指導していただきたいと心から思ったことでした。

ある本に良い言葉を見つけました。「味を迎えに行く」という表現です。これは季節の素材にはその時季特有の旨味があるので、それがどれだけの味を出してくれるかで変わってくるから、いつも同じように調味料を加えれば良いのではないことを言っています。素材の持ち味を極限まで引き出すために「味を迎えに行く」という表現は素晴らしいなあと感心しました。

それからこれは経験的に多くの人が分かっていることですが、お料理は冷めると味が2割ぼやけると書いてありました。ですからおせち料理やお弁当を食べて美味しいと感じるためには、味を濃い目にするのですが、2割という数字はなんだかちょっと多いような気がしてしまった私です。私がお料理は作りたてが一番美味しいと感じるのは、温度の影響もありますが、素材の味が一番感じられるからです。味に関してあれこれ書き出すと切りがないのでこの辺でやめますが、マクロビオティックを知った今となっては、やはり陰陽バランスの取れたものが一番美味しく感じます。

 
 

椎茸の旨煮 マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

(椎茸の旨煮 料理:陰陽京料理人  中川善博)

 
 

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