食事日記の添削を終えて 「人は食べたもののようになる」を改めて実感

「人は食べたもののようになる」という言葉は本当だと、塾生さんの食事日記を添削すると再確認します。
それは、体調や体型だけでなく、精神面も「食べたもののようになる」からです。
昨日、塾生さんへの食事日記のお返事がすべて終わって、このことを強く実感したのでした。

主食が確立できていない人は、やはり精神面でのブレが大きいです。
反対に惚れ惚れするほど決断力と体力のある人の食事日記は、玄米ご飯がたっぷりでビックリするほどでした。
いえ、玄米ご飯でなくてもよいのですが、やはりお米の力は私達が考えている以上にパワーを持っているようです。

むそう塾で習ったお出汁が美味しくて、具の入っていないお味噌汁を飲んでいる人もいました。
理想的には具を入れて陰陽バランスをとってほしいところですが、彼女はとにかくお味噌汁に飢えていたのでしょう。
体の声が私には伝わってきます。
甘いお菓子や甘いパンで著しくミネラル不足になっているからです。

私から厳しい返事をもらった塾生さんが何名かいます。
しかし、食事日記は今までの食生活の記録なので、これからはむそう塾で習ったお料理で上書きしてくれればよいのです。
きっと今までの食生活を変えたくてむそう塾に通う決心をされたのだと思いますので、その分伸びしろが多いことになります。
その人達が笑顔になれるように応援してあげたいと思っています。

主食が確立していない食生活は、一人暮らしならいざしらず、お子さんがいるとなると責任重大です。
お子さんの味覚形成や、食文化としても家庭の味を伝えられないからです。
子どもの時には、やはり食事が楽しいことを教えてあげたいし、色々な味を経験させてあげたいですからね。

男女を問わず、食べることに前向きになれたら、それだけでも積極性が出てきます。
その積極性の繰り返しは、必ず精神面に良い影響を与えます。
自分で自分の食べるものを作れたら、人生として文句なしです。

そんな大袈裟なと思われるかもしれませんが、老人でもお料理ができる人とお料理ができない人では、圧倒的に勢いが違いますし、お料理ができれば生き方の選択肢も広がります。
ですから、人間の生命エネルギーを左右するのが食事だと実感します。

だからこそ、食に真正面から向き合って、素敵な人生にしてほしいなと強く思います。

 
 

(にゅうめん 万古焼青十草丼 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

第11期幸せコースの皆さんは、読書感想文と食事日記が終わって、今は桂剥き投稿の真っ最中です。
美味しいものを求めてむそう塾にいらしてくれたのに、過酷な日々かもしれません。
でも、今のこの体験が必ず美味しいものに結びつきますので、へこたれずについて来てください。
7月には麺三昧の授業が待っています。

食事日記を拝見しても、麺類の登場が圧倒的に少なかったです。
軽いものを食べたくなるとパンに走るのが今の時代のようですね。
でも、むそう塾ではいっぱい麺料理が習えますので、ググッと食卓の景色が変わりますよ。
そして、あなたの体も心も変わってきます。
お楽しみに!

 
 

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カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾, 食べたもののようになる | 2件のコメント

むそう塾では包丁を「砥ぐ」と書く 一般的には包丁を「研ぐ」と書く その違いは?

むそう塾では包丁を「砥ぐ」と書く

一般的には包丁を「研ぐ」と書く

この違いは刃を泥で砥ぐか、刃を砥石に押し付けるかの違い
これはまったく別の世界

「砥ぐ」は「砥石」の「砥」
「研ぐ」は「研磨」の「研」

包丁に傷がつかなければ刃はなめらかになるので、材料にも傷がつかない
包丁に傷がつけば刃に凹凸ができるので、材料には細かな傷がつく

傷がついた食材と傷がつかない食材は、料理の結果に違いが出る
舌触りがなめらか、かがやく、煮崩れしずらい

だから、むそう塾は包丁を「砥ぐ」ことを教える

包丁の輝きは心の輝き

 
 

(京料理人 中川善博の桂剥き マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | 4件のコメント

桂剥き投稿の最終投稿日のお知らせ

2019年度の桂剥き投稿最終日の締切時刻は、次のとおりです。
7月の授業の前日ではありませんので、よろしくお願いいたします。

【金曜クラス】7月5日(金)21:00受信まで

【土曜クラス】7月6日(土)21:00受信まで

【日曜クラス】7月7日(日)21:00受信まで

 
 

各クラスとも残りが20日間ほどです。
後悔しないように頑張ってください!

 
 

 
 

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「〜したつもり」はしていないと同じ 変化するためには度胸と大胆さが必要

よく「私は変わりたい」とか、「ここを変えたい」とかおっしゃる人が多いのですが、そういう場合はとにかく大胆に動くことが必要です。
少し変えたぐらいでは目に見える結果は出せません。

また、「〜したつもり」という人も多いのですが、それは自己満足に終わっていて結果に結びついていません。
ドーンと度胸を出して、大きな一歩を踏み出す必要があります。
つまり大胆な動きを伴わないと結果は変わらないということですね。

もし信頼できる第三者がそばにいるのなら、その第三者の意見を信じて丸ごとぶつかることです。
それなくして、自分のエリア(常識)の中だけで変えようと思っても、なかなか結果は出せません。
なぜなら、自分の常識の域を出られないからです。

私もそうでしたが、自分の常識なんてちっぽけなものです。
ですから、自分の殻を破りながら生きるのが人生だと思うのです。
そうやっていつも新しい自分を生きるところに、人生の醍醐味があるのではないでしょうか。

自分の殻を破ってくれそうな人がそばにいたら、ラッキー!と思って、その人に全幅の信頼を寄せて懐に飛び込んでみましょう。
要はその人を信じられるか否かに尽きると思います。

 
 

(鯵の握り寿司 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

美味しそうなお寿司ですね。
でも、これを素人さんでも作れるようになるんですよ。
「作れるようになる=変わる」。
変わるってなんて素敵なことでしょうか!

 
 

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マクロビオティックの指導現場より 午前中は身体が重くて何をするにも億劫だったのがウソのようです 

今は幸せコースで提出された食事日記を添削中です。
この食事日記の添削は、私がとても多くの時間を要するので大変なのですが、せっかくむそう塾に通ってくださるのですから、日々の食べ方が健康につながるようにしてあげたいと思って、今年も続けています。

提出順にお返事をしているのですが、昨夜お返事を差し上げた塾生さんから、とても嬉しいご報告がありました。
Tさんの快諾を得ましたので、全文を掲載させていただきます。

 
 

<Tさんからのメール>

美風さん

こんばんは。
食事日記を診ていただきありがとうございました。
食事内容は直すところがないとの事で安心しました。

食事日記の中でも水分量はとても意識していました。このまま続けて行けば体調の変化も期待できるとのこと、嬉しいです。

水分量に気をつけてからはトイレの回数が減ってきたのですが、人よりはまだ多いと思います。
日記を付けてから気がついたのですが、ホッとしたい時にトイレに行く傾向があります。
以前は朝起きたらコップ1杯のお水、日中はこまめに水分を摂っていました。
相当、身体に負担をかけていたんだと気づくことができて本当に良かったです。

今年の1月に初めてむそう塾を訪れた時、今まで自分はなんて損をした生き方をしていたんだと心の底から思いました。
その時の自分は本当の私ではないと思ったのです。

違うということだけはわかったのですが、本来の自分がどういう人間なのか、こうなりたいといった明確な目標はまだわかりません。
目標を定めて努力することは楽器の練習でいつもしていることなので、今後の自分の目標が見えたらきっと楽しいだろうなと思います。
長い間体調不良で悩んでいたので、その間に試した巷の健康法やヨガ、整体などの知識がごちゃ混ぜになっています。
何かあれば直ぐに美風さんにご報告しますので、その時はよろしくお願いいたします。

中川式玄米を食べ続けて100日目頃から体調の変化を感じました。
中川さんがおっしゃっていたことが本当だったと、実感できたのが嬉しかったです。
午前中は身体が重くて何をするにも億劫だったのがウソのようです。
朝からてきぱきと洗濯物が干せることが本当に嬉しいのです。

今では習慣だった朝のコーヒーはほとんど飲まなくなりました。
昆布と鰹節できちんとお出汁を取ったお味噌汁をいただくだけで頭がシャキッとします。
煮干しのお出汁とは大違いですね。

引き続き、三種の神器を大切にして氣を整えたいと思います。

T

*   *   *

<マクロ美風より>

Tさん、お返事をありがとうございました。
そして、詳しくご報告をしてくださってとても嬉しかったです。
あなたは珍しく、直すところがない内容の食事日記を送って来られました。
きちんと記録されたお食事内容、細かく観察した体調、こまめにお料理されている様子が伝わってきて、あなたの「本気」を感じました。

私から水分量も含めてOKをもらうのは、とてもハードルが高いのですが、あなたは意志が強いから大丈夫だと判断しました。
そうしたら、やはりあなたは最初から意識して食事日記のチャンスを活かされたのですね。
ここが素晴らしいと思いました。

人の気持ちって黙っていても伝わるものですよね。
愛クラスに来られてから、あなたは中川さんのアドバイスも、私からのアドバイスもしっかり受け止めて実行してくれました。

その結果、ちゃんと100日目あたりから体調の変化を感じてくれましたね。
これが体の自然の姿なのです。
体はあなたの食べたものに、ちゃんと反応してくれているのです。
だから、「食べたもののようになる」というのは本当なのです。

美味しいお味噌汁が着実にあなたの体質改善をはかりつつありますね。
そして、毎日糠漬けも召し上がっておられます。
これで三種の神器は揃いました。
あとは、ここからどれだけ陰陽バランスを取っていけるかにかかっています。

私がついていますから、安心してせっせと行動してください。
そうして動きながら陰陽を感じて行けばよいのです。

見事な食事日記と行動力でした。
桂剥き投稿も頑張っていますね。
音楽の練習で培った根性が、きっとあなたを大きく花開かせてくれると信じています。

*   *   *

下の表は、Tさんの食事日記に書かれたある日の「飲み物の量」です。
分かりやすくするために、この日のお食事内容を書いておきます。

【7:30】 起床
【8:30】 朝食
「玄米ご飯180g 味噌汁(豆腐60g・わかめ・合わせ味噌)180cc 糠漬け 胡瓜半分」

【9:00】 白湯50cc
【9:50】 水50cc
【11:30】 ジャスミン茶50cc

【13:00】 昼食(外食) 水50cc
「蕎麦パスタランチ あさりのトマトパスタ90g グリーンサラダ 両手てのひら分 小松菜のポタージュ80cc そば粉のパン 1切れ コーヒー50cc」

【16:00】 緑茶100cc

【19:50】 夕食
「玄米ご飯200g グリンピースご飯(白米)70g アスパラガスの牛肉巻き70g サラダレタス片手 手のひら分 パプリカのオーブン焼き 1/3個 味噌汁(カブ・わかめ・合わせ味噌)150cc 糠漬け 胡瓜6切れ」

【23:30】 水100cc
【23:50】 就寝

【水分合計】860cc
お食事から:410cc
飲み物から:450cc

*   *   *

Tさんが偉いなあと思うのは、水分のとり方が非常に上手なことです。
事前に私が話していたことをキチッと守っています。
体の負担にならない水分のとり方が出来ていて、これが玄米を食べ始めて100日以降の体調の変化に大きく貢献できていることは間違いありません。

毎食のお料理の中で水分を摂っていれば、お食事の後でそんなに水分は欲しませんが、肝心なお料理に水分が少ないと、飲み物としての水分が増えてしまい、ミネラルバランスが崩れてしまう人が多いのです。
体調不良の根源は、まさにこの水分のとり方にあるといっても過言ではありません。

お食事の中で摂る水分と、飲み物として摂る水分は、体への作用が異なることを知っておきましょう。
特に梅雨時は体調不良の人が多くなります。
体内の水はけが悪いためですが、それを改善して元気に毎日を過ごせるようになってほしいと思います。

 
 

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