最近のマクロビオティック事情(大いなる変化)

最近はマクロビオティック界も変わって来ましたね。
従来の排除マクロビオティック(あれダメこれダメ)から、やっと一元性の方向に動き出したようです。
もともとマクロビオティックは一元性の考え方だったのに、伝え方に問題があって、その歪がだんだん露呈して来るようになりました。

そんな時に私はブログを立ち上げて、「違うよ〜、間違ってるよ〜」と発信してきました。
マクロビオティックを始めてから体調不良になったり、食べ物のことで友達とのお食事が楽しめなかったり、マクロビオティック離婚なんてことも起きるようになって、だんだんマクロビオティックのイメージが悪い方向に向かっていたからです。

もちろん、マクロビオティックのおかげで良い方向に進んだ人もたくさんいます。
端的に言えばほとんどの人に最初は良い結果をもたらします。
でも、長い間にはその方法が合わなくなってくる人がいて、そこからが問題になるのです。
伝える側にも問題がありますね。

桜沢先生は「マクロビオティックは一人から一人へ」と教えたそうです。
しかし今はそうではなく伝えているところがほとんどで、そのことも問題があったと思いますが、何より偏ったものはいつか揺り戻しが来ることを、指導者自身が気づかなければなりません。
無双原理はそのことを説いているはずなのに・・・。

その結果として、一方では塩抜きメニューを教えるし、一方では「動物性を取り入れたマクロビオティック」という講座が始まるし、また一方では外部講師を招いて動物性メニューを補うところが増えて来ました。
これはそれぞれの指導者が、自分の伝えて来たことと現実の姿に齟齬を感じ始めたからでしょう。

それはそうです。
マクロビオティックを善悪二元論で伝えてしまっては、壁にぶつかるのは当然だからです。
桜沢先生は、その二元論の先を見据えて無双原理を提唱したのでした。
つまり、東洋的な一元的なものの見方や考え方が必要になると。
ですから、やっと今その無双原理の必要性がそれらのマクロビオティック教室でも感じ始めたということなのでしょう。

一度は二方向に拡がったマクロビオティックが、そろそろ一方向に収斂していく時期になってきたのだと思います。
これもまた無双原理ですね。

 
 

 
 

(京都 琵琶湖疏水の紅葉)

 
 

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コメント

  1. 門左衛門 より:

    美風さん、こんにちは
    いつもこちらを楽しみにしています
    私はマクロビオティックに出会って
    やっと10年ですが、最近の流れはそうなんですね
    桜沢先生は「おおもと」を説いていらっしゃったのに
    私は枝葉の先しか見ていなくて
    腑に落ちないことも消化不良のままにして
    マクロビオティック難民になりかけた時期もありました
    それでも大きく心と体を壊すことなく
    マクロビオティックをやめることなく
    (ちょっとおかしな表現ですが)
    今、やりたいことを楽しんでいられるのは
    美風さんのお陰です
    ありがとうございます
    これから世界がどう変わっていくのか
    自分がどうなっていくのか
    わからないけれど
    不安ではないです
    世間には不安を煽る人が多いですが
    自分の中にコンパスを持っていれば
    大丈夫なのでしょうね

    • マクロ美風 より:

      門左衛門さん、こんばんは。
      お久しぶりです。

      そうなんですよ。今はマクロビオティックも変わりつつあります。
      というか、変わらなければ後世に間違いを残してしまうと気づき始めたのでしょうね。
      人間の体は正直ですから、マクロビオティックが提唱されてから60年ほどの期間を経て、色々な状態を教えてくれたわけです。
      それを見て自分のやり方を変えなければいけない指導者がたくさんいますが、自分の間違いを認めるのはなかなか勇気がいるものです。

      あるいは、間違いとまでは行かなくても、きちんとフォローをしていないために、体調不良になった人を把握できないケースはとても多いです。
      本やネットで情報を得て、ご自分の体調が変化しても、それを見過ごして突き進んでしまうケースが一番多いかもしれません。
      むそう塾にはそういう人がたくさん来られました。

      門左衛門さんのように、何年経ってもこうしてコメントをいただけると、とても嬉しいだけでなく、近況を知ることができてホッとします。
      上手にマクロビオティックを取り入れておられて、安心しました。

      >世間には不安を煽る人が多いですが
      >自分の中にコンパスを持っていれば
      >大丈夫なのでしょうね

      そうそう! ここが一番大事なところですね。
      これを桜沢先生は言いたかったわけです。
      どんな状況下にあっても希望を見出して生きて行ける強さ、それがマクロビオティックの根幹ですね。

      コメントをありがとうございました。

      • 門左衛門 より:

        美風さん、おはようございます
        丁寧明日返信を、どうもありがとうございました
        これからも美風さんの記事を楽しみにしています

  2. 中川善博 より:

    門左衛門さん、こんばんは
    素晴らしいコメントをありがとうございました。
    安堵しました。 まともな方が居られて。
    これからもお互いに精進しましょう。
    宜しくお願い致します。

    • 門左衛門 より:

      中川さん、おはようございます。
      コメントをどうもありがとうございました。
      中川さんのブログもいつも楽しく拝見させて頂いています。
      こちらこそ、これからも宜しくお願い致します。

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