マクロビオティック京料理教室 むそう塾」カテゴリーアーカイブ

京料理人中川善博のパスタ料理は新しいパスタの世界

私は食べる回数でいうなら、パスタより圧倒的にお蕎麦やおうどんに軍配が上がっていました。
外に食べに行くときも、「美味しいお蕎麦を食べに行こう」ということはあっても、「美味しいパスタを食べに行こう」というほど魅力的なパスタのお店を知らなかったせいもあります。

外でパスタを食べることがあっても、「後を引く美味しさ」までには至らないお店が多く、どちらかというと、油っぽさが苦手でもありました。
お蕎麦やおうどんにあるサッパリ感がパスタにはないように感じたのです。

しかし、10年ほど前に中川さんの作るパスタを初めてご馳走になって、そのあっさり感に驚いたのでした。
それはどこのお店にもないあっさりしたお味で、でも旨味はあって、食べ終わった後のお皿に油が残らないことが新鮮な驚きだったのです。

それから時々中川さんが作ってくれる季節のパスタの虜になって、ついには上級幸せコースのカリキュラムにも入れてもらったのでした。
授業で習った人たちには、それまでパスタをそんなに食べなかった人も多く、またパスタが苦手という人もいたのですが、試食したら一気に中川式パスタのファンになってしまいました(笑)

パスタは外で食べるものであって、自分では作らないと言う人も多かったのですが、中川さんから習ったパスタは、自分で作らなければ外では食べられないので、必然的に作ることになります。
でも、人間って美味しいものへのエネルギーって凄いと感心するのですが、今までパスタを作ったことがない人でも、「あの美味しいパスタ」のためなら作ろうとするんですね(笑)
次々と復習されていて偉いなと思います。

*   *   *

ところで、パスタの授業では、おかずになるパスタ料理も教えています。
「ひじきとコーンのパスタ」ですが、その復習投稿をされた“ゆこ”さんの投稿文の感想が嬉しかったです。

シンプルな調味料でしっかり味が纏い、油こくもなく、パサパサ感もなく、食べ続けてしまうショートパスタは初めてです。
動物性がなくても主人も美味しいと食べていました。
息子も食べやすく、朝から糠漬けと共に黙々と食べてくれました。
主人、息子共によく食べてくれる姿が1番好きなので、家族が美味しく食べてくれることが1番幸せです。
もう外のパスタはいらないなぁ、と言っていました。
また外食率が減りました。

ご主人様のお気持ちは、すご〜くよく分かります。
私も中川さんのパスタをいただいてから、もう外でパスタを食べたいと思わなくなりましたから。

*   *   *

中川さんがピザの商品開発時代に、体を犠牲にしながら研究したイタリア料理の世界は、京料理の世界と見事に融合して新しいお料理の世界を生み出したと思います。
そして、上級幸せコースで教えているパスタは、マクロビオティックの陰陽が加わっているので、さらに「健康パスタ」とでも言いたくなるほど体に負担を感じません。
これは凄いことです。

中川さんのパスタの世界は、一般的な認識を覆す驚きの世界です。
こんなにも爽やかに、こんなにもライトなパスタがあるなんて、なんて幸せなことでしょうか。
う〜ん、お米に例えるなら、お茶漬けの軽さとでも言いましょうか。
そんなお料理を生み出せてしまう中川さんのことを、改めて尊敬しています。

 
 

 
 

(梅紫蘇パスタ 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

私はこの「梅紫蘇パスタ」が大好きです。
「壁の穴」では「若者のアイドル」を注文する息子ですが、その若さでもこの「梅紫蘇パスタ」が気に入ったそうです(^^)

 
 

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絶品中川式唐揚げ

昨日は授業が終わってから、中川さんが唐揚げパーティをしてくれました。
キャベツの上級切りはもちろんのこと、揚げるのも中川さんがしてくれたので、私はもっぱら食べる人です。
鶏の唐揚げの前に、蛸の唐揚げを作ってくれたのですが、1個お味見をさせてもらったら、そのあまりの美味しさに(゚д゚)!

そばを通りがかるたびに、「もう1個」「もう1個」と言いながらつまみ食いをしてしまいました(苦笑)
蛸を唐揚げにすると、「ポン!」とはねて怖い思いをされた人もいることでしょう。
でも、中川さんの揚げ方は、その「ポン!」をさせない絶妙のタイミングが見事でした。
陰陽で考えてみると、「ポン!」の理由が分かりますから納得ですが。

それから、鶏の唐揚げですが、少しバージョンアップされていました。
今までの鶏の唐揚げでもメチャクチャ美味しいのに、絶えず「より美味しく」を追究する中川さんは、調味料を少し操作していました。
7期上級幸せコースの授業(1月)から公式採用するそうです。

 
 

 
 

(中川式鶏の唐揚げ 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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お悔やみを申し上げます

2017年7月25日、日本CI協会会長の勝又靖彦氏が肺炎のため永眠されました。
77歳でした。
お知らせの記事はこちらから。

昨夜は以前月刊誌の「 マクロビオティック」で読んでいた記事を、ネットでもう一度読んでおりました。
2011年の記事で、桜沢如一氏のご長女(桐山孝子さん)と勝又会長の「新春対談」が懐かしかったです。

その中でお二人は、桜沢如一氏の家族関係を話題にされています。
世界を相手にダイナミックな生き方をされた桜沢如一氏が、家族に対してはどうであったのか?
その様子はマクロビオティックの陰陽で考えた時に、教えられることが多々あります。

先人の生き方から学ぶことはとても大事なことです。
一日24時間を誰と接し、どんな会話をするのか?
そこには自ずと陰陽が働いているのですから、自分の人生をどんなふうにするのかは、自分の時間の使い方にかかっているわけです。

先人の真似をするのではなく、先人の生き方を参考にして、自分の人生を構築するのが「生きる」ということかと思います。
それは、自分の人生に責任を持つためでもあります。

そんなことを考えながら、勝又会長の在りし日のお姿やお話の内容を想い出しておりました。
会長は亡くなる前日も講演されていて、急に無限世界に旅立ってしまわれたとか。
これから予定されていたセミナーのPDFではありますが、その志を大事にしたいと思ってここに載せておきます。

 
 

 
 

勝又氏は、2016年は「マクロビオティックの陰陽がわかるセミナー」を、2017年は「魔法のメガネでみる世界」のセミナーを各地で開催され、7月23日にも東京で開催されたばかりでした。
9月、10月の同セミナーも予定されていた中での急逝です。
心からお悔やみを申し上げます。

 
 
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主食と副食の陰陽バランスには料理方法が影響します

むそう塾では圧力鍋で玄米ご飯を炊く方法を教えています。
なぜなら、圧力鍋が最も玄米を理想的な状態に炊き上げられるからです。

圧力鍋で炊く方法は陽性な料理方法なので、白米を電気炊飯器で炊いていた人がそのまま圧力鍋で炊いた玄米を食べていくと、徐々に陽性さが増えてきます。

それが良いところなのですが、マクロビオティックで陽性に偏っている人は、主食のみならず、おかずも陽性にしている人が多いです。
そういう人たちは、圧力鍋が陽性だから悪いのだと土鍋に移行したり、玄米以外の陰性な穀物を混ぜたりしますが、それでは玄米の本当の美味しさが減ってしまいます。

そういう人たちは、暑い夏になると玄米ご飯すら入らなくなって、他の主食に逃げたりします。
そして、徐々に体調が変化して秋を迎える人も多いですね。

マクロビオティックは、陽性が良いのでもなく、陰性が悪いのでもなく、弾力のある中庸が一番都合がいいですね。
それを知っているのに、陽性に偏ったお料理をして体調が思わしくなくマクロビオティック歴の長い人が多いです。

人間はあくまで全体で判断するべきなのですから、主食を陽性に仕上げたら、おかずは陰性さを考慮することも当然できるのが本当の陰陽使いになります。
しかし、頭のどこかに陽性信仰があると、そこを素通りしてしまうんですよね。
そして、体調不良の原因を圧力鍋に押し付けてしまう人も多いです。

しかし、主食を陽性な料理方法にしたら、おかずは中庸や陰性の料理方法にするのが最も体に負担なく陰陽バランスを取れます。
ここのところが認識できていないマクロビオティックの料理教室が圧倒的多数です。

多くの人は体調を調えるために、主食と副食の食材の陰陽ばかりに目が行っていますが、実は料理方法の陰陽というのがとても大事なのです。
むそう塾では、そこを大切に教えています。

 
 

 
 

(中川式金平牛蒡蓮根入り 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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食べ物の旬とマクロビオティック

むそう塾がいつもお世話になっている、京都上賀茂の京野菜農家さんが先日配達をしてくださったとき、「これで今年の胡瓜はおしまいです。トマトもこれから根を抜きます。」とおっしゃっていて、「ああ、夏が終わるんだなぁ」と思いました。

今は「大暑」ですから、暑さ真っ盛りですが、8月7日の「立秋」を境に、季節は秋に向かって行きます。
お盆の最中はまだまだ暑いですから、秋といってもピンと来ないのですが、自然界は人間より敏感に宇宙の秩序を感じて生きています。

ですから、自然相手の農家さんは、ちゃんと宇宙の秩序どおりにお野菜を栽培しているわけです。
トマトや胡瓜の後には、「すぐき菜」が育てられて冬の「すぐき漬け」に備えます。

一方、糠床は人間より繊細なセンサーを持っていて、ちゃんと樽の中で季節の変化を感じていますから、立秋を境に糠床の状態も秋仕様に変えて行きます。
春から夏の状態と同じではいけないことを知っておきましょう。
私達は季節の変化とともにお洋服を着替えますが、糠床はまるでデパートのお洋服売り場のように、季節を先取りして生きているのです。
中川式糠漬けを育てている新人さんは、これからが要注意です。

窓を開けていると、東山の方からたくさんのヒグラシの合唱が聞こえて来ます。
まるで、これから去りゆく夏を惜しむかのように。
昆虫もまた季節とともに生きていて、季節を忘れがちな人間が病気になるのも無理はないかなと思えてしまいました。

そんな人間はせめて、食べ物だけでも「旬」を大事にしたいですね。
マクロビオティックでも、「旬のお野菜」のエネルギーをいただくことによって、より健康になることを目指していますが、こうして農家さんと直接接していないと、旬を肌で感じられなくなってしまいます。
せめて食べ物の旬を意識したお料理をするようにしましょう。

旬の食べ物をいただくことによって、その季節に必要なエネルギーを補い、体調を調えますが、いただく人の体調によって、食材や料理方法を変えることをマクロビオティックでは陰陽で考えていきます。
旬とともに大切にしたい考え方であり、旬のエネルギーを最大限に活用する方法でもあります。

 
 

 
 

(京都上賀茂産のトマト 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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