マクロビオティックの勉強- -独学について- –

先日金沢でMaple♪さんとお話ししていて痛感したことがありますので、「美風ゼミ@金沢」の記事とは別枠で記事にします。
ここ1?2年、急速にマクロビオティックのお料理教室やお店が増えました。
まるで雨後の筍のように。。。
しかし、未だにそれらの波が押し寄せていない所も、全国にはたくさんあります。
いや、むしろこちらの方が多いでしょう。
でも、世はインターネット時代。
情報はどんどん一人歩きして広がります。
そして、それに追い討ちをかけるかのように、テレビが面白おかしくちょっと作為的に取り上げます。
少し前なら「マクロビオティック」という言葉さえ満足に覚えてもらえなかったのに、今では「ああ、聞いたことがある」とか、「あ、マドンナのあれでしょ?」という反応をする人が出てきました。
これはいいような、悪いような、実は複雑な想いが去来します。
しかし、今回は、このことがいいかどうかではなく、主に地方で孤独にマクロビオティックを実践されていらっしゃる方へのメッセージを送りたいと思います。
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地方で本を片手に黙々とマクロビオティックを実践していると、たくさんの疑問や悩み、それに孤独感が押し寄せます。
マクロビオティックをあれダメこれダメと捉えて、自身の体調も人間関係も破綻寸前になっている人もいます。
「マクロビ井戸端会議」であちこちにお邪魔して、そんな人達にいっぱい会って来ました。
女性の場合は、10人いたら必ず1人は生理のない人がいました。
中には10年間生理のない人もいました。
ガリガリに痩せても、生理がなくても、まだまだストイックにマクロビオティックをやろうとするうら若き女性たちに会うと、悲しくなると同時に、何とか目覚めてほしいと祈るような気持ちになります。
そんな人達とお話しをしていると、ある共通項があるのです。
それは「知識の詰め込みすぎ」です。
断片的な知識がいっぱい入っているのですが、それらが体系的になっていないのです。
もっと言えば、「なぜそうするのか?」という理屈を理解していないのです。
たとえば具体的にいいますと、「白砂糖はよくない」という知識が入ると、白砂糖を避けます。=A
では、「なぜ良くないのか」と聞くと「陰性だから」と言う人もいます。=B
それでは、「なぜ陰性なのか」と聞くと、「白いから」と言う人もいます。=C
じゃ、「なぜ白いものは陰性なのか」 と聞くと、段々声が小さくなります。=D
このA?Dの段階で最も多いのがAです。
その結果救急車で病院に運ばれた人もいます。
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勉強って何のお勉強でもそうですが、「自分で」するものなんですよね。
学校に行かなければお勉強が出来ないものではありません。
ただ、学校に行った方が効率よく学べるだけです。
さらに付加価値として、友達が出来たり、先生から多くの知識を吸収できるチャンスに恵まれる環境は整います。
しかし、そのチャンスを生かすかどうかもさることながら、学校に行ったことで勉強したつもりになってはいないか?
授業のコマ数をカウントしただけで終わってはいないか?
そんなことを総合的に考えると、学校に通っていても案外力のない人が多いものです。
ついでにひと言。
学校に行っても授業中に私語をする人は論外です!

反対に、地方にいて、あるいは都会でも諸条件で学校に行けない場合でも、しっかり行間を読み、自分の頭で考え、実践し、また考えることを繰り返している人は、ブレていません。
きちんとした「核」をもっています。
特にマクロビオティックでは、この「自分で考え、実践し、また考える作業が不可欠」です。
これなくしてマクロビオティックを自分のものにすることは不可能だと思います。
ですから、学校に行かなくても、このプロセスが出来ている人は、素晴らしいマクロビアンになっているわけです。
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ちなみに、私が尊敬してやまない大森英櫻先生は、マクロビオティックを知ってから、10年間独学で勉強を続けた人です。
そうして、やっと自信をつけてから桜沢如一先生の前に登場するのです。
それでも、あれだけの偉業を成し遂げています。
また、今人気者の山村慎一郎先生は、最終的にはボストンに行って久司道夫先生に学んでいらっしゃいますが、その前は、コツコツと独学の時期があります。
山村慎一郎先生のことで、とっても忘れられない逸話があります。
それは、山村慎一郎先生が大森英櫻先生のビデオを、テープが擦り切れるまで何度も何度もまわして勉強した、というものです。
私はこのことを第三者から聞いて、山村先生に直接確認したことがあります。
すると山村先生は、すっごく嬉しそうな顔をして、「そうだよ」と仰いました。
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このお二人だけでなく、多くの方たちが似たような勉強方法をとっているはずです。
ですから、マクロビオティックのスクールやお料理教室に通えない方でも、不安にならないで、着実にご自分のお勉強を続けてください。
ただ、マクロビオティックの性質上、孤立しがちになってしまうので、そんな時には「マクロビ井戸端会議」や「美風ゼミ」に参加して、マクロビオティックへの想いを共有すると共に、ぜひ、お友達を作ってください。
たった一人でもいいから、マクロビオティックや陰陽のお話が出来る人がいると、状況は一変しますよ。
世の中はいらない情報の方が多くて、そんな情報は大抵一方的にやってく来るものです。
本当に必要な情報は、むしろ自分から掴みに行くものではないでしょうかね。
待っているのではなく、自分の五感を使って情報を捕りに行くのです。
しかし、「気」の流れがきちんと整ってくると、本当に必要な情報は向こうからやって来ます。
ちょうどいいタイミングで。
マクロビオティックは、そんな流れを加速してくれますよ。
笑顔で、楽しく、マクロビオティックを続けましょうね。
つらいと思ったら、必ずどこか間違っていますよ。
体にいいことがつらいなんて、どこかおかしいじゃありませんか?
いつも楽しく、ワクワクと心ときめいて、輝く毎日を送りましょ♪
最後に、Maple♪さんへ。
Maple♪さんはお若いのに、しっかりとご自分の勉強をされていて、理想的なマクロビオティックの捉え方をされていました。
ストイックになりすぎず、それでいて基本はきちんと押さえ、ご主人との関係も素晴らしくうまくいっています。
9時間二人っきりでお話ししてみて、穏やかで落ち着いたその雰囲気は、実に財産だと思いました。
これから金沢の地で、マクロビオティックのお仲間と共に、新しい核を作って下さることを、心から願っています。


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「美風ゼミ@金沢」を終えて- -金沢は最高!- –

私が地方へ行く時の行動パターンは、大体前日の夜から徹夜か、1?2時間の睡眠で2時半?3時起床です。
朝シャンプーをして、髪を巻いて、家族のためのご飯(子供のお弁当も)を用意して、いざ出陣!
金沢へ行く日は日曜日だったので、お弁当はなし。
でも、朝から雨だったのです。これが問題・・・。
6:00に自宅を出て金沢へ向かっていると、「あ?髪が・・・」。
せっかく巻いた髪が無残にもカールがとれてきます・・・。
金沢に着いた時には、醜いオバさんになってしまいました・・・。
でも、しょうがない。
気を取り直して、昼食を食べることに。
さてさて、金沢に来たらやっぱり新鮮なお魚でしょう!
と行きたいところですが、そこは私だってマクロビアン!
いいお店がありました。
「加賀麩司 宮田」、麩料理の専門店です。
細かいことを書き出すと余りにも長くなるので、簡単にひと言。
お麩づくしというのは、結構胃にもたれます。
それはそうです、蛋白質の塊ですもん。
でも、確実に本物のお味でしたよ。美味しかった!
特に「生麩のステーキ」が美味!
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さてさて、「美風ゼミ」の始まりです。
ちょうど良い人数なので、まあるくなってお話開始。
美風ゼミでは、ブログに書かない(書けない)こと、マクロビオティックの本に書いていないようなことをお話しするのが目的ですから、ゼミが始まるまでお話の内容は決まっていません。
参加者の質問からどんどん話が進んで行きます。
それでも、あっという間に時間は過ぎてしまいます。
いつも時間が足りません。
でも、時間になったので、お食事のお店「かむかむ」さんへ。
ここがまた落ち着くのです。
あまりにも落ち着きすぎて、閉店になっているのに、お店のオーナーさんとすっかり話し込んでしまいました。
とっても笑顔が素敵で若々しくて、オマケに超美人、スタイル抜群!のお母様とお嬢様。
東京のリマ・クッキングスクールまで通ったというお嬢さんとの意気投合はもちろん、お母様とは桜沢如一先生のお話で盛り上がりました。
このお店は、何といっても「気」が良かったです。
インテリアも和と洋がうまい具合に調和していて、とってもいい空間でした。
あ、そうそう、肝心なお料理ですが、これだけいい「気」を保てる人が作ったお料理ですから、当然丁寧に作られていて感激しました。
特にサツマイモ入りの玄米ごはんが、やさし?いお味で最高に美味しかったです。
これは家庭でもマクロビオティックのお店でも共通することなのですが、「玄米ごはん」が美味しく炊けていないと、他にどんなに美味しいおかずがあっても悲しくなります。
反対に、「玄米ごはん」が美味しく炊けていると、それだけで幸せな気分になります。
ですから、かむかむさんでは、とっても幸せになりました♪
さらに、別れ際には、玄米おにぎりのお土産までいただいてしまいました。
           
これでオシマイにならないのが「マクロビ井戸端会議」からのお定まりのコース。
Maple♪さんと二人だけで、語らい処「坐・和民」へ。
Maple♪さんはお酒を飲まないので、私もおとなしくお茶で乾杯!
閉店の3時近くまでいたのでした・・・。
それから私は金沢エクセルホテル東急にチェックイン。
広くてとっても綺麗なお部屋で満足!
4時の就寝と相成りましたzzz。
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サアー、翌日は雨も止みました!
15階のホテルの窓からは、素敵な景色が!
眼下には何やら同じ黒い色の瓦屋根が・・・。
周りの建物より明らかに低くて庭があって、ポッカリと異質な空間。
時の流れが止まっているかのよう。
地図で確認すると、「長町武家屋敷跡」らしい。
むむむ。
急に興味が湧いて来ます。
目を転じて遠くを眺めると、日本海が見えて、な?んだかホンワカした気持ちになって来ました。
いつも忙しく飛び回っているので、「マクロビ井戸端会議」で全国各地に行っても、観光をしたことがありません。
いつもホテルから乗り物に直行です。
それが今回は、どうしたわけかふっと観光をしてみたくなりました。
だって、ホテルの周りは徒歩2?10分で金沢の観光どころがいくつもあるんだもの。
俄然行きたくなりました!
チェックアウトのついでにフロントでお話をしていると、「もう一泊いかがですか?」と言われてしまうほど、行きたいところだらけでした。
そんなこんなで、真っ直ぐ帰らずに金沢の観光をすることになりました。
長くなるので、これから先は割愛しますが、改めて金沢で感じたことは、昔の人の生活様式や知恵が、今マクロビオティックの観点から考えると、とても腑に落ちることばかりだということです。
特に金沢城公園の石垣では、石積みの中に陰陽の積み方を見て、妙に親近感を持ってしまいました。
確かにマクロビオティックの陰陽と合致しています。
「温故知新」とは良く言われる言葉ですが、特にマクロビオティックではその意味合いが強いように感じます。
「石垣を見てマクロビオティック」なんて、思いもよらない収穫があった金沢でした。
それにしても金沢は、訪ねて見たいところが沢山ありますね?。
ぜひ、また、家族と一緒に来てみたいと思いました。


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「マクロビ井戸端会議的お集まり」を終えて

やっぱり「マクロビ井戸端会議」はいいですね?。
最近は少し井戸端会議から離れていたのですが、久しぶりに我やさんで井戸端会議を開催してみると、何だか家族が集まった感じがして懐かしかったです。
今回は、わざと人数を少なく設定して、ゆっくりお話しすることを目的にしましたが、定員をオーバーして小学生1名を含む13名が参加してくださいました。
そして、ナントその小学生はその日がお誕生日!
我やさん特製のお誕生日のケーキと、我やさんのスタッフさんによるハッピーバースディの歌に、大喜び!


そんなこともアットホームな雰囲気を醸し出してくれました。
やはりお子さんの存在は、心が和みますね?。
大人がいて子供がいる。
男がいて女がいる。
若者がいて、お年寄りがいる。
そんな組み合わせが、まさに自然なんだよね?。
私はそんな場所が好き!
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さてさて、「マクロビ井戸端会議」の良さって、ただ何となくお喋りすることにあるんだなぁって、再認識しました。
この「ただ何となくマクロビオティックの話をする」ところが、なかなかありそうでないものなんですよね。
マクロビオティックのお友達が出来たり、発見があったり、悩みが解決したり、マクロビ井戸端会議がご縁で繋がった関係って、結構多いと思うの。
私にとってのマクロビ井戸端会議って、故郷みたいな存在です。
まだマクロビ井戸端会議に参加されたことのない方は、お近くで開催されたら、ぜひ参加されることをお勧めします。
そうそう、これから開催されるこだま荘さんでの「マクロビ井戸端会議」は、泊り込みなので楽しいこと間違いナシですから、ぜひご参加されてはいかがでしょうか?
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あ、肝心な今回の井戸端会議ですが、熊本から上京されたgissyさんや、北海道出身の専門学校生(男性)や、オーストラリアから一時帰国されている女性に初めてお会い出来たことが、とっても嬉しかったです。
こんな新しい出会いが、マクロビ井戸端会議の魅力でもありますね?。
あ、そういえば、「マクロビ合コンをした?い♪」ってご希望がありました。
いつか考えましょうね♪


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「美風ゼミ@秋田」の申込み開始!

突然に決まった「美風ゼミ@秋田」。
もう、申し込みが始まりました!

すごい勢いで準備をしてくださったぢゅんさん、ありがとうございます。
今回は申込みフォームからではなく、ぢゅんさんが一手に受付け作業を引き受けてくださることになりました。
この作業を通して、秋田の人達と心を通わせたいというぢゅんさんのご希望がおありだったので、そのお言葉に甘えることになりました。


どこまでも前向きな姿勢のぢゅんさんには、本当に頭が下がります。
それから、ぢゅんさんを全面的にバックアップしてくださるmyさん。
たくさんお世話になってしまいますが、どうぞよろしくお願いいたします。
仙台までは何度もお邪魔していますが、仙台から北は今回が初めてです。
myさんからのお便りによると、1年位前から秋田にもマクロビオティックの風が起きているようです。
と同時に、マクロビオティックを実践するにあたって、悩みや孤独感などで手探り状態の方も多いと聞きます。
ですから、そんな方々とじっくりお話しをする時間をたっぷりとりたいと思っています。
具体的には、私は29日は秋田に泊まりますが、翌日のお昼ご飯をご一緒できる方は、ぜひお食事しながらお話ししましょう。
本当は秋田発最終の新幹線までいたいのですが、翌日(12月1日)が東京の「美風ゼミ」なので、後ろ髪を引かれながら15:00頃には秋田を出発したいと思います。
では、会場のスィートマーケットさんでお会い出来るのを楽しみにしています♪


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10月13日開催の「美風ゼミ」について

第2回目の「美風ゼミ」は、10月13日(土)の開催を予定しておりますが、お申込者から「事前にテーマを決めたらよいのでは?」とのご意見をいただきました。
私は、「美風ゼミ」では堅苦しい感じではなく、気軽に会話を楽しみながらマクロビオティックを深めていくことを想定していました。
ご意見をお寄せくださった方は、事前に準備をしてから臨みたいようでした。
確かにこの方法は、密度の濃い内容になり、私にとっても参加者にとっても有意義であることは間違いありません。
しかし、そのためには、議論に対する問題意識が、ある程度揃っている必要性があるように思っています。
「ゼミ」とは本来そのようであるべきなのですから、お寄せいただいたご意見は正しいものです。
そこで今回は試験的に、テーマを決めてみることにしました。
誰でも問題意識が持てる内容として、甘いものに対するマクロビオティックの考え方を取り上げてみます。
題して「甘いものは止めるべきですか?」
これなら、気軽にご自分の意見を出せるのではないかと思うのですが、いかがでしょうね?

念のためにつけ加えておきますが、4時間みっちり甘いもののお話のみをするわけではありませんよ。
メインテーマとして捉えてくださいね。
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参加者にはいろいろな思いや疑問がおありです。
泣きたくなるほど、死にたくなるほどの思いを抱いてお出でくださる方もいます。
そもそも私が「美風ゼミ」を始めたいと思ったのも、そんな泣いている人達の気持ちを共有して、笑顔になってもらいたいからでした。
マクロビオティックに関する素朴な疑問や悩みが払拭される場として、「美風ゼミ」を皆さんで育ててくださったら嬉しいです。
では、13日に代官山でお会いしましょう♪
あ、今回は、大阪から参加してくださる方がいらっしゃいます\(^0^)/


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