さあ、経済活動を!

地震の記事ばかり書いて来ましたが、やはり今はどうしてもこのことが書きたくなります。
むそう塾生をはじめとする多くの方が、まだガスも通じない被災地で不便を強いられていると思うと、体に流れる血潮が熱くなって来るのを押さえられません。
昨日の朝は陰性な記事を書きました。
それから少し陰性さの薄れた記事も書きました。
そして今は、陽性な記事を書きます。
人間はこうして自然に陽性に向かえる力を内在しているんですよね。
これが人間に備わった本能なのです。
ですから私は被災地の早期の復興を信じています。
あの広島だって、長崎だって、そして東京だって見事に復興させた日本人なのですから、必ず出来ます!
そのためには、私たち動ける者がしっかりと動く必要があります。
自粛は精神的な陰性の行動ですが、これから必要な経済活動は、復興に必要な陽性の行動です。
一時期陰性な行動は必要であったとしても、真に復興のことを考えると、今元気な人が経済活動を支えて復興のために力をつけなければいけません。
しかし東京をはじめとする東京電力管内では、計画停電の影響であちらもこちらも青息吐息の状態です。
電力の需要と供給のバランス次第で、いつ停電になるか直前まで分からないのです。
ですから食べ物屋さんだけでなく、医療関係だってデパートだって安定した仕事ができません。
3月決算の会社も多い中、もう売り上げの数字云々の問題ではありません。
このままでは倒産する会社も出て来るでしょう。
今までは関西方面には影響がなかったのですが、これからは部品不足が原因で西日本の鉄道も通常ダイヤでは走れなくなるようです。
このようにしてじわじわと経済が衰退して行くと、復興のエネルギーも湧いて来ません。
一日も早く日本が立ち直れるために、私たちは全員が被災者のつもりで今までの生活を見直す必要があります。
電気はもちろんですが、今まで便利だと思っていたことが、実は崩壊への道を歩んでいたことに気づき、改めることが一人ひとりに必要です。
価値観が大きく変わり、天地が逆さまになったかと思うくらいの衝撃もあるでしょう。
でも、そのくらいしないと人間は愚かだから、またもと来た道を歩み始めるのです。
そうしないためにもマクロビオティックの考え方は有効だと私は思います。
単純に陰と陽という視点から解明されることの何と多いことか!
今こそこのマクロビオティック的思考で、日本にほんまもんの活力をつけたいと心から思います。
さあ、経済活動を!


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東北関東大震災に真の応援を!

雑感の記事を書いたところ、何人かの方からメールをいただきました。
私も同じ気持ちですが、コメントをするのがためらわれるのでという内容でした。
そんな気持ちの方もいらっしゃることを想定済みであの記事を書きました。
しかし、反対意見の方ももちろんいらっしゃることも想定済みです。
でもね、それはどちらも一緒なんですよね。
そして、そのどちらの気持ちも私にはありますし、皆さんも持っています。
ただ、表に出すか出さないかの違いではないかと思います。
私は表に出して一緒に考えたいタイプなだけです。
ところでお笑いのことです。
先の記事ではお笑いより生きることなんて書きましたが、それは生死を分ける状態のときには、まだお笑いの出番ではないというだけのことです。
人間はうんと苦しくなると、一筋の光を求めようとします。
どん底から這い上がろうとするんですよね。
まさにこれが陰陽の極みです。
極限状態から生還しようとする時には、お笑いも必要になります。
著しい緊張をほぐすものが欲しくなるのです。
皆さんも経験がありませんか?
すごーく疲れている時には、何もする気が起こらなくて、ただボーッと意味のないテレビ番組を眺めていることが。
これぞ陰陽ですね。
被災者たちのお腹が満たされると共に、次は生活拠点の確保です。
職場を失った人もいるでしょう。
家を失った人もいるでしょう。
むごいことに両方失った人もいるでしょう。
でも、生きて行かなければなりません。
その段階になったら間違いなく大きなお金が必要になります。
生き方にそれぞれの想いはあっても、今の時代は悔しいことにお金なしでは生きられないのです。
その時期に私達が出来ることはたくさんあります。
お笑いを届けるも良し、お金を届けるも良し、労働を届けるも良し、笑顔を届けるも良し。
大切なことは、被災者とどこまで一緒の気持ちになれるかどうかです。
テレビが普通番組に戻り、計画停電も解除されたところで、本当の被災はそれから生まれて来るといっても過言ではないのです。
私達に出来ることは、「忘れない」ことなのではないかと思います。
単に忘れないのではなく、日々の生活のそこかしこで、生活の変化を維持することだと思います。
物に対する姿勢でもいいし、お金に対する認識でもいい。
あるいは暮らし方全般でもいい。
この震災であなたはきっと沢山考えたはず。
その考えたことを一人ひとりが実践に移すことが真の応援になると思うのです。
亡くなった尊い命を無駄にしないためにも、生き残った私達が多少傷つきながらでもいいから、私達が一人ひとりの想いを外に出すことが不可欠だと思っています。
黙っていては何も変わりません。
今こそあなたの想いを言葉に託しましょう。


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雑感

先日、計画停電中にTwitterを覗いたときのこと。
楽しそうに面白おかしくツイートしている文章を読むと、どこかで微妙に距離を感じてしまう自分がいました。
寒くて、暗くて、時々揺られながら、ちょっと寂しくなったのです。
何時になったら通電すると分かっている停電は、いつ通じるか判らない停電とは大違いなのですが、それでも心理的には影響があります。
人間ってどんなに偉そうなことを言っても、嫉妬やねたみと背中合わせで生きています。
自分がつらい時にはまわりもつらそうだと安心します。
反対に、自分だけがつらくてまわりが楽しそうだと嫉妬します。
仮につらくなる理由が自分にあったとしても、自分ではなくまわりに原因を求めたくなります。
その一例がTwitterでの複雑な気持ちでした。
こんなことは大人げないことは分かっています。
でも、そんなものなのですよね、人間の気持ちって。
たとえば、フルタイムで働いている主婦が家族に夕食を食べさせて後片付けをする時、ご主人が呑気にテレビでも観ていたら、ちょっと不満に思いませんか?
頭では「夫はお仕事で疲れているから休ませてあげたい」と思っていても、「私だって仕事で疲れているのよ」と心のどこかで思ってしまいますね。
そんなとき、ちょっとしたご主人のひと言で妻の気持ちは一変します。
あるいは食器を下げてくれるだけでも嬉しいものです。
妻は一緒にお皿を洗うことを望んでいるのではなく、一緒に片付ける「気持ち」が欲しいのだけなのです。
*   *   *
被災地で命がけの時間を過ごしている人達からみれば、それ以外の人達はみんな圏外であって、圏外の人達が発する言葉は空しく響くに違いありません。
「私達は命がかかっているんだよ!」と悲痛の叫びをしたいのですから。
だから、そんな時にはどんな励ましの言葉も、かえって迷惑だったり神経を逆なでするだけでしょう。
放射能云々と言って騒いでいる東京の人達にいらだちを覚えるでしょう。
当事者でなければ分からない気持ちが絶対あるのですから。
よく、こんなに落ち込んでいる時だからこそお笑いを、という考え方もあります。
しかし、私も体験しましたが、本当に落ち込んでいる時には笑いに反応する感情が欠落してしまうのです。
可笑しいことを可笑しいと感じられないのです。
戦時中に歌手が軍隊に慰問していたのとは事情が違います。
緊急に命がかかっているのです。
まずは空腹を満たすこと。
生きるための生命線を確保した上でなければ、笑いは生まれないのだと思います。
そんな時に子供の笑顔は最高の癒しになります。
子供はみんなの宝物だと心から思います。
むそう塾生の出産が相次いでいますが、そのうちのお一人の笑顔(寝顔)をお届けします。


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「マクロ美風の家事アドバイス講座」を受講される方へ

そろそろ家事アドバイス講座の第1回目が近づいて来ました。
せっせと片付けていらした方も途中で地震が来て、片付けどころではなくなったことと思います。
我が家も計画停電の時間を気にしながらの生活です。
被災地での生活物資不足が伝えられると、やっぱり買い置きしておかなくちゃと思う人、今おかれた環境の中で生きようとする人に分かれることでしょう。
どちらを選ぶかで不安感は大きく異なります。
この選び方の結果が日々の暮らし方や生き方に表れるので、まさに家事アドバイス講座の前にこの地震は生きた教材になります。
したがって当日は地震のことにも触れてお話をしたいと思います。
限られた時間の中でどこまでアドバイス出来るか否かは、皆さんの準備いかんによります。
しっかり準備をして、忘れ物のないようにしてくださいね。
なお、個別アドバイスはオープンで行ないますので、他の方へのアドバイスも大いにヒントになりますから、しっかりと聞いて今後の暮らし方や生き方の参考になさってください。
もう一度プログラムをご確認の上、当日が充実した時間になりますようご協力下さいませ。
「マクロ美風の家事アドバイス講座」受付開始!


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混乱しているときこそマクロビオティックを!

何だかジェット機のように日々が過ぎて行きます。
ひたすら急ぎの順番に用事をこなしていくことで精一杯。
そんな中、けさ嬉しいお電話がありました。
石巻市のむそう塾生さんからでした。
やっと電気が通じたからとお電話をくださいました。
直接状況をお聞きすると、やはりガソリンさえあれば解決する問題があまりにも多いです。
ガソリンが危険物でなければ、持って駆けつけたい思いにかられます。
ところで、彼女は腹をくくってしっかりとした想いを語ってくれました。
ご実家は跡形もなく、自宅も浸水し、ご主人の職場も水に呑まれ、車もなくなってしまったこの状態で、「それでも私はここで生きて行きます」と言い切っておられました。
この覚悟に比べ、被災地から離れているにもかかわらず、放射能汚染の問題で逃げることばかり考えている人間の何と多いことか。
不安に正面から向き合える冷静さ。
それは自分の中で物事を正しく把握することから始まります。
情報が入って来ないから不安なのではなく、生(せい)をどのように受け止め、常々不安とどのように向き合っているかが問われます。
Sさんは話してくれました。
「本当に今こそマクロビオティックですね」と。
そうなんです。
マクロビオティックも世の中の怪し気なことも、ふるいにかけられる時が来たのでしょう。
こんな時にこそ、生きたマクロビオティックを実践して、「ああ、マクロビオティックを知っていて良かった」と言えるようになりましょう。
混乱しているときこそマクロビオティックの視点が必要です。


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