昨日は塾生の“おはる”さんに対する「出張 家事アドバイス」の最終日でした。
おはるさんにもそのことは伝えてあったのですが、「こんなにまだグチャグチャなのに、今日一日でできるのだろうか?」と、昨日の時点で思っていたそうです。
本当は前回(6月)、引き出しや押入れの中まで整理するつもりだったのですが、大きな家具を動かして肉体労働をしたら、途中からおはるさんの集中力がなくなってしまったため、作業を中止したのでした。
どうやら疲れやすい体質のようです。
初めての経験に、神経まで疲れてしまった感じでした。
一方の私は楽しく次々とこなしていたのですが、本当に人それぞれだなぁと思ったものです。
しかし、寄る年波には勝てず、何日も筋肉痛が残りましたが(笑)
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昨日は、あちこちに散らかっている物を、効率よく収めることが目的でした。
まずは、すべての引き出しや扉の中の状態を確認します。
そのうえで物の置き場所を特定していくのですが、引き出しを開けて感じたのは、「空気を収納している」ことでした。
つまり、それほどスカスカに隙間が多かったのです。
以前からおはるさんは、「収納する場所がない」と私に話していました。
しかし、引っ越しのときから付き合っている私としては、あの荷物で収納できないわけがないと確信を持っていました。
それで一つずつチェックしながら収納し直すと、ぜーんぶ収まって新しい空間もできました。
理由は簡単。おはるさんは各引き出しの床部分しか使っていなかったのです。
つまり、引き出しの高さを利用した収納をしていませんでした。
往々にして、お片付けが苦手な人は、床に次々と物を置いてしまうため、お部屋の床面積を減らしてしまうのですが、引き出しでも同じことをしていたわけです。
それで私は「ああ、空気がいっぱい」と感じたのでした。
食材や調味料の賞味期限切れも多く、それらを一つひとつ今後のお料理の傾向も考えながら、整理しました。
もちろん、賞味期限を過ぎても変わることなく使えるものもありますので、それらは残しましたよ。
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さて、休憩を兼ねてお昼ごはんです。
おはるさんが朝のうちに「塩むすび」を握ってくれていました。
それに「胡瓜とワカメの酢の物」と「プチトマトの炊いたん」と「温泉玉子」も用意してくれていました。
どれも中川さん直伝のお料理なので、美味しいのは勿論なのですが、温泉玉子の出来上がりがとても素晴らしくて、お料理に癒やされました。
「美風さんに食べてもらうので、真剣に作りました」とのこと。
そのお気持ちがとても嬉しかったです。
ご馳走様でした。
その後押入れの中もチェックして、以前購入しておいた「押入れラック」にも使わないお鍋類を収納して、すべてのお片付けは終了\(^o^)/
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次は「大和 香林坊店」へ。
寝具やお洋服、それに靴などを購入するためでした。
買い方のアドバイスも重要なことなので、一緒に店内を見て回りました。
気軽に着られるものを数点購入して、夕ご飯のために金沢駅へ。
「信州そば処 そじ坊 金沢百番街あんと店」に入って、お酒を飲みながらいっぱいお話をしました。
おはるさんには伝えておきたいことが沢山あったからです。
物の扱い方や、買い方。お手入れの仕方などなどいっぱいありました。
まるで母親がお嫁に行く娘に教えるような感じです。
靴のお手入れのことでは過去にこんな記事があります。
・靴の裏 2012.12.8
綺麗にすると気持ちがいいですよ〜。
靴は2日続けて履かないで、必ず休ませること。
毎日汚れを落として磨いてあげること。
忙しい場合はサッと拭くだけでもすること。
結紐がある場合は、必ず履くたびに結ぶこと。
こんなふうに扱ってあげれば、長く美しく使えますよ。
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本日、おはるさんからお写真が送られてきました。
これで9割完成なので、公開しましょう。
まずは、キッチン全体です。
手前のベージュのローテーブルは、おはるさんの想い出が詰まったものなので、ここで使うことになりました。
次は苦労したシンク周辺。
シンクの縦に渡してあるステンレス板は、必要に応じて取り外しできます。
壁面には使用頻度の多い道具だけ並べてあります。
突っ張り棚の上部右側(コンセントの左側)に、布巾掛けを取り付けることを提案したのですが、おはるさんは必要性を感じていないようでした。
鱧の骨切り用まな板も置きました。
真ん中の白い天板はワゴンですが、ストッパーで固定してあります。
ここで鱧の骨切りもできるように広さを十分に確保しました。
天板のすぐ下にはカセットコンロを3台置いています。
その下の収納部分には、扉が2枚、引き出しが3つあります。
扉の方は2枚とも上段・中段がお弁当箱、一部に未使用のガスボンベが入っています。
引き出し2つには布巾とお手拭きタオル、最下段には買い置きの缶詰類を収納。
天板の右下に少しのぞいているポリ袋は、ゴミ箱です。
キャスターがついているので、作業しているところの身近に移動して使えます。
こちらの記事に登場した冷蔵庫2台です。
同じメーカーで大きさが違うだけです。
大きな冷蔵庫の右側は、レンジラックですが、スライドテーブル上段には電気オーブンを載せ、下段にはおはるさんの強いご希望で、よく使う調味料を並べました。
最上段の扉内は乾物類、その下の固定棚には、桐のトレーにキッチンペーパーを敷いて、包丁を並べています。
なお、キッチンカウンターのヒーター角に置いてある小鍋は、おはるさんが使用済み油を入れてあるようです。
桐のトレイとはこんな感じです。
最初の写真で、キッチンの右手前に少し写っていたシェルフには、高さのある電気製品を置きました。
オープンな場所に置くことによって、フタを開けたりする作業が気持ちよく行えます。
ふうわりさんは左側に吊るしてあります。
湿気がこもるので、自然乾燥させるためです。
地震が怖いとのことで、ここにも滑り止めネットを敷いています。
地震が来た場合に備えて、食器類はすべてシステムキッチンの引き出しに収納しました。
アラジンの電気グリラーも、シンク下の大きな引き出しにすっぽり入っています。
これで安心。
以上、おはるさんの許可を得て、ざっくりと「おはるキッチン」をご紹介しました。
おはるさん、やっと素敵なキッチンになりましたね。
どんどん使って、おはるキッチンを最高の居場所にしてください。
長い間、よく頑張りました。