「宇宙の秩序」からはずれたものは、この世にも、あの世にもない。
実は全部が「宇宙の秩序」のもとで存在しているから。
このことに気づけば立派にマクロビオティックを理解したことになる。
だから、マクロビオティックは排除一辺倒ではない。
(宇宙の秩序 桜沢如一著)
「宇宙の秩序」からはずれたものは、この世にも、あの世にもない。
実は全部が「宇宙の秩序」のもとで存在しているから。
このことに気づけば立派にマクロビオティックを理解したことになる。
だから、マクロビオティックは排除一辺倒ではない。
(宇宙の秩序 桜沢如一著)
(出汁巻き玉子 料理:陰陽京料理人 中川善博)
出汁巻き玉子を作るときの難しさは色々ありますが、何といっても一番最初の芯の作り方が最重要課題ではないでしょうか。
ここでの仕上がりが最後まで影響するからです。
むそう塾では塾長が出汁巻き玉子を焼いている場面を色々な角度から撮影した動画がありますが、今回は今までにない角度から写した動画を公開します。
この動画の良いところは、自分の目線と同じ角度なので、卵液の状態が良く判ることと、芯を作るときのお箸の使い方が一目瞭然なことです。
この動画を参考にして、塾生さんの出汁巻き技術がさらに上達されることを願っています。
[youtube width=”640″ height=”344″]
私は素敵なマクロビオティックの先生に恵まれました。
どなたも大変な実力をお持ちで、私が一生かかっても追いつけない知識とご経験だと思っています。
その先生ですら、今の人達にとってこれは合わないかなと思うところは、かつて出版した本の内容までも修正する姿勢を示され、そのための講座も開かれています。
なかなか出来ることではありませんが、ご自分が発信した内容で体調不良になる人を出したくない一心なのだと思います。
すべてはマクロビオティックを実践する人が、ご自分のさじ加減で決めれば良いことなのですが、どうしても本に書いてあることを優先してしまうので、その結果マクロビオティックをしてから何だか体調が今ひとつという人が出てくるのです。
さらには最初は快調だったけれど、その方法を続けているうちに何だか体調がすぐれないなあと感じるようになって、それでも気づかずにそれまでと同じ方法を続けてさらに体調が悪くなっている人も多くいて、むそう塾にもそのような人が毎月来られます。
そんな現実を見ながら私はいつも完全にフォローできる状態でマクロビオティックをお伝えしたいと思っています。
そうでないと責任あるマクロビオティックの伝え方は出来ないと思います。
これは私がむそう塾を始める前に、「マクロビ井戸端会議」や「美風ゼミ」で全国を歩いていた時に、多くのマクロビオティック難民と接した経験が土台になっています。
こんなにもマクロビオティックを誤解している人がいるのかと驚き、衝撃でもありました。
それはかつて私が歩んだ道でもありましたから、なぜそのようになるかは手に取るように理解できます。
ですから、マクロビオティック難民のための駆け込み寺を作らなくてはという思いが日々募っていったのです。
その結果がむそう塾なので、むそう塾では徹底的にフォローをしています。
メールでのご相談も、緊急で複雑な場合はお電話でのお返事もしています。
もちろん、教室に来られる塾生さんのことはその度に健康チェックしていますし、Twitterでは刻々と状況のやりとりをしています。
そこまでしなければマクロビオティックの食事法は誤解を招きかねない内容になっています。
マクロビオティック料理の作り方を教えるスクールや教室は、今や全国いたるところにかなりの数がありますが、食べ方をていねいに教えているところは圧倒的に少ないなあと感じています。
食べ方というのはマクロビオティックにとっては車の両輪です。
どんな体調の時にどんなものを口にするか? そしてその量は?
ここが一番難しいところなのですが、多くの場合はそこがないがしろにされているか、難しいからといって排除食に力を注いでしまうのです。
そこがマクロビオティック難民を生み出す原因だと思っています。
マクロビオティックを伝える人はそろそろ伝え方を工夫しないと、マクロビオティックは収斂され淘汰されていくことでしょう。
マクロビオティック料理はまずい、マクロビオティックの考え方は間違っている、マクロビオティックは危険だと。
(G.Oレター)
桜沢如一という人は動物性の完全否定はしていません。
今伝わっているマクロビオティックの多くは極端すぎます。
季節の変わり目は服装の選び方が難しいですね。
それと同様に食べ物の選び方も難しいのですが、今の時代は季節感が薄くなって一年中同じようなものが出まわっています。
でも、しっかり見ると確実に季節ものがあるので、それを口にしましょう。
単に好き嫌いで選んでいると、いずれ体調を崩すことにつながります。
食べ物でいうなら旬のものを口にするということです。
旬のものはエネルギーが高いだけでなく、その季節にふさわしい陰陽バランスになっています。
そしてその選び方はお洋服と同じで、一歩先を行くということです。
デパートではすでに秋のお洋服が並んでいますね。食べ物もあれに合わせるのです。
今はすでに秋の虫が鳴き始めていますから、その時に夏野菜は季節はずれになります。
まだまだ日中は汗をかくことがあっても、体は秋に向けて仕込まなければなりません。
実際に野菜を育てたり、生産をしている人なら当然分かりきっていることですが、消費する一方の人達はこんなことが分かりません。
太陽がギラギラしている時の胡瓜やトマトと、鈴虫が鳴く頃の胡瓜やトマトは、もうエネルギーが格段に違うのです。
食品栄養成分表には表れていないエネルギーを感じること。これがマクロビオティックの見方であり考え方です。
9月は秋冬への橋渡しとして、陰性モードから陽性モードに少しずつ切り替えて行く時季です。
ぜひ旬を意識したお食事をしましょう。
旧暦の8月15日(今年は9月8日)は中秋の名月で、別名芋名月とも言われますね。
その時にどんなものをお供えするのかを思い出しましょう。
その季節に収穫出来た物です。言い換えれば旬ですね。
根菜類は陽性なエネルギーを持っている物が多いので、体力が欲しい人にはお勧めの食材です。
ところで、私は金平牛蒡が大好きなのですが、うんと陽性タイプの人はあまり好みません。
男性でガッチリタイプの人は金平牛蒡より野菜サラダの方を喜ぶかもしれません。
それは体の声でもあるので無理に勧めることはしませんが、牛蒡はお肉の毒消しになるので、切り方や味付けを変えて召し上がることをお勧めします。
なお、一般的な金平牛蒡は下のような切り方ではありませんね。
これはマクロビオティックでお勧めする切り方です。(斜め千切り)
どの一切れにも必ず外側の部分が入って一物全体になるようにという切り方です。
(金平牛蒡 料理:陰陽京料理人 中川善博)
もっと軽い触感にしたい時は、ささがきにして金平牛蒡にするのも良いですね。
参考のためにささがき牛蒡の作り方を動画でアップしておきます。
動画はプロの手もとですから3本を一度にしていますが、素人は1本ずつでも構いません。
[youtube width=”550″ height=”344″]
えーっ? ホント?
ほとんどの人はそのように思われるかもしれません。
しかし、プロローグにも書いてあるとおり、三食食べなくてもいいんだ!ということを知っていただけたらそれで良いのです。
体調は人それぞれなので、間違っても無理に食べることを我慢しないでください。
食べようか食べないか迷った時には食べない方を選択するくらいで良いです。
そんな時にはゆとりがあるからです。
私はこの本をマクロビオティックの本としてご紹介するものではないので、内容がマクロビオティックの考え方と相容れない場合は、陰陽で考えてご判断なさってくださいね。
船瀬さんの講演をお聴きになった方はご存知でしょうが、彼は面白おかしく伝える癖があるので、その辺をすこし引き算して(笑)お読みになったら良いかもしれません。
週刊誌を読むような気楽さでお読みになっても、何かしら参考になることはあると思います。
それ以上の情報の取捨選択はあなた次第です。
あ、ちなみに私は1日1.5食くらいかな?
2食食べられたら時間がとれたということですね。
3食食べるのはマクロビオティックを始めてから止めました。
でも、体調も良いし仕事もたくさんこなせます。
なお、低血糖症になる人は要注意なので、血糖値と相談しながら召し上がってくださいね。
ただ何となく食べるから、ちょっと考えながら食べるようにするだけでも、体が軽くなったり胃腸がスッキリしたりすることでしょう。
胃腸と脳はつながっていることも実感できるかも知れません。
書名:「やってみました! 1日1食」
著者:船瀬俊介
出版:三五館
定価:1,300円 + 税